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今更ながらルパンレビュー:Princess of the breeze~隠された空中都市

さてみなさん、今回もまた秋に放映されたルパン3世TVスペシャル『隠された空中都市』についての知ったかぶりのレビューをお送りしたく思います。それでは、ごゆっくり。
オランダ上空にて、欧州幻の空中都市国家であるシャハルタの首相シオンとその後ろ盾たるコーシャルを乗せた飛行船が謎の一団に襲われた。その横やりとして我らがルパンが財宝を横取りせんと企てるが、手に入れたのは財宝ならぬ赤ん坊だった。
かくて件の空賊と接触し、ひとまずの協力を得ることが出来たが、内通者の裏切りにあい、空賊の少女ユティカを連れて脱出する。かくしてシャハルタ政府とルパンの隠された秘宝をめぐっての争奪戦が始まる。
とまあ大まかなあらすじはこんな所で、まず今回の舞台たるシャハルタは、カリオストロとラピュタのよくいえばいいとこどりといった、ある意味ファンタジーを交えた世界設定だなといったところで。
つぎに今作のヒロインユティカ。これはトワイライトのラーラのイメージがあるかなということで敵に追われてルパンたちと行動を共にするのだが。
次にルパンが拾った赤ん坊ラーム。確かに今回のキーパーソンの一人なのだが、後半その財宝に絡んで結構えげつない展開になってしまったのはひとまず述べておきたい。
ユティカの所属する空賊。頭目のジーヴァは頑固一徹のオヤジで、その女房のカーミラ。腕っ節と度胸、それに輪をかけて信念が強いまさに女傑だった。しかしコーシャルが仕向けた刺客の襲撃にあい二人とも爆破した砦もろとも運命を共にしたが。
そして敵役たるシオンとコーシャル。シオンは元王族でコーシャルの傀儡としてコーシャルとともに国の実権を握っているが。ちなみにそこで不二子も秘書として潜入していたが。
ちなみにシオンが保護していた、ユティカの双子の姉であるラーシャも忘れてはならないところ。
あと途中立ち寄ったイカれたバーの主人ミスターG。ここで往年のルパンの愛車をチューンナップをしてくれたけれど、こういったキャラも1本だけでの出演はもったいない、ものか。
そして我らがルパン一味、どうも今回次元や五右衛門は後半のバトル以外ちょっと存在感が薄かったかなといったところで。あと不二子、それに銭形もストーリー的にはカリオストロとそんなに変わりはなかったかもしれない。

こうして財宝への道に向かい、実は生きていたジーヴァとカーミラの助けを経てついにシャハルタの秘宝にたどり着く。
そこでの決戦にてコーシャルは銭形に逮捕されたが結局シオンだけ命を落としたことは、彼自身は国と家族を失い自分の魂を捨てたと思いつつも残されたラーシャを護り育てることで己の魂の空虚を埋めようとした。そしてその労苦から解放され(と彼自身思っているにしても)、残された意思をラーシャに託さんとしたということか。
こうして平和が戻ったシャハルタが立て直されんとしたのを見届けて、ルパン一味は旅立っていく。
とまあ、こういった展開だった今回のルパンだったけれど、確かに勢いでの展開ながら結構胸躍ったところもあり、ひとまずは良作といってもいいかもしれない。

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