KOFヒドゥンストーリーMI:矢吹真吾編
さてみなさん、今回のKOFヒドゥンストーリーは、MIのおける矢吹真吾のストーリーをお送りいたします。
京の舎弟として97より登場した真吾。今まで度胸と運気、そしてひとかどの業と体術、そして熟練プレイヤーの技量で今まで闘い抜いた彼が、混沌渦巻くサウスタウンで果たしてどのように闘い抜けるか、このシナリオで描ければと思いますが。
ひとまずこういったところで、それでは、ごゆっくり。
オープニング
草薙流の継承者、京に憧れ、今まで推しかけ弟子兼舎弟として今まで数多くの闘いを切り抜けてきた真吾。今回はパオパオカフェの招待を建前にサウスタウンの争乱に巻き込まれる。果たして今回も度胸と運気、そしてささやかな体術で切り抜けることができるだろうか。
第4回戦(対ハイエナ)
・仕合前
真吾「次の指定地はここかな、サウスタウンも広いからなあ」
ハイエナ「よお、俺様の次の相手はおめえか、なんだガキじゃねえか、こいつは楽勝だな」
真吾「そう言われればちょっと怖そうだけど、ここでぶざまにやられちゃ草薙さんたちに申し訳ないしなあ」
ハイエナ「なーにをゴチャゴチャ言ってやがる、この俺様の栄光のための礎となるんだ。ちったあ有り難く思いやがれ」
・仕合後
真吾「ああ怖かった、大したことないように見えても、こういうのが油断できないからなあ」
ハイエナ「くそっ、チョコマカと逃げやがって、だがてめえ、なかなか、やるじゃ、ねえか・・・・・」
真吾「でもこれからこの人以上に強い人がいるからなあ、ほんと気が抜けないよ」
と真吾が去っていき、あとには倒れ伏したハイエナが残された。今はただ、一陣の風が吹くのみであった。
第8回戦(対ルイーゼ)
・仕合前
真吾「おっ、きれいなお姉さんだな、でも見た目に騙されちゃいけなかったなあ」
ルイーゼ「あなたは見た目どおりの実力のようね、今までの運気で相手に恵まれていたようね」
真吾「ええ、みんなにそう言われます。ここはお姉さんと仕合うこととなりますが、お手柔らかに」
ルイーゼ「そうね、ここで負けた方があなたの身のためよ。なるべく痛くはしないつもりだから」
・仕合後
真吾「確かに力は強そうで、ちょっと怖そうだったけど、何とか動きを見切れたようです。ありがとう(草薙さんの)お母さん」
ルイーゼ「たしかに手加減したのは認めるわ。あまり期待していなかったけど、ここはあなたの運気を見込んで」
真吾「え、また何かあるんですか」
ルイーゼ「これからの闘い、絶対に負けないで・・・・・」
と言って、ルイーゼ、消えていく。
真吾「わっ、消えた、でもこれも超能力かなあ、アテナちゃんみたいに」
第9回戦(対デューク)
・仕合前
屋敷の前に立つ真吾。
真吾「とうとう決勝戦か、えっと、この扉の中の人と闘わなきゃいけないってことですね」
扉が開き、デュークが現れる。
デューク「ふふ、“奴”に挑まんとするのは貴様か。しかしお前ごとき小僧が勝ち残るとは、よほど悪運が強いとみるな」
真吾「ええ、これもよく言われます。でもこちらも草薙さん直伝の業があるから大丈夫、だと思います」
デューク「そいつは楽しみだ、だが一言言っておこう、俺を含めてこの先、その付け焼刃の業と運気のみで闘おうとするならやめておくことだ。身を引いても多少長くは生き延びることはできるだろう」
真吾「そうしたいのはやまやまですが、今更引き下がったりすると、草薙さんやお父さんに何と言われるか。あ、でもお手柔らかに頼みますよ」
デューク「なかなかにいい度胸だ、ならば望み通り相手にしてやろう。もっとも気絶程度で済むとは思わぬことだ」
・仕合後
デューク「何だと、貴様ごとき小僧にこの俺が・・・・・」
真吾「は、はあ、何とか逃げられたけど、本当に勝ってよかったかなあ」
デューク「くっ、見かけによらず食えぬ奴め。だがお前ごときに後れを取るわけにはいかぬな。俺にはあまり時間はないが、致し方ない」
真吾「え、またやるんですか」
デューク「お前が望むならば、いずれそうさせてもらおう。ひとまずはさらばだ」
デューク、去っていく。
最終戦(対ジヴァートマ)
・仕合前
中央広間にたどり着いた真吾。
真吾「なんだか広くて薄暗い部屋だなあ。こういうところは何か出てきそうな気がするな」
「ふむ、お望み通り出てあげよう。ここが最後の舞台。そして君の闘いもここで終わる」
柱の間から、長身の男が現れる。
真吾「わっ、まさかあんたが大会の主催者さんなんですか」
ジヴァートマ「いかにも、君の対戦相手であると同時に、本大会の主催者でもある。”クシエル“を統べる闇の爪、ジヴァートマと見知りおいていただこうか」
真吾「えっとたしか、草薙さんがいうには“メフィストフェレス”って奴がいたから、その関係者なんですか?」
ジヴァートマ「この星の闇を支配する、秘密結社“アデス”。その“アデス”が持つ無数のペルソナの一つと思ってもらいたい」
真吾「まあそれはそうと、あんたの目的は一体何なんですか」
ジヴァートマ「強靭な肉体を持つ格闘家を集めるため、と言っておこう。見れば君は力や業よりも運気のみでここまで切り抜けたようだ。無論、その運気も“我々”にとっては魅力的だ。さあ、その肉体を”我々“に委ねたまえ」
真吾「要するに体で払えって何だかヤダなあ。でも逃げられそうにないし、やるしかないのかなあ」
・仕合後
ジヴァートマ「・・・流石だな、まさか、この星の人間に敗れるとは、思わなかったよ・・・・・」
真吾「ていうか何なんですかあんたは、さっきから腕伸ばしたりヘンな気を投げつけたりと」
ジヴァートマ「フッ、いずれ君もその事実に恐怖することになるだろう、“我々”は、不滅なのだよ・・・・・」
と言って姿を消すジヴァートマ。
真吾「え、消えた、まさか本当に宇宙人さんかなあ」
その直後屋敷が音を立てて崩れ始める。
真吾「うわっ、まさか崩れるのか、こ、ここは、逃げなきゃ」
エンディング
なんとか屋敷から抜け出せた真吾。
真吾「あ~あ、びっくりした。いきなり屋敷が崩れてくるからな。これもお決まりといえばそうだけど。この先どんな強くて怖い人がいるか分かんないからな」
そこに京と柴舟が現れる。
京「よう真吾、だいぶご活躍じゃねえか」
柴舟「お疲れだったのう真吾くん」
真吾「ああ草薙さん、それにお父さんも。ええ実は・・・・・」
京「なるほどな、宇宙人の侵略ってところか」
真吾「ええまあ、信じられないのも分かりますよ、でも」
柴舟「その手の話はハイデルン殿に任せるとして、問題はお主のことだが」
真吾の背後にラルフとクラークが現れる。
ラルフ「よう坊や、さっき柴舟さんから話付けてもらって、しばらくお前を預かることにしたんだ」
クラーク「特に基礎の体力だな。どうせヒマだし、手取り足取りみっちりレクチャーしてやろう」
真吾「え、ちょっと、あの、草薙さーん」
ラルフたちに連れられる真吾、後には京と柴舟が残された。
京「ま、当分静かになるがよ、これでよかったのか親父」
柴舟「まあよかろう、真吾くんの場合はまず体力をつければいいからの。それよりわしらもメシにしようか」
京「そうだな、ここんところ何も食ってなかったからな」
と京と柴舟もこの場を後にする。
(スタッフロールへ)
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