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躾とイマシメ補足・イカリのコントロール<本当は怖いドラえもん>

先の記事『まあまあ棒』のお話において、たまりにたまったイカリの力が強力な爆発を呼び起こすくだりで「あの力を平和的に使えないものか」と漏らしたけれど、大半の人はまあ無理だろうと答えてしまうところ。
たしかにイカリの力は人が持つ防衛本能の一つで、時には大きな力を呼び起こすものである一方、使い方を誤れば大変なことも起こりかねないところだが、実はそのイカリの力はドラえもんのお話の中で一応有効に使用することができる。まずはこのお話から。
 
『カッカホカホカ』
ある冬の日にストーブで暖まろうとするが、ここ最近の原油価格の高騰でままならないのを憤ったのび太くん。しかしドラえもんは“カッカホカホカ”なる道具をだしてのび太くんに取り付け、そのイカリのエネルギーでひとまずは暖まることができた。
後に友だちのお爺さんがキビしい人でなにかとその友だちを𠮟りつけるので、その道具でおじいさんの怒りを鎮めることにも役に立ったそうな。
 
この“カッカホカホカ”にて、当初の目的である暖房の使い道から本題のイカリのコントロールに役に立ったこともあり、イカリの力も先述の通り平和的に利用することができ、ひいては家庭円満にも役に立った。
続いて『感情エネルギーボンベ』も先のお話と同じように、こちらはママやジャイアンのイカリのエネルギーを電力等に変換できる道具なのだが、これはお話的に『まあまあ棒』のくだりに行きついてしまった。
ともあれ普段怒りっぽい人の感情制御については最近の医学においてもひとまずの研究はなされている上で、連載当時あまり重要視されていない中でのひとまず描かれているかということで。
もう一つ感情の制御についてこのお話を。
 
『ジャイアンの誕生日』
ジャイアンの誕生日が近付いてのび太くんたちは戦々兢々(恐れてびくびくとしている)となっていた。しかし当のジャイアンも本心では誕生日を祝ってもらいたいとドラえもんにもらし、ドラえもんも“かんにん袋”なる道具でジャイアンのイカリを鎮めようとして、穏やかに過ごすジャイアンの誕生日をのび太くんたちも祝ってやろうと思うようになったそうな。
 
こちらはイカリの力を袋にため込んで抑えようとする道具で、ため込む量に限りがあるとはいえ、こちらもイカリの制御ができる道具でもある。そこで少し融通を利かせて“カッカホカホカ”や“エネルギーボンベ”と連動して使えないかとは思うけれど。
このように理屈では難しいけれどイカリのコントロールも人が生きる上でも重要なことだと思う。

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