それにつけてもおカネの欲しさよ:汝、未来を売ることなかれ・改訂<本当は怖いドラえもん>
昨今ちまたでカード破産問題が一時期取りざたされたことだろうけれど、今回はそれを先取りしたようなお話について軽く述べたい
『お金がわいて出る話(未来小切手)』
どうしてもほしい雑誌のためにおカネが必要になったのび太くん。そこでドラえもんが『未来小切手』なるものを出し、それで雑誌を買ったはいいが、気をよくしてなんでも買いまくった。
しかしその小切手は、これから実際にのび太くんが得るおカネを前借りするための小切手だったのだ。
『円ピツで大金持ち』
どうしてもほしい雑誌のためドラえもんに頼み込み、『円ピツ』という道具を借りて外に飛び出す。それを見守りつつドラえもんは「少しこらしめよう」と意地悪そうにほくそえむが。
~この時点で、前者は要点のみで後者は途中まで述べた。
そこでそれらの補完を兼ねて本題に入るけど、まず『未来小切手』の件は、いわゆる商品売買取引上の未払い金みたいなもので、それを強制的に返済するという形を取っている。
はたしてのび太くんはこれからの収入の何十年かを前借りすることを知らされて「ギョエー!」と仰天した事態になったそうな。
まあしかし、ものの数時間でおそらく2、3千万くらいを使いまくるってのもどうか。いや、のび太くんの能力からみてもっと稼ぎが少ないのか、と大人になって下手に勘ぐってしまうのだが。と、このお話はここまでにして、
次の『円ピツ』のお話は前者と理屈は同じだが、こちらは「労働(アルバイト)で代価を支払う」という形を取っている。まあのび太くんに労働を通じておカネのありがたみを分からせようといったのがドラえもんの意図だったが、いつもの通り調子に乗って使いまくった挙句にその分のアルバイトをすることになったものの、宿題がまだなのでドラえもんが肩代わりしたそうな。と、まあほくそえんだ分バチが当たったのはドラえもんだったりするけれど。
まあともかく、この2本について、まあ一時の快楽や自己満足のために未来にいたり返済やらいらぬ苦労をするというお話となってしまう。すなわち、未来を売り払い台無しにしてしまうことの愚を描いているのだなあと。そう、最初に述べたサラ金やカード破産等の問題がある程度先取りされていたといったところ。
やはりここは日ごろの生活にて何が必要か、何を買うべきかを見極めることがやはり大切なのだろう。
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