KOFヒドゥンストーリーMI:メイ・リー編
さてみなさん、今回のKOFヒドゥンストーリーは、01でおなじみのメイ・リーのMIストーリーをお送りいたします。
もともとキム一門一人としてひとかどの活躍を見せてくれましたが、たしかに半ばネタキャラの彼女だけどこのまま埋もれさせるには惜しいということでここにお送りする運びです。ひとまずこういったところで、それでは、ごゆっくり。
オープニング
キム一門の一人として前々から習ったテコンドーをベースに独自のヒーロー格闘技を極めた彼女。今回の大会も親友のチェ・リムの参加を受け、彼女自身もこの危険な戦いの場に修行の成果とヒーロー魂を発揮できると意気込み参加を決める。
第4回戦(対チェ・リム)
・仕合前
メイ・リー「ああリムちゃん、こんなところでお手合わせできるんだ」
チェ・リム「おおっ、メイじゃねえか、あたしもここで腕を振るえるから楽しみなんだよな」
メイ・リー「そうだね、ここは来るべき決戦に備えての腕試しにうってつけだから、まずは飛ばしていこうかな」
チェ・リム「そうこなくっちゃな、それじゃあ、始めようぜ」
・仕合後
メイ・リー「やっぱり腕を上げたよね、あたしももうちょっとがんばればよかったかな」
チェ・リム「くーっ、それでもきいたよな、でもこれだったら大丈夫だ、でもこれからの闘い、手を抜いて負けたら承知しないぞ」
メイ・リー「うん、それなら抜かりないよ、そこんところ期待してよね」
チェ・リム「おう、がんばれよ」
第8回戦(対ルイーゼ)
・仕合前
メイ・リー「ずいぶん余裕だね、こっちも体あったまってきたころだし」
ルイーゼ「待たせたらごめんなさい、でも、ついでと言っては何だけど、もう一つお願いがあるの」
メイ・リー「お願いって何、一応聞いてみようかな」
ルイーゼ「ええ、今からでも遅くはないから、身を引いた方が身のためよ」
メイ・リー「なんか結構な言いようだね、お互いここまで勝ち上がってきたから、よほどの事情があるようだけど、あたしだっておめおめ引き下がれないよ。それにあなたも悪い人じゃなさそうだからね」
・仕合後
メイ・リー「ちょっと面白い仕合だったね、それじゃあ先に行かせてもらうよ」
ルイーゼ「たしかに、あなたは強いわ、でも、この先貴女が強いほど、より困難な事態になるのよ」
メイ・リー「うん、気持ちは分かるよ、でもあたしだってこの先どんなバケモノみたいな人でも、負ける気がしないの。ここまで来たら一気に優勝まで一直線だよ」
ルイーゼ「そうね、それだったら、これからの闘い、絶対に負けないで」
と、ルイーゼは姿を消す。
メイ・リー「わっ、消えちゃった。たしかに不思議な人だったな」
第9回戦(対デューク)
・仕合前
屋敷の扉の前に立つメイ・リー。
メイ・リー「こっから先が決勝の舞台だね。でもその前に」
扉が開き、デュークが現れる。
デューク「ふふ、”奴“に挑まんとするのは貴様か。なるほど正義かぶれの小娘というのはお前だったか」
メイ・リー「うん、あたしのこと知ってるなら話早いね、あなたも結構強そうだから全力でかからないとね」
デューク「いい覚悟だな、だが一つ忠告するが身を引いても多少長くは生き延びることはできるだろう」
メイ・リー「ここまできたらおめおめ引き下がれないよ。師匠譲りの業とあたし自身の業をあわせて、あなたをやっつけてあげるよ」
・仕合後
デューク「これほどの力とはな、信念の力のみでこの俺が屈するとは」
メイ・リー「たしかに信念だけじゃあなたに勝てないのも事実だからね。あたしなりに考えて闘ってるのよ」
メイ・リー「そうか、しかしここから先、奴にはお前の考えも及ばぬものがある。せいぜい生き延びることだな」
と、デュークは去っていく。
メイ・リー「うん、どんな相手でも負けないよ。ここまで来たらね」
最終戦(対ジヴァートマ)
・仕合前
中央広間にたどり着いたメイ・リー。
メイ・リー「ここが最後の決戦の場だね。やはり待たせちゃったかな」
「ふふ、よくぞここまでたどり着いたな、ここが最後の舞台、そして君の闘いもここで終わる・・・・・」
柱の間から、長身の男が現れる。
メイ・リー「あなたが最後の対戦相手ね、いかにも悪者さんっぽそうだね」
ジヴァートマ「君の対戦相手であると同時に、本大会の主催者でもある。”クシエル“を統べる闇の爪、ジヴァートマと見知りおいていただこうか」
メイ・リー「クシエルのジヴァートマさん、そういえばリムちゃんがいったメフィストフェレスとなにか関係がありそうだね」
ジヴァートマ「この星の闇を支配する、秘密結社“アデス”。その“アデス”が持つ無数のペルソナの一つと思ってもらいたい」
メイ・リー「胡散臭いと思ったけどやっぱりそうだったんだね、でもあなたの目的も聞いてみようかな」
ジヴァートマ「強靭な肉体を持つ格闘家を集めるため、と言っておこう。無論、君が魅力的な女性だからといって、その例外ではない。さあ、その肉体を”我々“に委ねたまえ」
メイ・リー「なんだかバカにされたような物言いだね、いずれにせよあなたも悪者さんみたいだからひとまず成敗してあげるよ」
・仕合後
メイ・リー「どう、参った、正義は必ず勝つんだよ」
ジヴァートマ「正義は勝つ、か。しかし前も悪も、すべて君たち人類が考えた概念だろうに」
メイ・リー「この期に及んで負け惜しみ。ここは負けを認めた方が気持ちがいいよ」
ジヴァートマ「ふふ、いずれ君にも分かるだろう、この世界を律しているのは、善悪などというちっぽけな概念とははるかに超えた、絶対的な、純粋な“力”なのだとね」
と言って姿を消すジヴァートマ。
メイ・リー「やはり逃げちゃったか、ここまではセオリー通りだけどね」
その直後屋敷が音を立てて崩れ始める。
メイ・リー「これもセオリー通りかな、ここはとっとと逃げなきゃね」
エンディング
なんとか屋敷から逃げ出せたメイ・リー
メイ・リー「さてと、今度の人も結構な悪人さんだったな。ここは師匠やリムちゃんに相談しようかな。でもこれはこれで面倒ごとになるしなあ」
そこにつぐみとベア、そしてキムが現れる。
キム「おお、メイ、無事だったか」
メイ・リー「あ、はい師匠、倒したのはいいんですが、済んでのところで逃げられてしまい」
ベア「で、今度の奴もバケモノじみた奴だってことかい」
つぐみ「けっこうヤバそうな奴って聞いたからなあ」
キム「うむ、そうなれば一層の修行を積まなければ」
ベア「いずれにしても次までたっぷり時間はあるから、それまでみっちりトレーニングだな」
つぐみ「はいな」
メイ・リー「そうだね、まずはつぐみちゃんと一緒にスパーリングといこうかな」
そこにチェ・リムも駆けつける。
チェ・リム「おい、乱取り稽古だったらあたしも交ぜてくれ」
ということで3人の乱取り稽古が始まる。それを横目で見やるベアとキム。
ベア「まったく元気なこったな、ここは俺たちも負けちゃいられねえな」
キム「まったくです。次に備えて我々も」
ベア「おうよ、いっちょキョーイクと洒落込もうかな」
ということでベアとキムも練習仕合にこぎつけるのだった。
(スタッフロールへ)
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