KOFヒドゥンストーリーMI:李香緋編
さてみなさん、今回のヒドゥンストーリーは李香緋のMI編ということで、思えば彼女もリアルバウト2からの初登場から結構売り出したものの2000年代のゴタゴタでウヤムヤになった感もあります。それでも餓狼キャラとして一応の存在感を見せつけたものでこのままうずもれるわけにもいかず一応のご登場といったところで。
ともかくももう一つの争乱に立ち向かう彼女の活躍をここにお送りできればと思っております。それでは、ごゆっくり。
オープニング
サウスタウンのチャイナタウンの少女李香緋(リー・シャンフェイ)。
ギース支配下のサウスタウンにて一応の自治が認められたチャイナタウンで元気いっぱいに育った彼女もギース亡き後のサウスタウンの混乱を受け、彼女もまたその混乱を収めんと大会に参加せんとしたが、先の大会では応募が間に合わず参加を見合わせ、今回こそはと参加することができた。果たして彼女を待ち受ける相手とは。
第4回戦(対笑龍)
・仕合前
香緋「ややっ、何やら怪しい奴、あんたは一体何者なの」
笑龍「あなたとは仕合わなければいけないようですね、それなりの覚悟はあるようですし」
香緋「さてはあんた殺し屋だな。だったらここはいっちょやっつけないとね」
笑龍「あなたも邪念なくして闘わんとしている。ならそれなりと対しなければいけませんね」
・仕合後
香緋「なんだ、大したことなかった、って、う、急に、気分が・・・・・」
笑龍「やはりこうなりましたか、ひとまずはこれを」
笑龍、香緋の足元に一つの小瓶を差し出す。
香緋「これって、まさか毒じゃないよね」
笑龍「その毒を消すためのものです。すでにテリーさんたちにも手渡しました。あなたもまた義しき人なれば、これも礼儀ということで」
香緋「くうっ、だんだん意識が薄れてく。この勝負、あたしの負けか・・・・・」
と、笑龍の解毒薬を飲み干してそのまま倒れ込む香緋。
香緋「でも、楽しかったな・・・・・」
笑龍「これで私の毒にも耐性がつくことでしょう。次の仕合も受けますよ。その時には、お友だちになってくれますか」
笑龍、そのまま去っていく。その後で意識が戻り再び立ち上がる。
香緋「すっかりよくなってる、やっぱりあいつ、本当はいい奴だったんだ」
第8回戦(対ルイーゼ)
・仕合前
香緋「ちょっときれいなお姉さん、でも少し怪しい感じ、あなたが次のお相手ってこと」
ルイーゼ「ひとまずはそんなところね、でもあなたみたいな女の子が勝ち残れたことがむしろ不思議なことね」
香緋「言ってくれるね、あたしだってそれなりの覚悟だってあるんだから、先の試合は不覚取ったけどね・今度は気合十分いつでもいけるよ」
ルイーゼ「やはり口で言っても分からないようね、ここで私に敗けた方が、あなたの身のためよ」
・仕合後
香緋「やっぱりお姉ちゃんも強かったけど、あたしのスピードには追い付けなかったようだね」
ルイーゼ「たしかにそれだけじゃダメだけど、こうなってしまっては致し方ないわ。これからの闘い、絶対に負けないで」
香緋「そいつは言われなくたって分かってるよ、って、言うだけ言ってどっか行っちゃうなんて、なんか調子いいなあ」
第9回戦(対デューク)
・仕合前
屋敷の扉の前に建つ香緋。
香緋「さーていよいよ決勝戦、この扉の向こうにどんな強い人がいるのかなあ」
扉が開き、デュークが現れる。
デューク「ふふ、“奴”に挑まんとするのは貴様か。しかしお前ごとき小娘が俺に、そして“奴”に挑まんとするとはお笑い草だな」
香緋「たしかに強そうなおじさんだね、そういえばメフィストフェレスってのボスっておじさんなの」
デューク「さあどうかな、まずは一言いっておこう、俺を含めここから先、ただの腕試しのつもりならばやめておくことだ、身を引いても多少長くは生き延びることはできるだろう」
香緋「言ってくれるじゃないでもあたしだって武道家の端くれだから、そうそうシッポを巻いて逃げられないよ」
デューク「大した自身だな、ならばじっくり可愛がってやろう。もっとも気絶程度で済めばいいがな」
・仕合後
デューク「馬鹿な、俺の身体にこうまで拳を当てられるとは、やるな小娘」
香緋「これでも、おじさんの攻撃を避けて当てるだけで精一杯だったけどね」
デューク「言ってくれるわ、もしかしたらお前ならば“奴”と渡り合えるだろうな。せいぜい乗り越えることだな、さらばだ」
と、デュークは去っていく。
最終戦(対ジヴァートマ)
・仕合前
中央広間にたどり着いた香緋。
香緋「むう、何このねっとりとした気は、ちょっと隠れてるなら出てきなさいよ」
「ふふ、よくぞここまでたどり着いたな、ここが最後の舞台、そして君の闘いもここで終わる・・・・・」
柱の間から、長身の男が現れる。
香緋「あんたが最後のお相手って人、結構強そうだね」
ジヴァートマ「君の対戦相手であると同時に、本大会の主催者でもある。”クシエル“を統べる闇の爪、ジヴァートマと見知りおいていただこうか」
ジョー「クシエルって、メフィストフェレスの他に何があるっての」
ジヴァートマ「この星の闇を支配する、秘密結社“アデス”。その“アデス”が持つ無数のペルソナの一つと思ってもらいたい」
香緋「それであんたの目的は何なの、どうせろくな目的じゃないでしょ」
ジヴァートマ「強靭な肉体を持つ格闘家を集めるため、と言っておこう。無論、君が魅力的な女性だからといって、その例外ではない。さあ、その肉体を”我々“に委ねたまえ」
香緋「うっ、やっぱりロクな目的じゃなさそう、とりあえずあんたをとっととやっつけてこんなイヤな場所とはオサラバだよ」
・仕合後
ジヴァートマ「・・・流石だな、まさか、この星の人間に敗れるとは、思わなかったよ・・・・・」
香緋「ひょっとしてあんた宇宙人さん、あいにくあたしに敗れるんじゃまだまだだね、あたしより強い人ってのもここらじゃごまんといるんだからね」
ジヴァートマ「フッ、いずれ君も、彼らとともにその事実に恐怖することになるだろう、“我々”は、不滅なのだよ・・・・・」
と言って姿を消すジヴァートマ。
香緋「消えちゃった、やっぱり宇宙人さんだったのかな」
その直後屋敷が音を立てて崩れ始める。
香緋「うわっ、ここも崩れちゃうの、逃げなきゃ」
エンディング
なんとか屋敷から抜け出せた香緋。
香緋「やっぱり大変なことになっちゃったなあ、でも今回の件、どこまで信じてもらえるかな。ヘンな事件だってのは分かっているけれど」
そこに舞とマリーが現れる。
舞「あらあら、ずいぶんとご活躍のようね」
マリー「どうやら大変なことに巻き込まれたみたいね」
香緋「あっ、舞さんにマリーさんちょうどいいところに。実はね・・・・・」
今までのいきさつを説明する香緋。
マリー「なるほど、よく分かったわ、できる限りハイデルンにも伝えておくから」
舞「そんなことよりこれからパオパオカフェで優勝パーティーと洒落込みましょう。面倒なことはそれからよ」
香緋「そうだね、今はパーッと盛り上がって、次に備えて英気を養おうかな」
ということで女3人、パオパオカフェへと足を運ぶのだった。
(スタッフロールへ)
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