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ドラマ・岸辺露伴は動かない、ですか

さてみなさん、ある意味ジョジョの奇妙な冒険シリーズの転換点たる第4部のスピンオフ的存在『岸辺露伴は動かない』が高橋一生氏の主演でテレビドラマ化する運びとなりました。そういば第4部も実写映画化されたいきさつもあり、これについての一抹の不安もあるにはあるけれど。
さておき当作品は彼岸辺露伴に降りかかる諸問題をスタンドとなけなしの洞察力で切り抜けてから、これ以上の関わりを持たぬようにと去っていくのが主なあらすじだろう。
そんな彼の作品について、まず『富豪村』『くしゃがら』『D.N.A』の3話が放映される運びということで。
やはり編者的には最近の『ザ・ラン』の橋本陽馬との対峙と、悪い意味での好敵手たるボインゴとの駆け引きが楽しみだけれど。これは機会があればということで。

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月刊ジョジョ17年度10月号

さよなら杜王町・黄金の心

杜王町に巣食う殺人鬼にしてありふれた小悪党、吉良吉影。その彼がとうとう追い詰められる時が来た。

それでも逃げおおせんとする吉良。そこに異変に駆け付けた救急車さらには看護師が近付いてきた。助け舟とばかりに吉良は彼女に駆け寄り、ついでに餌食にせんとした。

結局吉良は仗助たちに阻まれ、ついには救急車にひかれて死んでしまった。

仗助たちにとっては後味が悪い結末となってしまった。吉良はろくに裁かれずじまいで死んでしまい、吉良に殺された人たちは結局行方不明者として記憶されるのみの存在となったのだから。

たしかにスタンドがからむ事件ではこれ以上追求はできない。

「吉良が死んだ」この事実だけで満足するしかないのだ。そう、生きている者ならば。

その吉良の魂はあの通りに迷い込み、策略によって引き込まれてしまう。彼らもまたこの時を待っていたのだ。ここに吉良は本当の意味で裁かれ、吉良の最後を見届け鈴美も成仏していく。

こうして、杜王町を覆った闇が、世界から見ればほんの小悪党だが、ともかく払われたのだ。

ひとつの事件の終わりはひとつの別れが訪れる。

仗助をはじめ杜王町の面々はスタンドを使って活躍やイタズラをしながらまた一市民として過ごし、承太郎とジョセフはまたあらたなる活躍を期待されることだろう、けれども。

しかしジョースターの血統とスタンドをめぐる物語はまだまだ続く。というくだりでひとまずシメとしましょう。

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月刊ジョジョ17年度9月号

ひとまず会社には川尻に成りすまして応対し、あらためて仗助たちを追い詰める吉良。途中男に誰何され、ひとまずあしらうも、その男はかけられていた下着に手をかけ、そこに仕掛けられたスタンド爆弾によって爆破される。やはり気の毒もいかがわしい男だったか。

家の中は連絡が取れず、きたるべき吉良をあらためて迎え討つ。しかし吉良は見えない場所から攻めてくる。しかも仗助の方に執拗に追ってくる。爆発させ手傷を負わせつつも反撃を受け流す吉良。しかし自分の血をもとに吉良の背中を花瓶の破片が穿つ。

それでも最後の一撃と渾身の爆弾を放つ吉良。仗助も早人の服に火をつける。そこには吉廣の写真がいぶり出された。先の応対は父との演技だったかそして位置を割り出したのは吉廣だったか。演技といえばなぜか仗助が吉良と連絡を取り吉廣の方に爆弾を向かわせ、はたして吉廣を討ち取らせた。ついで仗助の破片の2弾目も命中。今度こそ大ダメージだった。

最後まで生に執着する吉良も次の一手を考える。しかしついに仗助とまともに対峙するはめとなる。手負いなのはお互い様だが、こと接近戦のガチンコ勝負なら仗助が上だった。しかしストレイキャットが自らを守るついでに吉良をも守ってしまった。もはや万策尽きたかと思いきや、何と倒れたはずの億泰が空間を曲げ吉良の攻撃をしのぐ。速安が言うには自分は死後の世界に至り兄の形兆に自分の生き方を諭される。それで復活に至ったわけだったが。これもご都合主義か否かはともかく、ストレイキャットも封じられ、承太郎たちも駆けつけて、まさに運命は仗助たちに向かって最後の物語を奏でることとなった。

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月刊ジョジョ17年度8月号

吉良との決戦(その3)

早人の作戦を切り抜け、勝ち誇る吉良。自ら名乗りを上げたことを早人は何かを悟り得た。それはあの電話を受けたところに鍵があるのか。そして現れたのは仗助だった。

更には億泰も現れ、自らが告げた吉良の名を確認し今まさに対峙せんとする。

先の運命に打ち勝ったと思いきや、吉良が自分の人生観を語り出す。たしかに無難な生き方を望まんも“趣味”に関しては悪質すぎた。それこそが仗助たちが敵意を顕わす原因であり、ある意味自分の破滅の機転ともいえよう。

ともかくひとまずの組合は吉良にはやはり不利。しかし吉良も件の猫草を引き入れ、まずは億泰を仕留める。そもそも吉良の役に立てるがためにストレイキャットを育てたというが、やはり早人は自分を仕留めんと利用したのは予測外だったが。ともかくも億泰に爆弾を仕掛けそれを解除するためには誰かが触れねばならない、当然触れたものは命を落とすが。揺さぶる吉良にためらう仗助、そこに何と早人が我が身を犠牲にして解除する。しかしとっさに仗助のダイアモンドで修復する。これもいい機転だが。

ともかく吉良にとって最大の敵として認識された仗助は追い込まれたのは変わりはない。

ひとまずこの場を離れんと倒れたままの億泰をかかえる仗助。億泰を捨てるよう呼びかける早人だが仗助は聞き入れられるわけにはいかない。たしかに子供の身で絶望の末に死を覚悟し、それらを超えてまさに悟り得た早人だが、仗助にとって、ただの小賢しいガキんちょに過ぎなかった

まさに吉良の空気爆弾が迫る中、ひとまず危機は脱したが、吉良の攻勢はまだ続くのだった。

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月刊ジョジョ17年度7月号

吉良との決戦(その2)

スタンドの枷を早人に付け、今度こそ己の安寧を取り戻さんとした吉良だが、その危機的状況を脱せんと、再び露伴のもとに駆け付ける早人だった。

なんとか露伴に会わずに状況を伝えんも、何故かヘブンズドアが発動する。これもまた運命の帰結、一度起こった運命は変えられないと背後の吉良は告げる。

なす術もなく運命は過ぎていく。その様を小路の鈴美も目撃してしまったが。

その後も早人を介して仗助たちをも始末せんとする。絶望する早人に今度は康一が訪れる。時間を聞き出す康一は早人に何かを感じ取る。そこに承太郎も現れ、彼らこそ露伴と同じ能力の使い手と察し、逃げようとする早人だが、今度は仗助と億泰にも鉢合わせ。更にはランドセルから名前が割り出された。

時分の事を問われると確実に爆死する。この場をごまかそうと自分を傷付けるも仗助のダイヤモンドで治される。ある意味追い詰められる早人。ついには自分の命を絶たんとするが、キラークイーンがそれを阻み、その様を承太郎たちに発見される。しかしクイーンの能力が承太郎たちをとらえ、そしてすべてを爆破してしまう。そしてまたあの朝が来る。

今度こそなす術がないと思われた中、早人にある決意が、吉良を倒さんとランドセルの中の猫草のスタンドを利用せんとする。すでに起こり得る“刻”しかし微妙に違う“刻”を過ごしつつ攻撃のチャンスを待つ、しかしタイミングまで変わっていた、というより吉良も早人の異変に気が付いていた。これは早人の子供ゆえに浅知恵というべきか、あるいは吉良の用心深さゆえか。しかし今まで起こった出来事は吉良は近くしていないというが。それでも身を乗り出した吉良を早人の決意をこめた猫草の一撃がとらえたのだが、微妙な運命の変化が吉良を討ち取るには至らなかったのだ。

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月刊ジョジョ17年度6月号

吉良との決戦(その1)

川尻としての生活になじんだかに見えた吉良だったが、己の欲望を抑えきれず、つい“狩って”しまった。その様を何と川尻の息子に目撃されてしまった。その手がかりを露伴がつかもうとし、それを阻止せんと宮本やトリックを差し向けたのだ。

そしてそれらを退けた後、いよいよ吉良を追い詰めんとするのだが。

まず川尻の息子早人、父親でないことを察し吉良を揺さぶりをかけるも、吉良もつい始末してしまった。激しく動揺すし指を傷付けんほどに爪を噛みまくる吉良のもとに吉廣が訪れ、逃げるよう勧めるもそれを拒否、しかし吉廣の矢が勝手に吉良を貫く。

そして翌朝、始末された早人はなぜか健在だった。しかも襲われた自覚もない。加えて出てきた吉良は髪型を変えて出てきた。何気なく振る舞う吉良に早人もますます警戒と恐怖を覚える。吉良も早人を途中まで監視していく。そういえば先に矢のおかげで吉良も新たな能力を得たと言っていたが。

その監視の中余裕をもって自分の名を明かす、いずれ本当に始末を付けんとするか、あるいは新たな能力でその必要もなくなったというのか。

そこに露伴が現れ、早人の心を読もうとするも、読んではいけないといった警告が書かれていた。しかも読んでいるうち書いたとおりの展開に事が進む。そしてページの先から吉良の名を認め川尻こそが成り替わった吉良であることを確信した。

しかしそこに吉良のスタンド、キラークイーンが入り込んでいて、露伴を始末してしまった。吉良の新たなる能力、バイツァ・ダストは早人を介して自分を探ろうとしたものを攻撃して始末するものだった。露伴の爆発とともに早人は目覚める。すべては早人の見た悪夢だった。これもまたバイツァ・ダストの力ということか。だが早人はその夢が先に自覚した出来事と同じと感じている。そして早人自身、あの時始末された時点で彼の術中にはまってしまった。それを自覚させることで吉良の見えざるプレッシャーたりえたのはいうまでもないか。

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月刊ジョジョ17年度5月号

・決戦の行方:チープ・トリック

エニグマとの戦いと合わせて、家の修理の見積もりのためにある建築士が露伴邸を訪れた。念のためヘブンズドアで調べたが、ちょっと変人で怪しいところはなかった。しかし背中を見られまいと用心しつつ露伴と話を進める。ますます疑惑の度を増す露伴も何とかだまくらかしてついに背中を見てしまう。すると乙の背中が開いてそこから大量の血が流れて絶命してしまう。

自分を狙うスタンド使いのための囮と踏んだ露伴だが、実は乙そのものがスタンド使いだが、彼自身制御しえず、そのまま自滅してしまったのだ。かつて承太郎はスタンドのことを悪霊と呼んだが乙の取ってはまさに悪霊となったのだ。そして今まさに露伴に憑りついて、ついでにスタンドをも無効にしてしまう。

背中を見せると自分が死ぬ。かといって自身はスタンドを引きはがせない。そんな屈辱的かつ絶望的に見える中、康一と出くわし、不審に思う彼に対し露伴もトリックに言われるままに進んでいく。やがて背中を見せた場所は“決して振り向いてはならない小路”だった。それこそ露伴の策略で、スタンドの特徴上振り向いてしまったトリックはそこに巣食う無数の手にあの世へと引き込まれる。その際ヘブンズドアによって“地獄へ行く”と書かれつつ。

さしもの悪霊となったトリックも、より強大な悪霊の群れ、そして露伴の策略にはかなわなかったということで。

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月刊ジョジョ17年度4月号

・決戦の行方:エニグマの少年

豊大からもたらされた康一を襲う敵の情報から、まず倒した噴上から交渉の末居所を割り出す。まあ噴上も多少はナルシストで寂しがり屋で怖がり屋の彼、結局はこれといって悪人だったというわけではなかった、不良ではあるが。

ともかく居所を探った先にはカバンと謎の男がいた。仗助が追うがそこには気を失った母親が入れ替わっていた。それはすべてを観察するスタンド、エニグマの仕業だった。前もって母親のもとを訪れ、彼女と、康一のクセを見抜いて取り込んだのだ。そして今、仗助のサインを観察し取り込まんとするも、エニグマの少年、宮本自身が自分の能力を語りすぎたこともあり、闘いを拒みながらも結局仗助を助けることとなった噴上、奇妙な利害が絡んでいるとはいえ、やはり潜在的に宮本への嫌悪がものをいった。様々な罠の末シュレッダーで迫られ紙にさせられたところに機転を利かせた噴上によって仗助たちは助け出され、シュレッダーごと宮本を倒して本にしてしまった。

そもそも人の怖れさせクセを観察するといったイタズラ絡みの趣味から高じて、悪意にまで堕ちていった。結局は彼も根っからの悪人で、母親を盾に仗助を狙ったことで彼の逆鱗に触れてしまったのだ。

結局彼もアンジェロと同じ運命をたどったということで。

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月刊ジョジョ17年度3月号

・猫草

吉良を追って仗助たちの追跡行が続き、物語も錯綜する中、とりあえずかかわっていくキャラを一人ずつ述べたいと思う。

まずは猫草。川尻浩作として潜伏中の吉良に父吉廣がよってスタンド使いとなった猫を川尻しのぶが誤って死なせてしまい埋葬した後で植物と一体化したものである。

ネコと植物の本能が一体化し、気まぐれかつマイペースに暮らしていたが、とあるトラブルによって吉良と接触、そのまま彼に保護される形となり、後に彼の恐るべき力となり仗助たちに立ち向かうというのだが。

結局これも第3部のイギーとおんなじような立ち位置といったところか。

 

・鋼田一豊大

ある日使われなくなった鉄塔に佇んでいる一人の男、鋼田一豊大。興味を持って近付いていたら彼が住んでいる鉄塔に取り込まれてしまう。実は彼も吉廣によってスタンド能力を引き出されるも、かえってスタンドと化した鉄塔に彼自身も取り込まれてしまい、解放されるために仗助を倒さなければならなくなった。その点では彼も吉廣の犠牲者ともいえる。とりあえず仗助と戦うも返り討ちにあう。とはいえもともと悪人ではなく多少の変人だったので、その後は人畜無害な生活を送りつつ、多少は仗助の手助けをするのだった。

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月刊ジョジョ17年度2月号

・吉良を追って:ハイウェイスター

支倉の件で当てが外れた吉良吉廣、彼が差し向けた次なる刺客、トンネルを通り過ぎたバスにてそのトンネル内に奇妙な扉や窓が映っていた。居合わせた露伴がその異変を知るも先の事件もあり同乗した仗助に告げんとするもらちが明かない。仕方なく一人で調べるも謎の足跡に襲撃される。一方の仗助も一応気になり件のトンネルを調べんとすると、出てきたのは露伴のバイクだけと、ひとまずの異変に気が付く。

スタンドの名はハイウェイスター。部屋に入った者の“養分”を吸い取るスタンドというが。

駆け付けた仗助も部屋に取り込まれた露伴に気付き、敵も露伴に助けろと言い渡す。しかし露伴も自らの意地と強い意志でそれを拒絶する。

「だが断る」と。これは編者も好きなセリフだ。

逃げるようにと呼び掛ける露伴だが、仗助もそこは彼を助けんと乗り込んでいく、やはり腐れ縁ゆえの仕儀ということか。ひとまず仗助を逃がし取り込まれる露伴。スタンドから逃げつつ本体を探さんとする仗助。

まあスタンドはともかく無灯火のトンネルそのものが問題になっているのは間違いないのだが。

さておき逃走の末に活路を見出さんとするもスタンドはたるところに張り巡らされこれもらちが明かない。偶然携帯を持っている人がいてその人には気の毒だが失敬して康一に連絡を取る。さしあたりトンネルで事故に遭った男について割り出せた。現在重傷のその男が養分を必要としていること、同じくスタンドそのものは本能のみということで、ひとまずその男の手がかりを求める。

排水口にまで逃げ延びるも今度ガス欠で足が封じられる、と思いきや近くの車にスタンドを封じ、ついでに車からガソリンを失敬し今度こそ逃走に成功する。

病院では性格の悪そうな看護師のお姉さんを康一があしらって男の病室を調べている。そこに仗助が現れ件の病室を教えられる。

本体の名は噴上裕也。ひとかどの暴走族のヘッドで事故の際に吉廣にスタンドを目覚めさせられ、病室では族の女を侍らせ悠々自適な日々を送っていて今まで悪事を働いていた。とはいえ実害を被ったのは露伴と仗助自身、しかしその分の借りはキッチリ払わせてブチのめした。これで一つの脅威は去ったのだが。

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