« PROLOGUE<機動戦士ガンダム・水星の魔女レビュー> | トップページ | 各誌レビュー22年度9月号(その5) »

FINAL EPISODE:無限の彼方に(その6)<namco×CAPCOM・SNK>

さてみなさん、今回のナムカプケイは、クロノアの幻獣たちを中心に、彼と関わりが深い哀しみの王との決着をつけんとする様をここにお送りする運びです。はたしてクロノアと哀しみの王との関係は、二人の決着の末に何があるというのか、それらすべてを含め、それでは、ごゆっくり。

MAP:天界へと到る路・哀しみの地平

大空のもと一面に広がる草原、そこにプレイヤーたちは立っていた。
ガンツ「ここが次のステージってところか」
ロロ「きれいな処、でもこの胸騒ぎは何」
クロノア「うん、さっきから呼んでる声がする、僕を呼ぶ声が」
レオ「うむ、この地は草原というだけあり、隠れ出でるは難しい、出てくるとすれば」
・突如、天空から幻獣の群れと、ドルアーガの魔物が出現する。
ガンツ「やっぱおいでなすったな、みんなまとめて撃ち取ってやるぜ」
クロノア「でもそれだけじゃないと思うけれど、なるべくやってみる」

・プレイヤーが敵の群れに対するたび、一定の敵撃破後、増援が逐次投入される。

・1回目増援
ガンツ「一つかたが付いたが、やっぱ増援もきやがったか」
クロノア「ちょっとばかり強そうになったけど、大丈夫、だよね」
ガンツ「あたぼうよ、この程度の増援で足止めされてたまるかってんだ」
・2回目増援
ロロ「わっ、こんなに大きな幻獣だなんて」
レオ「強大な敵なればこそ一気に倒す必要もあろうが、それでこそ力を集中させねばならぬ」
ガンツ「ひとまず固まってかかりゃいいかな」

・3回目増援
レオ「おお、これほど巨大な幻獣とは」
ガンツ「今度は今までやっつけたボス幻獣ってところだな、しかしまどろっこしいやり方じゃ通用しなさそうだな。ここは真っ直ぐ攻めなきゃいけねえ」
クロノア「弱点を見つければ楽だと思うけどね」

・4回目増援
クロノア「やっぱり来たんだね、レオリナ」
ロロ「リオ姉さん」
レオリナ「やはりここまで来るとは大したもんだよ。それは“あいつ”も望んでのことだけれど」
クロノア「あいつって、まさか」
レオリナ「ああ、ここまで言ったらもういいだろう。あたしのとっておきを味わいな」
レオリナの合図とともに、新手のボス幻獣が出現する。
クロノア「やっぱり、戦わなきゃいけないんだね」
ガンツ「今更怖気づくのはなしだぜ。今できることはすべてブッ倒して先に進むのみだぜ」
・4回目の増援以降、すべての敵が突撃していき、一定の敵を撃破後、レオリナの幻獣が数体出現する。

・レオリナの幻獣を数体撃破後、レオリナ自身も進軍していく。

・レオリナ撃破
レオリナ「やっぱり、あたしも焼きが回っちまったな」
ロロ「姉さん・・・・・」
レオリナ「ああ、もうすぐ来るさ、みんながお望みの“哀しみの王”がね」
一旦レオリナは姿を消す。

・ついにボス幻獣を率いた“哀しみの王”が出現する。
クロノア「これが、哀しみの王」
ロロ「先に対した人もいるというけれど」
レオ「うむ、しかし先に対した時は傍観した感もあったが、この力の流れは、何だというのか」
ガンツ「心なしか台地が歪んでいるようだぜ」
哀しみの王、一歩歩み寄って口を開く。
王「ようやく、僕と戦う気になったね、クロノア、そして僕の半身」
クロノア「・・・えっ・・・・・」
王「君も、気付いているはずだよ。僕が何故に哀しみの王と呼ばれているか」
レオ「うむ、心なしか我らが倒した者達の気が、彼の周りを漂っている」
王「そうだよ、僕の周りの彼ら、君たちが倒した彼らも、世界に対する憎しみで世界に凶事をもたらし、君たちに止められて倒された。滅びゆく自らの無念、そして哀しみをもってね。
人は哀しみに出会ったとき、それを忘れようとする。まるで何もなかったかのように。それと同じ、彼らの憎しみを止めるという名目で、彼らの哀しみをも消し去ろうとしたんだ」
レオ「それも正義のため、彼らが世界に凶事をもたらせれば、それを悪と成して倒した。そなたはそれを我らの罪と成すか、だが・・・・・」
王「そうだ、それを罪と成さずしてなんとするんだ」
グレイ「だからこそザサラメールは、あのユンナと、お前を手を組んだのか」
王「これも導きによるもの。そもそもは彼も世界の哀しみをこめて、自らの神を創ろうとした。だが彼もまた、君たちに倒され、彼の哀しみも消し去られたんだ」
ニーナ(B)「それじゃあ、姉さんたちの哀しみは、どうなるの」
王「いずれにしても、君たちが哀しみを忘れようと望むなら、そんな君たちも、そしてそんな世界も、壊してしまえばいい。哀しみで世界を覆い尽くしてしまえばいい。
さあ、みんなも世界の責任を取るんだ!」

・哀しみの王撃破
王「ぐうぅぅぅ、そんなに、哀しみを、消したいのか。そんなに、哀しみを、認めないのか、そんなに、かりそめの喜びの中で、生にしがみつきたいのか」
ニーナ(B)「それは、違うわ。姉さんたちも、ユンナの犠牲になりながらも、私たちに生きる希望を願っていた」
グレイ「そして、俺たちに生きる意志を託して、逝ったんだ」
リュウ(B)「そしてユンナも、己の哀しみを糧に生にしがみつき、結果あまたの凶事を引き起こしていった。俺たちはその凶事の種をひと通り摘み取っていった、だけなんだ」
王「・・・僕は、僕たちは、この世界にいちゃいけないのか」
その時一旦レオリナが姿を現す
レオリナ「無様だな、結局は、そのユンナもそうだったが、自分だけが哀しみにとらわれていると思い込んでるだけじゃないか」
クロノア「レオリナ・・・・・」
レオ「あんたを見てると、まるで昔の自分のようだ。あたしも自らの巫術の低さに嘆いて、そうだ、そのたび大巫女さまに諭されて、その際にロロ、あんたにも昔の自分を、思い出したんだった」
ロロ「姉さん・・・・・」
レオリナ「哀しみもまた、人が生きる上で大切な“力”だ。だがそれ溺れたらそれっきりだ、だからこそそれを受け入れて乗り越えて、他の“力”を、喜び、怒り、安らぎ、惑い、ともうまく付き合って、生きていくことも、大事なんだ」
クロノア「・・・そうだ、君の心が、僕と同調して、哀しみの王になったなら。僕自身が、その哀しみを受け入れて、ひとつにならなくちゃいけないんだ」
クロノア、哀しみの王に近付き、最後の対戦にさしかかる。

・クロノア対哀しみの王
王「やめろ、僕に、近づくな・・・・・!」
クロノア「大丈夫、もう君を傷つける人はいないよ。人は哀しみのみでは生きてはいけない。そりゃ苦しい時もあるけど、本当の世界はもっと楽しいものなんだ、だから・・・・・」
王「・・・僕を・・・僕を、助けて」
クロノア「そうだよ、だから、僕を、受け入れて・・・・・」
クロノアが哀しみの王に近付き、王は光となってクロノアの中に入り込む。
クロノア「う・・・・・」
ガンツ「クロノア」
ロロ「だ、大丈夫・・・・・」
クロノアの胸の中には、光となった王が抱かれていた。
クロノア「もう、逃げなくていいんだ、怖がらなくていい。今まで君は助けを求めたかったんだろう。もう世界は、哀しみを忘れたりはしないよ。もう誰も逃げない。だって僕たちはここまで来たんだから」
グレイ「・・・・・」
レオ「・・・・・」
クロノア「さあ、僕と、僕たちと一緒に、新しい世界を創っていこう」
そして光となった王は、クロノアと一体化する。

・敵全滅後
ガンツ「終わったな・・・・・」
クロノア「うん、僕の中の忘れられたもの、それを取り戻した気がするんだ」
レオリナ「・・・さて、あたしの役目は、終わったな・・・・・」
グレイ「おい、どこへ行くんだ」
レオ「やはり戻るのかね、いや」
レオリナ「ああ、もうザサラメールの元に戻る気はないさ、あたしは、戦乱で滅んだけど、故郷に帰って、今後のことも考えたい」
クロノア「どっちにしても、もう戦うこともないだね」
レオリナ「どうかな、生きることが戦いなら、休む時も必要だってことだよ」
ロロ「リオ姉さん・・・・・」
レオリナ「フッ、ロロ、あんたは自分が思っているほどダメな奴じゃない。あんたを支えてくれる仲間だっているんだ。それじゃあ、縁があったらまた会おう」
と、レオリナも去っていく。

やがて台地のうねりも収まると思いきや、遠くの方から何かが崩れる音がしてきた。
グレイ「おっと、もうすぐここも崩れるか。さて次の階層への路はどこだ」
レオ「おお、むしろ我らが上へとのぼっていくのか」
クロノア「・・・僕は、忘れない。これからが、僕らの、新しい、戦いだ」

MAPクリア

TO BE CONTINUED

| |

« PROLOGUE<機動戦士ガンダム・水星の魔女レビュー> | トップページ | 各誌レビュー22年度9月号(その5) »

ナムカプ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« PROLOGUE<機動戦士ガンダム・水星の魔女レビュー> | トップページ | 各誌レビュー22年度9月号(その5) »