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オリジナル大長編:のび太のからくり城(その2)

さてみなさん、今回はオリジナル大長編の『のび太のからくり城』の第2話をお送りいたします。
とある古寺で見つけた箱から、大いなる事件に至るささやかな異変を今回でお送りする運びです。
というわけで、それでは、ごゆっくり。

いままでのあらすじ
昔、とある神社である女性が一つの箱を神社の屋根裏へとしまい込む。
それから200年、のび太くんのクラスが遠足でとある神社を訪ねる。
その神社にのび太くんがお参りをした時、屋根裏から一つの箱が落っこちた。ひとまずはその箱を学校で保管しようとするのだが

昼休みの後、学校への帰途につくクラス一行。
お寺の石段を降りていく途中、また何かのヘンな感じを覚えたのび太くん。
「・・・あれ、なんだろう・・・・・?」と思いつつも、ただ石段を下りていったが、しばらく歩いていて大通りにさしかかった時、何と巨大なムカデみたいな乗り物が大きな荷物を運んでいるではないか。のび太くんは軽く仰天して、
な、何アレ!?
「何って、輸送ムカデ
だよ。ちょっと引っ越しの荷物を運んでいるんだ」
驚くのび太くんに対して、出木杉くんは何事もないかのごとくさらりと応える。
「でも、何かヘンな感じがするなあ」
「そうかなあ、でも頭を打ってそう感じたかもしれないね」
「後で昼寝していりゃなおるよ」
やや無責任そうにスネ夫が応える。
「もうすぐ学校だ。みんながんばって歩きなさい」
先生の叱咤もあり、どうにか学校までたどり着き、その後解散となった。後で古びた箱は学校の理科室にひとまず保管することとなった。
帰宅の途中、さっきのヘンな感じについて考えていると、後ろからブザーみたいな音が鳴り響く。
「おいキミ、道の真ん中を歩いちゃ危ないぞ」
「あっ、すみません・・・・・!?
道を譲り、通りすぎていくその乗り物に、またしても違和感を覚える。今度はアメンボウ型の乗り物だったのだ。
「・・・・・!?
こうして、どこか変な気分をぬぐいきれない中、やっと家に戻り着いた。
「ただいまー」
家に帰り、部屋に戻ろうとするのび太くんに、
「のび太、ちゃんとオトノサマにお参りしてきなさい」
「あ、はーい!」
ママに言い付けられるままに居間にまつられている大きい神棚に手を合わせてお参りをする。ここでも何かヘンな気分をぬぐえない。
お参りもそこそこに、自分の部屋に戻ったのび太くん、壁際にドラえもんが座り込んでいて、しかも何故か動かない。
「あれ、どうしちゃったの、ええと・・・・・」
何やら思い出そうとしたとき、机の引き出しが勝手に開き、中から何かが現れた。
「あ、あれ・・・・・」
机の中から出てきたのは、なんとドラミちゃんだった。
「どうやら無事にたどり着けたみたい。のび太さんも変わりはないようね」
ところがのび太くんはこう応えたのだった。
「ええと、君は、だれ・・・・・?」

つづく

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