エピソード18:物質界の逆襲(その15)<namco×CAPCOM・SNK>
さてみなさん、今回のナムカプケイはシャドルー編の第4弾、いよいよエビル・リュウをはじめ強力暴走キャラ(カプコン系)との決着をひとまずつけるストーリーをお送りいたします。カギを握るのはかつての宿敵。果たして彼との邂逅と激突がリュウたちの心を呼び戻すことができるであろうか、といったところで、それでは、ごゆっくり。
MAP:シャドルー秘密基地、調整槽
ハイデルン「ここは何かの調整槽だな。もしかすれば件の生体兵器をここで造り出しているのだろう」
ホーク「おそらくは、そうだろう」
アテナ「やはり感じるんですね。でも」
ハイデルン「敵の気配を感じるのか」
アテナ「はい、正と負の気が渦を巻いているような感じがします。しかも4つほど」
かりん「となれば、あの人たちですわね」
ガイル「間違いなかろう、見ろ」
・まずエビル・リュウ、洗脳ケン、洗脳春麗、そして日焼けさくらが現れる。
リュウ「お前たちの闘いが、俺を満たすのか」
ケン「俺の、力は、うおぉぉぉ!」
春麗「今度は誰が、遊んでくれるかしら」
さくら「もっとパーッといこうよ、お互い倒れるまで」
ガイル「今度はお前たちとのお遊びか、しかし真剣にかからないと命取りだな、だが何としても」
アテナ「あっ待って下さい、また異様な気が多数近付いて」
ガイル「うむ、これはやはり」
・続いてトゥエルヴ部隊も登場する。
ガイル「まずはこいつらにあたるが先決か」
・1ターン経過後、サガットが登場する。
ガイル「何、サガットだと」
リュウ「う、う、サガット・・・・・!」
サガット「リュウよ、これがお前の力の行き着いた先か。あの時俺を倒したお前の拳、それに比べれば今のお前には信念がない」
リュウ「サガット、うおぉぉぉ!!」
サガット「せめて俺の手で引導を渡すもまたよしか」
ガイル「くっ奴め、この機にリュウを倒すつもりか」
アテナ「待って下さい、あの人はたしかに闘争を望んでいますが、それはあくまで自らの強さを確かめるため。そのためにリュウさんを正気に戻そうとしているのでしょうか」
サガット「・・・フッ」
ガイル「むしろ奴とリュウとを闘わせる方がいいというのか」
かりん「むう、トゥエルヴとやらがサガットさんに近付いていきますわ」
ガイル「ならば倒させるわけにはいかんな。さしあたりそのトゥエルヴと、おそらくケンたちは向かってくるだろう」
・このステージでは、中立キャラのサガットが倒されずに、リュウに近づかなければならない。
なおケン、春麗、さくらは倒しても差し支えない。
・サガット説得1回目
サガット「思えば俺もひとかどの強さを得て強者の路を歩んだつもりだ。だが」
リュウ「・・・・・」
・サガット説得2回目
サガット「あのときの仕合でお前に付けられた傷、それに伴うわずかな殺意。俺はそれに屈し、それをもって屈辱となした」
リュウ「・・・ぐう!」
・サガット説得3回目
サガット「その屈辱を晴らさんと、今までうたわれた帝王の名をかなぐり捨て、彼奴らの走狗にも成り果てた。すべてはお前との再戦のために、だが!」
リュウ「うう・・・・・!」
・サガット説得4回目
サガット「今のお前は己の中の殺意に屈し、破壊と闘争の化身と成り果てた。かつての志ある貴様はどこへ行ったというのだ」
リュウ「・・・サガット、俺は・・・・・!」
・サガット、リュウと隣接
サガット「さあ今一度打ってこい、お前の闘志が正なれば、この傷を再び穿ってこい、その上で俺もこの傷を受け入れよう」
リュウ「サガット・・・行くぞ!」
かりん「な、何かまずいですわね、リュウさんの気が噴き出していきますわ」
ガイル「たしかに、いや待て、リュウの気の冥さが薄れていくぞ」
ホーク「リュウの殺意も薄れていく、というのか」
アテナ「おそらくはそうでしょう。ああ、ケンさんたちもまた」
・そこにそれぞれ呪縛が解けたケン、春麗、さくらもリュウたちに近付いてくる。
ケン「俺も、行くぞ!」
春麗「受け取って、私のクンフー」
さくら「あたしも、闘うよ」
・構えるサガットにリュウが、そしてケンたちも攻めてくる。やがてリュウとサガットの拳が互いを貫き、辺りを爆発させる。
・気の爆発とともに、狂オシキ鬼が現れる。
オニ「ぬおおおお、烈気爆奔!!」
かりん「ああ、こんな時に豪鬼さんまでも」
ガイル「まさに一難去ってまた一難だな」
オニ「我、拳と気を極めたり。今こそうぬらの気を喰らわんも、いずれも己が殺意を収めんか」
・サガット、オニの前に立ちはだかる。
サガット「そうそう貴様の餌食になるわけにはいかんからな」
オニ「己が殺意極めねば、拳極むるも能わじ!」
サガット「だからとて殺意を身にまとい、呑み込まれんも真の強さにあらずだ。貴様の殺意には及ばぬが、俺の正なる波動、受けてみるがいい」
オニ「小癪なり!」
・オニの豪波動が放たれ、対してサガットのタイガーも放たれる。
サガット「ぬう、なんのこれしき・・・・・!」
・次第に押されるサガット、そこに春麗とさくらも拳を放つ。
サガット「何だと、お前たち!?」
春麗「あなたも格闘界には必要だから、ここで倒れられるわけにはいかないわ」
さくら「あなたもリュウさんと闘いたいんでしょう、これもお膳立てのつもりだよ」
サガット「ふん、そうだ、お前たち小娘の拳に遅れを取ろうなど、俺の誇りが許さぬ!」
・次第にサガットの拳が押し戻し、気の爆発とともに両者が吹き飛ぶ。
・オニ、殺意の波動が薄れ、もとの豪鬼に戻る。
豪鬼「う、ぐう・・・・・!」
かりん「ああ、豪鬼さんがもとの姿に戻りましたわ」
ガイル「どうやら殺意の波動も薄れたようだ」
豪鬼「ぬうう、これで打ち破ったつもりか、だが我が殺意の波動こそ至高の力。うぬらがごとき甘き力には遅れは取らぬ」
リュウ「たしかに俺の強さには甘いところがある。だがそれなりに己の路を極めたつもりだ」
ケン「俺もあんた同様、いやそれ以下の獣になった以上とやかく言う筋合いはないが」
リュウ「そうだ、再び己の殺意に陥ったのも俺の弱さ、今こそその弱さに打ち勝つ時だ」
豪鬼「なれば、超えていくがいい。己の弱さ、そしてうぬらの無力、その身で知れい!」
・リュウ、ケン、豪鬼と対戦
・豪鬼撃破後
豪鬼「これほどか、うぬらの力、されど我も止まること能わず、ただ己が路を、進むのみ。いずれ交わることもあろう、ひとまずは、さらばだ・・・・・」
そのまま豪鬼も去っていく。
・敵全滅後
ガイル「終わったな」
かりん「まさに大勝負でしたわ」
リュウ「ああ、いろいろと面倒をかけたな」
ケン「まったく面目ないぜ」
春麗「ほんと、あんなことで自分を見失うなんて」
さくら「みんなにも迷惑かけちゃったね」
かりん「まったくですわ、でも無事でよかった」
ガイル「ところでどこへ行く、サガット」
サガット「俺の役目もひとまず終わったからな、また修業のやり直しだ。新たなる強さを得た暁に、再びお前たちの前に立とう」
リュウ「ああ、俺も修行のやり直しだ」
と、サガットは去っていく。
ガイル「これで一つ終わったな、しかし」
リュウ「ああ、戦いはまだこれからだ」
TO BE CONTINUED
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