さてみなさん、エッグヘッドにおける激闘を経て、いよいよ物語の核心に至らんとする巨人族の国エルバフへと向かわんとするルフィたち麦わらの一味。
その一方で世界は世界政府の中枢をはじめとして大きくうねりを上げて動き出す。
そしてエルバフへと差し掛からんとする直後から、ルフィたちは早速争乱に巻き込まれ、物語もまさに佳境へと向かわんとしていた。
ということで巨人の国へと舞台を移し、物語の革新へと差し掛からんとするONE PIECE。今回も1クール弱ながらレビューの総集編をできうる限り述べたいと思います。それでは、ごゆっくり。
・サターン聖の最期とガーリング聖の台頭など
エッグヘッド攻防にて、終始翻弄されるがままの海軍、事態の弁明に窮する中将たちを威圧したサターン聖だったが、突然暗黒の気を発しつつ苦しんだかにと思えば、骨のみとなって滅したではないか。
その際に発したサターン聖のうめきに“イム様”の名が上げられたこと、すなわちイム様が、覚醒したルフィをジョイボーイと見なした上で、取り逃がした失態を咎めた上で、何らかの力を発動しての粛清を下したといったところ。
不死身の体と強大なる力でルフィたちを苦しめた五老星の一角がこうもあっさりと斃れるとは多くの読者が驚きを禁じ得なかっただろう。しかしこれを言い換えればイム様と対すれば自ずと五老星をも攻略できるということだ。もちろんそれなりの死闘は必至ともいえるのだけど。
さておき斃れたサターン聖の後釜には神の騎士団の代表たるガーリング聖が選ばれサターン聖の役職をすべて引き継ぐということだ。その標的の一つとしてルフィたち麦わらの一味であることは述べるまでもないのだが、その血族たる四皇シャンクス、そして赤髪海賊団がどう動くか。
そういえば今や麦わらの一味の配下となり、その威を示さんと赤髪の旗を燃やしたかどで制裁を受けたバルトロメイ。それに関連してか麦わら、赤髪の四皇同士の対立も今後の展開上あり得るやもしれないのだが。
ついでに世界政府の主力でもあった海軍。エッグヘッドでの介入で手痛い敗北を喫し、彼自身苦い思いで任務を終えた大将黄猿:ボルサリーノ、戦況報告の際にかつての同僚で海軍の頭たる赤犬:サカズキ元帥と不協和音を生じたかに見え、しかも先のクロスギルドの件でその威厳に陰りも見える中、本隊はもちろん今やルフィの宿敵たらんとするコビーたちはたしてどう巻き返さんとするのか。
・箱庭の神殿
オイモたちと合流し一路巨人族のくにエルバフへと向かうルフィたち。しかし途上ルフィたちが何者かにさらわれ、どこかの庭園にその身を移された。そして紆余曲折の末にそこから脱し、ついでにそこを管理する太陽神を名乗るロードを退ける。しかしこのロードはかつてドレスローザにてルフィに救われルフィたちの配下となったハイルディン一味の一人だという。彼としても決して敵ではなく、どこか憎めない人柄にも見えるけれど。いずれにしてもハイルディンたちもまたあらためてエルバフにおいてのルフィたちの協力を約束することとなったのだが。
・サウロとの再会と巨人族との交流
ロードとの悶着を経てあらためてエルバフ本島へとたどり着いたルフィたち。後述のロキとの邂逅を経て島の巨人たちと顔を合わせ、ことにオハラの騒乱で消息を絶ったサウロとロビンが感動の再会を果たす。
そこで一味復活以降の大人の髪型から以前の髪型に戻し、昔の面影で対面せんとするロビン。対してサウロも焦土と化したオハラにて残された文物を回収しエルバフにて保管したという。それらの文物が今後のロビンやルフィをはじめ、今後の物語の展開にどう関わるのかも見守りたいが。
・巨人の王子、ロキ
ロードの箱庭から脱し、巨人たちの郷に向かうルフィたちだが、巨大な吊り橋より下方の“冥界”と呼ばれる地にとらわれていた一人の巨人。その名はロキ。かつて巨人族の王たる父に手をかけ、ここ冥界にとらわれているのだ。大樹のもと鎖でつながれている身とふさがれた両目、争乱の際に傷付いたのかあるいは捕われた際に覆われたか、いずれにしても自由の身を奪われた彼も、邂逅したルフィにも、否すべての者に敵意を向けるその気性の激しさが今後どのように関わっていくのか。
・まとめ
といったところで波乱の幕開けを迎えたエルバフ編、かつての冒険家の記述から国の状況はただ事ではないのは今更述べるまでもないけれど、これは今までのストーリーの展開からも描かれているけれど。いずれにしても先述の世界政府をはじめ数多くの強敵たちもエルバフに介入するかもしれない。
それらの展開もまたGWの反省会に述べたい。
最近のコメント