さてみなさん、今回のダイバース番外編はサンプラの反乱・異形の機体たち接触編、その2をお送りいたします。リクたちダイバーズの前に現れた謎の機体。はたして彼らとの闘いの先に何があるのか、といったところで、それでは、ごゆっくり。
なお前回のストーリーはこちら、
第1話:異形の機体たち接触編(その1)
といったところになります。あらためてごゆっくり。
「な、なにこれ・・・・・」
それらの機体、たしかにMSとは違う、かといってMAにしてはやはり異様すぎる。
「まさか、噂の異様な機体っていう」
「有り体にいえばそうだな」
その異様な機体群の代表格、銀白色の流線形、何より特徴的な三本脚の機体を操るダイバーが応える。
「それはそうと、あなたたちの目的は、いったい何なんだ」
その三本脚にリクが向き合い問う。
「目的か、今のところは何もない、とも言えるが。まあしいて言えば我々の存在意義といったところだ」
「存在意義・・・・・」
「そのためにこのネット世界の名だたる者たちと戦って名を上げる。それこそが目的だな」
「そのために、でも」
やがて三本脚も少し引いてから言葉を結ぶ。
「さて我々も言いたいことは言ったな、ならばやるべきことはひとつ」
やがてすべての機体が構える。
「このGBNにその人ありとうたわれた、本家ビルトダイバーズ、勝負を挑ませてもらうぞ」
と、機体群は一斉に襲い掛かる。
「来るぞみんな、気をつけて」
リクの呼びかけにそれぞれが応えつつ、それら機体群に応戦する。
まずユッキーは小型の機体〜ドラム状の本体に脚パーツが取り付けられたものの大群に囲まれてしまった。
敵は一斉に砲撃し、その光条をかいくぐりながら着実に応戦し敵機を撃ち落としていく。しかし多勢に無勢、ユッキーの方もわずかながらに被弾しダメージを重ねていく。
「結構やるのね坊や」
いずれかであろうか機体群からの通信が入る。
「ほめられたって何も出ませんよ」
丁寧な口調ながら少し苛立ち交じりの声でユッキーが応える。実際ユッキーも苛立っていたのだ。彼としては速やかにリクたちのもとに戻らなければならない。はじめの攻勢で散開したっきりみんな散り散りになってしまったのだから。
ともかくも消耗戦の様を呈しつつもユッキーは砲撃を続けるのだった。
アヤメもまた個々に離され先の筆頭格よりは少し小型の機体、これもまた三本脚だった。
手足にビームサーベルを繰り出し攻めるもの、両腕のヒートロッドで攻めるものと、結構多彩なる攻撃を仕掛けるもので、さしものアヤメも手こずってしまう。
「ダイバーズのアヤメならば是非とも手合わせしたいとは思っていたのだ。この場は尋常に勝負してもらうぞ」
繰り出したロットをリボンで受け止めつつ相手の通信が入る。
「こちらも、掛かる火の粉は払わなければいけないわ」
「我らを火の粉程度と思ってもらっては困るな。先に言った通り、これは我々の存在意義がかかっているからな」
もう一方の機体が繰り出すサーベルを苦無の巧みな捌きで受け止める。
そんな具合でアヤメもまた押されつつもよくよく戦い抜いていく。
モモの場合はある意味一番苦戦したともいえる。
対するはモモのカプルより一回り二回り大きな、言ってしまえば巨大な戦闘機ともいえる機体揃いであった。
「こんなにおっきいだなんて聞いてないよお、まともにぶつかればひとたまりもないじゃない」
「これてもダウンサイジングしているんだ。カプルのモモも歴戦の勇士というからね」
敵機の中の1機のダイバーらしき声が応える。しかしモモにとっては今更褒められても状況下あまりうれしくない。しかし見知られたからにはここで引き下がれない。ひとまずは踏みとどまって応戦なりいなすなりして対しなければならない。
ともかくもそれら機体と対するモモ、対する敵も分離するもの、合体するもの、本体をパージして人形に展開するものと多彩に攻撃していくのだった。それを受けてというより圧倒されながらかわし続けつつなんとか攻勢に転じようとするも相手の猛攻でなかなかに掴みかねているのが実情だったのだが。
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