・吉良を追って:ハイウェイスター
支倉の件で当てが外れた吉良吉廣、彼が差し向けた次なる刺客、トンネルを通り過ぎたバスにてそのトンネル内に奇妙な扉や窓が映っていた。居合わせた露伴がその異変を知るも先の事件もあり同乗した仗助に告げんとするもらちが明かない。仕方なく一人で調べるも謎の足跡に襲撃される。一方の仗助も一応気になり件のトンネルを調べんとすると、出てきたのは露伴のバイクだけと、ひとまずの異変に気が付く。
スタンドの名はハイウェイスター。部屋に入った者の“養分”を吸い取るスタンドというが。
駆け付けた仗助も部屋に取り込まれた露伴に気付き、敵も露伴に助けろと言い渡す。しかし露伴も自らの意地と強い意志でそれを拒絶する。
「だが断る」と。これは編者も好きなセリフだ。
逃げるようにと呼び掛ける露伴だが、仗助もそこは彼を助けんと乗り込んでいく、やはり腐れ縁ゆえの仕儀ということか。ひとまず仗助を逃がし取り込まれる露伴。スタンドから逃げつつ本体を探さんとする仗助。
まあスタンドはともかく無灯火のトンネルそのものが問題になっているのは間違いないのだが。
さておき逃走の末に活路を見出さんとするもスタンドはたるところに張り巡らされこれもらちが明かない。偶然携帯を持っている人がいてその人には気の毒だが失敬して康一に連絡を取る。さしあたりトンネルで事故に遭った男について割り出せた。現在重傷のその男が養分を必要としていること、同じくスタンドそのものは本能のみということで、ひとまずその男の手がかりを求める。
排水口にまで逃げ延びるも今度ガス欠で足が封じられる、と思いきや近くの車にスタンドを封じ、ついでに車からガソリンを失敬し今度こそ逃走に成功する。
病院では性格の悪そうな看護師のお姉さんを康一があしらって男の病室を調べている。そこに仗助が現れ件の病室を教えられる。
本体の名は噴上裕也。ひとかどの暴走族のヘッドで事故の際に吉廣にスタンドを目覚めさせられ、病室では族の女を侍らせ悠々自適な日々を送っていて今まで悪事を働いていた。とはいえ実害を被ったのは露伴と仗助自身、しかしその分の借りはキッチリ払わせてブチのめした。これで一つの脅威は去ったのだが。
最近のコメント