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インチキ科学と呼ばないで:呪いの科学<本当は怖いドラえもん>

ドラえもんのお話の中で、これも繰り返しながらも、ジャイアンたちにいじめられた際に“うらみ”の感情を抱きつつもドラえもんに助けを求めるシチュエーションも見受けられる。それに対するドラえもんの対応はこの際置くことにして、その“うらみ”の感情を越えて、いわゆる“呪い”にまで発展することもしばしばある。
読者の中には藤子A先生の『魔太郎がくる』や『ブラック商会変奇郎』そして『笑ゥせえるすまん』を思い出す方もおられることだが、それに近いものととらえてもいいかもしれない。ちなみにドラえもん本編においても『うらめしずきん』や『恐怖のたたりチンキ』もあるけれど、これは“うらみ”の域を越えないのでひとまずここでは置くことにするとして。
さておきドラえもんのお話においても、その“呪い”について扱うお話もひとまず存在することを記し、その科学的見地を述べたいと思う。
一概に呪いといえば、対象になる人を、念じてある程度の苦痛や災難等を負わせるといったところだろう。
たとえば夜寝静まったころに、わらで作った人形などを木にくくり付けて五寸釘で打ち付け、その相手に苦痛等を与えんとするのがそれであり、それをベースにしたお話がある。

『のろいのカメラ』
ある日スネ夫に意地悪をされたのび太くんがドラえもんに助けを求め、そのスネ夫をこらしめるために“のろいのカメラ”なる道具を出すも、その効き目を考慮して一旦はためらいその場にカメラを残して部屋を後にする。後に偶然カメラを拾ったのび太くんがそのカメラで偶然ドラえもんやパパやママの人形を作り出したのだが。

後にしずかちゃんへのプレゼントとしてその人形を贈り、なぜかしずかちゃんはそれを近所の女の子たちに渡して、それをお医者さんごっこやら葬式ごっこやらのイタズラで、パパやママ、そしてドラえもんがいろいろ苦痛を与えられたといったいきさつがある。つまりこのカメラによって作られた人形に、何らかの作用を加え、写された対象にそれにより生じた苦痛等の作用を伝えるものである。
それを派生したのが“マジックおしり”(マジックハンド)や“マジックおなか”(まんが家ジャイ子)など、叩いたりくすぐったりといった作用で、つまりは人間の神経回路に何らかの電波を発して痛みやらくすぐったさやらを与えるものである。
これも基本的にはイタズラ用の道具でもあるのだが、その根幹にある“呪い”について考えれば、たしかにイタズラ程度では済まされないということもここに述べておきたい。

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