ガンダム

第10話:赤いモビルスーツ<今更ながらジ・オリジンレビュー>

心労で倒れたテアボロのためにテキサスに帰還したセイラ。その一方で息子の安否を気遣うべくジオンに赴かんとするロジェ。このテキサスにも居づらくなったが故の移住するのだ。それと併せて「キャスバルが生きている」との士官タチの言葉~今ジオン軍で活動しているシャアこそがキャスバルである~に、セイラの心は大きく揺れ動く。
一方でエデンにてラルが傷心を癒やし、そこにタチが訪れる。キシリア機関がラル逮捕に動き出すというが、すかさず機関の者が押し掛ける。ラルを確保せんとするがハモンがそれを阻み退ける。
その上でラルのためかピアノで弾き語る。その哀しい旋律と悲しい歌声があたかもラルの心の傷を癒すかのごとくだった。
戻ってテキサスにも不穏の空気が立ち上る。ジオン派の暴徒が蜂起し焼き討ちを始めたのだ。逃げた民衆とともに屋敷に立てこもるセイラ。襲ってきた暴徒に対し応戦を指揮し、自身も銃器で果敢に立ち向かう。彼女もまたジオンの娘、そして認めたくないだろうがキャスバルの妹だということが思い知ることになるのか。ともかく戦争の狂気に対しての憤りはまさに鬼気迫るものだった。
しかし防戦の途中、避難途中でテアボロが心臓発作で逝ってしまった。また一人セイラの大切なものが失われたのだ。しかし惨劇はまだ終わらない。コロニーのベイが攻撃されそのあおりで出航途中の船が沈められ、アズナブル夫妻がそれと運命を共にしたのだ。
その戦火の中には赤いMS、そこにはシャアが乗っていた。
くしくもその戦火で暴徒も鎮圧され、呆然とコロニーの空を見上げるセイラ。そこにはたちの言葉通りのあの赤いMSが遠目に映るのだった。追いかけるように近付かんとするように駆け寄るセイラをよそに、その赤いザクは飛び去っていくのだった。
ルウムへの攻撃を察知した連邦ティアンム艦隊は、目前のドズル艦隊に対応するため、ルウム近隣の対処を両軍のレビルに任せ、目前の敵にあたる。
一方レビル艦隊も襲撃の詳細が知らされないままにルウムへの対処にあたる。この戦いが今までの戦争とは違うことにも感づいているのだが。
戦場後方にても、形式上の総大将たるデギンも傍らにガルマを置いて戦況を見守ることに。戦況の趨勢にやきもきするガルマをたしなめつつ堂々と構えているのだが。
そしてジオン軍にとって秘蔵の戦力たるMS、三連星ガイアが兵を鼓舞し出撃にあたる。これもシャアに対する対抗心もあるが。ともかく戦意も高く出撃にあたる。
かくして艦隊戦が繰り広げられ、構造上砲撃をある程度受け流せられるムサイだが、いかんせん戦力の差は補い難く、ティアンム艦隊に対し善戦するも著しい被害を出してしまう。
そして今やジオン軍の頭たるギレンも冷徹に戦況を見守り、前線のシャアも出撃するにいたる。その際にザクのリミッターを解除し、その加速に耐えつつ戦場に乗り込んでいく。あたかも赤い彗星のごとくに。

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第9話:コロニー落とし<今更ながらジ・オリジンレビュー>

ついにジオン必勝の、悪魔の作戦は実行される。先の工作の後コロニー内に毒ガスを注入し、気流に乗って充満させる。
周囲の人々が眠るように絶命する中、ユウキも悪寒とともに雪の幻を見つつ、ファンがいるシェルターを案じ、そこを護らんと向かう。そしてすでにこと切れたファンがいるシェルターの扉の前でユウキも力尽きてしまった。
ついにイフィッシュは外部エンジンによって発進され、一路地球へと降り立たんとする。対する連邦も落下を阻止せんとするも果たせず、イフィッシュも大気圏で分解、不幸な二人を含めた住民をも焼いて、ついに地球の各地に落下した。幸い、というべきかイフィッシュはジャブローへの落下は防げたが、地球は当然のごとく甚大な被害を被り、後に判明したが、先の戦争の分を含めて当時の総人口の半数が死滅する大惨事を引き起こした。
二人の魂は彼らが夢見た地球の土に還ったのだろうか。しかしこの惨劇を経ても戦争はまだ始まったばかりだったのだ。
先の作戦の事実上の失敗を受け、次の目標をルウムに定めるジオン軍。世論が割れる中、連邦の支援を受け連邦側の優勢を受けてのことだった。その際にデギンも先の作戦の失敗について問うも、ギレンもあくまで最終的な勝利まい進するのみと強調する。さしものデギンも不快の念を禁じ得ずこの場を後にする。対するギレンも失望の念を禁じ得ないが、不快なのはドズルも同じだった。
そのドズルは自邸に戻り、先年妻に迎えたゼナ、そして二人の間の一粒種ミネバが待っていた。そのミネバに対する溺愛ぶりはそれは目に入れても痛くはないくらいだった。
そのミネバが寝静まった後、ドズルはゼナに今回の作戦について涙ながらに後悔の言を発した。たしかに強面の彼だが武人としての純粋さと人としての優しさを込めたドズルをゼナは優しく支えんとする。その上でドズルも家族の将来についても語る。そんなミネバもやがてはドズルの実直を受け継いだことも知る人には知っていることなのだが。
サイド5のルウムにては国情が連邦とジオン、それぞれの支持に分かれ相争っていた。その混乱の中病院で治療に当たっていたセイラのもと、情報将校のタチが訪れる。かつて出国の手引きをした彼に訝るセイラ、しかしタチはシャアの実情と併せキャスバルの生存をほのめかす。それはすなわち現在のシャアがキャスバルで、本物の少年シャアは入れ替わりで命を落としたということになりセイラの心を揺れ動かす。そこにロジェから養父テアボロが心労で倒れたという知らせを聞かされる。
月のグラナダでは新型のザクのロールアウトに心弾ませる三連星と、テスト運用を済ませたシャアが顔を合わせ一触即発の様相を見せつつ、来る会戦に際して手柄の立てあいをもほのめかすシャアだったが。
地球のジャブローでは精鋭部隊の新造戦艦が次々と宇宙へと上がり、ルウムへと向かう。
対するジオンもギレンが将帥を鼓舞し、ドズルが勝利への叱咤激励とともに作戦概要の説明を行う。そこには秘匿したあの兵器を用いるのだった。
そしてエデンでも雌伏の身のラルにコズンたちが出征を告げ、ラルも生還を言い渡しつつ見送るのだった。
こうしてここに人類史上最大のルウム開戦の幕が切って落とされるのだった。

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第8話:ジオン独立<今更ながらジ・オリジンレビュー>

グラナダ市長と交渉に臨む貴婦人に扮したキシリア。市長もフォン=ブラウン市との関係を示唆して断固とした拒絶を示す。そこに先の戦闘の結果がもたらされ、この機にジオンの公国制の移行と独立を告げる。ことの事態に狼狽する市長は部屋を後にし、傍らの少佐も機密を漏洩したことによって始末される。ついでに市長も事故と見せかけて始末される。
一方フォン=ブラウンのアナハイム社。先の惨敗を機に開発計画の立て直しを持ち掛けるテム。すべては亡きミノフスキー博士のためと嘯きつつ彼が提唱した連邦製MSの全容を示す。そのMSの名は“ガンダム”。その一方で息子アムロも初めて父の研究について知り、すなわち連邦のMS“ガンダム”と初めてかかわることになる。
こうしてジオンは独立し、連邦も本来起こり得るべからぬ戦争への懸念とともに本部の移転を決する。
アムロも先日のこともあって授業も上の空、クラスメイトのフラウに気遣われ、途中カイたちにからかわれつつ帰路につく。そしてその日もフラウが送ってくれたケーキを頬張りながらハロにもからかわれつつも件の資料に目を通すのだが。その際ジオン関連のニュースも流れるがそれなり気にしているのだろう。
こうして迎えた運命の開戦、まず周辺の連邦艦隊を撃破し月都市を征制圧。先に引き取ったララァを見守りつつシャアも着実に戦果を挙げる。この時点ではまだ一パイロットに過ぎないが。
そしてその戦火はサイド2にも及び、その戦果を機にギレンも国民を鼓舞し更なる攻勢に転じんとする。それを冷徹に見守るのはラル、単なる殺戮と断じその大義に疑問を呈する。
ある夜アムロはカイに誘われ、友人のハヤトも巻き込み父が携わっているだろう開発区へと潜り込む。しかしローターでの乱入はあっさりと見つかり、銃撃もされては投降するしかない。後にみんな絞られるもアムロの身元が判明するやテムの息子ということでおとがめはなし。しかしその分カイたちはさらに絞られたりもしたが。こういった大人の対応もアムロならずともたしかに嫌悪感を感じるものなのだが。
サイド2のアイランド・イフィッシュを目前にドズルはラルを呼び、今後の作戦を告げる。そこのコロニーをジャブローに落とし、それに先立ってそこの住民を抹殺するという。それに対しいずれも悪魔の所業とラルは作戦の遂行を拒否する。対するドズルも必至に引き止めんとするが、たしかに毒を食らわばという理論で返すも、自分も認めている説得力のなさ、それよりも彼自身も承諾しかねるが従わざるを得ないという内心もどかしさもある。それらを踏まえてのラルの拒絶はやはりゆるぎなかった。こうしてラルは戦線を離脱するのだった。
そして件のアイランド・イフィッシュ。そこを警護する任にある若者が一人、そしてそれを案ずる一人の少女、ユウキとファン・リー。任務途中でシェルターへ避難するファンと見送るユウキ。周囲のコロニーバンチが落とされる中今や存亡の危機にあるここイフィッシュ。その包囲の中連邦の救援、そして今の状況を案じつつ、将来のことも語り合いながらたたずむ二人。この先どのような運命が待ち構えているのだろうか。

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第4話:月で待つもの(その1)<機動戦士ガンダム クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは、任務にあたりMSの受け取りのため月に向かわんとするキッカ、その前に新たなMSを受け取らんとするアルセス一党の様をお送りする運びです。それでは、ごゆっくり。
 
ちなみに前回のストーリーはひとまずここに。
イントロダクション
第1話:ホワイトベース最後の勇者
(その1)
(その2)
(その3)
第2話:生きるということ
(その1)
(その2)
(その3)
第3話:継ぐものたち
(その1)
(その2)
(その3)
それでは本編をば、あらためてごゆっくり。
 
 
かつてガルマ=ザビの敵討ちの密命を受けたランバ=ラル隊、その中で軍の上層部から従卒として出向した少年兵ジョアンだったが。
「何故です大尉、自分だけ後方に下がれとは」
ラルから直々に後方待機を命じられた。その当時ジョアン自身もまた血気盛んなジオン軍人でもあったのだが。
「この戦い、万が一だが勝てるとは限らんからな、もしもの時にあれを託せるのはお前しかいない」
ジョアンの肩に手を添え、ラルが告げる。
「あれとは、いったい」
「実は俺には一人息子がいてな、ハモンとの子供だ。今はあれの知人のもとで育てられている。彼らがお前を受け入れないやもしれぬ。それでも、お前は見守るだけでいい」
「・・・はあ・・・・・」
「あれが軍人以外の路を進めばそれでもよし、もし軍人を戦士の路を志すならば、その時は、導いてやってくれ」
「・・・は、はっ・・・・・!」
その日以来、ジョアンは日に陰にとラルとハモンとの間の一粒種アルセスを見守っていた。育ての親である夫婦もジョアンのことを気にしていて、一応の距離を保っていた。そしてアルセス自身もやけになつっこい男ジョアンのことを気にしていたが、やがて自分を見守っていたのだなという感もして、ひとまずは受け入れていた。
やがて育ての親の夫婦も相次いで亡くなり、その実子のリッドもそのまま弟分としてアルセスが面倒を見、近隣の不良グループからつまはじきにされていたレトーを仲間に入れて界隈の一大不良グループを気付くに至り、ジョアンが初めて近付いてきた。そしてアルセス自身のぼんやりながらの大志を理解したジョアンの導きで小さいながらも独立した傭兵部隊への旗揚げと相成ったのであった。
 
アルセス一党の“スポンサー”から新型MSが調達されたと聞き、ティクバが格納庫へと足を運ぶ。その前にアルセスが気難しい顔でたたずんでいた。
「ああ、来たか、ティクバ」
「あ、はい、隊長さん」
近付いてきたティクバに応えるアルセスは早速話を切り出す。
「今回追加されたMSについでは、まあ、もともとお前のために用意されたものなんだが・・・・・」
「何か、マズいことでもあるの」
「まことに恥ずかしい話だが、あのMSは俺的に気に入ったのだ。そこで今まで俺が乗っていたケンプファーは、お前が乗ってくれ」
「え、でも、ほんとにいいの」
そもそも居候たる自分が、どんな機体でも文句は言わないが、まさか隊長たるアルセスのケンプファーを自分が乗ろうとは夢にも思わなかったのでそれは素直に喜べたが。
たしかにあの機体、厳密にはどの機体も性能そのものはさして変わりはなかったのだが、やはりケンプファーよりは見栄えがあるから、自分よりアルセスの方がふさわしいと思った。
ともかくも新たに調達されたMSはアルセスが、今までアルセス機だったケンプファーはティクバが乗ることとなった。
「ともかく、お前にも悪いようにはしないつもりだ」
「うん、ありがとう。隊長さんって、まるでミネバ様かキッカ少佐みたいだ」
感謝のつもりでティクバは思わず口に出した。
「よせよ、おだててももう何もやれないな、今はあれで精一杯だ。ああそれから、キッカ少佐じゃなくて、キッカ大佐だ」
返したアルセスも、たしかに結局のところ自分は彼女たちよりもティクバ自身に近いと心の中で思っていたのだが。
 
アルセスとティクバが配備されるMSについての打ち合わせを行っている頃と同じ頃、TWが月のアナハイム向かう準備をしてていたに頃、キッカがライエルと打ち合わせをしていた。
もともとライエルはどちらかといえばノックスの腹心的な存在だが、部隊の人事上キッカの副官というのが正式な立場だった。
それでもキッカの腹心的なクムとのつながりもあり、非公式ながらもクムをキッカを通じて自分の補佐、つまりは次席の副官職のポストに落ち着いていたのだ。そして新たに入ったトーレスには作戦行動の指針たる参謀役をとノックスが考えていて、それに関してトーレスも了承していた。そもそもトーレスも、ブライトからは何も言われなかったが、キッカを守るようにとの意を受けていたのだ。その参謀役というのもその一環ということだったが。
さておきキッカとライエル、ミーティングルームにて何やらの話し合いが聞こえ、ひとまずはそこに向かわんとする。
「・・・そ、そんな、困ります・・・・・」
「・・・そこを何とか、頼むよ・・・・・」
そこではあの大人びた新兵のギルダスがクムに何やら頼みごとをして、クムがその返答をしかねているかに見えた。
「何を、してるの?」
キッカは子供っぽく顔を出す。どちらかは分からないが助け舟のつもりだった。
「ああ、大佐!」
「はっ、大佐」
クムが応えるのと同時にギルダスがすかさず敬礼をする。
「何か頼み事をしてるようだけど?」
こういう言い方も子供っぽいなとも思いつつ問いかける。
「はっ実は、部隊の人事について相談をと。いずれ具申をするつもりでしたが」
「それに関して、クム少尉と話し合っていたようですが」
ギルダスの言にライエルが応える。
「ご承知の通り、自分たち3人が当部隊のMSパイロット要員として着任しましたが」
「そのMS部隊の隊長職を、その、私にと頼まれたんです」
「ここは経験豊富なクム少尉がということで要請したのですが」
少し思案をしたかのようにみえた後、キッカが告げる。
「うん、じゃあ、決まりね」
「た、大佐・・・・・」
「まあ、同じ少尉でもたたき上げのあなたが、卒配のギルダスたちに引け目を感じるかもしれないけど、ものは考えものよ。たしかに引っ張っていくのに自信はなさそうだけど、こういうのは一人が引っ張っていくよりもお互い支え合っていければいいんじゃない。たしかトライスターもそうだったし」
「はっ!」
ギルダスが直立で応える。実はギルダスたち新兵にとってトライスターはパイロットとして一番尊敬する者たちだった。一方でクムにとっても雲の上の存在でもあったが。
「大佐が、そこまで言われるなら、私も、できる限り頑張ってみますが」
「そうね、詳しいことはケントやトーレスさんにも相談するから」
と、クムを伴ってキッカがこの場を後にする。軽く敬礼をするギルダスに、ライエルも一言。
「大佐は常にご自分の器量をはかっていると同時に、僕や君たちの器量もある意味試されているのです」
「はっ」
「ところで僕もMSの操縦に関しては心得がありますから、先輩と相談してそれなりのポストに就いてもいいですが」
「と言いますと、ライエル大尉が隊長職に就かれると言いますか」
「そうなりますね、僕もできる限りやってみましょう」
そんなわけで、キッカの特務部隊のMSパイロット要員はまだ内定段階だが、ライエルが隊長、クムを副隊長、そしてギルダスたち新兵がその下に就くことになる。そうなればジェガン4機だと不足が生じる。そのために付きのアナハイムに赴いてMSについて直談判をするのだ。
 
その月のアナハイム、会長室で一人の初老の紳士、というには少し野生的なその男。新たにアナハイムの会長職に就いた、ウォン=リーだった。今彼の手には1通の親書があった。
その宛名にはとある財団の銘が書かれていた。
やがて秘書が入室し、一つの事項が告げられる。
「会長、ビダン主任が参られました」
「そうか、分かった」
ウォンがそっけなく応える。その秘書がさがり、告げた相手、カミーユ=ビダン。かつてグリプス戦役における英雄たる男を待ち構えるのみだった。

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第7話:ララァとの出会い<今更ながらジ・オリジンレビュー>

地球でのマフィアの抗争に巻きこまれ逃げ出さんとする男たちその中にはとある少女もいた。一方でワーカーを操る一人の若者がいた。軍を追われ雌伏の日々を送るシャアだった。
仕事仲間との付き合いでカジノに赴く中、一人の少女を伴った男がルーレットに興ずる。その目をみるみる当て続けるのはあの少女の指示だったが、ある時からその目を当てるのをやめてしまう。
後日港でたたずむその少女をシャアが再び訪れる。昨日の件で男に責められた少女に寄り添うシャアに昨日のあの力のことを問わんとする。ディーラーが代わりその振り方によるものだというがそれだけではないとシャアは見抜いていた。家族への仕送りのために男のもとにいるがこれも違うのはやはり明白。そのうちあの男が現れて少女ララァをさらに責めんとするが、シャアが止める。直後とあるマフィアが襲撃してきて少女をかくまう。ついでに男もついてきたが、側近の裏切りによって命を落とす。その側近と対峙する羽目になったシャア。そのチャクラムさばきに手こずりながらもララァの“能力”によってなんとか倒すことができた。そこにあのマフィアが殴り込みをかけてきて、対するシャアもいち早くワーカーに乗り込みそのマフィアを蹴散らしつつ。ララァとともに宇宙に上がらんと持ち掛けるが。
連邦の総司令部では、ジオンの新兵器、モビルスーツについてジオンからもたらされたミノフスキー博士からの情報と合わせ、その一番弟子のテム=レイに新型兵器にの進行状況を問い合わせる。その機動性に驚愕するテムにミノフスキーが近々亡命するとの知らせが届き、ゴップ将軍は月への出向を言い渡すが。
そのグラナダについたミノフスキー、同じく一人の将校を伴って潜入した貴婦人も赴いていた。そしてテム、フォン=ブラウンのアナハイムに赴くもやはり一枚岩でないのが災いして受け入れかねていた。たしかにガンキャノンが量産にこぎつけられているが、やはりあのMSとは比べ物にならない。
そしてフォン=ブラウンに向かうミノフスキーのもと謎の一団が接近し、対する連邦もガンキャノンで応戦せんとする。そこにテムも立ち会うことになり、その性能を確かめんとする。
月面に立つ1機のMS、そこにあのシャアの姿もあった。やはり早くも引き抜かれたか。続いてオルテガ、そしてラルの機体も現れる。
ここにミノフスキーの亡命阻止作戦が実行され、まずラルが博士を説得せんとする。連邦の敵機も到来し、それはシャアが応戦する。そこに虎の子のガンキャノンも現れ、ラルたちに砲撃するも、機動力を駆使して反撃されて輸送艦もシャアによって撃破されてしまう。その圧倒的な実力に驚愕するテム。
ミノフスキーを追い詰めるラル。ガイアの追撃のあおりで倒れたガンキャノンに巻き込まれ、ミノフスキーはあえなく命を落とす。
稀代の天才の死、それもまた大いなる戦乱の幕開けでもあった。

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第6話:ガルマ立つ<今更ながらジ・オリジンレビュー>

コロニーの暴動が続く中、不安げな下級生を叱咤しつつ、来る蜂起にむけて着々と実行に移さんとしていた。
旗頭のガルマはいまだ踏ん切りをつけかねているが、シャアがそれを促す。同じく同期の女性訓練生だったゼナ。彼女がドズルのもとに潜入を試みるということだ。それはすなわち彼女も大いなる運命の扉をたたかんとするのだが。
改めて出撃せんとするシャアに、リノが引き止める。ここにきてシャアとエドワウ、つまりはキャスバルと入れ替わりになり、目の前にいる彼こそがキャスバルと確信したが。実は彼は反ザビ家派の人間で、あらためて彼とよしみを結ばんとしていたのだが。シャアとしても今ははぐらかすしかなく、それを了承した上でリノはバイザーの代わりのヘッドギアを手渡す。これもまた彼のトレードマークの一つとなった。
決起に際し自分たちの行動意義を語るガルマ。大義に関してはやはり学んでいたからその通りに述べればいいが。弱気な自分なりに鼓舞する様は後のシャアが述べる坊ちゃんでもあるがひとまずは司令官をしているといってもいいだろう。
その一方でドズルのもとを訪れたゼナ。まず悩みの相談を持ち掛け、その上で時間をかける、つまりは足止めを担うことになるのだが、外の異変にすぐ気が付きゼナの目論見もまたバレてしまった。首謀者を問い詰められ結局あの強面にあっさり屈しガルマの名も明かしてしまうゼナだった。
作戦は開始されまずシャアが潜入を工作、ガルマ隊の砲撃で騒然となる基地内。連邦軍も応戦しようにもシャアの工作により浮足立ってしまう。
ガルマの指示で司令塔に突入を敢行するシャア。その際リノに敵戦車を奪い取らんと指示を出すのだが。
煙幕で攪乱してからオペが顔を出したすきに炸裂弾を投げ込んで奪い取る。その上で敵中枢に突っ込むのだが。突っ込んだその先は味方の砲撃だった。シャアとしては自分のことを知りすぎた彼を今後のためと始末せんとして謀ったのだ。何も知らずに味方の砲撃で散っていったリノ。それは撃った兵士たちも同様だったろう。
ガルマたちの攻勢に次第に追い詰められていく連邦軍。その司令室にシャアが現れ降伏を勧告する。ここに若者の反乱、後の暁の蜂起、言ってしまえば後の大乱の前哨戦ともいえるこの戦いは成功裏に幕を下ろした、かにみえた。しかしドズルは本当にガルマ可愛さでいっぱいだな。
後に英雄と目されたガルマたちだが、連邦側も反乱の責任を問うてきたが、現れたデギンが譲歩を迫ることになる。監督責任者のドズルを校長の任から解く反面、やはりガルマは末弟なだけにいとおしいことには変わりはなく、ひとまずのとがめはなかった。しかし一方で本来勲功第一のシャアは蜂起の責任を取らされ軍から追放の憂き目にあった。しかし復隊の機会もあろうと踏んで来る新兵器、MSのパイロットに地位を約束させひとまず身を引くのだが。
そしてはじめに乗り込んだゼナ、入室からの人払いの後ドズルの預かりとなるよう言い渡される。この二人のとりなしはつまりシャアによるもので、後の二人に授かる子供もまた、シャアの存在なくして生まれ出でなかったということになる。それを思えば後の物語を思い起こすのもまた一興といえるかもしれない。
ジオンを後にするシャア。一路向かうは地球。そこで新たな運命のステージに立つことはとやかく述べるまでもないのだが。
一方ルナⅡなる衛星基地を通過し、新造のサイド7に向かう宇宙船。父とともにそこへ向かう一人の少年がいた。その新たなる大地にその少年アムロは何を想うのか。

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第5話:シャアとガルマ<今更ながらジ・オリジンレビュー>

士官学校において訓練にいそしむシャアとガルマ、優秀にこなすシャアに対しガルマはどこか及び腰になる。校長を務めるドズルもその点に関しては憂慮の念を禁じ得ない。
そんなシャアだが、目に障害を持っているという触れ込みだが、やはり“本物”と目の色が違うゆえ、ひとえに正体がばれないようにするための配慮でもあるのは言うまでもないのだが、同室のリノもうすうす気が付いているのか。
一方でMSの開発に際しての遅れを指摘して中止をほのめかすギレンに対して、あのミノフスキー博士が新型の融合炉で動力の小型化にこぎつけられ程なく開発は続行と相成ったのだが。
その日の行軍訓練も順調にこなすシャアに対し、ガルマも何とか食いつこうと必死な様子だった。その訓練中にガルマが遭難し、シャアが助けることになった。表面上はシャアに対しやり切れぬ思いのガルマを何かと気遣うシャアだったのだが。
学内もその日の事件について何とかガルマを探そうとした。ドズルもドズルで自分のメンツというものもあるがやはり彼が一番ガルマを可愛がっていたこともあるから。
なんとか二人で帰還した後、同室のリノと入れ替わる形でガルマと同室になった。ここにきてシャアに対する友情も芽生えたというのか。
後に連邦士官の立会いのもと連邦正規兵との模擬実戦訓練でもその頭角を現すシャア。途中本物のシャアのことを語らんとするリノを流しつつ兵を動かすが。やがては拠点を落とし連邦の兵をも驚嘆させる。こうしてシャアたちは訓練をクリアしたのだが。
その後の連邦将校の訓辞の際。シャアが今回の訓練の立会いについて意見を述べその将校と衝突してしまう。しかし他の訓練生の反感を買いひとまずは引き下がるが。やはりこの将校、その時の畏怖とともに自分も本当に目をやられて後の争乱に大きくかかわらんとするというのか。
そんなシャアだったがガルマに対しては単なる学友から本当の意味での親友となりつつあるのは自覚しているが。それも自分の野心の炎はいささかも衰えてはいなかった。
しかしその夜、港外での船の出入港に際してのトラブルから農業コロニーの崩壊、やがては連邦への反発へと広がっていく。ここにきてムンゾ、今やジオンと名乗るべき彼の地の独立の機運が一気に高まっていくのは明らかだった。
一方でデブリの回収にいそしむシャアとガルマ。そこに1機のワーカーが作業にあたっていた。それがいずれ戦闘用の兵器すなわちモビルスーツへと発展すると知らされ、シャアの脳裏に一つの天啓が芽生えた。これがジオンの赤い彗星の胎動とでもいうかのごとく。
暴動はなおも続いており、それの鎮圧を命ずるデギンだったが、今少しの静観をギレンは決め込む。何よりガルマの身を案じ改めて鎮圧を言明するが、ここでも確執ははぐくまれているか。
その一方、シャアはガルマに連邦の宇宙港を襲撃せよと持ち掛ける。作戦に際しては周到な作戦が前もって練られていて、後はガルマの決意次第という。後に友諠をかこつけて利用せんとするがその第一歩が後の蜂起ということなのだが。
それにしてもEDの幻想的なアニメーションは心洗われるな。

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第3話:継ぐものたち(その3)<機動戦士ガンダム クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは、いよいよ特務隊の発足式にかかり、大いなる闘いの渦に飛び込まんとする様をお送りいたします。そこには懐かしい顔、そして新たなる力となる若者たちがキッカたちのもとにはせ参じ、頼もしき仲間となることでしょう。
まずはこういったところで、それでは、ごゆっくり。
 
ちなみに前回のストーリーはひとまずここに。
第3話:継ぐものたち
その2
それでは本編をば、あらためてごゆっくり。
 
 
一台の地上車が基地脇に止まり、そこから3人の兵士が飛び降りる。
「急ごう、まだ間に合うはずだ」
「今日に限って寝坊とは我ながら情けない」
「やっぱり夕べの宴会がたたったのかな」
「エリート部隊だか何だか知らないが、おだてられるんじゃなかったなあ」
「ともかくだ、ここで遅れたら今後の任務どころじゃない、何せそこの司令官は・・・・・」
と異口同音にドックへ至る建物に入っていく。
 
辞令を受けた後、キッカとノックスは発足式のために新造艦が停泊しているドックへと向かっていた。
「・・・でも、あなたと私とで理想的な人事、といっても・・・・・」
キッカは発足した特務部隊の人員リスト、特に新たに配属されたMSパイロット候補生に目をやっていた。
「・・・俺たちだけでは戦えない、か。まあスタッフをいかに動かすか、そして動いてくれるか、かな」
「たしか残りの人員もみんな入ってくるって話だけど。クムが入ってくれたなら有難いわね。ああ、もちろんライエルもね」
「まったくだ、しかし彼らも期待は持ちたいな」
「ええ、それから、トーレスって、どこかで聞いたかな」
 
特務戦艦タイニーウィング
かつてのペガサス級戦艦ホワイトベースの流れを組む強襲揚陸艦である。アーガマの要素も組み込んでいるせいか、小さめの翼からその名がついた。
それが停泊している桟橋にクムをはじめとする新たに結成された部隊の人員がいる。
クムはそのTWを見やり、その後でスタッフ全員を見やって何やらを思案しかける。
先日クムは少尉に昇進した。やはり今までの戦果とキッカの遭難に関して部隊の事後処理が評価された結果であった
「よう!」
そんなクムの肩を一人の声が叩いた。振り向くとそこには懐かしい顔があった。かつてのアーガマのオペレーターだったトーレスだった。
グリプス戦役を経て第1次ネオジオン戦役後一時除隊したが、第2次戦役後、ブライトの頼みで軍に復帰し今までオペレーターとして任務にあたっていたのだ。
「トーレスさん、まさかこちらにご厄介になるのですか」
「今度この部隊のオペレーター主任に転属となったんだ。ま、ブライト大佐の頼みでね」
「そうだったんですか」
そのトーレスもまたTWを見やる。
「しかし、この船もけっこういい船だな」
「そうですね、確かに、アーガマの面影があるかも」
とあの時の頃に想いを馳せたりもする二人だった。
 
戻ってキッカとノックス。艦に向かいつつ、新たに配属される人員について話題を移す。
「ああ、残りの人員も編入されたってことだし、あと新しく人員も補充されるという」
「うん、確か卒配のパイロット候補生が3人と、それに・・・・・」
一方で先の3人は廊下を駆けていく。
「あっちが近道だ」
「発足式に遅れるなんて示しがつかないからな」
「よし、これなら間に合うぞ、司令官より先につけるはずさ」
「ところでその司令官の件は本当なの・・・・・」
「ああ本当だ、なにせあのホワイトベース最後の・・・・・」
と、3人はキッカたちの目の前を通り過ぎんとする。
「・・・君たち!」
ノックスがその3人に呼びかける。それに応じ3人は振り向く。
「はっ、ま、まさか・・・・・?」
「・・・司令官、どの・・・・・?」
「・・・あ、噂をすれば・・・・・」
キッカがレポートに目を通して一言、続いてそのレポートを渡されたノックスが、
「ちょうど君たちの噂をしていた。君たちもまた向かう途中のようだな」
「は、はあ・・・・・」
「それならば一緒に行こう、ゆっくりと、そして堂々と」
「は、はっ!」
3人は多少固い敬礼で応え、キッカたちが歩き始めると道を開けつつそのまま2人の後についていく。
 
こうしてキッカたちは艦が配置されているドックにさしかかる。待ち構えていたクムとトーレスたち。後ろの3人、配属されたMSパイロット要員、大人びた男ギルダス、まだ少年の面影がある若者アレン、丸っこい男ウィルがクムたちの列に加わり。発足式に臨むのだった。
「この度特殊任務部隊の司令官を拝命した、キッカ=コバヤシです。当部隊は未だ地球圏を中心に暗躍する不穏分子の取り締まりを中心に、要人との接触を交えて今後の治安維持に努めますが・・・・・」
軽い咳払いで一旦言葉を置き、しかる後話を続ける。
「ここ昨今の政治上、治安上不穏な要素もあり当部隊の任務は軽からぬものもあります。これらの情勢に大きくかかわっている人たちに比べれば我々の背負うものは軽いものがあります。もちろん、あなたたちを軽く見ているわけではないのですが」
その言葉に重きを感じたか、3人は特に気を引き締める。対してクムは先の言に軽く微笑を浮かびかけたが、3人に合わせてか軽く表情を引き締める。
「それでは早速、これからの方針について説明をしましょう」
「はっ!」と、特に三人が返事をする。キッカも内心微笑をしつつ、軽く表情を引き締めて述べる。そこに手を挙げたのはトーレスだった。それは予測したことかと思いつつもキッカも意見を求める。
「トーレス大尉、ですね。何かご意見がありますか」
「先ほど乗艦についての装備を見てきたんですが、ジェガン4機というのもいささか心もとないとは思いますが」
「・・・それは自分も懸念しないでもないですが」
と、軽い挙手とともにノックスが返す。
「現在ではこれが精いっぱいと聞きますが、それについてはお二人にはお考えはありますか」
「一番手っ取り早い方法といえば、月のアナハイムに掛け合ってみるのも手だと思いますが」
「あ、あの、それは・・・・・」
「クム少尉、意見があれば言ってみて」
声を上げるクムにも意見を求めるキッカ。慌てて挙手をするとともにクムも続ける。
「はい、現在アナハイムはメラニー会長の引退と併せて、大株主のビスト財団の撤退もあり。今は会社も規模縮小にかかっていると聞きます。ただ私やトーレス、大尉の知人でもあるカミーユ=ビダン主任なら、話は聞いていただけると思いますが」
「ビダン主任、たしかに会ってみる価値はあるけれど」
キッカが応え、それに合わせ腕を組んだトーレスが返す。
「それに今のアナハイムの会長は・・・・・」
「たしかウォン=リー氏というけれど、そういえばクムとトーレスさんは知っているみたいね」
「ええ、かつてのグリプス戦役で、アナハイムが支援したエウーゴにもたびたび意見を述べるなどうるさい所もありましてね。まあ今は大人しく、いや丸くなったとも、いえますが」
クムも自分の思うところがあるが、ここはトーレスに任せようとも思った。そういえばかつての戦役で衝突したこともあり開発主任のカミーユとは不仲だともキッカには言っていたのだが。
「ともかくもビダン主任の次にリー会長が次の任務のためのハードルということになるわね。でもやってみる価値はあるわ。申請には時間はかかるけれど、当部隊の最初の任務は、これからの任務遂行の簡素化を図るため、月のアナハイム本社を訪れ、装備充実を図ります。それについて何か意見は・・・・・」
トーレスたちは無言で了解を告げる。
「・・・よろしい、では各自準備に取り掛かってください」
「はっ!」
こうして最初の任務のため、各自TWに乗り込み、それぞれの任務に就くべく動き出すのだった。
 
後日、TWは宇宙に飛び立ち、一路月のグラナダ、アナハイム本社へと向かうのだった。
 
新たなる力を得るため、キッカたちは月へと向かう。
そして彼女も、かつての希望と再会を果たす。
次回、機動戦士ガンダム・クレイドルエンド『月で待つもの』
君は、生き延びた先に何を見るのか?

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第4話:さよならアルテイシア<今更ながらジ・オリジンレビュー>

ムンゾ内、ローゼルシアの塔、彼女の死後も未だ軟禁状態にあるアストライア。そこにハモンが訪れた。かつて彼女もエデンでの歌手として働き、訪れたダイクンとの出会いにもつながっていた。それが今や病床にあり、余命も幾ばくもなく子供たちに一目会いたいと願う彼女に、ハモンもまた見守るだけしかできなかった。
一方でランバ=ラルとオルテガのMWでの模擬戦が熱を帯びてきた。熱を帯びているだけに双方殺気立っているのは気のせいか。しかしドズルはこの戦果に満足げなのだが。
後にハモンと会いアストライアのことを告げられるラル。そのついで二人のことも聞かされるが。
そのテキサスコロニー、造られたものとはいえ雄大な自然なのだが、そこの管理人たるロジェ=アズナブル、といったが。そんな彼ら夫妻の案内でセイラたちにとっては新しいやすらぎの中の生活が約束された、はずだった。
そのコロニーの大地で馬を乗り回す二人。そこにもう一騎の少年が現れた。エドワウに近い面影のその少年、名前をシャア=アズナブルという。つまり今我々が知っているシャアは単なる偽名ではなかった、ということになる。親し気にセイラに馬の操り方を教える少年シャア。そこにエドワウが現れ少年シャアと顔を合わせる。これもまた運命の出会いということか。
その夜母への手紙をしたためるセイラ。この日の幸福を抱きつつ夜を過ごさんとしたその矢先、憔悴したエドワウが、母の死を告げてきたのだ。後日アストライアを弔うセイラたち。特にエドワウの心に暗い影を落としたとは述べるまでもないか。
テアボロが上の学校への進学について校長と話をつけんとする中、エドワウはとある男を見かける。その校長もエドワウ、すなわちかつてのキャズバル、そして後のシャアについての素質を見抜きそれに恐怖をも覚えていた。
自分に対する眼光に障ったのか、その男に突っかかるエドワウ。それをテアボロも校長の言が正しかったことを思い知らされる。そしてセイラもまたエドワウを引き止め一旦はその敵意を収めるのだが。
その夜少年シャアが士官学校の合格届をひっさげ家に戻ってきた。彼もまたスペースノイドの未来を憂いていてその上でジオン軍に参加しようとしていたのだ。
少年シャアの言葉に辟易したセイラだが、自室に戻ると愛猫ルシファーも逝ってしまい、明けてエドワウまでムンゾに留学するという。少年シャアの後を追って自らの望みをかなえるというのだ。セイラも引き留めようとするのだがエドワウ、キャスバルの意思は固く彼女のもとを去っていくのだった。
出発の際少年シャアとともにムンゾに向かうエドワウ。彼を頼ってからこれからことを決めると嘯くが、出国に際してひと悶着がありそれを機に少年シャアをトイレに連れていき、入れ替わりでエドワウがシャアになり替わる。つまりはこの時点が我々が知る、シャア=アズナブル誕生の瞬間だったと言ってもいいだろう。
そして入れ替わられた少年シャアはエドワウ、すなわちキャスバルの身代わりに、キシリアの陰謀により旅客機ごと爆破されてしまったのだ。その直前までの悪態を考えるといささか哀れな退場でもあるのだが。
ともかくも迎えた後のジオン軍士官学校の入学式に臨んだ彼シャア=アズナブル。そしてその同期には、ザビ家の御曹司ガルマもいた。

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第3話:エドワウとセイラ<今更ながらジ・オリジンレビュー>

月日が流れ、傷病人の手当てにいそしむ少女。一方で同じく成長した少年、彼こそがキャスバル、そして少女がアルテイシア。今は身をやつして地球の名家にかくまわれたエドワウ、そしてセイラとして暮らしていたのだ。
キャスバルことエドワウは同じく亡命したジンバの講釈を聞かされる日々に明け暮れ、一方セイラは先の医療業務の傍ら奔放な日々を過ごしていたが、何やら体調の不良を訴えていた。ジンバの講釈のやり取りを聞いてのことではないのは確かなのだが。
そんな中数台の車が屋敷を訪れジンバに蜂起を持ち掛けるも、主人のテアボロはその持ち掛けに否定的だった。持ち掛けたのがアナハイムの者というがその後ろに何かが糸を引いているようだ。
ともかうもジンバとテアボロとのやり取りは膠着し、また満月の夜が訪れる。約束の満月に想いを致しセイラが母に向けての日記をしたためんとした時、また体調を崩しだした。医者は看護の影響と告げ、後にエドワウが看病にあたるのだが。
その夜屋敷に賊が乱入してきた。目的は兄妹なのは明白で、セイラとともに切り抜けなければならない。テアボロのもとにも鎧騎士が襲い掛かり、はずみで窓から転落してしまう。
その騎士は逃げるエドワウたちを追うも、脇に隠れた二人を通り過ぎる、まあ鎧なだけに視界が狭かったからか。しかしその先にてジンバが討ち取られてしまうのだが。
そんな二人は逃げようとするも先には銃撃、後には件の騎士が。壁に飾られた剣を頼りにまず騎士に対することとなったエドワウ。セイラを護りながらでの応戦はやはり身が持たなさそうだったが、隙をついてから下に突き落とし難を逃れるのだったが。
ひとまずの争乱は収束し被害の状況も明らかになる。怨恨ゆえの犯罪と処理され真実は闇の中に葬られることになる中、負傷したテアボロのもと旧知のシュウ=ヤシマが娘ミライをともなって見舞いに訪れ、ルウムのコロニーの一つテキサスへの移住を勧める。ザビ家にひとまずの恭順を表すとともに、その上でエドワウたちを守らんがためであった。帰り際ミライはふと窓内のセイラと顔を合わせる。ついでにエドワウ、すなわち後のシャアにも。
一方のサイド3、今やザビ家がその地位を固めつつあった。そんな中、キシリアのキャスバル兄妹の暗殺失敗を咎めるギレン。ここでも確執ははぐくまれつつあるのか。一方でデギンの傍らにはガルマが社交界にデビューせんとしていた。
一方でクラブハウスのランバ。ハモンの歌声に耳を傾け、父ジンバの死を悼んでいるようにみえるが。そこに連邦の士官が邪魔に入り、それに激昂したランバが片っ端から殴り倒す。
そこに割って入ったのが今やひとかどの武人となっていたドズルだった。父の敵たるザビ家の者が何の用かと言い咎めるも、ドズルもとある依頼を持ち掛ける。
そこにはとある機動兵器:モビルワーカーの実験が行われていた。それにあたるのはランバも旧知の三人組、後の黒い三連星と呼ばれる男たちだった。
その実験において、ワーカーは連邦のガンタンクを機動性を駆使して撃破していく。それがのちのモビルスーツへと発展し、後の戦乱の幕開けを引き起こすのだったか。
再び空へと旅立つセイラとエドワウ。その一方で球体のロボットを持て余している一人の少年、彼もまたこの大いなる物語のもう一人の主人公にいずれはなるのだが、彼も父親とともに宇宙へと旅立つのだった。

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