ガンダム

第2話:汚名<機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズDAWN>

さてみなさん、今回の夏休み企画として4月半ばに特別企画として書き上げた続編企画『鉄血のオルフェンズDAWN』

その第2話をお送りいたします。

ある日謎の老人に託されたかつての悪魔・ガンダムフレームのMSに乗り込んだ暁、弟分であるハッシュの遠縁の少年ラッシュ、そしてもう一人の弟分である雪之丞の次男菊千代(一応名付けましたが)が鉄華団基地跡に立つまでを書き上げました。

思えば原作のオルフェンズ、巷では“任侠ガンダム”と呼ばれたのは言い得て妙なのですが。それならばこのDAWNはいっそ、ガンダムでいわゆる“番長もの”を目指してみようとある程度は考えたものですが。ともかくこれも個人の予想と期待、そしてある程度の出来心で書いたものですから、まずは原作と関係はないことをここにご了承のほどを。

以上のことをご理解の上で、それでは、ごゆっくり。

 

 

かつての鉄華団殲滅戦において、バルバトスが討ち取られた直後、まずイオクの戦死が伝えられ、ラスタルは彼の愚かさを踏まえて悼みつつ、バルバトスとグシオンの回収と、事後処理を火星支部に任せるように指示し、ついで火星外縁のテイワズ輸送船団には鉄華団本部の自爆と団員全員の自決を伝える。しかしすでにアジーたちには昭弘のイオク討伐とともに、ユージンたちの無事が伝えられ、火星本土に降り立った新江もそれを確認していたのだが。

それらの処置を講じた後でラスタルは独語する。

「オルガ・イツカ、三日月・オーガス、お前たちの命をかけた戦いで、仲間たちの命がつながれ、明日を勝ち取った。もっとも彼らのこれからは彼らが決めることだが。

いずれにしても、この勝負、お前たちの、勝ちだ・・・・・」

 

話は変わって、今度は出所したライドがギャラルホルンの輸送機に乗り込んだところまでにさかのぼる。

もともと彼はノブリスを討ち取ったのち、彼の残党との抗争に疲れ、GHに引導を渡されることを望んで投降したのだ。今回の恩赦も元鉄華団の肩書きゆえに秘密裏に処分されると踏み、最期のコーヒーをとカップを片手に佇む彼のもと、モニター越しに現れたのがGH議長ラスタル・エリオンだった。

「ライド・マッス、貴様の境遇にはいささかの同情を禁じ得ぬ」

と切り出したラスタル。そもそも邪魔者となったノブリスの討ち取りを手引きしたことをライドも承知していた。その後の投獄に際してはアーブラウ代表のアレジを通じてタカキ~彼もまた鉄華団出身であることは調べてあった~の口添えもあり今に至ったのだ。

その上で本来標的の一人と狙っていたラスタルもその後の施政から思いとどまり、後のユージンたちの動向をはじめ、すべてを踏まえ自分はラスタルの掌の上で生かされていたとライドはこぼす。対するラスタルは調印式でのクーデリアの言葉を踏まえて、かつて鉄華団はどん底の生から這い上がり人として上り詰めるという夢に殉じ、その上で今の生も彼ら自身が勝ち取ったものと返し、今後の計画のためにと「いずれにせよ、お前にはまだ死んでもらっては困る」と結ぶ。そして半ば観念したライドにとある交渉を持ち掛けてきたのだった。

 

話を戻し暁たちは、雪之丞が経営するカッサバ・ファクトリーにてガンダム3機を回収した後、いつも通りの叱責を受けると思いきや、まずユージンが神妙な面持ちで、かつての戦いを踏まえて自分たちは再びGHとことを構えるつもりはないと告げる。

かくいう暁もそのつもりで、この平和な世の中戦争は好まず、何より母アトラが哀しむのを嫌っていた。その反面このことを父三日月に笑われることも半ば怖れていたが、バルバトスの中の三日月を感じ、それは杞憂に過ぎなかったことを打ち明けるのだった。

ともかくひととおりの説教を受けた三人。とりあえずファクトリーに居を構えるラッシュと菊千代はともかく暁はアトラとともに家路につくのだった。

その後でラッシュと菊千代は雪之丞に工場内に保管されたガンダムの性能についての説明を受け、ことに武装については今の規定スレスレだとも告げられる。その際にヤマギはフラウロスにシノの雰囲気を感じ取り、しばらくは佇んだままだった。

一方暁はあらためてアトラに父三日月のことを聞くとともに、かつて暁が生まれた直後に贈られたマクマードの命名書を見せられ、その上で自分を見失わないようにと諭される。そんな暁も幼いころから後ろ指を指される日々の中、生まれ付いた汚名なら、いずれ名を上げて晴らしたいと、先に感じた父の教えをとともに、あらためて思うのだった。

 

数日後、久々にMWを乗り回す暁たち、しかし先のような無軌道な暴走ではなく、贔屓目に見ても整然としたパトロールといったところ。それは先の悪魔:ガンダムの復活の噂がものをいい、近隣のチンピラもうかつに騒げなくなったこともあった。しかしユージンたちに言わせればそれが一番の心配だったのだ。

そんな中で更に後日、ヤマギの立ち合いでガンダム3機の起動実験を行わんとするのだった。

 

一方で規模を縮小したとはいえ、GHの火星支部は未だ所在しており、その日は地球からの査察を迎えていた。その査察官、正式にギャラルホルンに入隊したボードウィン公妹アルミリアは本土のエイハブウェーブ反応を受け、数人の従卒、実は旧クジャン家の家臣たちを従えて、火星支部長新江の制止をよそに調査のためにと火星本土に降下していく。

それに遅れて地球からの輸送船が火星に向かっていた。そこにはライドと、先年先代ボードウィン公ガルスの後を受けて当主となったガエリオの姿がいた。そこに新江からアルミリアの火星査察に際しての本土降下の報せを告げる。

 

戻って暁たちの起動試験は装備の確認とその実装演習が主な内容である。まずヤマギが独自のルートでつないだ回線で火星支部にこれから行動を報告せんとするが、なぜか回線がつながらない。そこに何とGHのMS、1機のレギンレイズと数機のグレイズが降り立った。先のエイハブウェーブの反応を受けてのことであった。通信が届かなかったのもそのせいである。

この事態を誰何するアルミリアの副官にヤマギが説明するも、やはり信用しきっていない。そればかりか、暁たちのガンダムについて、かつての殲滅戦~ユージンたちは鉄華散華戦と呼んでいた~をもとに出所について咎める。

変わってライド、ボードウィン家の艦の格納庫から1体のMSに搭乗する。不測の事態に備えるためだというが。

戻って火星、譲り受けたというヤマギたちの応えを信じない査察団に業を煮やし、ラッシュが先の“事件”の事情を踏まえてイオクとマクギリスの名をあげて非難する。イオクを“疫病神”呼ばわりされ、はたして旧クジャン家家臣の兵士は激昂しラッシュのグシオンに襲い掛かる。ヤマギも菊千代のフラウロスに乗り込み。前もって調べた高速形態に変形し、ラッシュのグシオンに乗るように指示、グレイズ群を振り切らんとするが。

一方遅れてアルミリアも“疫病神”マクギリスについて憤慨し、襲い掛からんとするが、暁のバルバトスに阻まれる。

「なんたってこうなるんだ」と憤慨しつつも逃げ続けるラッシュ。しかしラッシュの脳裏にとある言葉が飛び込んでくる。

(・・・逃げるな・・・・・!)

その言葉に何かを想い致したラッシュはフラウロスから降り、そのまま踏み止まる。

繰り出されたグレイズのアックスを小型のブレードにてダメもとで受け止めるや、何とアックスの方が斬り裂かれてしまった。これこそ3機のガンダムに装備されている、微細かつ高速振動で切断力を格段に向上させたプログレッシブブレードであった。その威力にラッシュも何かを思いつき、両肩と腰部のアーマーから隠し腕を展開しグレイズ群に立ちはだかる。

一方でアルミリアと対する暁。アルミリアのレギンレイズ・ジュリア改はかつてバルバトスを討ち取ったMSを継承した、まさに因縁の機体だった。それを知らずか暁はよくよく戦いを進めていく。機体の性能はもとより、パイロットの技術も申し分ない。しかしアルミリアの迷いを読み取り、その隙をつき、両肩の翼状のパーツから繰り出されるツインテイルブレード~小型のプログレッシブブレードを有したそれを駆使してレギンを切り裂いていく。やがて手足を切り裂かれむき出しのコックピット内で怯むアルミリアに、暁はテーザーを片手に戦闘停止を勧める。怯えつつも拒む彼女に、

「俺も死にたくないんだ、あんたも死にたくはないだろう」

そのドスの利いた口調で告げられれば、アルミリアももはや沈黙するしかなかった。一方でグシオンとフラウロスはグレイズ群をブレードで解体し無力化させたのだった。

そこに1機のMSが降り立つ。ギャラルホルンのヴァルキュリア・フレームのMSブリュンヒルトである。そこに発せられた声はライドの声だった。

悪名高いテロリストとして知られた彼を怖れるラッシュと菊千代。しかしヤマギは懐かしげに彼に近づく。そんなライドはこの事態を予測して調停役を買って出たのだ。そしてそのまま撤収を持ち掛け、皆がそれに従うのだった。

暁たちが去りややあって、遺されたのは無力化したMSの残骸とその前に力なく佇む兵士たち、そしてレギンレイズのコックピットで泣きじゃくるアルミリアの姿。駆け付けた車いすの男ガエリオは、残骸の一部に書き残された暁たちの書置きを見やり、何故か微笑を浮かべるのだった。

 

次回、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズDAWN

“世界を知れ”

あの時生き延びた俺は常に死に場所を求めてきた。俺の残りの人生、お前にかけよう、暁。

 

一応のキャラクター設定

菊千代・カッサバ(声:花江夏樹さん(希望)・フルネームは未定です):雪之丞とメリビットの次男(原作最終回でメリビットのお腹の中にいた)で、幼いころから父雪之丞の薫陶を受けメカニックの腕はともかくMWの操縦にもたけていた。

長じて暁やラッシュらと親交を持ち、ラッシュとともに暁の弟分となったがひとまず友人として対している。なにかと先走る二人のたしなめ役としてグループをまとめ上げたのだが。

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今更ながら機動武闘伝Gガンダムについて語る

さてみなさん、今回はガンダムシリーズの中でも名作あるいは迷作ともいえる機動武闘伝Gガンダムについて軽めながら語りたいと思います。それでは、ごゆっくり。

Gガンダムといえば今までのガンダムの時代及び世界観を一新したストーリー、いわゆる“アナザーガンダム”の先駆となった作品である。もっとも前作のVガンダムとその前のF91もファースト以来、1年戦争とそれに連なる戦記から一新しているともいえるのだが。

主なストーリーの骨子は、今までの戦争よりもむしろ戦闘を重点に置き、つまりはモビルスーツ:MS同士の格闘技がメインとなっている。それでも根本はガンダム特有の戦記ものとおおかた変わりはないと思う。その上で往年のスーパーロボット路線も踏襲したバトルアクションの王道を行っていた。

続いてキャラクターにては、主人公ドモンは今までの主人公に対して純粋に熱血な若者といったキャラだった。ついでいえば血気とも一線を画している。つまりは典型的なスーパーロボットの主人公ともいえるだろう。

そのドモンの傍らにはヒロインのレインがいて、はじめ半ば彼の監視役を買っていたが、やがては後述のアレンビーとの張り合いを経て最後宿敵デビルガンダムにとらわれながらもドモンとの愛に結実し、見事打ち倒したのだった。

そのアレンビーは初めドモンのライバルとして、後に敵の兵器として利用されつつも、すべての試練に打ち勝ち、ドモンとの恋を忍びつつ新たな恋に向かおうとする姿もやはり感じ入るものがあった。

そして宿敵の一人にしてドモンの師たる東方不敗との激闘はガンダムシリーズを(というよりロボットものアニメを)通じて歴史に残る名ドラマとして名を残すだろう。

このようにいろんな意味で名作となったGガンだが、それ以降は当然ながらまた従来の戦記ものが専らとなり、バトル中心の展開はビルドファイターズ(ことにトライ)を待たなければならなかったのだ。

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ビルドファイターズ新作、ですか・他

さてみなさん、複雑な想いとともに鉄血のオルフェンズが最終回を迎えてはや1月、昨今Gレコのプロジェクト再開やら、ビルドファイターズの新作やらとガンダム関係の話題が伝わったことでしょうが。今回はそれらの話題と雑感とともにお送りいたします。

まずビルドファイターズ。歴代のガンプラを対戦させるというある意味夢の対戦をアニメでお送りするという企画が人気を博し、これまた続編が期待される中での今回の話題と相成りました。はたして肝心のお話はいかなるものか、セイとレイジ、それからセカイたちの活躍やいかにといった期待を持ちたいとは思うけれど。

ここでもう一つ提起したいこと、ビルドファイターズをはじめTVゲームのVSシリーズにて鉄血系の機体はいかなる戦いを見せるか。というよりビーム兵器があまり効かずほとんどが肉弾系といった武装。でもゲームの世界ではそれなりに調整はされているとは思うけれど。ひとまずガンダム関係の話題は当ブログではこんなところで。

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特別予想企画:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズDAWN(仮題)第1話

いさてみなさん、今日から懐かしのアニメレビューをお送りする予定でしたが、やはり最終回の展開を受けて、半ば思い付きと出来心からの勢いでオルフェンズのそれからのストーリー予想を書き上げ、ここに掲載する運びとなりました。

様々な意見を残して最終回を迎えた鉄血のオルフェンズ。編者としても半ばこういった結末もありかと思う一方、やはり歴史的帰結としてはどうかといった思いもある。

例えばギャラルホルンに抗い続け、やがては力尽きるといったシチュエーションは、その後の新たな秩序の形成とともに、ぶっちゃけいえばガンダムダブルオーの第1期最終回と同じような展開ともいえる。もっともあの時の刹那は生き残ったけれど、オルフェンズの場合ダブルオー2期の刹那のポジションを暁が受け継ぐといったところか。

ともかくも新たなる時代には新たなる戦乱、わずかな希望も次代の絶望の苗床といったガンダム的展開を考慮に入れて、それでも希望に向けて戦い抜かんとする暁たちの活躍を期待してストーリーを組んだつもりですが。とりあえずは読むもよし読まぬもよし、場合によっては忘れてもかまわないといった想いもあります。

ひとまずはこういったところですので、それでは、ごゆっくり。

 

第1話:暁に立つ

マクギリス・ファリド事件、ヒューマンデブリ禁止条約締結からさらに時は流れ、多くの犠牲の中で、しかし力づくで築かれた秩序と平和は、わずかながらもほころびを生じつつあった。

まず一人の男が地球の刑務所から出所した。男の名はライド・マッス(声:中原茂)。かつての鉄華団の生き残りと目され、裏社会で怖れられた男であった。彼は司法取引の末、終身刑を言い渡されるも恩赦によって今の出所に至ったのだ。そんな彼をギャラルホルンの輸送機が迎え入れる。

木星圏テイワズではマクマードの死後、アジーが代表の座に就く。お袋さんと慕われる彼女のもと更なる発展がなされると思いきや、今まで抑えつけていた敵対勢力が組織を追われた不満分子と手を組み、徐々にテイワズを脅かしつつある。それでも彼らにも希望はあった。ここ最近になってようやく建てられた名瀬の墓標を前に、彼の息子たる一人の青年が佇んでいたのだ。

火星においては、厄災の申し子と怖れられた三日月・オーガスの子、暁・ミクスタ・オーガスが、弟分のラッシュ~ハッシュとは遠縁で同じ町の出身~と、雪之丞の次男たるもう一人の弟分とともに近所の悪ガキとして名をはせていた。

彼には夢があった。いつかこの宇宙(そら)を駆け巡って名を上げ、その上で馬鹿笑いできるようになりたいという夢が。

彼らは来る日もMW~阿頼耶識システムを参考にした外部制御システムを搭載した~を乗り回して界隈を走り回り、近所のチンピラを懲らしめつつ、やりすぎを元鉄華団の大人たちにとがめられたりと、半ば好き放題の生活を送ってきた。

一方で鉄華団の評判は、かつての“事件”当初は前後の報道から“事件”に加担した暴力組織と称されていたが、“事件”以前の彼らの活動と、以後のユージンたちの活動から次第に再評価されつつある。これは当のギャラルホルンも黙認したことに加え、アーブラウにおいて下院議員として地歩を固めつつあるタカキ~議員選出に先立ち、彼自身阿頼耶識被術者と明かした~や、ある程度裏社会の抑えとなった元鉄華団ライドの存在もあった。

暁たちはそんな彼らと同じように、それでいて彼らとは違うやり方で夢をかなえんとしたのだが。

そんな満たされない日々の中、一人の胡散臭い老人が現れ、3人に3機のMSを見せる。それはかの悪魔の再来と呼ばれたMSであった。

かつての戦いの後、ギャラルホルンによって封印されたはずのその機体、老人の思惑はともかく、それぞれがガンダムフレームのMSに乗り込む。当然阿頼耶識システムは外されているも、代わりにとある男たちの脳からプログラムされた疑似阿頼耶識がそれぞれ組み込まれていた。

「案外残酷だな、エリオン公のおっさんも。また母さんたちが心配するな」と暁はつぶやく。

ともかくこの3機でいつか大宇宙(おおぞら)を暴れ回れるとラッシュたちは喜ぶも、暁はそれをたしなめる。

「俺たちはそこらのチンピラとはわけが違うんだ。母さんやクーデリア先生、ユージンのオジキたちの教えを忘れたのか」

「とにかく乗るんだな。すべてはそこから始まるんだぜ」

と老人にせかされるまま乗り込んだ3人。しばらくしてまず暁の機体が、その後にラッシュたちの機体それぞれがひとまず起動した。ラッシュたちがぎこちない動きに合わせ。暁はかつての父の機体をはじめからうまく操縦できた。

「うまく動かせたよ、バルバトスを、次はどうすればいい、父さん」

暁のつぶやきに、誰かの声が響いた気がした。

(お前の思うがままにすればいいよ。だが決して俺のようになるな)と。

「うん、分かったよ、父さん」と暁もその“声”にわずかに応える。

「やはり血筋だな、三日月。それからエリオン公、本当にこれでよかったのか」と老人もそれを見守りつつ独語する。

荒野を走行する3機のガンダムフレームのMSはやがてかつての鉄華団基地跡へとたどり着く。

しかし異変を察知し駆け付けたユージンとチャド、そしてアトラは夜明けの空に映えるMS、バルバトスとグシオン、フラウロスを目の当たりにし驚愕する。

「バルバトス、どうして、三日月いぃぃぃぃ・・・・・!」

次第に涙をあふれさせついには号泣するアトラ。しかしバルバトスの暁も、母の様を見て驚愕する。

「母、さん・・・ごめん・・・・・」

暁の目にも一筋の涙が流れ、そのまま動きを止める。再び三日月の言葉が暁の脳裏に響いた感がした。

(そうだ、お前は俺とは違う。俺たちができなかったことを、これからお前がするんだ)

いつの間にかアトラの傍らに老人が立っていて、ユージンがその老人、トドに詰め寄る。

「おい、どういうつもりだ、クソじじい!」

「これからが面白くなるんだよ、暴れ回って時代を切り開いた三日月たちのように、今度はあの坊やが未来を切り開くんだよ」

と、トドは不敵に応える。ユージンも突き飛ばすしかなかった。

 

後に暁・ミクスタ・オーガスは語る。

「我が父は、世界を分からなかったバカな男だった。だがわたしはそんな父を誇りに思い、その誇りを背負い、世界を知り戦い抜いたのだ」

その暁の戦いはここに始まるのだった。

 

 

といった展開を考えたのですが、この後、テイワズの青年とともに宇宙を駆け巡りながら、数多くのライバルや災厄の遺産との対峙、地球アーブラウではタカキの政争に巻き込まれたり、ギャラルホルンでは満を持してジュリエッタ、そしてラスタルとの対面。やがては世界を本当に脅かす力に立ち向かい戦い抜くといった展開が待ち受けることでしょう。
ひとまずはこんなところといたしましょう。それではまた。

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最終話:彼らの居場所<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>

ついに脱出用のトンネルは開通した、しかしハッシュが斃れ、仲間たちも次々斃れる中、三日月はユージンたちをさがらせ、最後まで踏み止まると告げる。ついで昭弘もダンテをさがらせる踏み止まる路を選ぶ。

かくて三日月と昭弘、バルバトスとグシオンで圧倒的な敵に立ち向かう。もはや勝敗は決しているもなおも立ち向かう三日月たちに浮足立ち、次々倒される。やはり勝ち戦で気が緩んだゆえのことか。

そこにイオクが出撃し戦況を打破せんとするのだが。

一方で脱出用トンネルに待ち受けていたのはライド。オルガのことで自分のせいと悔やむ彼をメリビットは自分たちの生をつないだことに感謝しつつ彼を労うのだった。

ユージンたち後続が脱出せんとしたまさにその時、上空からダインスレイブが発射され、さしものバルバトスとグシオンは大ダメージを受ける。もはや通常の攻撃では倒すことができないと踏んだが、あくまでその2機が目的で、被害も最小限と抑えるための集中砲撃だったのだが。

ダインの砲撃を受け手負いの三日月。無意識の中に彼が物心つく頃を思い出し、バルバトス、ついでグシオンも再び起き上がる。それぞれの凶暴な本能をも起き上がらせるかのごとく、敵MSを屠っていく。

満身創痍のグシオンにもイオクが立ち向かう。しかし昭弘は彼自身の災いの遠因の名を聞き、それこそ彼の敵と認め、最後の力を振り絞り、部下の攻撃を受けつつもイオクを討ち取って、自らも力尽きていく。

そして三日月と立ち向かうジュリエッタ。もはや大義なき戦いと断じるも三日月にはそれには意に介さず、最期の最期まで抗い続け、そしてまさにギャラルホルンにとって厄災の悪魔のごとく戦い続けていった。そして三日月は気付く。オルガとともに目指した路はすでにたどり着いており、あとは残された者たちに託すと言わんばかりにその動きを止める。その様を認めたジュリエッタによって、バルバトスの討伐を宣言する。こうして戦いは終わったのだ。

 

月日は流れ、地球と火星、それぞれが新たなる秩序を形成した中、まずギャラルホルンはセブンスターズの旧体制が崩壊し、ラスタルが新たなる代表となる。火星は地球の各勢力の影響が弱まり、クーデリアが火星の代表となった。そしてその二人によってヒューマンデブリの禁止条約が締結された。

本来敵役の一人たるラスタルについては今となってはあれでよかったかもしれない。前にも言ったけれど彼も彼なりに世界の秩序、ひいてはそれを守るための力としてのギャラルホルンが必要で、マクギリスとひいては鉄華団はそのための必要悪であり、いかなる手段を使ってでもそれらを排除しなければならず、それがなされた後これ以上の争乱も殺戮も無意味だと知っていたのだ。そしてひとたび秩序の形成がなされた今となっては彼もまた新たなる時代には必要だろう、今の時点では。

ジュリエッタは先の英雄としてラスタルの腹心としての地位を確保し、今や戦いから解放され、一人の元戦士としてのガエリオを訪れる。彼もマクギリス、そして鉄華団に対するこだわりとともに闘いの呪縛から解き放たれたようだ。

生き残った鉄華団の面々はそれぞれ新たなる生活を送ることとなった。鉄華団はひと時時代の徒花となっても、それを忘れない者たちによって語り継がれることだろう。

それからメリビットと雪之丞はすでに子宝にも恵まれていて、あとテイワズもアジーの手助けもあって勢力も拡大していった。もちろん不満分子も幾分一掃されていっただろうが。

蒔苗は寄る年波には勝てなかったが、ゆくゆくはタカキがその後継となることでこれもまた次の時代の布石となるだろうか。

そういえばノブリスはあの戦いの後、姿をくらましたライドたちによって討ち取られた。そのライドたちもこの後本当に社会の裏道を歩まねばならないだろうが、どこまでも生き続けてほしいのもある程度の希望だろう。

そしてアトラと幼子の暁、やはり本当にできてたのかと述べておいて、戻ってきたクーデリアを迎えていく。いずれは暁を中心に新たなる物語が紡がれることだろうと述べておいて、ひとまずこの物語は幕を閉じる。

繰り返すけれどそもそも空っぽの存在だった三日月が自分の居場所を求め、それが満たされるまで戦い抜いたのがこの物語の意義というべきだろうか。

そしてそれは彼自身満たされた願いであって、これも繰り返すが彼らの想いは暁たち次の世代に受け継がれるだろう。

しかし今はこの言葉でシメさせて頂きましょう。

この物語に関わったすべての人に、そしてこの連載記事を見て頂いた方々に、どうもありがとうございました。

 

そして暁・ミクスタ・オーガス 

我々は君の到来を待っている、かもしれない。

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第49話:マクギリス・ファリド<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>

絶望的状況の前に活路を見出したかに見えたが、突然の襲撃でオルガが凶弾に斃れた。やはりノブリスの差し金だったか。

一方で通信がつながったトンネルから鉄華団の面々にもその凶報はもたらされた。誰もが慟哭する中三日月にもそれは知らされた。それを前に三日月は。

遺された団員たち。哀しむ暇もない中、三日月が団員を集め、オルガの想いを告げる。オルガの意志を継がんと告げる。その鬼気迫りつつ悲壮な決意に誰もが感じ入る。ともかくもオルガは彼らの中にまだ生きていて、それを皆が果たさんとするというか。

その黒幕たるノブリス、ラスタルとの交渉する中、自らの安泰を確約させる。たしかに前期のフミタンの件もあり、ラスタルはともかく彼をそのままにさせるのは誰もが納得いかないだろうが。

さておきそのやり取りでジュリエッタは自らの境遇に恵まれているとラスタルに告げる。それでもラスタルは彼女が嫌う胡散臭い大人の一人と返すが。それでも彼女にとっては尊敬すべき人物でもあるのだが。ラスタルもまた今の秩序をより良き方向へと導く大義があるのも知っているけれど。

きたるべき時までトンネル掘削を進める中、出撃を希望するデルマを制し、生き残るよう言い渡す昭弘。その心に改めて感じ入りつつ受け入れるデルマだった。一方獅電部隊の少年兵を率い、残された白い獅電~本来オルガの乗機たるそれにユージンが乗り込むのだ。そしてメリビット、彼女も脱出組として雪之丞と再会を約束しつつ別れを告げるのだった。こういう大人の男と女のやり取りも結構いい雰囲気だが。

そして三日月、何をすればいいとオルガに尋ねんも、すでになすべきことは、否はじめから分かっていたのだ。オルガとともにいることが成すべきことだということを。

ついに総攻撃が始まった。数で劣る中味方を逃がさんと奮闘する三日月たち鉄華団。一方のマクギリスも部下をトドの手引きで下がらせる。やはりこのオヤジも生き残る可能性も出てきたか。最後まで憎めないオヤジだったが。

一旦は自らの負けを認めつつも最後の抵抗とばかりにラスタルに特攻をかける。彼が望む混沌の中の闘争。それこそが彼の求めることなのか。

地球でのファリド邸、アルミリアを戻そうとするガルスに、断ちがたい想いからアルミリアは彼の罪を共に背負わんとそれを拒む。やはり彼を本気で愛し彼の帰還を待っているか。

そのマクギリス、縦横無尽にアリアンロッド部隊を翻弄する。やがて手に負えないとガエリオに任せる形となる。ガエリオのキマリスと激闘を繰り広げていた。ガエリオも自分を意に介さないマクギリスに食い下がる。やがてバエルを己の意地と背負ったアインの想いでひとまず沈黙させる。

地上では敵の猛攻でハッシュが討ち取られてしまう。駆け付けた三日月に自分の持ち場と救援を拒む。それは兄貴分の代わりに鉄華団で名を上げんとし、三日月に及ばないと知りつつも彼の後を死ぬまで、否死んでも追い続けんとしたが故の彼の意地だった。それに感じ入り三日月も力尽きたハッシュを見送るのみだった。

深手を負いながらもラスタルを討ち取らんと艦橋へ向かうマクギリス。しかしガエリオがそれを阻み、あらためて真意をはからんとする。しかしはじめから育った環境が違う彼ら、あくまで力しか信じないマクギリスの真意を理解しつつも、しかし否定しきれない彼の腕の中で、マクギリスはこと切れる。マクギリスの死を確認し、ラスタルも最後の詰めにかからんとするのだが。

それにしてもマクギリス、はじめのうちは大義と野心とともにこの世界を変えんとすることを編者も期待はしていたが、結局バエルという力のみを求めて世界を引っ掻き回すのみとは、これも興ざめではないのか。相手も相手で切り札がダインのみの力押しであっさり勝敗を決せられたというのもこれまた興ざめか。そしてアグニカやバエルの秘密も結局闇の中になってしまったか。まあそれもさておきだが。

悪態をつきつつ最後の命令を果たさんと奮戦するユージン、そして昭弘たちもそれに倣う。そして三日月、彼も最後の戦いに臨まんとするが。

はたして鉄華団、三日月の戦いの末にあるもの、それはささやかな希望の路につながるのか、それとも見せかけに秩序の前にうたかたの夢と帰すのか。答えは次回の最終回を待つしかない。

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第48話:約束<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>

鉄華団本部を取り囲むMS群。離反したザックも逃げられないことを思い知らされる。出撃の指示を待つイオクの連絡を受け、あとはラスタルの到来を待つのみだが。連絡先にはノブリスの名も。それからそれらを見守る人も、そしてガエリオ、マクギリスと三日月。マクギリスは三日月の真意を問うも、すでに答えはオルガとともにという言葉で出ていたのだ。その意味では彼の意志も固いか。

膠着状態の鉄華団は対策を考えるも、ひとまず脱出すること、相手の目を反らしつつ送電線のトンネルを利用する手を取る。まずは生き残ること、誰もが不安を訴えつつ、改めてオルガについていくことにするが。そのトンネルは案の定ふさがれており、文字どおり手で掘り進むしかないのだが。

トンネルの復旧を急がせつつクリュセへの道をつなぐ。そこにマクギリスは少数での突破を提案する。ひとまずは彼自身が乗り出すのだ、彼自身の野心のために。

脱出に際しアトラが拒否するも、アトラの子のためにとクーデリアが説き伏せ、ひとまず折れる。一方でマクギリスが己の理想を語りつつ三日月を誘うも、理屈は無用と切り返す。

入れ替わりにオルガが顔を出し、これからの作戦に際し三日月の銃を借り受ける。かつて空っぽの彼にわずかな恐れを抱きつつ彼とともに行こうとしたオルガの原点を語る。あの時からの帰結はいまだ見えないが。

出発の際、三日月とふれ合い別れを惜しむアトラとクーデリア。ハッシュも思わず目を背けるがどこまで事情を知っていることやら。

一方で引き続き待機を命ぜられるイオクのもと、マクギリスが突出していく、自らの意地と命で戦端を拓かんとするが、マクギリスもあえてその挑発を受けすかさず退ける。しかしマクギリスにとってはイオクは進んで死なせる価値すらなく。他のMSもバエルの敵ではないが。孤軍奮闘するバエル、マクギリスは三日月のバルバトスと対比して生き方が違うと言っているが、それでもある程度は共通しているところもあるけれど。そうこうしているうちオルガたちはクリュセへと走る。

トンネルを掘り進むハッシュたちのもと、ザックも観念して作業を手伝うことになる。こういったところも腐れ縁故なものなのか。

こうしてオルガたちはアトモス商会の事務所へとたどり着く。そこで初めて情報遮断の裏事情を知る。表立っては鉄華団の降伏拒否を契機に、はじめから一気に殲滅せんとするのだ。ここでやはりノブリスが敵となったのも明らかになったが。

そんな中、蒔苗が隠ぺいの工作を、そしてアジーがタービンズの後を継ぎ地球への移送に力を貸すという。そんな蒔苗のもとにはタカキの姿が。彼も肩身の狭い思いの中蒔苗が面倒を見ていたか。ここにきて希望の光が見えたかにみえたが。

出立に際しオルガとクーデリアが話を交わす。かつては青臭い理想を述べるお嬢さん、かたや血気のみの若者が、今や大切な仲間同士としての絆を確かめ合うのだった。しかし破滅の罠がオルガに降りかかる。おそらくノブリスの手の者が襲撃してきたのだ。対してオルガは何とライドをかばいその銃弾を受ける。三日月の銃で刺客を退けるも深手を負ったオルガ。

オルガにとっては火星の王などどうでもいい、仲間たちとともにいつまでも歩き続けそしていつかは倒れる。そんな生き方がオルガの本当の生き方と告げて、そして、オルガは倒れていった・・・・・。

そして残された三日月は。

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第47話;生け贄<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>

火星に戻ったマクギリス・鉄華団連合。しかし火星駐留部隊のプロトが彼らを拒絶した。とはいえ今後の行動については傍観を決め込む。今までの義理もあり、彼自身も未だ天秤をかけ続けているといったところか。あと亡命中のイズナリオがマクギリスの秘密を語ったというが、さすがに己の恥部は語れなかっただろうし、もし知りえてもラスタルは無視してもいいかもしれない。肝心なのはマクギリスが何の縁もなかったことを知りえるのみであったから。

この場に来て今後の対策を練るオルガとマクギリス。あくまで彼らの実力を頼ると告げるももはや戦う意味を持てないオルガだったが。ここに来て自分たちにとっての今までの敵、そして本当の体は何かを考えるようになってきたか。他の団員もいっそマクギリスを見捨てんとするもオルガは捨てきれないでいた。マクギリスもひとまずオルガには従うとは言っていたが。そんな中地球から今回の事件に関してマクギリスとともに鉄華団も危険組織との報道がなされた。これもラスタルの差し金であるのは間違いないが。

そのラスタル、イオク、ガエリオとともに最後の詰めをはからんとする。そこにイオクが出撃許可を出すも、それをまずは退ける。それでも今更ながら己の使命に目覚めるイオクだが、今までが今までなのでどう転ぶことやら。

火星の英雄から一気にお尋ね者となった鉄華団、肩身の狭い思いのクッキーとクラッカー、それを案ずるアトラのもとクーデリアが訪れ、彼女が育てた花を前に佇む三日月のもとに向かう。花を見やる彼の気持ちに何かを感じているクーデリアだが。

経済的な困窮の中、アドモス商会におけるノブリスの融資を打ち切られる。もともと彼は潜在的な敵なのでこの措置は当然なことだが。そういえば彼とは別にマクギリスのもとにはモンタークってやつもいたな、あと自称右腕と名乗るオヤジもまた。

ここに来てオルガは団員に団を離れる否かを問う。大半が残る中、ザックが離れることを告げ、ハッシュがとがめるも三日月がたしなめる。オルガもそれを認め結局数人が離れることになった。去りゆくザックに対しデインも先にいろいろ手を汚してきたのも語られたが、あんななりでも人生経験が故というのか。そしてザックもこれからのことで怖かったということで。

そしてそれらを見守る雪之丞とメリビット。彼らもまた鉄華団以外に居場所がなくなったのはたしかだが。

今更ながらとマクマードにも交渉を付けるオルガ。もはや関わりがないと告げながらもラスタルとの交渉をつなげんとするオルガの願いを承諾する。やはりマクマードも断ち切れないとは思っているか。

そして三日月のもとにクーデリアが訪れ。二人きりの会話の場を得るが、ここにきて三日月の子供を育てるようにと告げるが、当然当惑するクーデリア。そういえば先にクーデリアに何かを告げんとしたが、これが本当ならある意味えらいことだろう。そこに当のアトラも入ってきてクーデリアにも作るように呼びかける、って本当にいいのか。ともかくも3人で抱きしめあい、クーデリアはひとまずアトラをはじめとするすべてを守らんとしていた。

とりあえずはクーデリアに自分なりの約束を取り付けることで心置きなく行動を起こせると三日月も踏んだのだろう。

一方でラスタルとの交渉に臨むオルガだが、対するラスタルもマクギリスや彼ら鉄華団を、自分たちの権威とかりそめながらも世界の秩序のため、おそらく自分の最後の地歩固めのために生け贄とするというのだ。更に追いつめられたオルガだが、話を聞いていたユージンたちは最後までオルガについていくと改めて告げる。

ここにきてメリビットやデクスターもひとまずの資金を集めることができ、クーデリアも蒔苗を頼って潜伏を持ち掛け、ともかくも彼らを守らんと奔走していたのだ。

しかしアリアンロッドは団本部までにも迫ってきた。こういうのはラスタルも手が早かったが。しかしそれを待ち構えたマクギリスは一体。はたしてオルガたち鉄仮面の命運やいかに。

今回三日月も先の事情をはじめこうも意志を顕わすのもたしかに珍しいことだが、これも人間的に成長したといってはたしていいものなのか。

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第46話:誰が為<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>

シノが放った起死回生の一撃、しかしジュリエッタの妨害もあって無情にも失敗に終わり流星号も宇宙に散った。さらなる絶対的窮地に立った鉄華団ははたして。

シノを案ずる三日月にさらにジュリエッタが襲い掛かる。対する三日月も静かな怒りを顕わす。

一方でシノの回収を命ずるオルガをユージンが制する。シノの戦いを無駄にしないためにも。そしてホタルビの最後の仕掛けのためにも。こうしてイサリビは撤退を開始する。

バルバトスの猛攻にラスタルへの忠誠のみで喰らい付かんとするも、もはや戦闘マシンと化した三日月の前には歯が立たず結局は討ち取られる。それでも最期まで留めんとするが、ユージンの撤退の指示で後退するバルバトスに振り払われる。

そしてえい航したホタルビが爆散、妨害物質をまき散らし攪乱に成功。ひとまず撤退には成功するのだが。

そんな中もマクギリスとガエリオの激闘は未だ続いている。それを見守るしかない石動もホタルビのチャフで撤退の指令を出す。

同じ阿頼耶識の機体、かたやアインのサポートがあるガエリオに対し、先のアルミリアとのやり取りで受けた傷で動きが鈍ったマクギリスはその隙をつかれ追い詰められる。

そしてとどめの一撃を放つキマリスに、石動が体を張って受け止め、マクギリスもひとまず脱出する。それを利用されたが故と告げるガエリオに石動も今際の際に生まれによる不遇を語ったうえでマクギリスへの忠誠を貫いた。それでもアインの想いを背負っているガエリオはその想いをまやかしと断ずる。これも世界を変える想いの違いが故に。

こうして被害を出しつつ撤退に成功する鉄華団とマクギリス一派。

一方でひとまずジュリエッタを回収したガエリオ。彼女も重傷ながら無事だがやはりただでは済まないだろう。そんな彼女を回収したガエリオもマクギリスを討ち取れなかったことを謝するもラスタルはまだ次の一手を打っているようだ。

敗走の途の鉄華団たち、そんな中でマクギリスから連絡が。その一方ヤマギを案ずる雪之丞の言葉も受け取れないヤマギ。その一方で戦いがまだ終わらず、更なる絶望的状況に悪態をつくザックにハッシュたちはもはや戻れないとも返す。そんな憎まれ口を叩いているザックだがユージンの叱咤でちぢこまるのはまだかわいいところがあるか。

変わって帰還できたものの腕を失ったことで戦うことが難しくなったデルマ、そこに昭弘が労いの言葉をかける。もはや残された兄弟分として生き残ったことだけでも十分だったのだ。それにデルマもただ感じ入るのみだった。

再びマクギリスとの作戦会議に臨むオルガたち。そこで火星の戦力を合わせて反撃をはかるというが。あくまでも鉄華団の底力を頼りにしているのだが。そんなオルガも先と同じ想いながらも今度は手を出しかねていた。ともかくも一党は火星へと向かう。

一人佇む三日月をザックが訪ねるがアトラが引き止める。三日月もまた彼なりにシノたちを悼んでいるか。

治療層のジュリエッタを見舞うガエリオ。改めてバルバトスの脅威を感じる彼女は、人を超えての強さ、悪魔の名の戦闘マシンとしての彼をあらためて思い知りつつ、あえてガエリオの前で人としての強さを護ることを誓う。

そして斃れていった仲間を想うオルガにヤマギが叱咤をかける。そのやりきれなさにユージンが労いをかける。今更ながらも本当の家族以上の関係である鉄華団の仲間たちその中でヤマギにとってはシノは家族や兄弟以上の仲だというそういうある意味太い絆、それ以上とも言い難いけれど、ともかくシノの分まで最後まで守ることを使うヤマギなのだが。

その一方でこれで最後といった自分の言が嘘となったことを気に病むオルガだが、その責を三日月も感じていた。今までに至った道を三日月が、そして仲間たちが導いてくれたこと。今まで自分が引っ張っていったと思っていただけに。しかしオルガは迷いを吹っ切れた。本当に最後の戦いを終わらせるために。その帰結が如何なるものになろうとも。

一方でマクギリス一派を追う立場のアリアンロッド、しかしラスタルは火星でも手を打っているという。というかやはり手を回していた。それは火星に到達したマクギリスをプロト支部長が拒絶する形で顕れたのだが。まあ彼自身両てんびんにかけた上でマクギリスの真意で踏ん切りをつけたということか。

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第45話:これが最後なら<ガンダム 鉄血のオルフェンズレビュー>

鉄華団にとっては最後の戦いと信じる、ギャラルホルン内部抗争はついに勃発した。

まずアリアンロッド本隊はマクギリス率いる革命軍を叩き分断をはかる。続いてジュリエッタ隊は鉄華団そのものに狙いをつける。オルガの叱咤でも返しきれない猛攻も、さしもの三日月もやはり辟易気味か。

ついに分断された革命軍と鉄華団。その上でジュリエッタの本命は三日月のバルバトス。これもラスタルの策だけありたしかに足止めにはなるけれどよくよく抑えているか。そのうちに防衛戦が破られイサリビにも被弾してしまった。

石動も出撃し押し返さんをする革命軍、しかし突然の後退信号。しかし味方の期待に不穏な動きが。それに搭載されるのはダインスレイブか。なんと内部からの工作で間者によるダイン使用を口実に自軍のダインで一斉射撃。この攻撃でライザ率いる革命軍はほぼ壊滅。続いての砲撃で鉄華団、ことにシノのフラウロスもまともにダメージを受ける。そして直撃を喰らい戦闘不能に陥ったホタルビを放棄するに至る。

敵の大半を撃破したラスタルは傍らのイオクに「ダインはこうして使うものだ」と言わんばかりに彼なりの戦略を語る。

それにしてもあくまで暴徒鎮圧を口実にダインまでも使用する。その上で戦力の立て直しと秩序回復を建前に自らの地位を確立する。ここまではラスタルの思惑通りだが、何せ相手はマクギリス。彼にとっては何をしでかすか分からない相手でもあるのだが。

圧倒的不利の中鉄華団も戦力を立て直さんとするが、中でもダメージ著しいフラウロス、流星号のシノは未だ闘志を失ってはいない。

一旦は後退を考えたオルガだが、ユージンたちの叱咤で思いとどまり、そしてシノが起死回生の策があるという。それは前に配備されていたスーパーギャラクシーカノン。つまりフラウロス用のダインスレイブでもあった。それで敵旗艦を狙い撃ちをするという。

整備のヤマギも無謀な作戦と危惧はしているが他に方法はない以上それに賭けるしかない。その上でシノに生きて帰ってくるよう告げ、シノもそれに応えるのだが。

一方ライザを失った革命軍は戦意を喪失しかけるがマクギリスのバエルが出陣する上で一間戦意を取り戻す。しかし彼らの前にはガエリオ、そして偽装を解き本来の姿を取り戻したキマリスが立ちはだかる。それを阻む石動、所詮は利用されていると告げるも彼の忠誠は揺るがない。こういった人の心はやはり理屈では測れないところもあるのだが。いずれにしても、そこにもダインの洗礼が待っていた。

その一方、ホタルビを盾に特攻するイサリビ。すべてはギャラクシーカノンでラスタルを討ち取るため、迎撃するMS隊をかいくぐり、敵艦砲やダインに耐えつつ、まさにすべてを最後の大一番のために撃ち込むのだ。

そして放たれた流星号のギャラクシーキャノン、しかし無情にも標準をそれ艦橋をかすめてしまい、流星号も特攻むなしく散っていく、消えゆく流れ星のごとく。しかし絶望的な戦いはまだ終わらないのであった。

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