ガンダム

ガンダムSEEDフリーダムZERO、ですか

さてみなさん、今春公開された『ガンダムSEED FREEDOM』
その余韻が冷めやらぬであろう昨今、今度はガンダムSEED FREEDOM ZEROなる作品が製作される運びとなりました。
気になるストーリーの内容は、先のDESTINYとFREEDOMの間の物語だということで、ひとまずは期待はできると思うけれど。
FREEDOMがSEEDの物語の一つの帰結ともいえるとして、今回のZEROにてそれの補完を図ろうといえるかもしれない。はたしてそれがFREEDOMへとどう帰結されるかを見守るのもいいかもしれない。

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第4話:その名は、ゲノム・ゼロ<機動戦士ガンダムSEED CRISIS>

さてみなさん、今回のホームページ更新は、機動戦士ガンダムSEED CRISISより、第4話『その名は、ゲノム・ゼロ』をお送りいたします。
現在劇場版のSEED FREEDOMにあわせて、そもそももう一つの『ガンダムSEED』として公開したDESTINY REVENGEから派生したSEED CRISISの第4話ということで今回の公開と相成りました。いずれはREVENGEの最終回2話も公開しなければなりませんが、まずはこの1本をば。
突如世界のその姿を現した謎の男“ゲノム・ゼロ”彼の内なる怒りと悲しみに根差した野望は今まさに世界を焼き尽くさんとしていた。はたして彼の目的は、そしてその往きつく先やいかにといったところで、それでは、ごゆっくり。

ちなみに指定ページの行き方は、ホームページから
ENTER>アニメ・テレビ番組・映画>機動戦士ガンダムSEED CRISIS>PHASE1~7
となっております。

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Gガンダム新作、ですか?

さてみなさん、今回取り上げるのはガンダムシリーズにおける、いわゆるアナザーガンダムの先駆的存在たる『機動武闘伝Gガンダム』が放映30周年を記念して新作を発表する運びとなりました。
今更述べるまでもなくこのGガンダム、従来の戦記物からモビルスーツ同士の格闘戦に重点を置き、やがては世界の争乱をも収めていくといったサクセスストーリーもひとまずの共感を覚えていくものでした。その痛快さを現在のビルドシリーズに引き継がれて展開されていく中での今回の新作の話題となりました。
とはいえ内容は未だ発表されていない中での今回の記事ですので、これも情報次第で続報をお送りしたくは思いますが、まあ期待しないで待っていて下さい。

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第3話:先輩たちの戦い(その1)<ビルドダイバーズ番外編その2・サンプラの反乱>

さてみなさん、今回のビルドダイバーズ番外編は、新たなストーリー、先輩たちの闘いその1をお送りいたします。メタバースの主人公たるリオが、さらに腕を上げんと高位ランカーたる先輩の指導を受けんとするところ、彼のサンプラの群れが襲来し、リオもまた巻き込まれんとしています。はたしていかなる戦いが繰り広げられるのか、といったところで、それでは、ごゆっくり。

なお前回までのストーリーはこちら、

第1話:異形の機体たち接触編

(その1)

(その2)

(その3)

第2話:土臭い鉄屑たち

(その1)

(その2)

といったところになります。あらためてごゆっくり。


ホウジョウ・リオ
ハワイ在住の個人ダイバーとして、デビューに伴い厄介になっているショップの店員で、かつての高位ランカーながら、訳あってGBNから離れていたセリアに師事してその腕をみがいていた。
そんな折、セリアと対立してきた同じ高位ランカーのマリアと対峙、ひとまずの説諭でその対立を鎮めていったのだ。
後にその実力を新旧ダイバーズのリクとヒロトにも認められ、長じて最高位ランカーともうたわれるキョウヤたちにもたびたび教えを受け、一方で界隈の子どもたちを中心とした初心者ダイバーの世話も買って出て、その技術とビルダー並びにダイバーの名をも高めていくのだった。

その日もまた、そんな偉大なる先輩たちのレクチャーを受けるはずだった。
ミッションの舞台は宇宙要塞が浮かぶ宇宙空間、指定された場所に向かうリオだったが、この日はどことなく落ち着かない。
「まさか誰かにつけられている。もしかしてキョウヤさんたちを狙ってのことなのかな」
たしかに何者かに追われている感もするが、いかんせん姿を感じられない。このまま進んでもいいのかと迷いかけたその時、
「よく来たね、リオ君、ちょうど“お客さん”が来ると待っていたところだ。君はそのまま進んできたまえ」
「あ、はい・・・・・」
ちょうど伝えられたキョウヤの通信に促されるまま、リオは先に進む。そこにはキョウヤ、ロンメル、シャフリヤールらが待ち構えていた。それを待ちかまえたかのごとく。謎の機体群も出現する。
「やっぱり、まさか」
「うむ、おそらく別の空間から君や我々を待ちかまえ、君の合流に合わせてのご登場と相成ったわけだ」
「ああ、もちろん君の責任ではないよ。むしろ“彼ら”の技術の高さに感服しているんだ」
そのうちに彼らの方から通信が入る。
「お初にお目にかかる、チャンプにラーガンダムのリオ君、そしてあまたの高位ランカーの諸君」
「なんだ、そりゃ」
自分をその他大勢扱いされたタイガの抗議をよそに姿を現した筆頭格の“白”が続ける。
「先に新旧ダイバーズ諸君にも我々と同じ“サンプラ”諸氏が世話になったと思うが、“我ら”も不躾ながらも今回の宴に参加させていただく」
「もとよりそのつもりだよ、君たちの来訪を見越して招待したようなものだからね」
「こうなってしまったら致し方がない。君にも奮闘してもらうぞ」
「あ、はい」
ロンメルに告げられるまま、リオも戦闘態勢に入る。こうしてリオ自身はともかく高位ランカー、先輩たちと“サンプラ”たちとの激闘の幕は三たび上がるのだった。

まずはタイガとシャフリヤール、彼らはどちらかというといわゆる“ガンプラもどき”とも呼べる機体なのだが、その呼称ほどには胡散臭くはなく、むしろタイガとしてはどこか見覚えもありそうな印象だった。
ともかくもまずはシャフリヤール、彼らには3機の主力を中心にした戦力。シャフリの重厚な装甲ながらも高機動を駆使したスピードにてまずは翻弄していく。
「やはり、流石に素早いな」
「幾度となくシミュレートしていったが、予想をはるかに超えている。これはチューンを欠かさず行った賜物だな」
「しかしここは我らとても。怠っていない。ここに至っては能力の問題だろう」
とまあ、はじめはシャフリとの追いかけっこの感もあるが、そのうち呼び出した“トレミーユニット”との合体で、いよいよ本気を出さんとする。そのことはかの3機も承知していた感もある。
続いてはタイガ。こちらは数機の赤い機体を中心に攻めてくる。敵の陣容がガンプラに近い、まして“もどき”が相手なら主力がビーム兵器を使うだろうと踏み、前々からのチューンと自身の修練で対策は万全に近い。
しかしそんな彼に合わせてか、その赤いのはやはり肉弾戦で攻めてくる。
「敵さんもなかなかやるなあ。だが俺もタイガーウルフの名にかけて、後れを取るわけにはいかないぜ」
「そう来ると思ったな。あんたの名も前々から見知っていた。一度対戦したいと思って自分たちのをチューンしてきたんだ」
こうして数機の敵を堂々渡りあいつつタイガも奮闘していく。
そんな中、彼ら“もどき”の一隊になんと伏兵が現れる。俗に言って蒼いのとでかいのだった。
「我々としても対策は練っていたつもりなのだが。やはり相手は百戦錬磨の高位ランカーだ。こちらもとっておきのやつを導入しなければならない」
「おあつらえに結構食いがいがある奴らばかりじゃないか」
そんな彼らに通信とともに現れたガンプラの一団が向かってくるではないか。少し遅れて戦場へとはせ参じたオーガのフォースだった。
「おお、やはりオーガか、数押しで勝てるとは思ってはいないがあんたらが相手ならば不足はない」
こうしてシャフリ、タイガ、そしてオーガも彼ら“もどき”否鋼のつわものたちとのあつい戦いをまさに繰り広げんとしていた。

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第2話:土臭い鉄屑たち(その2)<ビルドダイバーズ番外編その2・サンプラの反乱>

さてみなさん、今回のダイバーズ番外編はサンプラの反乱・土臭い鉄屑たちその2をお送りいたします。ヒロトたち新ダイバーズにも彼のサンプラ、まあ察しがいい方ならひとまず読みやすいものでしょうが、ちょっと分かりづらい方でも“ガンプラ以外の謎の機体”とひとまず理解できれば読めるかもしれませんのでこれもご理解のほどを。
さておきヒロトたちのサンプラ、ことに新たに加わったヒナタとサンプラの一人との対戦で意外な関わりを見せてくれることでしょう。はたしてその展開やいかにといったところで、それでは、ごゆっくり。

なお前回までのストーリーはこちら、

第1話:異形の機体たち接触編

(その1)

(その2)

(その3)

第2話:土臭い鉄屑たち

(その1)

といったところになります。あらためてごゆっくり。

「でも大丈夫かなあ、ヒロトさんはともかくヒナタさんは」
「一応大丈夫だけど、あいつらの特訓は受けたつもりだから」
先に明言したとおり、戦闘イベント等の参加は極力見合わせていたヒナタだったが、いざという時に備えて通常の弓道の練習と並行してカザミの旧友たるゴジョウらとの戦闘訓練を積んでいたのだ。
カザミの場合はいつも通りに軽くあしらわれ気味だが、ヒナタの場合手取り足取りと戦い方を教えているのだ。
ともかくもヒナタもよくよく渡り合い、鉄屑と戦い抜いていく。
使用する武器が武器なだけに、一見すると粗野なイメージを抱く“鉄屑”だが、構えそのものは武道の型に沿ったもの、ことに本格的な剣道には見覚えがあり、その戦い方にヒナタも次第に呑み込まれつつあるのだった。
それはヒロト、カザミも同様で、“青”も“緑”もそれぞれ白兵戦にては制式の武道の型で戦っていて、ヒロトたちもそれにならって応戦する。
「なあヒロト、これってやっぱサムライの戦いじゃないのか」
「たしかに、彼らの戦いに乗せられていくのも間違いはないが」
「だが、こういうのも悪くないな」
背中合わせで対峙するヒロトとカザミ、あらためて“青”と“緑”に立ち向う。こうしてヒナタと“鉄屑”、ヒロト、カザミと“青”と“緑”のぶつかり合いが繰り広げられていく。
「流石だな、ヒナタ君、よくよく戦い抜いてるじゃないか、俺としてもたかだか趣味とは甘くは見られないこういうのはむしろ好きな方だ」
「やっぱり、そうだったんですね。でも今はこの戦いに専念することにします」
そして“青”とヒロトも、
「俺たちのやり方も正しくないかもしれない。だがせめて戦いなら正々堂々といかねばと思ってな」
「だから武道の型でってところか、幸い俺としても心当たりあったから何とか戦えたな」
どれくらい戦いが繰り広げられたか、誰かが発したかも定かではなく、その時は告げられた。
「どうやらここらで潮時のようだ、それでは我々も失礼しようか」
“鉄屑”の言葉とともに“青”と“緑”、そしてメイたちに対した、どちらかというとひとまず押し返されつつあるサンプラたちも退きはじめる。
こうしてヒロトたちにとっても土臭い、それでいて戦いがいがあった戦いは幕を閉じたのだった。
「なあヒロト、結局サンプラの戦いといってもそれなり真剣に戦えたんだよな」
「そうだな、それでも先の連中と同じくそれなりに信念を持っていたんだ」
「そういえばヒナタはあの機体の奴のことを知ってたんじゃないのか」
それぞれの感慨とともにメイの懸念を伝えられ、ひとまず平静にヒナタが応える。
「はい、弓道部の先生はいろいろ武道をたしなんでいる人と親交があって、私もその人の型を見たことがあって」
「それであの機体と渡り合えたのか」
「私もここまでいけたのが信じられなかったけど」
「おーい、大丈夫かー」
そこにゴジョウらが駆けつけた。実はエルドアの件を知り、カザミの訓練を通じて新ダイバーズとは親交を深めていたのだ。

「今回も災難だったな」
「まあ、落ち着いて考えりゃそんな災難ってわけじゃねえけど」
多少の疲労困憊の色を見せつつもカザミが応え、クジョウはヒロトたちを労う。
先に述べた通り“事件”の後で新ダイバーズとメンバー単位でいろいろ世話を焼き、今回のサンプラ問題に関してもキョウヤからも頼まれつつも手助けをせんとしたのだ。
「あらためて力を見極められるのは悪くはないけど」
「ヒロトたちがあの人たちをはじめ周りからも一目置かれているなら、私たちも甘えがあるかもしれない」
ヒナタの言にパル、メイ、フレディがうなずく。さらにフレディの傍らには小型の機体に変化したヒトツメも了承の意を伝える。
「規模としてはやっぱり小さくはないけど、それでも脅威ってものじゃないかな」
その後いくらかの談笑の後、今後の動向を見守ることでひとまずの解散となったヒロトたち。
GBNの高位ランカーたちもいずれはサンプラたちの挑戦を受けることになろう。
しかし彼らの大半は半ばネットの治安維持に力を注ぐ一方で、とある一人の少年に気を使っていたのだ。

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第2話:土臭い鉄屑たち(その1)<ビルドダイバーズ番外編2・サンプラの反乱>

さてみなさん、今回のダイバーズ番外編はサンプラの反乱・土臭い鉄屑たちその1をお送りいたします。いわゆるもう一つのダイバーズとうたわれたヒロトたちにも、ガンプラ以外の機体群が対峙していく様をお送りいたします。はたしてその闘いの先にあるものやいかにといったところで、それでは、ごゆっくり。

なお前回までのストーリーはこちら、
第1話:異形の機体たち接触編

(その1)

(その2)

(その3)

といったところになります。あらためてごゆっくり。

新ダイバーズのヒロト
かつては若手ダイバーとして名を馳せていたが、知り合ったELダイバーのイブを失い、以後彼女の痕跡を探すため世界を放浪する。
そんな彼も自らの活躍の場を求めるカザミ、自身の再起の機会を求めつつ人との関わりを怖れていたパルヴィーズ、そしてイブやサラと同じELダイバーのメイとともに、異世界の惑星エルドアの事件を解決していく。
こうして事件後加入した、ヒロトの幼馴染のヒナタとエルドアの住人であるフレディを含めて、リクたちのダイバーズとは別の新ダイバーズとして人々に認知されたのだが。
しかしここ最近はチームとしての活動は見受けられず、かといって解散を宣言したわけでもない。もともと先の事情からそれぞれが一匹狼的な存在で、事件を機に共同で活動をしていたのだ。それでもそこから育まれた友情(みたいなもの)は誰しもが抱いていて、あの事件にての活躍の日々を誰しもが懐かしく思い起こしていた。
そんな中、仲間の一人メイから各々連絡が入り、久しぶりに新ダイバーズ一同が久しぶりに会することとなった。それというのも、
「やはり謎の機体が暴れまわってるのか」
「その噂は聞いていましたが」
「また、大変なことが起こるっていうの」
まず一通りの事情をメイが説明し、それにカザミ、パル、ヒナタが懸念を込めて応える。
「うん、騒ぎそのものはそんなに大規模なものじゃないが、戦力的には侮れない。実際リクたち本家も結構苦戦したという」
「ともあれ俺たちも油断はできない。こうして集まったのも何だから、それぞれの機体の強さを見るのも悪くないが」
「でもまた、リクさんたちがいう人たちが攻めてきたら」
「うん、攻めてくるのは先の連中とは限らない、あのツカサが言うには、彼らのみではないと」
「まあとにかく、俺たちが集まれば怖いものなしだ、まずはな」
ともかくもヒロトたち新ダイバーズは、後に来る予定のフレディを含めての、今までの成果を試すための戦闘訓練をとり行うことになる。
その会場たる荒野にて、今や味方としてエルドアの復興に力を貸したヒトツメの一機とともにフレディを待ち受けることとなった、のだが。
「ヒロトさーん、助けてくださーい」
遠方からの土煙とともに、ヒトツメの機体に乗ったフレディが数台の戦車に追われていた。しかしその戦車は駆動部のキャタピラの代わりに数本の脚が取り付けられて、大地を駆けている。
「何だありゃ、四つ脚といってもバクゥ(SEED)とはどこか違うぞ」
「それにフレディさんが追われているようです。早く助けないと」
そのフレディのヒトツメは、四つ脚に追われつつその砲撃にもあっていた。爆風にあいながら砲撃をひとまずかわしていくフレディ。しかし徐々に追い詰められていくのは目に見えていた。
「ここは、私が」
と、ヒナタのライジングヒナタをさらに改良したライジングヒナタゴッデス(カザミ命名)が、メイン武器のライジングビームボウを用いてフレディの救援にあたる。この武装もカザミ考案のものであった。
ヒナタのビームボウは弦を引くと真ん中の装置がビームの矢を発生させ、それを放つのだ。ヒナタが放った矢は四つ脚の脚部と砲座を確実に破壊して動きを封じ、その攻勢を挫いた。
しかしややあって、四つ脚の一機から何かが飛び出し、ヒナタに襲い掛かるも、すかさず回避する。
「ヒナタ!」
「うん、私は大丈夫。でもこの人も、ガンプラとは何かが違うみたい」
「でも何なんですかこの人たちは」
案ずるヒロトにひとまず無事を伝えるヒナタ。同じく逃げ延びて合流したフレディも懸念を伝える。
「流石は神弓の御子ヒナタだ、しかしこれなら初歩の闘法だな」
「やはり私を知っているんですね、でもあなたは一体」
「ああ、リアルでの動画は拝見させてもらったが、かつて君たちの友人が対戦した、つまりは俺達もサンプラの一員、その一人ひと呼んで“鉄屑”だ」
手に持った“スパイクロッド”を構える鉄屑、対するヒナタも弓を二つに分けて刀剣状に構える。
ヒロトも加勢せんとするが、ヒロトにも四つ脚から飛び出した機体が攻めて来た。
「新ダイバーズの探求者ヒロトだな、今はくわしく説明はしないが、あえて言うなら“青”と“緑”だ、いざ尋常に勝負してもらおう」
こうしてヒロトも二機がかりに対することとなり、残るフレディたちも同じく現れたサンプラ群の攻勢を受けていったのだ。

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第1話:異形の機体たち接触編(その3)<ビルドダイバーズ番外編2・サンプラの反乱>

さてみなさん、今回のダイバーズ番外編はサンプラの反乱・異形の機体たち接触編、その3をお送りいたします。
リクたちダイバーズがガンプラとは違う異形の機体たちと激闘を斬り広げる末、かつての強敵にして今や重要なアドバイザーたる人物から重大な事項をしらされる。はたして彼らは何者なのかをとくとご拝読あれ、といったところで、それでは、ごゆっくり。

なお前回までのストーリーはこちら、
第1話:異形の機体たち接触編

(その1)

(その2)

といったところになります。あらためてごゆっくり。

そしてリクに対するは、銀白色の機体を中心とした“三本脚”の本隊ともいえる大群だった。
まず僚機の紫色の機体数機がリクに向かってくる。片手のミサイルでけん制しつつもう片方でサーベルを繰り出し、リクとよくよく対していく。
ひとまず紫を数機倒し、やがて銀白色と対することとなるリク。突然の襲撃ということでかくいうリクもはじめ動揺もしたが、こと戦闘いに関しては堂々としているので苦戦を感じつつもよくよく対することもできる。
「やはり流石だな、ダイバーズ」
「そちらも、結構真っ直ぐなんですね。でも・・・・・」
「やはり、気付いたか」
「ええ、これらの機体も結構強いことは分かります。でも、あなた方は、ガンプラじゃない」
「そうだな・・・むう・・・・・!」
その時、リクたちが出撃した方向から、巨大な機体が接近してきた。宇宙戦仕様のシャンブロである。
「大丈夫か、リク」
「ああ、ツカサさん」
それはかつてのブレイクテカール事件の首謀者ながら、コーイチとキョウヤらの説得もあり今やELダイバーの保護等裏方で支援してきたシバ・ツカサだった。
「俺としてはあまり気が向かなかったが、奴らの正体について調査を依頼され、俺としても心当たりがあってこうして赴いた」
「・・・・・」
ツカサの声はユッキー、アヤメ、モモらと対する機体群にも伝わり、彼らも一時停止することとなる。
「たしかに機体そのものにはGBNとしては何ら違法性はない。それでも言ってしまえば、お前たちはやはりガンプラじゃない」
「うむ、その通りだな」
代表で銀白色が応える。
「どういうことですか」
リクもまたツカサに問いかける。
「そうだな、詳しい話は今は差し控えるが、奴らはガンプラとはまた別系統の、いわばサンプラの一部でもあるんだ。
「サンプラ」
「サンライズのプラモデルの総称だ。これも言ってしまえばガンプラも総体的にサンプラの一系統ってことだ」
「ふふ、そこまで言われればこちらも引き下がるしかないな、今や運営の一人でもある君にそこまで言われればな」

こうして銀白色が頭頂部から信号弾を発すると、他の機体もそれに倣って撤退を始める。
「もうちょっと遊びたかったけど仕方がないわね、楽しかったわよボウヤ」
「君らにとっては不本意だろうが、いい勝負ができたな」
「結構耐えられたじゃない、少なくとも僕としてはこれで終わりじゃないけれどね」
「そ、それはどういたしまして、あ、頭がクラクラする」
それぞれの機体もアヤメたちに告げつつ宙域を離れていく。ことにモモは敵の精神波攻撃で半ば意識を混濁させていたのだ。いずれにせよこの宙域の戦い、陸たちダイバーズとガンプラじゃない異形の機体との戦闘は終わりを告げた。

ホームに戻りこれからのことをツカサ、あとから駆けつけたサラとコーイチを交えて話し合うことになる。
「何とか切り抜けられたけど、やはり彼らの目的がまず戦うことにあるというのなら」
「まったく今思い出してもあったま来ちゃうわ、あそこまでバカにされちゃ」
「まあまあ、これから彼らにも気を付けなきゃいけないのは分かるけど」
「でも彼らがサンプラって名乗るなら、それと同じ連中がまだまだいるということね」
「その通りだ」リクたちの懸念にツカサが応える。
「でも前に言ったように、彼らの目的が戦うことそのものなら、それに関して他のチームにも伝えなきゃいけないな。たしかに運営そのもので警鐘を鳴らすのにも大きい問題というわけではないけど」
「そうだな・・・・・」
ともかくもこの問題に関しては各チームの連絡で対処を呼び掛けることで話をつけることになった。
「それなら“あの人たち”には私が伝えるわ。まだ“彼女”を探すのに余念がないから」
サラの言葉にみんなが頷く。しかしそんな“あの人たち”すなわち新ダイバーズにもリクたちにあたった者たちとは別のサンプラたちが襲来してきたのだ。

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ガンダム 銀灰の幻影、ですか

さてみなさん、ファン待望の機動戦士ガンダムシリーズの新作、ともいえる『機動戦士ガンダム 銀灰の幻影』が製作される運びとなりました。
その制作にあたるのはフランスの制作会社でVR方式の映像で制作するということで、未だ海でも山でもないこの作品、一体どのような激闘やドラマが繰り広げられるか。これも追って期待をしたい。

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第1話:異形の機体たち接触編(その2)<ビルドダイバーズ番外編2・サンプラの反乱>

さてみなさん、今回のダイバース番外編はサンプラの反乱・異形の機体たち接触編、その2をお送りいたします。リクたちダイバーズの前に現れた謎の機体。はたして彼らとの闘いの先に何があるのか、といったところで、それでは、ごゆっくり。

なお前回のストーリーはこちら、
第1話:異形の機体たち接触編(その1)

といったところになります。あらためてごゆっくり。

「な、なにこれ・・・・・」
それらの機体、たしかにMSとは違う、かといってMAにしてはやはり異様すぎる。
「まさか、噂の異様な機体っていう」
「有り体にいえばそうだな」
その異様な機体群の代表格、銀白色の流線形、何より特徴的な三本脚の機体を操るダイバーが応える。
「それはそうと、あなたたちの目的は、いったい何なんだ」
その三本脚にリクが向き合い問う。
「目的か、今のところは何もない、とも言えるが。まあしいて言えば我々の存在意義といったところだ」
「存在意義・・・・・」
「そのためにこのネット世界の名だたる者たちと戦って名を上げる。それこそが目的だな」
「そのために、でも」
やがて三本脚も少し引いてから言葉を結ぶ。
「さて我々も言いたいことは言ったな、ならばやるべきことはひとつ」
やがてすべての機体が構える。
「このGBNにその人ありとうたわれた、本家ビルトダイバーズ、勝負を挑ませてもらうぞ」
と、機体群は一斉に襲い掛かる。
「来るぞみんな、気をつけて」
リクの呼びかけにそれぞれが応えつつ、それら機体群に応戦する。

まずユッキーは小型の機体〜ドラム状の本体に脚パーツが取り付けられたものの大群に囲まれてしまった。
敵は一斉に砲撃し、その光条をかいくぐりながら着実に応戦し敵機を撃ち落としていく。しかし多勢に無勢、ユッキーの方もわずかながらに被弾しダメージを重ねていく。
「結構やるのね坊や」
いずれかであろうか機体群からの通信が入る。
「ほめられたって何も出ませんよ」
丁寧な口調ながら少し苛立ち交じりの声でユッキーが応える。実際ユッキーも苛立っていたのだ。彼としては速やかにリクたちのもとに戻らなければならない。はじめの攻勢で散開したっきりみんな散り散りになってしまったのだから。
ともかくも消耗戦の様を呈しつつもユッキーは砲撃を続けるのだった。

アヤメもまた個々に離され先の筆頭格よりは少し小型の機体、これもまた三本脚だった。
手足にビームサーベルを繰り出し攻めるもの、両腕のヒートロッドで攻めるものと、結構多彩なる攻撃を仕掛けるもので、さしものアヤメも手こずってしまう。
「ダイバーズのアヤメならば是非とも手合わせしたいとは思っていたのだ。この場は尋常に勝負してもらうぞ」
繰り出したロットをリボンで受け止めつつ相手の通信が入る。
「こちらも、掛かる火の粉は払わなければいけないわ」
「我らを火の粉程度と思ってもらっては困るな。先に言った通り、これは我々の存在意義がかかっているからな」
もう一方の機体が繰り出すサーベルを苦無の巧みな捌きで受け止める。
そんな具合でアヤメもまた押されつつもよくよく戦い抜いていく。

モモの場合はある意味一番苦戦したともいえる。
対するはモモのカプルより一回り二回り大きな、言ってしまえば巨大な戦闘機ともいえる機体揃いであった。
「こんなにおっきいだなんて聞いてないよお、まともにぶつかればひとたまりもないじゃない」
「これてもダウンサイジングしているんだ。カプルのモモも歴戦の勇士というからね」
敵機の中の1機のダイバーらしき声が応える。しかしモモにとっては今更褒められても状況下あまりうれしくない。しかし見知られたからにはここで引き下がれない。ひとまずは踏みとどまって応戦なりいなすなりして対しなければならない。
ともかくもそれら機体と対するモモ、対する敵も分離するもの、合体するもの、本体をパージして人形に展開するものと多彩に攻撃していくのだった。それを受けてというより圧倒されながらかわし続けつつなんとか攻勢に転じようとするも相手の猛攻でなかなかに掴みかねているのが実情だったのだが。

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新企画・ビルドダイバース番外編2・サンプラの反乱

さてみなさん、今やSFアニメの金字塔たる機動戦士ガンダム。
そこから派生したガンプラを媒体として描かれたガンダム・ビルドシリーズ。
それについて新たなる物語をここにお送りする運びですが、ビルドダイバーズ及びビルドメタバースを軸に、それぞれのダイバーたちに異形の者達が戦いを挑み、それを受けて立ちリクやヒロトたち歴戦の戦士たちとの熱い戦いを繰り広げることとします。はたしてその闘いの果てにあるものやいかにといったところで、それでは、ごゆっくり。

異形の機体たち接触編(その1)

GBN:ガンプラバトル・ネクサスオンライン
ネット上の仮想世界におけるガンプラバトルを中心とし、様々な物語が語られてきた。
今回もまたその一つ。しかし今回はある意味世界そのものの危機ではなく、世界の重要ファクターすなわちガンプラそのものの存在意義を問われる事項だったのだ。
それは今やGBNにおいて一目置く存在たる“彼ら”からはじまる。

久しぶりにGBNを訪れたリクのもとに、大勢のダイバーたちが訪れていた。
「あの、みなさんどうしたのですか」
彼らのただならぬ表情にリクが問う。
「うん、話というのはほかでもないんだ。ここにいる大半の者が、いわゆる奇妙な体験をしたんだ」
代表のダイバーが重い口調ながらも明快に応え、自身をはじめこれまでの出来事を説明する。
ここ最近になって、各地のダイバーが改造されたガンプラにしてはやけに異質な機体に勝負を挑まれ、それらに打ち負かされ、あるいは引き分けの形ながらもあしらわれるといった事件が相次いでいたのだ。
「ともかく気をつけてくれ、特別危害は見受けられないが得体の知れない奴らだ。これからどう出て来るのかも気になるところだが」
「え、ええ、こちらも気をつけます」
と、言うべきことを言ったのち、一同は去っていった。しかしその様を数人の異様な風体の男女が遠目から見守りつつ、やがてはこの場を離れていくのだった。

「たしかに噂だけは聞いているわ。最近異様な機体のことは。一言で言えばガンプラとはちがう異質なモデルのことを」
「ガンプラとは、ちがう・・・・・」
その後アヤメが最近のGBNについての諸問題について自らが知り得た情報を中心に語り出す。
「たしかに、GBNはガンプラ以外の機体は受け付けないことになっているけど、それでもこのGBNに入るのに何かの手段を用いるとすれば」
アヤメの懸念にみんなが一瞬息を呑む。
「ま、まあ、ともかく今は今回のミッションに取りかかろうよ、せっかくみんなが集まったんだから」
一瞬張り詰めた雰囲気を紛らわそうとモモが入ろうとするも、その重さはやはり晴れない。それでも今回のミッションに取り掛かろうと、みんなは各々の機体に搭乗する。

今回のミッションは宇宙空間の小惑星にて重要アイテムを入手するもので、つまり腕試しともいえるのだったが。
要塞内の防衛システムや罠等をかいくぐりつつ、お目当てのアイテムをゲットする。それ自体なら今のリクたちにとっては片手間でしかなかった。しかし異変は要塞から出たとき、アヤメや先に訪れたダイバーたちが語った件の謎の機体の大群が大挙してリクたちを待ち受けてきたのだ。

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