ガンダム

第8話:老兵は語らず(その1)<機動戦士ガンダム・クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは、続いての任務に合わせてかつてのジオンの名パイロットとの戦闘を機に今一度戦乱の歴史に想いを馳せる様をお送りする運びです。それでは、ごゆっくり。
 
ちなみに前回までのストーリーはひとまずここに。
イントロダクション
第1話:ホワイトベース最後の勇者
(その1)
(その2)
(その3)
第2話:生きるということ
(その1)
(その2)
(その3)
第3話:継ぐものたち
(その1)
(その2)
(その3)
第4話:月で待つもの
(その1)
(その2)
(その3)
第5話:ガンダム、行きます!
(その1)
(その2)
(その3)
第6話:忘れられた地で
(その1)
(その2)
(その3)
第7話:古き友来たる
(その1)
(その2)
(その3)
それでは本編をば、あらためてごゆっくり。
 
 
インド洋上でのカイ=シデンとの接触を経て、ミネバ・アルテイシアの会談が今後の状況の打開に必要不可欠であり、その準備を双方が整っていることを知り得たキッカ。
その接触からほどなく補給のついで、体調を崩したカイの保護のためにオデッサの連邦軍基地に立ち寄った。
もともとがジオン軍の侵略拠点だったオデッサの基地を戦後連邦軍が接収し、以後改修に改修を重ね現在の補給基地と相成ったのだ。
現在のカイの身分は民間人のフリージャーナリストで、基地の医療施設を使用できるわけではなかったが、元軍人ということを活用してキッカ自身が口添えをしたが、何より基地の司令官が好意的だったのが功を奏し、医療施設の使用はすんなりと許可されたのだった。これも長年の人脈の功だとキッカは思ったが。
「カイさんの症状は連日の疲労の末の胃炎からなるものだと言いますから、医師の先生から数日は安静にするようにと。それから1年に1度は診断も受けるようにと言われていました」
「ここ最近はカイさんも一目置かれるようにもなっているから、もちろんいい意味でも悪い意味でも」
基地の医務室を後にし、TWへと戻るキッカとクム。ひとまず本来の任務、というよりもキッカそのものの目的がなきに等しく、ただ彼女の裁量で自由にやっている。ただこれまでの“彼女”との邂逅がキッカの行動の指針となっているのだ。
そんな中、ふとした想いが頭をよぎり、クムに話を一つ持ち掛ける。
「そういえばセイラさんで思い出したけれど。私としてもあの時の、セイラさん、ミライさん、そしてフラウのお義母さんの齢を越えたけど、まだまだ大人になっていないかなと時折思うのよ」
「まあこれも気分の問題だと思いますよ」
クムもひとまず本心で応える。子供っぽいといってもまんざらではないとも思っていたのだ。
「そういえばクムの頃でも女性の兵士の人がいたでしょ。その人たちと比べて・・・・・」
続いて問うたキッカだが途中で口を止める。クムの苦い表情を目にしたからである。実際クムも自分の子供の頃、グリプス戦役での思いに馳せていた。
「・・・そうですね、あの人たちは不器用だったんです。でなければ命も落とさずに、済んだんです」
クムもクムなりに言葉を選んで応えたつもりだった。カミーユやブライトは何も語らなかったが、たしかに激闘といってもグリプスの件は一年戦争に比べれば微々たるものだった。あの戦役も味方の多大なる犠牲のもとでひとまずの勝利をえたと聞いていたのだ。
そんなクムに少し困惑気味でキッカも返す。
「ごめんなさいね、イヤなこと思い出させちゃって」
「いえ、ともかく大丈夫だと思いますよ」
ともかくもお互いに苦い表情を解きつつ、艦への帰途に就く。
 
変わって近隣のダイナーで食事をとる一人の男がいた。齢は50歳前後、それほど老人という外見ではなかったのだが、やはり髪と髭の白さで一見そう見えてしまう。そこにもう一人の男が現れる。今や隠れた英雄ともうたわれるコウ=ウラキだった。
そのコウは男の傍らに座る。
「貴官も壮健のようだな。やはりいい仕事にありつけたのかな」
「いや、相変わらずだよ。ここ最近の後片付けで忙しくってね」
そっけなく応えたコウはふと、自身の近況を語りたくなった心境に陥る。
「実はあんたにだけは話したくなったが、その依頼主ってのは・・・・・」
この後は小声なのでよく聞き取れなかかったが、男の表情も次第に神妙になっていく。
「・・・やはりか、貴官もまた時代に選ばれたということだな」
「いや、俺としてもそううぬぼれてはいない。ただこの時代の徒花だけは摘み取りたいとは思っているけれどね」
静かに深いため息の後、男は感慨する。
「かくいう小官もこの時代の為に命を捨てる覚悟だったが、今は貴官が先んじたか」
「俺としてはその任はあんたの方がふさわしいと思っているが、あんたとしてもそれと名乗ろうにも踏ん切りはつかないか」
「・・・お恥ずかしいことだ・・・・・」
そんな二人のために、マスターがおごりと一杯のコーヒーを差し出す。そのコーヒーで口を潤しながら二人は息を整えあらためて会話に興ずる。
「はじめ俺も、ガトーへの敵対心から戦いを繰り広げ、その後の足踏みを経て連邦に対する鬱屈を抱えつつ自分なりにケリをつけようとしたんだ」
「時代へのケリか、なればこそ小官も踏ん切りをつけねばならないな」
「たしかに時間はそう多くはないかもしれない。いずれにしてもあせることはないかだろうけれど」
と言いつつ、コウは先に席を外す。
「俺もこの時代の行く末を見守りたくなった。その刻(とき)まで生き延びたいな」
「うむ、武運を祈っている」
と、男は背中越しに応えるのだった。
そんな時、マスターが何やらの連絡を受けてメモに書き記した。そのメモを男に手渡すと男は無言でそれを読み返す。
『・・・“国”は消えども“理念”は残る。その理念の為にあえて破壊を望まんか、しかし・・・・・。
カイ=シデン、貴殿の歩みもまた時代を作りしものならば、その歩み、あえて小官が護っていこう。
そして、ミネバ様・・・小官が御身にまみえるに値うか・・・・・』
そして手紙を懐にしまい込み、代わりにポケットからの少ししわが入った紙幣を差し出す。釣りは無用と言わんばかりに静かに席を離れ、ダイナーを後にする。それをマスターが無言での一礼で送るのだった。
 
TWに戻ったキッカとクム、すでに艦内の動きは慌ただしい。二人は申し合わせてからブリッジに上がる。
「何か変わったことはない」
「ああ、ちょうど君らが基地に赴いたのと同じく、近々オデッサを襲撃せんとするものたちありとの情報が入ったんだ。ソースははっきりしないがおそらくカイさんの知人のものなのは間違いない」
と、ノックスが応える。
「となれば、警戒も当然ね、でもこれまでカイさんのやってきたことも形になってきたといえば、あながち無駄なことじゃなかったかな」
ここはひとつ、キッカ自身も指示を出す。半ば自分自身に言い聞かせるものだった。
「ここは現在の状況を鑑みて第二種戦闘態勢を保ち基地との連絡を取りつつ、今後の動向を見守ります」
こうして多くの人々の思惑が入り交じり、オデッサ基地の攻防戦は静かに始まらんとしていた。

 

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ビルドダイバーズ特別編:モモとヒナタの大勝負(仮題)

さてみなさん、先週までのビルドダイバーズRe:RISEのレビューをお送りし、最後のシーンにてのヒナタをヒントに、今回本家ダイバーズのモモと搦め手の活躍を描いた運びです。はたしてその活躍の先にあるものやいかにといったところで、それでは、ごゆっくり。
 
エルドラの一件から一月あまり、ヒロトたち新ダイバーズ(呼称)はそれぞれの路を再び歩みだす。
カザミは自らのチャンネルを通じてゴジョウらかつてのメンバーを中心にバトルの修行に明け暮れ、実力はともかく着実に人気を上げていく。
パルウイースはシャプリヤールの指導のもと技術をさらに上げ人間的に成長するのだった。
続いてマサキは相変わらず療養の日々を送りつつ子供たちにガンプラを教えており、ヒロトも相変わらずの放浪の旅を続けているが、その傍らには彼の行先を示すのを建前にメイが同行していた。やはり本音は“彼女”の痕跡をたどってのことなのか。
そして最近ダイバーとしてデビューしたヒナタ。カザミの件もあり彼女のエントリー早々に数多くのファンクラブも発足し、今や本家ダイバーズのモモとともにGBNのアイドル的存在となっていた。とはいえあまりちやほやされるのも何なので表立った露出は極力控えつつも、今はビルダーとして自分のガンプラの製作に余念がなかった。
それについてはヒロトとカザミ、パルやメイの協力はもちろんのこと、本家ダイバーズ、ことにモモとアヤメも力を貸してくれ、更には時折顔を出す二人の女性、性格も教え方も違う二人も大いに参考になり、自身のガンプラ製作の大いなる手助けとなっていき、ついには自分のガンプラ、ライジングガンダム(Gガンダム)をベースとした“ディバインライジンクヒナタ(仮称)”を完成させるに至る。
ちなみにモモもヒロトに何やらを頼み込む。もちろんリクにはたしなめられもしたが。
もちろんリアルでの弓道部での活動もおろそかにはしなかったが、最近のヒナタの行動を見越してか、顧問の先生も「弓道は己を磨くもの」とたしなめたりもしたが。
さておきそんなヒナタの機体完成を待ち構えたかのごとく、GBNにおいて女性限定のイベントが開かれる運びとなった。それは女性ランカー1位と2位のエミリアとローズとの挑戦権をめぐり女性ダイバー間のバトル・ロワイアルを開催するのだ。
はじめのうちは乗り気でなかったヒナタだが、モモの熱烈な勧誘で出場することになる。ヒナタ自身も先のガンプラ製作に多大な協力をしてくれた二人に自分のガンプラがどれだけのものかも確かめたいのもあった。
ともかくもバトル・ロワイアルに臨むアヤメとモモ、そしてメイとヒナタ。心配で駆け付けたパルとカザミ、そしてヒロトはもとより、本家ダイバーズのリクたちも不安なのは変わりはないが、ここは成り行きに任せようとマサキが、さらにかつてのフォース仲間のカルナになだめられる。
しかしいざ試合が始まるとモモとヒナタたちに他のダイバーたちが襲いかかってくるではないか。いまや中堅ながらも実力派フォースたる本家ダイバーズのモモとアヤメ最近売り出し中の新ダイバーズのメイ、そしてヒナタ。ことにヒナタにはリアルでのミズキの友人もいて、先の神事での活躍と合わせ彼女と試合をしたいと告げ向かってくるのだ。
ともかくまずはモモやヒナタたちを倒して自分たちの箔をつけんとの目論見だった。のちにこれもエミリアたちの思惑でもあるとアヤメも読んでいたが。
ここは目の前の大群を退けなければならない。それぞれが着実に敵を倒し続け、ことにヒナタのライジンクは的確に射抜いていく。これには誰しも感嘆せずにはいられなかった。
しかしさしものヒナタもこの大群にはくじけそうになるが、どこかしらか「大丈夫だよ」との声が響き、再び立ち上がることができた。そんなヒナタの様にサラが目頭の光るものとともに何かに感じ入ったようだった。
やがて4人を除くすべての敵が撃破され、バトル・ロワイアルのルールにのっとり、それぞれの相手でのバトルを開始する。モモはメイと、ヒナタはアヤメとで。
かつて知ったる者同士での戦いもひとまず熾烈を極めるも、特にヒナタは先の声を思い起こしつつ、己の想いをアヤメに込めて、ついには矢を貫くに至る。
こうして手負いかつ疲労困憊ながらも勝ち残ったモモとヒナタに、ついにエミリアとローズが立ちはだかる。最後の力を振り絞りありったけの打撃をエミリアに叩きつけるモモ。
余力わずかと承知で攻撃を誘うローズに最後の力に想いを込め、さらには先の声の主と心が合わさったと感じて、ヒナタも最後の矢を放つ。
しかしその矢はローズのヤクトの脇腹を貫くも倒すに至らず、さらにモモの猛攻もエミリアにすべてわずかにふせがれてしまった。こうしてバトル・ロワイアルの試合時間は過ぎ、目的のエミリアとローズの撃破には至らなかった。
大会の結果はともかく、もともとが本家のモモと新のヒナタの実力を見極めることご目的だったので、それらは果たされたともいえる。最後に力尽きて倒れ伏す二人にエミリアとローズが立たせて健闘を称えた様から、ヒナタはともかくモモはさらに女子から一目置かれるに至る。
後日カザミのチャンネルを通じて、自分は基本バトルには興味ないが、このGBNにおいてある程度のイベントには参加するつもりだと自分なりの活動を告げるヒナタに、悪態をつきつつ実力を認めるオーガをはじめ誰もが同意するのだった。
そんなヒナタもローズから、サラに似ているもう一人も自分の力だと告げられ、それについてのいきさつをヒロトに語る。その上で“彼女”もいずれは帰ってくるとも伝えられたのだ。その言葉とともにヒロトはヒナ優しく抱きしめる。今はそれだけで気持ちが伝わっていたのだ。
こうして、ヒロトたちダイバーズはふたたび研鑽と探索の日々を過ごすことに、ただ違ったのは、ヒロトの探索に付き添うのはメイの代わりにヒナタが担うことになる。彼女と通じあったヒナタとともにこの広い世界を巡り、世界の風をヒナタと、そして“彼女”とともに感じていくのだ。いつか“彼女”と再び巡り会うために、今日もGBNの空を駆けめぐっていく・・・はずだった・・・・・
しかしほどなく、ヒナタをモモが引っ張って各地を巡っていく。
その様に取り残されたヒロトはともかく、一方駆け付けたリクたちも不安さを禁じ得なかったが、ひとまずは大丈夫とキョウヤがたしなめるのだった。その二人を見守っている者がいた。メイとその胸に抱かれているアルスだった。彼女もまたイヴから生まれ出でた者として見守ろうとしたのだ。
その上でまずツカサがすべてのELダイバーの始祖たるイヴもいずれは帰ってくると告げ、続いて先のカツラギとの会談を踏まえて、エルドラの件以上の脅威が起こるかもしれないと語り、そしていずれは世界そのものの均衡を護らんがための戦いが始まり、それに対するために君たちの力が必要だともキョウヤは告げるのだ。
さておきモモとヒナタは
「さあ、世界の果てまで駆けめぐって、イヴちゃんを迎えにいくわよ」
「は、はい・・・・・」
とまあいささか強引な珍道中、いずれ語られることもあるだろうけれど、こうして二人はGBNの大空を駆けめぐっていく。
 
そんなわけで一通りのRe:RISEのレビューをお送りしましたが、この作品もまだまだ語りつくせない物語もあるだろうし、近日ファイターズよろしくバトローグも放映されるだろうからこれも期待したいとは思いますが。
いずれにしてもこのシリーズも機会があればまた楽しみたいと思いますのでこれも気長に待ちましょう。
あとシメの一言として、この作品にかかわった方々に本当にありがとうございます、お疲れさまでした。とお送りしたいです。それでは、いつの日か。

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ep26:Re:RISE<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

己の信ずるもののため、エルドラを敵に回して戦うもヒロトたちに阻まれたことに絶望したか、GBNの世界を直接介入せんとしたアルス。しかしそこにはキョウヤたちダイバー有志たちが、マギーの呼び掛けで待ち構えていたのだ。
アルスたちを差し向けたのはクアドルンの思惑だというが、そこにヒロトたちもGBNに帰還しアルスと決着を付けんとする。それには神事を終えたヒナタも見守らんとしていた。
いかにエルドラで猛威を振るっていたアルス軍に対し百戦錬磨の有志連合も負けてはいなかった。しかしアルスの期間の砲撃がGBNサーバーそのものもダメージを与えていく。これはかつての衛星砲の影響を直接与えるようなものか。それには防戦一方の連合に、ヒロトたちも帰還し、戦力を立て直していく。その一方ロンメルも何やらの準備を進めていくが。
衛星砲のメインフレームに着いたマサキとクアドルン。そこを破壊すればアルスも戻れない。意を決してクアドルンが砲火を向ける。
一方でアルス旗艦の主砲が火を噴き、応戦むなしく更なる被害を与え、反撃に転じんとするヒロトだが、パーツをアルスに奪われる。コアシステムをも学習してしまったが故のことか。ともかく絶体絶命の危機の中、マスターやマナミら、そして多くのダイバーたち、さらにはツカサまでも加勢し、GMも世界を修復していく。更にはカザミにもゴジョウらかつての仲間、更にはあこがれのキャプテン・ジオンまでもはせ参じたのだやはりロンメルと関係ありということか。さておきこれにはカザミも奮い立たずにはいられなかった。
そしてヒロトもマスターが持って来たパーツで再びアルスに立ち向かう。そして有志たちも徐々に押し返し、アルスの迷いを読んだパルが再び説得を試み、シャフリとともに戦艦ごと敵機を叩いていく。カザミもキャプテンとともに、説得込みで敵を叩く。メイもまたツカサとともに。そういえばツカサは今ではメイたちELダイバーの世話をしていたとか。
アルスの最後の攻勢をまずサラが防ぎ、キョウヤの攻撃は何とトライエイジを通じてのもの。これもある意味ファンサービスによるものだろうか。その天をも貫くタイタスの一撃が最後の一隻を叩き伏せる。
しかしアルスも最後の力を振り絞り、己の機体を禍々しき姿へと変貌させる。その攻撃によりサラとメイは落とされたが、間一髪ヒロトとリクに助け出される。そして生まれ変われとの最後の説得とともに二人の砲撃によってついに倒れる。その瞬間“彼女”の姿も浮かんできたのをたしかにアルスは見た。そしてかつての民の導きによって、電子の海へとその身を鎮めるのだった。それはエルドラに伝わる宇宙(そら)渡しの儀式そのものだったのだ。
星空の下、一人の赤子が横たわっていてメイがそれを拾い上げる。新たなELダイバーというがアルスとは違う、彼のもともとの願いから生み出されたものだという。自分の上着を赤子に着せ、それから見えたのはかつてヒロトが“彼女”に贈った首飾り。やはりメイも“彼女”の因子を受け継いでいたのだ。その想いを伝わったことを知り、感謝の言葉を送るヒロトにメイも涙を流す。それは哀しみのほかに流す悦びの涙だというのも、もともとが空っぽの存在だったメイにも理解し得たのだ。
ところ変わってリアルの街角で、3人の男女が会話を交わす。一人はGBNチャンプのキョウヤ。そしてトリの女性とGMカツラギ。それぞれのリアルの姿だった。今回エルドラの件で、ELダイバーの顕現がいわゆる古き民だと彼女は仮定するが、キョウヤとカツラギ、二人もそれ以上の詮索をせずただ成り行きに任せるということでまとまったが。
マサキも退院し、これからも一ビルダーとしての活躍が期待され、ヒロトの父も今回ヒロトの件を小説にすることになった。
そして戦乱が終結したエルドラは復興にかかり、そこに住む民もようやく平和の訪れを享受しはじめた。
そこにヒロトたちが訪れる。そこにヒナタもヒロトたちの一員として訪れていた。いずれ彼女の活躍する場もあるだろうけれど。
ヒロトたちの想い、そして彼女たちの想いを胸に皆が勝ち取った平和を一陣の風が舞う空にヒロトはあらためて誓うのだった。
その一方でサガリのもとに現れたヒトツメの生き残り、しかしサガリもそれを受け入れひとまずはついていく。ともかくもまだまだ問題がありそうだが彼らにとってはさしあたり案ずることはないだろう。
ともかくもこのRe:RISEの物語。GBNからエルドラの騒乱を通じてのヒロト、カザミ、パルらの“再起”の物語でもあった。そしてこれから描かれるエピソードにもつながりそうかもしれないがこれもまたの機会に譲りたいといったところか。

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第7話:古き友来たる(その3)<機動戦士ガンダム・クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは、逃走のカイを助けんと奔走するライエルたち。その後もたらされた情報とともに現在のカイの状況を知ることになるでしょう。それでは、ごゆっくり。
 
ちなみに前回のストーリーはひとまずここに。
第7話:古き友来たる
その2
それでは本編をば、あらためてごゆっくり。
 
 
海上のカイを中心に、やはり海上のジO、そして海中の敵機と、絶妙な配置での追討戦がまさに繰り広げられんとした。カイはひとまず敵味方の位置を把握して後、お互いの間合いを見計らって、時折閃光弾を投入しつつボートを進めていく。
それらの様をTWのブリッジにてキッカとノックスらが見守っていく。そんな中、カイの舵さばきをノックスがつい感嘆する。
「敵を翻弄しつつライエルをよくよく導いていくな、流石はカイさんだ」
「ええ、でもまだ予断は許せないから」
キッカの不安に誰もが同意する。そうこうしているうちに敵の増援も近付いていくのだ。無論それらの対策の為にアレンたちのリ・ガズイが当たっているが、いかんせん敵は海の中、すべてを倒しきれるわけではない。
カイも無論ニュータイプではない。しかし一年戦争の後に軍から離れもっぱら取材等で世界を転々としているうちに、いわゆる勘が鋭くなった。戦術等はブライトに~もっともブライト自体も戦術に長けていたわけではないが、操縦等はかつての連邦軍内ではひとまずの実力ながらもアムロたちに劣るが、人生の年季がカイを鋭くしたのだ。先にノックスが評した通りにそのボートさばきで戦況を導き続けていく。
そしてカイにとっては戦術上重要な要素も備わっていた。すなわち戦場の引き際というものを。
「やはり逃げきれるものじゃないな、こいつは。しかしどこかでターニングポイントも現れるだろうからな」
やはり水の流れと盛り上がりから、はるか前方に敵の機体が現れるだろうとかいは踏んでいた。
はたして前方1キロを切った時点で、敵のズゴックが浮上してきた。
「こちらカイ=シデン。キッカからは俺が言っておくから、できれば回収してくれ」
と近くのライエルに向けて通信を送った後にカイはボートから飛び降り、残されたボートはそのままズゴックに突っ込んで爆散してしまう。
「カイさん!」
ブリッジにて思わずキッカが叫ぶ。対してトーレスが指令を下す。
「すみやかに敵を排除しつつカイさんを救出せよ」
トーレスが代わりに指令を下したことで、キッカも落ち着きを取り戻す。
その指令をあらためて受け、ライエルも周囲の状況を図りつつ戦略を立てる。
「敵が動揺している。やはりそちらもカイさんの確保が目的のようですね。こちらも、カイさんの動きに気を付けながら敵にあたって下さい」
「了解!」
ライエルの指示で、水中の敵をミサイル等実弾系の武器で応戦しつつ敵を着実に撃破していく。
そうこうしていくうちにアレンのリ・ガズイがカイに近付き、ワイヤーを降ろしていく。カイがそれに足をかけてしがみつく様を見届けてから引き上げる。
それを見届けてか、未だ残っている敵機もあきらめたのか、撤退を始める。
一方でライエルのジOもエネルギー切れか、徐々に海中に沈み始めていく。
「エネルギーが少なくなっております。しばらくは浮いていけますが、出来れば早く回収をお願いします」
「了解」
応答の末、ライエルもリ・ガズイ2機に引き上げられ帰還の途に就く。
 
TWのデッキへと帰還したアレンのリ・ガズィは掌に乗っていたカイをゆっくりと降ろす。そこにキッカたちが駆けつけてくる。
「おお、久しぶりだ、キッカ」
「お久しぶりですカイさん。でもあまり心配をかけないで下さいね」
キッカの敬礼に、カイもまた指二本の敬礼で応える。
「ああ、そうだな、でもあのチビすけが大きくなったなあ」
かつてブライトに投げかけられたのと同じような言葉にキッカも恐縮しながらも応える。
「さしあたってお部屋を用意していますので、落ち着いてから話をしましょう」
「うん、そうだな」
と、下士官の案内であてがわれた部屋に案内される。
30分後、ミーティングルームに集まった一同を前に、まずカイはアレンやライエルたちに目を向ける。
「そういえばこれがお前の部下かキッカ、みんないい面構えじゃないか」
カイが彼らに目を向け、代表でギルダスがやや緊張した面持ちで応える。
「恐れ入ります!」
「いや、本当のことだ。当時の俺たちとは大違いだ。よくキッカを助けてるじゃないか」
「いえ、まだまだですよ。それよりもご用件のほどは」
「おお、そうだったな」
こうして、ようやく本題に入ることになった。
「ラプラスやフェネクスの件でも分かるように、今地球圏は政治形態を統一化するか、ある程度の自治を認めるかで意見が分かれている。無論火星木星の移住計画も立てられているが、今の状況ではその開発自体も過酷なものだ。ましてそこに居住するとなれば」
「アクシズの二の舞になりかねないということですね」
「そんなところだな、無論前者にしても後者にしてもスペースノイドには負担のない、いや住まう場所によっての格差で新たな混乱を起こさないための条件を整えないといけない」
「そのためのスペースノイドとアースノイドの和解に向けての会談が必要だと」
キッカが代表でカイの意見に応え。頃合いを見計らってカイも結論を述べんとする。
「その会談に必要なのが、ミネバと、セイラさんだ」
スペースノイドとアースノイドの会談の要員たるミネバ=ザビ、そしてセイラ=マスことアルテイシア・ソム・ダイクン。この二人を会わせること、それによっての新たなる世界がより良きものとする。
それこそがある意味キッカたちの目的であるはずだ。
「先にキッカ。お前は“彼女”と出会い、会談の了承を得たといったな」
「ええ、あとはセイラさんの了承を得るのみですが」
キッカの言に、カイも軽く息を整えてから言を続ける。
「そうだな、彼女の方も異存はない。ただ俺の件でも気づいた通り、それを快く思わない者たちもいる」
カイの言葉は重い。キッカもそれに重く頷くのだ。
「もちろん“彼女”の方にも自衛の術はある。しかしセイラさんの方、すなわちアストライア財団はその自衛について心もとないのもまた事実だ」
「・・・そうですね、その“敵”の中に、いえ私たちの本当の“敵”がいるのか。それも見極めなければいけません。これは“彼女”たちがめぐりあうよりもいささか困難なことかもしれません」
そう言ってから一息つき、ふと周りを見渡す。皆が強い意志でキッカとカイの言葉に聞き入っていたのだ。
「望むところだ、と言いたそうだな。これから先は何が起こるか分からないが、お前さんたちなら大丈夫だろう」
と、ライエルたちに告げつつ、ひとまず自室に戻る。
しかし少し足取りが重いことにキッカが、おなじくノックスも気にしていた。
「大丈夫かな、カイさん」
「ええ、逃走の疲れもありますが」
「うん、大丈夫だと、思うけれど・・・・・」
誰もがカイの心もとなさを感じずにはいられなかった。
そんなカイも自室に戻るや、胸の違和感を覚えずにはいられなかった。
そしてそれを吐き出すようにせき込む。当てた手にはわずかに血が付いていた。
「・・・こいつは、ヤバいな。今までがむしゃらに働いた結果がこれか。ここで医者に診てもらわないとな」
少し息が落ち着いてから。ベッドに身を置く。
「・・・いずれにしても、俺はそうそうくたばらないよ、ミハル・・・・・」
カイは見上げた天井を見越して、かつて心を通わせた少女の姿を思い浮かべたかに見えた。
 
戦線を渡るキッカたちのもと、一人の傭兵が立ちはだかる。
それは、かつてジオンの猛将の片腕と称された男だった。対峙するキッカはあらためて戦争の歴史の重さを思い知る。
次回、機動戦士ガンダム・クレイドルエンド
『老兵は語らず』
君は、生き延びた先に何を見るのか。

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ep25:僕が描く未来(あした)へ<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

その日の朝、ヒナタは弓神事のために、ヒロトは彼の地へと赴くために家を出る。それぞれが違う目的ながらもなぜか通じ合っている感があった。そして彼の地、エルドラでは決戦に臨みフレディとクアドルンがヒロトたちを待ち構えていた。
エルドラに戻ったヒロトたち。必要最低限の支援で、自分たちは最大限の装備でアルスに臨むのだ。一方で出撃に先立ち、マイヤや子供たちとの一時を過ごす。あらためてカザミも無力だった自分から今に至ったことを語り、それで励まされる。また先に難色を示したムランもこの時に際しヒロトの作戦の支持をすることに。今までのヒロトに対しての信頼がここに現れたということか。そしてフレディ。今回の作戦に同行することになり。こっちも村の守りを担うストラに励まされる。
さらにはマサキも未だ回復し得ない体を押して参じることになり、ここに頼もしい増援も得ることになった。
一方神事に臨むヒナタ。ミズキのほかにヒロトの両親も彼女を応援すべく参じていた。ヒナタもまた戦いに臨むヒロトたちのことを案じていた。大切な神事に集中しつつも。
迎え撃つ形のアルス。衛星砲の修復も済ませ跡は調整のみ。そこにゴルスたちの支援部隊が接近し、それを排除せんとするがそれは囮で、ヒロトたちはすでに宇宙に上がっていた。
まずクアドルンが宇宙の結界を解いてから、ヒロトの装備を使って宇宙に上がったのだ。さらにはこのミッションをカザミが配信せんとする。すなわちこのミッションに勝利を信じてのことで、ひいてはヒロトたちに対するカザミの精一杯の信頼の表れでもある。
想った以上に重力圏の影響も大きいが、みんなの想いを込めて製作した機体にパルのトランザムと“彼女”の導きがあり、ついに宇宙へと上がりきった。一方で彼らを見守り待機するマサキたち。まずヒロトたちで戦端を拓き、きたる戦況に応じて戦場に向かわんとするのだ。
こうして衛星の攻防戦が、そしてヒナタの神事の幕が上がる。
ヒナタの神事に出られないヒロトを案ずる両親に、ミズキが端末のライブ放送に出ていることを告げる。
そのライブを通じ、アルスとの激闘を繰り広げるヒロトたちが映し出される。しかしヒロトたちも伊逹に先のロータスチャレンジを受けたわけではない。しかし懸念すべきはやはり衛星砲。その再発動を何としても阻止しなければならない。
敵の猛攻をかいくぐり着実に押し戻すヒロト、一方ヒナタも神事に向けての身支度を行っていく。
一方アルスもターンXタイプをも投入しヒロトたちを阻む。それでもカザミが、パルが、そしてメイが戦端を拓かんとしたマサキその矢先、ヒロトにはドートレスタイプで立ちはだかる。攻勢に転じんとするヒロトを難なく捕まえたかと思いきや、そこはマサキがクアドルンとともにここぞとばかりに加勢に出てきた。まさに強大な援軍となったのだ。
パルに対するアルケータイプもトランザムの出力が強大ながらも攻勢が単調なことをオーガが指摘したことを受け。それをうまく利用して攻撃を当て、やがては自滅を狙うのだ。
カザミもまたファンネルに翻弄されつつあるが、自らがファンネルそのものになるということで、どこかで見たイージス特攻でついには敵を撃破する。
そしてメイもヴォドムとドールを駆使してXを討ち倒していく。こうしてGBN中でもヒロトたちの激闘でも持ちっきりとなる。しかしそうこうしているうちにも衛星砲の再発動の時は着実に近付きつつあるのだが。
またヒナタも神矢を今まさに放たんとしていた。自らの静と、ヒロトの動にその想いを合わせるかのごとく。
一方で敵を退けたメイたちもヒロトの合流、やはり4人が一体となってこそ衛星砲に対する決め手となるか。
しかしここでフレディがアルスとコンタクトをとろうとする。そもそもアルスがエルドラを守らんとした存在で、それらを今度はフレディたち今の民が守ると告げる。そんなフレディにアルスの記憶が思い浮かばれる。そこには古き民の姿、しかしどこかで見たようなその姿は何を意味するのか。真ん中のケモノは確かに今のエルドラの民のもととなっているともいえるが。
そこにヒロトが、ヒロトたちが4人でのコアチェンジを試み、まさに究極形態に変形する。その一方でヒナタの矢が放たれんとする。こうして二人の想いを、願いを、そして祈りを込め、ほぼ同じ時にヒロトのリライジングの砲火が、ヒナタの矢が放たれる。すべては自分たちが描く未来に向けて。
しかし衛星砲もまたその砲火が放たれるもリライジングの砲火がそれを貫き、衛星ごと打ち破るのだった。そしてヒナタの矢もまた的のど真ん中に命中し、神事も無事成就されたのだ。ちなみにロータスで決め手となったのもこのリライジングだったのだ。
しかしもともと電子体たるアルス。いつ訪れるか分からぬ迎えの時に絶望し、今まさに敗れんとする事実と合わせ、再び眠りにつくことを説くクアドルンの言葉を受け入れかね、更にはマサキの言葉から自分を阻んだガンプラの民の地、GBNへと直接侵攻を試みる。
GBN世界に突如出現するアルスの軍勢。しかしそれを待ち構えたる者たちがいたのだ。

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ep24:ビルドダイバーズ<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

マギーの呼び掛けで集まったダイバー。その中には上位ランカーの面々の顔も見受けられた。中でもパルの兄弟シャフリ、ヒロトがかつて所属したアヴァロンの一員も来ていた。そして現れたリクたち元祖ダイバーズも、ヒロトたちのもとに現れたのだ。それにしてもサラの方がメイのお姉さんだったのか。
ともかくも再びのロータスミッションに数多の強者たちが集い、それらにヒロトたちダイバーズが挑むのだ。すべては真の強敵に対するために。
こうしてミッションは開始され、ヒロトたちの決戦に先立つ試練が開始される。この日のために、そしてきたる日のためにヒロトたちの新たなる機体も準備万端だ。
その一方でヒナタは来る神事に向けての練習に余念がなく、いまだ病床のマサキは同じく病床の子供たちにガンプラ政策を教えたりもする。これはひとえにガンプラへの想いを捨てていないとミズキも承知はしていたが。すべてはヒロトたちの奮闘が公表されて以来のことでもあった。
さておき現在のヒロトの奮闘、第1エリアはドージを中心とした一般ビルダーたちの一群の対戦。たしかにドージもひとかどのダイバーとして成長したがやはり手こずってはいられない。その一方メイは同じくローズが相手となり、戦端を拓かんとするパルにはユッキーの砲撃が待ち構える。それらの様を観戦するマギーとサラはどこか楽しそうだが。
さらにはモモの破天荒な砲撃で押し返され、パルがアヤメの斬撃で1本取られてしまい、
再びのチャレンジで勝手知ったるはずのゴジョウたちに押さえつけられてしまう。しかしここで諦めることは今のヒロトたちには許されない。何度かのチャレンジで第3エリアまで進むことができたが、そこからがヒロトたちにとってもあまたの強敵が立ちはだかっていたのだ。
GBNの高位ランカーたるタイガ、シャフリ、そしてロンメル。ヒロトたちにとって、否すべてのダイバーにとっては雲の上の存在であり、かつてのリクたちも彼らに認められつつも今なお修行途中ながら高名なる存在なのだ。はじめその名を借りつつもいくつもの偶然から大いなる使命を帯びてこの戦いの場に身を投じたのだ。
所変わってクガ家を訪れたヒナタ。プロポーズの返事とばかりに焼いたチーズケーキを出され、今父のオサムが対策の執筆中だという事情もあり、その奮起の為もあるが一方で弓神事が控えているヒナタへの励ましの意味も込められていた。それはひとえに世界を変えるための祈りの意味を込められていると先のヒロトの言葉が込められ、今戦っているヒロトたちを想いをあらためていたすことになる。
一方でマサキの身を案じるミズキもヒロトたちの戦いを通じて、今のマサキの心情を徐々に受け入れつつあったか。マサキが語ったダイバーの強さ、それはガンプラの技術はともかくダイバーの想いでもあると。やはりミズキもかつて自身が試みた弓神事を通じてガンプラの対するマサキの想いを受け止めていたのだ。
戻ってたしかに今のヒロトたちにとってはまさに難敵である彼ら。何度も打ち負かされても着実に彼らの強さを受け止め自身もまた強くなりつつある。
さらにオーガとリクとの戦い、ことに同じ名を冠する二人にとっては最強の敵にして最高の友としてぶつかり合うことができたのだ。その互いにぶつかり合う心、それをサラが感じていた。かつての彼女と同じように。
そして最後に待ち構えるはチャンプのキョウヤ。かつてのヒロトのリーダーたる彼が一番の強敵として、そしてこれからのミッションに対する力を見極めるために立ち向かうのだ。
まずメイとパルの援護射撃からカザミの防御からヒロトが振り切った。そして残るはロータスの要塞のみ。残った戦力でいかに攻めるか。
しかしヒロトたちはこの大いなる試練を戦い抜いた。キョウヤたちも感嘆する戦いぶりで。その戦法やいかなるものか、いずれ明かされることだろう。
その戦いが済んでリクたちのネストにて健闘と業を称え、親交を深めていった。ことにパルとシャフリ、カザミもオーガ、そしてロンメルに一目置かれつつあった。
そしてヒロトとリク。先ほどの激闘でお互いを分かりあったと思いきやかつてイヴのこともあり、一度腹を割って話し合わせたいとメイが持ち掛けたのだ。ヒロトか抱いたイヴの想いそれがサラに結実したこと、その上で二人は同じ名を持つライバル、ひいては友として再戦を誓うのだった。
しかしその前の最後の戦いがヒロトたちを待っていた、そしてヒナタもまたヒロトを案じつつ自らの大舞台に立つのだ。その二人の想い、そして祈りが結実するものはいかに。

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ep23:選択のとき<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

マサキの救出を合わせて意識を取り戻したマサキをみんなで見舞うことをヒナタに告げるヒロト。ヒナタの場合はヒロトが戻ってきてくれたことを喜んでくれたが、その際にヒロトの両親のことも心配してくれている。その想いもヒロトにとっては感じ入らずにはいられなかったが。
そのマサキを見舞おうとするも、当のマサキが未だ病身を押してバイクで駆けつけてくれた。それに先立ってメイがマギーに伴われ、ある程度の事情を告げたのだが。ともかくもマサキも結構義理堅い所があったということか。そんなマサキが言うには衛星砲は修理に時間がかかり再掃射には未だ余裕があるとか。ともかくもこちらも準備を整える余裕ができた。対してマサキ自身もヒロトたちの意思をクマに例えてであるが感じ入っていたか。
やがて姉のミズキが駆けつけて戻されたが、去り行く際にヒロトもマサキが語る罪に対しての功をあるとも告げるのだった。
先の事情からマサキの戦力は期待できないことから、あらためてアルスの攻略を、まずは宇宙に上がる術を練ることになる。エレベーターが使えず、クアドルンの力もヒロトたち全員を上げるには心もとない。ヒロトには心当たりがあるが未だ未完成でやはり思うところがあったか。やはりそれにもみんなの力が必要だというのだ。それについてはカザミたちも異存はない。しかしメイはアルスを倒す以外の選択はないかと告げるのだが。
メイの提案に一同は動揺し、ことにエルドラの民のフレディとことに今まで被った被害を鑑みムランは激しく反発する。しかしエルドラに平和を取り戻す気持ちなら同じ、その上でもともとエルドラの守護のため創られたアルスとの共存の道はないかとのメイの提案だった。そしてそれはアルスと同じ造られた存在であるメイの想いでもあった。その想いにヒロトも何かを気が付いたきらいがあったが。造られた存在のアルスがシステムそのものだったら、システムのリセット、すなわち再生を図れないか、かつてクアドルンがアルスをただせなかったことと別の意味でのアプローチを図ろうとするのだ。
そんなアルスも過去のクアドルンとのいきさつを踏まえて、先の戦いでのヒロトが発した「絆」の意味をはからんとしていたが。
戻って病院の病室でエルドラのことを想いつつ苦悩するマサキ。カフェにおいてもヒロトたちは新たな機体造りに余念がなかった。一方でメイも店宛にサインを書きヒロトたちの制作に参加する。同じくキャプテン・ジオンの放送でも特にカザミをはじめ皆も励まされるきらいがあったが、ヒロトはなぜか新たな装備でも心もとない想いを抱いていた。
そこでミッションに臨むに先立ってのリハーサルを行わんとするが、それに近いミッションといえば、メイに心当たりがあるというが。
もう一方、弓道場のヒナタをミズキが訪れる。きたる弓神事に備えての練習を行うも腕が振るわないヒナタを励ますのと同じくマサキの苦悩とヒロトたちの苦闘をおもんばかっていたことをヒナタに打ち明ける。その苦悩を想いつつ、ヒロトの想いを受け止めつつ今できることに打ち込むことでその想いに応える。それがヒナタの答えでもあった。
マギーのカフェを訪れたヒロトたち、当のマギーはリハーサルミッションのブッキングを請け負うこととなる、ついでにカザミのチャンネルを支援したのも先の件に際してバックアップをしてのことだった。たしかに先の電波妨害の件もあれどアルスの兵器群の攻略とカザミたちの戦いぶりに興味を示した者も多々あったか。これもまたヒロトたちの想いにもこたえてのことで、それにもカザミも受け止めるしかなく彼らにもアドバイスを求めていく。
そしてマギーが示したヒロトたちに課せられたミッションは、かつて難攻不落と謳われた“ロータスミッション”だったのだ。そして同じくヒロトたちが対する者たちの中に“彼ら”の名もあった。

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第7話:古き友来たる(その2)<機動戦士ガンダム・クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは、任務の途上とある人物の逃走劇から、その古き友の救出にあたるストーリーをお送りする運びです。はたしてどのような展開が待っているのか。そしてキッカたちはその古き友を助けることができるか乞うgふぉきたいということで、それでは、ごゆっくり。
 
ちなみに前回のストーリーはひとまずここに。
第7話:古き友来たる
その1
それでは本編をば、あらためてごゆっくり。
 
 
その日、食堂で昼食をとろうとしたミウのもと、キッカとクムが向かいの席に落ち着いた。それ自体は珍しいことではなかったが、東京での一件で父コウの動向を聞き、それについて話すことがあるだろうとミウも踏んでいた。
はじめは何気なく食事をとっていた三人だったが、ふとキッカが、
「ところでミウ、先日“あの人”からお父さんのことを聞いたけれど。もしよければ知ってる限りでいいからお父さんとのこと、教えてくれないかしら」
キッカも軽く問い合わせるつもりだった。ミウもそれを承知していたがやはり相手が相手なので、ここは少し息を合わせて応えることにする。
「・・・はい、あの戦役のことは大佐もご存じのはずなのであえて申すまでもないですが。戦役を通じて父はあるジオン軍将校の人と対立し続けたのです。あと、その将校の、ガトー中佐は・・・昔、母と付き合っていたのです。その縁からか、しばらく落ち着いてからお父さんもガトー中佐の落とし前の為に・・・・・」
ミウの告白にキッカが少し考えるようなそぶりを見せ、ミウも告白を止める。
「・・・あ、あの、すこし気まずいことをお話したでしょうか」
「・・・うん、聞いちゃいけないことも聞いたかもしれないから」
「でも、コウさんの気持ちも分かるかもしれません。コウさんにとっても戦争は終わっていないようでしたから」
そんな二人の心情をはかってか、クムもコウについての感慨を述べんとする。それにはキッカもうなずき、
「うん、いずれコウさんにも会わなければいけないわね。もちろん任務の範囲内でできる限りだけど」
「はい、ありがとうございます」
「今更だけど、私も仲間として力になるわ、困ったことがあれば私たちに相談して」
ということで話を切り上げてから食事を済ませ、前々からの心配事をいくらか解きほぐされたミウだった。
その一方でトーレスも食堂の外でたたずみながらその会話を聞き入って軽くうなずきながらその場を後にする。ひとまずはウラキ家の事情なだけに自身の胸に閉じておくことにするのだが。
 
そんなトーレスもブリッジに上がると、先ほどとは別の事案を切り出した。
「周囲に変わったことはなかったかな」
さしあたりブリッジ内での広言の形で問いかけ、それを承知してかノックスが応える。
「今のところは、なにも」
「しかし予断は許さないってところかな」
「もうすぐキッカも戻ってくると思いますから、そこから作戦を立てるのもいいでしょう・・・・・」
その時である、突如ブリッジのオペレーターがとある反応を緊張気にノックスに伝える。
「中佐、10時の方向に機体反応が。なにかを追っている様子です」
「うむ、何を追っているかが問題だな。もしかしたら“古き友”と関連があるかもしれない」
“古き友”とはもちろんキッカに関連する人物であり、その後の任務について重要な人気をもたらしてくれるだろうとも期待をしていたのだ。
「至急キッカに連絡してくれ『“古き友”来たりや』と」
ややあってキッカがブリッジに上がってきた。
「ケント、未確認機体が近付いてくるというけど」
「ああ、ほぼ一直線に当艦に近付いてくる、何かを追っているとすればその先の目標の目的が当艦なら・・・・・」
「映像、出ます!」
オペレーターが告げ、向かってくる機体が、そしてその先の航行するボートを駆る人物の顔が映った。
「・・・やっぱりカイさん」
「思った通りだ。それならばすみやかに救出しなければならないな」
そこにMSドックのライエルから連絡が入る。
「大佐、先輩、いつでも出撃できます。あとはご指示を頂ければ」
「そうか、タイミングを見計らって指示をしよう」
「今回はライエルに任せましょう、できうる限り、全力を尽くしてね」
「了解しました、エドワード=ライエル、ジO、出ます!」
と、キッカに言い渡されてライエルが発進、続いてアレンたちも発信するのだった。
 
件の海上では、カイが数機のMSに追われていた。
「ここまで追ってきやがったか。しかも御大層な陣容だな。奴らやっぱりただでは逃がしてくれないようだ」
ボートを操縦しながら卓上の端末に目を通す。
「思った通りだ、あれは外見ズゴックだが、中身はまるで別物、つまり最新の機体といっても差し支えないな」
カイはボートを進ませつつも、時折ズゴックが放つ魚雷を巧みにかわしつつ、右に左にと船体を操る。そんなカイの方も、船から何やらを投げ出した。それは海中に沈みつつ、ズゴックの近くで突然爆発した。お手製の閃光弾である、気休め程度だが多少の目くらましにはなるだろう。
「これで時間を稼げればいいが、何としてもキッカのもとにつかなきゃならん。おっ、あれは・・・・・」
接近してきたのはライエルのジOとアレンたちのリ・ガズイの3機だった。
「あれがジOか、かつてのシロッコの機体と、カミーユのゼータの改良版の奴か。しかしこれほどの再現とは、流石ウラキ博士だな。やはり俺を助けんとするなら、なるべく足を引っ張らいようにしないとな」
カイがそう感慨する。その物言いからグリプス戦役からカミーユやニナとはいくらか親交があったのだろう。
といった具合で、ここに追うもの、追われるもの、そして迎え入れんとするものの攻防が始まるのだった。

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ep22:刻限のゼルドザーム<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

出撃に先立ちムランにその旨を告げつつ、避難した子供にゼルドの様子を告げられ、救出の手立てが見えたヒロトたち。そのセルドザーム、そしてマサキの前には敵の大群が迫っていた。
そのマサキもリアルの中でも危険な状況であった。回復の奇跡を願わずにはいられない姉に対しヒナタもヒロトの言葉をもとにそれを支えるのだった。
かくしてゼルドのもとに向かわんとするヒロトたち。まずは潜伏するヒトツメを追うことにするが。
一方のクアドルン。翼の傷からアルスに対する想いとともにエルドラを守らんとした彼の苦悩を感じ入るパルだった。その上で真意を問われ、一度絶たれた空への夢をクアドルンの失われた翼に重ね合わせ、自分と同じくクアドルンを再び羽ばたかせんとしたのだ。闘いの先で奮戦をするヒロトたちのために。それにしてもパルがとある王族の一人だったとは。
敵の群れに向かうヒロトたち。そこにはやはりゼルドもいた、ヒトツメとの交戦中の彼のもとに向かう。はじめ戦端を拓いてからカザミが食い止める。ここにきてイージスの能力が活かされるか。それはカザミの意識の変化の表れでもあったが。
そしてヒロトとメイがゼルドに肉薄し、何としてもアルスの支配から解き放たんとする。しかしそうはさせじとアルスも新たな機体とともに現れる。
かくしてガンプラの技術を駆使し、クアドルンの翼が甦り、あとはマサキのもとへと向かうのみ。
一方のマサキとヒトツメとの激闘はまだ続く。もう一方アルスの機体はニューガンダムとアルケーを素体とするそれでヒロトたちを翻弄する。そしてメイがアルスに接触しアルスの真意をあらためて質す。しかしあくまでエルドラを守ることだけに固執し、そのためにすべてを利用せんとするのだ、もちろんマサキもその一つとして。メイも何とか説得を試みるが未だアルスには届かなかった。
ヒロトもなんとかマサキに取り付きまず武器を破壊し、換装したドリルで装甲を引きはがさんとしつつ、こちらもマサキに説得を試みる、しかしマサキは自分の暴走を止めるために殺してくれと呼び掛ける。自らの罪の呵責に押し潰されそうなマサキに、もう一度やり直せと再び呼び掛けるヒロト。しかし己が罪の体現の如くにゼルドの機体が異形へと変貌し再び暴走を開始する。ゼルドの咆哮は周りを破壊し大地の唸りをも呼び起こす。そして現実世界でもマサキの容体が悪化してしまう。
アルスとの二正面攻勢に陥るかと思いきやようやくクアドルンの援軍が到来した。パルたちの想いがこもった新たなる翼をはためかせ天空にその雄姿を現したのだ。そんなクアドルンはマサキにあたることになり、ヒロトたちはアルスを退けんとする。しかしアルスのアルケーがトランザムで強化し圧倒するも、パルもまたボルジアーナでトランザムを試みる。しかしこちらの方がコントロールがままならず、体勢を立て直すべく一旦解除する。
クアドルンもまた説得を試みるもマサキの心は未だかたくなだった。やむなくクアドルンもマサキを討たんとする。クアドルンもまたマサキの罪の一端を背負っていたのだ。しかしそれをメイが引き止め、カザミ、パル、そしてヒロトが討ったあとの苦しみをおもんばかりクアドルンを説得する。ことにヒロトの説得は重い。自分と同じ後悔と苦しみを味あわせないために。
直後クアドルンの砲火が放たれた先は、なんとアルスの3機だった。それらをクアドルンが対することになり、ヒロトたちはあらためてマサキの解放を試みる。まずキングモードでカザミが攻撃を防ぎ、その後でヒロトの渾身の一撃が、ゼルドザームの忌まわしき装甲を、マサキの罪の呪縛を打ち破る。
ここにマサキ本来の姿を取り戻し、一旦その身をエルドラから去ることになる。一方リアルでも一旦心肺停止の状態から息を吹き返すのだった。それにはアルスも撤退せざるを得ず、この敗北をも受け止めかねていた。
ここにヒロトたちの目的の一つが果たされ、それはGBN運営にも伝わったのだった。そしてそれについてマギーが一計を案じるのだった。はたしてその一計の先にあるのは。

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ep21:もういちど飛ぶために<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

再びリアルにてヒナタと出会ったヒロト。今回はリアルのカザミと会うのだと告げ、ヒナタもオフラインかと喜んでいるが、何故か後ろ姿のヒロトに幼い日の姿が思い浮かぶのも、ヒロトの吹っ切れた様子が見えたのか。
久々にリアルでの会合。あの女性の付き添いもあって全員の顔合わせでもある。話というのはアルスの次の砲撃もそう遠くない時期だという。それについての対策でもある。カザミが話を持ち掛けたのが今更ながら物珍しげだという感慨のヒロトたち。さておき衛星まで乗り込むにはまずエレベーターを使うのが手だが、それには困難が伴い、ヒロトたちの強化もアルスの強大化を招き結局はイタチごっことなってしまうが。
もう一つの懸念はゼルトザーム:マサキのことだ。今のところ彼が遺跡への攻撃が可能でその被害のおそれもある。その反面まだ昏睡状態のマサキを助けたいというヒロトたちの想いもある。いずれにしても彼を抑えなければならない。
そして肝心のカザミ自身の新たなる装備についてヒロトたちの意見を求めんとする。基本的な設計は出来ているが肝心な変形システムはコアガンダムを参照にすべくヒロトの知恵を借りようとするが、とりあえずヒロトも快諾する。そしてパルもまたクアドルンの翼を治す方策があると持ち掛けてきたが。
後にクアドルンのもとに転送したカザミたち。しかしカザミの機体はベアッガイ。肝心のパルとヒロトはハロの姿。メイが説明するダイバールックといい、先の翼の件での作業用だという。となればカザミのベアッガイも作業用としては適任ということか。しかし定員関係でムランがゴンドラで運ばれて乗り物酔いになったが。ともかくもクアドルンの翼は修復され、後にクアドルンを交えランチタイムがてら今後の作戦について話し合うことに。ムランの報告によれば、かつてのレジスタンスのメンバーで生き残ったゴルスが戦力の再編に奔走したことと、マサキのゼルトザームの動向。村の襲撃と同じくして他の敵、ヒトツメを退けたことで、マサキ自身の異変をほのめかしていた。そういえば先の戦闘でゼルトの装備を攻撃した際にマサキ自身の呪縛が薄まったことなのかと皆が思ったのだが。しかしマサキ自身の精神も限界に近付いているともクアドルンは語るのだが。
次回の作戦に合わせ、かつての自分の境遇を超えんとする自分を見つめ直すパル、新たな装備の完成とその後の調整に余念がないカザミ、そして新たなアーマー開発に取り掛かるヒロト。後日ヒナタに先の会合のことを聞かれるが、たしかに彼女とはかかわり薄い話なだけにいつもと変わりはないと流しながらも、GBNからの出会いから今の付き合いがあったと応えるヒロトに、昔のヒロトに戻ったことを確信したヒナタだが、肝心のミッションについて、やはり病床のマサキのことを想いやはり気も重くなる。それにここにきてヒロトもヒナタとマサキの関わりを知り得ることになるのだが。そのマサキもリアルでも危ない状態でもあることを機に、遠回しであるが、GBNの向こうのリアル:エルドラのことを告げ、不安げに止めようとするヒナタに必ずマサキを救って帰ってくると約束し、かの地へと向かうヒロトだった。あの時よりの想いを受け、決意も新たなヒロト。その想いを知ってヒナタも今は見送るしかなかったのだ。
戻ってエルドラ、完成したカザミの新たな機体、イージスナイト。先のジャスティスと違い守りに特化した機体である。ヒロトのアーマーも固い装甲を破るための装備だというが。
そしてパルはクアドルンの翼の仕上げの後に彼とともに合流するという。
そんなクアドルンの一抹の不安とわずかな覚悟をよそに、それぞれの目的、まずマサキを取り戻すため、そしてもう一度飛ぶためにヒロトたちは出撃をするのだった。

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