さて今回は、ファイアーエムブレムの新しい形を確立した感もある『聖戦の系譜』について述べたいと思います。
聖戦の系譜といえば紋章の謎に引き続きスーパーファミコンで発売されたシリーズ第4作で、親子二代にわたる戦記を描いた大作と位置付けられていた。
舞台ははるか東方の大陸ユグドラル。かつて邪神の力を封じた英雄たちの子孫が、敵と味方に分かれて戦う悲喜劇を織り混ぜながら大陸の平和を取り戻すストーリーである。
この作品での特徴はやはりユニットの細分化が成されたことだろう。たとえば武器や魔法の属性ごとに使用するユニット、これが敵キャラだったらまだいいが味方にまでそれが及ぶと流石に煩雑になっていくと子供の頃は感じたものだけれど。それからこの作品では騎士系のユニットが騎馬ならではの行動パターンの確立がなされた。たとえば行動の後で再移動できるとか。それは全編がフィールドのみで構成され、各シナリオごとのマップをつなぎ合わせれば一つの世界になるという具合となっている。
戻ってストーリー関連で、親子二代にわたるといったくだり、これは先のスーファミ版紋章の謎と同じような2章構成という位置づけなのだろう。親世代で恋愛の要素があって、それによって子供の能力に影響を及ぼすということで。あるいは親世代でカップルが成立しない場合のいわゆるスペアキャラもそうそう取って付けたという印象は感じないのは実際プレイした者の意見かもしれない。
しかしながら親世代のラストで一部を除いて全滅の憂き目を見たのは無情に過ぎるのも、これも私見ということで。
あと最後ネタバレながらも、ラストボスがほとんど主人公によってではないいわゆる他力本願だったのも、その当時のRPGブームみたいなもののアンチテーゼなのかなあと感じる。
あと当作品のヒットを受けて外伝も制作発売されたが、これが難しすぎてとっつきにくかったといった感が強いし、あと編者としても当時プレステ1に乗り換えた頃だったので実はプレイしていませんでした。まあこれも後の封印、烈火以降の作品と合わせて3DSでリメイクしてくれれば改めてプレイしようかなとも思っておりますが
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