クシャミ一発大崩壊<本当は怖いドラえもん>
さてドラえもんのお話の中で突然クシャミをしてズッコケるといったシチュエーションがある。これはドリフターズのカトちゃんこと加藤茶氏のコントにおいてクシャミを合図に舞台のセット等が崩壊してオチとなるところを藤子F先生がマンガのギャグにできないかといって取り入れたかもしれない。
たしかにクシャミによるズッコケもいくらか唐突なことだとは思うけれど、もともとクシャミについては突然起きることもあるのでそう無理なこととも言い切れないことも言えるだろうが。
さてこのクシャミについてのシチュエーションは挙げるならば多いので、代表的なお話としてこのお話をば、
『ばくはつこしょう』
この日も遅刻しそうで途方に暮れるのび太くん、何とかしてくれとドラえもんに頼み込むも、はじめはくせになると取り合わないが、やがては折れて“ばくはつこしょう”なる道具を出し、クシャミの威力で学校まで飛んでいくことができた。
その後いろいろと飛んで遊んでいたが、やがてはジャイアンに取り上げられる。しかしその後で母ちゃんに取り上げられ、晩ごはんに使った際にその晩ごはんが空に飛んでいったそうな。
この“ばくはつこしょう”のお話にては、クシャミで吹っ飛ぶシチュエーションを組み込んだものである。
ちなみにお話の内容にて、のび太くんが何か問題を起こして、あるいは巻き込まれて何とかしてほしいと頼むもドラえもんが道具を出ししぶるシチュエーションが見受けられた。そしてこのお話から『空飛ぶコエカタマリン』のお話に連なっていくとも読めるけれど。
さておきこのお話においても後半ジャイアンにこしょうを取り上げられ、そのジャイアンがそのこしょうによってしっぺ返しを喰らうといったオチも中期あたりのシチュエーションでもある。まあこれも後期になってそのままのび太くんがこらしめられるというシチュエーションになってしまうのだが。
あと『エスパー魔美』においてもクシャミからの爆発ネタというのもシチュエーションとして多用されたのだ。
これはテレキネシス等で物体を持ち上げた際に、クシャミをした後に対象の物体が爆発するというものである。その一方マミが空を飛ぶ際にクシャミで衣服が飛び散るというのもその派生となった。まあ敗れたのは上着で下着だけが残ったのは先生の良心だと思うけれど。たしかに下着当たりは衣服とは違って身体に密着しているので爆発から免れるといったところか。しかしそれもさておき。
そんなこんなでクシャミのシチュエーションも結局はそうそう無理に進めずともギャグにつながっているのも無理はないと思うのだが。
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