ガンダム

ep14:新しい力<今更ながらビルドダイバーズレビュー>

デカール事件に続くお互いの誇りをかけたデュエルを経て、大きな傷を負ったダブルオー、そしてリク。事情を知りコーイチもひとまずは詫びを入れる。たしかにあれほどの大事件、その黒幕が自分の知人ともなれば分からないでもないけれど。たしかにあのデュエルにも、いやデュエルだからこその“造るよろこび”というものがあるけれど。それをリクもその気持ちを感じ入り、これからもダブルオーとともに歩むことを誓うのだった。
そこに現れた一人の少女、彼女こそがアヤメの現実の姿で、あらためて実体での対面と相成った。前回のとおりかつてのメンバーとの再会を果たしたうえで、それぞれの路を歩むことに。そしてアヤメ自身も改めてダイバーズの一員として再始動を相成った。そんなアヤメを交えて新たな機体の製作に取り掛かるのだが。
今回の経緯を交えサラとのひと時にキョウヤが入り、対策がなされたことを踏まえ、リクにあの時の業を聞き出すも、リクの反応にまずは流す。あと事件にかかわった者たちもひとまず改心し、あらためて事件の解決したことに安堵する。
肝心のモデル製作はイメージに関して行き詰っている。この場はコーイチのアドバイスで原点に立ち戻ることに。そこでマギーやタイガ、シャフリとの対話を通じ、今までのGBNの戦いを思い起こす。苦しいこともあったが、楽しいこともあり、どれも己の成長に役に立ったことは今更述べることもないだろう。すべてはリクの真っ直ぐな想いゆえだったか。ことにモデル製作に関してはシャフリが親身になっていいろいろメッセージとアドバイスを送っていたか。
あとロンメルの元にも訪れ戦術論をあらためて学ぶことができ、ここにすべての想いを受け止めリクもとめどなく流れる涙とともに大いに感じ入ることができ、製作への決意を固めるのだった。その一方で運営側も、リクたちの業に何やら懸念を感じているのだが。
そんなリクも、サラを通じてダブルオーの気持ちをあらためて感じ取り、新たなる機体のイメージを見出すに至る。
こうしてリクの新たなる機体製作に取り掛かり、それが完成の日の目を見ることになった。ことにサラには初めに見せたかったのだろうか、サラとともにまみえたその機体ダブルオースカイ。ダブルオーとSEEDのデスティニーの性能を併せたきたいだとか。なるほど頭部の意匠はそれらしいが、わずかないやな予感も感じないでもない。
特に胸部の傷をあえて残し~それでいてそこの装甲はおろそかにせず、今までの気持ちを受け継ぐ機体となっていた。それに伴いマギーたちもその機体の完成を祝いに訪れてくれた。
ここに今のリクの想いを込めた新たなる力が誕生し、新たなる戦いの場へと赴くのだった。

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第2話:生きるということ(その1)<機動戦士ガンダム クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは第2話の『生きるということ』のその1をお送りいたします。
前回の戦闘で遭難したキッカをめぐって、コバヤシ家との対面を通じてのノックスの決意を垣間見る運びとなっております。それでは、ごゆっくり。
 
ちなみに前回までのストーリーはこちらをご覧ください。
 
イントロダクション
 
第1話:ホワイトベース最後の勇者
その1
その2
その3  
それでは本編をば、あらためてごゆっくり。
 
 
山道を地上車が走る。
地上車のノックスは先日の記憶を反芻させている。キッカのアウドムラⅡが撃墜された報が伝えられるや、彼の元にブライトが訪れたのである。
「ブライト、大佐・・・・・」
「ノックス少佐、あ、いや、中佐だったな。キッカのことは聞いている。とにかくも、今こそわたしとの約束を果たす時となった」
「一体、どういうことですか?」
ブライトが指で誘い、それに応えノックスは顔を寄せる。
そこでブライトは周りを見やりつつ話を切り出す。
「・・・始めに言っておくが、キッカは、まだ生きている」
「何、ですって・・・・・?」
ブライトは唇を指で立て、小声で続ける。
「実はそのことをフラウ=コバヤシ、つまりキッカの養母から知らされたんだ。そこで君には通知という形で彼女たちに会ってもらいたい。これは恐らく、君と、そして彼女のこれからを決めることになるかもしれない」
ノックスは少し考えて応える。
「詳しく、話を・・・・・」
 
「とにかく会ってくれか、確かにな。ん・・・・・」
回想から明けたノックスの頭上、地上車の上空をプレーンが飛ぶ。自分と同じ方向へと前へ飛んでいく。
やがて地上車も一軒の丸太造りの邸宅へとたどり着く。
傍らにはさっきのプレーンが降りている。おそらくレツというキッカの義兄のものだろう。
一瞬の思案の末、意を決し地上車を降り、家に入ろうとした。
玄関にさしかかるや扉が開いた。そこには齢が11、2歳くらいの少年が現れた。
「ケント=ノックス少佐ですね、お待ちしていました」
「あ、ああ、君は・・・・・?」
「弟の、ハルキ=コバヤシです。中へどうぞ、母と義兄が待っています」
誘われるままにノックスは家へと入る。
居間には一人の女性、フラウと小柄な青年、レツが座っていた。
 
フラウ=コバヤシ、1年戦争終結後、同じクルーのハヤトと結婚し、子供たちを引き取ったという。グリプス戦役、続くネオジオン戦役にて養子のカツと夫のハヤトが相次いで戦死したと聞いている。そういえば、フラウの年齢は一番上の姉とさほど変わらないとか。比べるのは失礼と思いつつ、やはり母親の顔だなと思った。
 
レツ=コバヤシ、彼が養父、義兄亡き後このコバヤシ家を支えたのだなと、そう感じずにはいられなかった。たしか造船技師としてヨコハマで勤めているとか。
 
と二人を見て想いを致すノックスは、
「こちらです、少佐」
と、ハルキに勧められ反対側の席に座ろうとするが、
「中佐だよ、ハルキ」
ノックスの階級章に気付いたレツが正す。それにノックスは背筋をただし敬礼をする。
「これは、紹介が遅れました」
「いえいえ、こちらこそ」
レツが応え、ノックスは改めて反対側の席に腰を下ろす。
まず、フラウが話を切り出す。
「お話の前に、まずはご用件の方をお願いできますか」
「・・・そうですね、では・・・・・」
軽い咳払いの後、ノックスは再び立ち上がり、頭の中で記憶した報告文を述べる。
「先月16日に消息を絶ったキッカ=コバヤシ少佐の捜索を、本日標準時12:00をもって打ち切り、同時刻に、大佐へと昇進することと、なりました・・・・・」
「・・・つまりは、戦死扱いということですか。ロクに探しもしないで、腹立たしい限りです」
レツが胸に手を組みつつ不快をあらわにする。
「・・・申し訳、ございません・・・・・」
「あ、いえ、中佐のことを言っているのではありません」
レツはすかさず不快を解き、謝するノックスに応える。
「いえ、こうなった以上、自分も出来る限り、力添えさせてほしいのです」
「それを聞いて、安心しました。キッカのこと、よろしくお願いします」
レツが立ち上がり手を差し伸べる形をとると、ノックスもまた手を差し伸べ、ほぼ同時にややぎこちないながらも固い握手をする。
「ノックス中佐、お時間の許す限り、お話の方を」
「はっ、お言葉に甘えまして」
フラウの呼びかけにノックスは座りなおす。
「実は、キッカが遭難した時から、あの子のことをハルキが感じ始めたのです」
フラウがノックスにことのいきさつを説明するや、ノックスはハルキに向かい、
「どうやら、君もまた・・・いや・・・・・」
なぜか反射的に辺りを見回すノックス。そんなノックスにハルキは応える。
「ええ、どうやらそのようです・・・・・」
一呼吸おいてハルキは語り始める。

 

ハルキが言うには、南の島に漂着したキッカは、始めカプセルの通信機器が機能しなくなったと悟ると、調査の結果自活できるのを幸いに、やむなくここで救助を待つことにした。
そしてそれなりに南の島での生活を満喫もしていた。

 

その日もキッカは海の中を泳ぎまわっていた。
生まれたままの姿で、魚やイルカたちと一緒に。
そして泳ぎ疲れ、波にたゆたいながら浜辺で横になるキッカ。
「あれだけ汚染された地球、
空には鳥が、海には魚が、まだまだいっぱい生きている」
両手で天を仰ぎ、広げて倒す。
「みんなみんな生きている、そして私も生きている・・・・・。
生きてるって、いいなあ・・・・・」
そしてキッカの目には涙が溢れていた。
 
「・・・そういうことだったのですか」
あらためてコバヤシ邸にて、すべての事情を聞いたノックス。
「おそらくキッカは、あの時から今まで、自分の生きるべき目的と場所を探していたんでしょう」
「それを戦場にと定めて軍人の路に、ですか。常に手さぐりながらその路を歩んできた。その点は自分は及びませんね」
フラウの言にノックスも感慨深げに応える。そこでレツがノックスに言葉をかける。
「まあ今回の事態を受けて、ブライトさんから中佐のことを聞いて確信をしました。あらためて厚かましい言い分ですが、キッカのことを、よろしく、お願いします」
「ええ、自分にできることならば」
ということであらためてレツとノックスが固い握手を交わす。その夜コバヤシ邸を後にし、基地への帰途、士官学校でのブライトとの会話を思い起こす。
 
あの時、キッカと入れ替わりでブライトとの会見の場を得ることとなったノックスは、自らの学校での成績を評価され、対してノックスもブライトの実績を評する。互いに認め合い、打ち解けたところでキッカをはじめ、ホワイトベース時代の頃に話題を移す。
「・・・なるほど、そのホワイトベースのクルー全員が今ではご家族のつながりがあると」
「まあそういうことだ、だからあの子のことが心配だったのだよ。しかし君を見て確信したよ、まず君があの子に対する印象はそんなに悪いものじゃなさそうだしね」
「ええ、自分も彼女を励みにしておりましたから」
「そこで厚かましい頼みとなるのだが・・・・・」
ということで、キッカの力になるようにとブライトに頼まれたのだ。
「分かりました、自分もできる限りはいたしましょう。今は自分のことで精いっぱいなのですが」
というわけで二人は握手を交わして、その対面の結びとなった。
 
この日の訪問はノックスにとってはささやかな任務ながらも有意義に過ごすことができた。そして後日、これからの任務がてらに秘密裏にキッカの捜索を続けていくことになる。

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ep13:決闘ーデュエルー<今更ながらビルドダイバーズレビュー>

マスダイバーの陰謀をひとまず退け、喜びに沸き立つ有志連合。祝賀パーティーに興ずる中、主役の一つたるリクたちはその場を外している。あの光の翼は一体何なのかも気になるところなのだが。
そのリクたちも、あの時以来リクたちのもとを去ったアヤメのことが皆気になっていた。デカール事件において敵のスパイに仕立て上げられた自分に対するケリを付けるというのだが。
後にキョウヤからデカールについての対処がなされるという。それはいずこからのリーク実はアヤメからのものが届いてのことだったが。そのアヤメも事件についてのとがめはなくひとまずは安心だが。あとは彼女をいかに向かえるかが今後の課題なのだが。
後にリクの元とある男がメッセージを伝えられる。アヤメのガンプラの返還を条件に一人でダブルオー持参でとある場所に来るように言い渡されるのだが。
次の日リクは人知れずとある工場跡に向かう。一方でサラがユッキーたちに事情を話してしまう。そんなリクに連絡を取ろうにもやはりおぼつかない。
ともかくもその工場跡、いろんな筐体が保管される中、あのGBDの筐体も置かれてある。そこにあのフードの男、やはりあの男の実体か。そんな彼もリクにGBDでの勝負を申し渡す。GBSとは違いGBDでのデュエルは戦ううちにガンプラも実際破損してしまう。まあ世界観は違うが先のファイターズではそれも常識的に受け入れられているが。その懸念があってこそGBSが創られたのだろうが。
それに伴ってリクもプログラムへの干渉あって自分に勝ったというのだが。ともかくも彼ツカサとリクとのデュエルが開始されんとしていた。
飛び込んだ戦場は荒野。対するツカサの機体はアストレイ。歴戦の勇姿らしく装甲と攻撃力は桁外れ。しかしながらこの程度でもGBNでも通用するが彼なりの矜持が先の暴挙を起こしたというのだが。戦うごとに傷付いていくダブルオー。相も変わらず偽りとあざけり続けるツカサにリクも負けてはいられない。反撃に転ずるもアストレイも本気を出していく。そこにサラの通信が入り、ユキオたちもその通信を受けてリクのもとに向かう。
自分たちの誇りを否定されまいと勇戦するリク。ついにはトランザムを発動し両者は激しく激突する。ツカサの執念とリクの想い、戦う意思は相反せども純粋なバトルはツカサのアストレイが一本を決めた。勝ち誇らんとするツカサにリクが彼自身の純粋さを説かんとする。すでにダブルオーの一撃も決まっていたのだ。
ユキオたちが駆け付けた時は、大破したダブルオーを手にしていたリクだった。みんなに励まされ修復を誓うリク。そして去りゆくツカサをコーイチが追う。二人は知り合いらしくコーイチがその真意を問うも。時代に取り残されたものとして慟哭とともに己の意思をぶつけるしかなかった。今一度呼び掛けるコーイチだが、ツカサも振りゆく雨とともにただ去っていくしかなかった。ともかく事件には太い糸が結ばれたことになるのだが。
一方アヤメはかつてのフォースネストたたずみ、そこにはかつての仲間たちも訪れていた。コージーの元にはあの返還されたガンプラが。ツカサも約束だけは守ってくれたか。ともかくリクの想いを感じ取り、アヤメもようやくそのかたくなな心を解きほぐすことができたのだった。

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ep12:光る翼<今更ながらビルドダイバーズレビュー>

黒幕たるフードの男と対峙したリク。男の目的は出来損ないのGBNという世界そのものを壊すのだという。
外は相変わらずジリ貧状態だが内部ではキョウヤのもとタイガたちが合流、彼らも中枢へと足を踏み入れんとするが。
何もかも偽りと断ずるその男、まさに歪んだ怒りとともに吐き捨てるも、サラは男の哀しみを感じ取っていた。
そこにキョウヤたちが現れ、詳しい事情を聴き出すため取り押さえんとするも、実体はなく黒いハロがいるだけ、実像がぼやけていたのはそのためか。
結局男を取り逃がし、それとともに衛星が崩壊。そこに現れたのはビグザム。たしかに大きいだけではないのだがともかくこれも一つの脅威、これもあの男の切り札の一つか。
まさしくデタラメな攻撃で連合軍を蹴散らし、それとともに男の憎しみも膨れ上がり、世界をも崩壊させていく。それは他のサーバーにも影響を及ぼし、まさにGBNそのものを崩壊させようとしていく。
まさしく憎悪のネットワークと化したビグザムはじめデカール各機。これには僚機のダイバーたちもあずかり知らぬことだった。これを食い止めるにはやはりビグザムを叩くしかない。そこにキョウヤとロンメル、そしてリクが立ち向かう。
傷付きながらも戦端を拓き狙うは力の発生源。一方でアヤメもモモたちに救われようやく自分の返るべき場所を見付けられた。
そして敵の懐に飛び込まんとするも、装甲も異常に強化されなす術がない。だがキョウヤの呼びかけに皆も奮起し、リクもまた奮起とともにダブルオーの力もまた呼び起こされ、ついにはその力を解き放つ時が来た。
ダブルオーのトランザム、そして残りの戦力での総攻撃、たとえその身が砕かれようとも己の信じるこの世界を護らんがため、歪んだ憎悪を討ち砕くためにぶつけ続けるのだった。
その想いはサラと呼応し、ついにはダブルオーのドライブから光る翼が発せられ、ビグザムのデカールを抑え込む。そして世界をもいやすかのごとくサーバーのバグも抑え込まれるのだった。
最後はタイガとシャフリ、キョウヤの一撃が、そしてリクたちの想いを込め最後のとどめを決め、ビグザムを討ち取るのだった。
ここにデカールの脅威は去り、GBN世界はひとまず救われた。
今はただ星の光が戦士たちを照らし、今の勝利を祝っている。リクたちも戦いの終わりを喜びとともに迎えるのだった。

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第7話:散る命、守る命<機動戦士ガンダム・鉄血のオルフェンズDAWN>

さてみなさん、少しイヤな物言いで恐縮ですが、原作オルフェンズ・ウルズハントとの兼ね合いの形で続けられる形となりました本記事オルフェンズDAWN。今回はいよいよ暁たち鉄血隊の宿敵ともいうべきモビルアーマー群との戦いの様をお送りする運びとなりました。果たしてその激闘の行き付く先は、そして暁に秘められた力は一体何をもたらすというのか。
あと今までのストーリーもこの場を借りて紹介したいと思いますので、ご興味があればそれらもお目通し下さい。
 
第1話:暁に立つ
 
第2話:汚名
 
第3話:世界を知れ
 
第4話:アステロイドの猫
 
第5話:テイワズの息子
 
第6話:マクギリスの遺産
 
以上をもとに今回のストーリーをお送りいたします。それでは、ごゆっくり。
 
 
火星・アーレス基地
ロウ社社長ザックがハーフメタル鉱山開発の件での協力の交渉に訪れるが、その際にアトラが同行していた。そんなアトラが別室に連れられ、そこで待ち構えたのはモニター越しの技術主任ヤマジンだった。
ザックの交渉はあくまで名目で、同行したアトラは新バルバトスについての懸念を伝えたく訪れたのだ。そんなアトラに対してヤマジンはかつてのCGSが三日月たちに施した阿頼耶識システムは不完全なもので、それが三日月に負担を与え続けたものであった。新システムにおいては暁らパイロットにかかる負担は、現在のバルバトスに内蔵されたデバイスが引き受ける形となっているとも応える。
それにアトラも納得しつつも、デバイスに組み込まれた三日月はともかくとして、暁にもしものことが起きれば許さないと告げる。ひとまずアトラ自身の意地を張るのもここまでで、ヤマジンもそれは承知していた。
 
イサリビ内ではジュニアが合流し、そこでは先に合流したクアールとともに今後の作戦会議が行われ、クアールの雰囲気にラッシュをはじめ誰もが持て余し気味の中、それをジュニアがたしなめつつも会議は進められた。やがて話が和みつつなる中、ブリッジから急報がもたらされる。衛星群の一つが正体不明の機体が襲撃し、多数の被害をもたらしているというのだ。
やっと休息を取れるかと思えばと悪態を叩きつつも先の襲撃はこれを見越してのことだったかと察する再び出撃の準備を急ぐライドたち。その際にジュニアにも同行を依頼し、ジュニアもそのつもりだと快諾する。
こうしてイサリビが発ち、途中謎の機体が別の衛星群に向かうのを告げられ、ひとまずはそこに向かう。
イサリビが向かった先、そこには先の衛星を破壊しつくし次の獲物を定めた謎の機体、それは明らかに見覚えのある機体だった。
「これは、ハシュマルじゃないか・・・・・」
ライド、ヤマギの両名が驚愕をもってそれらを見やる。それはかつての厄災戦において人類抹殺のために作り出されたまさに忌むべき機体だった。
「まさか、GHはこのことを見越して」とラッシュが問い掛ける。
「いや、それならお袋がGHに連絡を取って対処したはずだ。それから言い訳になるが、今までこんなものがあったなんて思わなかった、それだったらあいつを見つけてから気が付くべきだった」とジュニアが返す。それは今ジュニアが乗っていたガンダムフレームのMS、かつて衛星から発掘され一旦GHに譲渡するも再びテイワズに返されたその機体、今はジュニアの愛機となっていた。
実はそのガンダムもとある人物の脳を使用していて、ジュニアもコックピット内で何やらをつぶやいていた。
「これは、バルバトスと同じだな」と暁も思いつつ出撃していく。
こうして鉄血隊とネオ・タービンズの一軍が件のMA群に立ち向かっていく。
 
まずはハシュマルから射出されるプルーマ群を退けつつハシュマル本体へと向かう。ライドと暁、そしてラッシュのブレードが次々と敵をなぎ払う。ジュニアのガンダムもやはりブレードを装備しておりそれに倣って払い続ける。それに奮起してかクアールも先に手に入れたブレードで対せんとする、こちらは1機ずつではあるがやはり倒し続けるのだった。ライドとジュニアもその戦いっぷりには感心せずにはいられなかった。
一方菊千代のフラウロスは先の衛星の防備に当たっていて、そこにもハシュマルの1群が襲撃していた。その執拗な攻勢にさしものフラウロスも防戦一方だった。ついには衛星も被害を広げ、避難の誘導に当たっていた主任が外に投げ出される。
それでも菊千代の奮戦もあって、ハシュマルにギャラクシーキャノンを打ち込んで、ここの一群は今度こそ沈黙する。その後数人の人影を確認し、投げ出された人たちをできるだけ救出せんとするのだった。
 
戻ってライドのソードがそこのハシュマルを貫く。
「あのまま眠り続けていればいいものを。もう二度と、蘇ってくるな!」
強き意志を込め、ソードを打ち込み、ついにはハシュマルを沈黙させる。
しかし彼らの前に、中型の戦艦らしき機体、それも数機のハシュマルを従えた超巨大なMAが現れた。これこそが厄災戦のMAの母機たる“サンダルフォン”である。
その強大さにさしものライドたち鉄血隊、ジュニアや兄たちも驚愕する。まさかこれほどの化け物だとはと誰しもが思ったところだった。
ハシュマルがプルーマを従えたのと同じく、そのサンダルフォンもハシュマルを子機のごとく従え攻めてくるではないか。こうなればライドたちも防戦一方。そのうち味方にも被害を被ってしまう。
その様を内心動揺をもって暁はふとバルバトスの中の三日月に語り出す。
「こんなバケモノ、いや、そいつを父さんは倒したんだ。俺に倒せるのか、この、バルバトスで・・・・・」
その時再び三日月の声が暁に響く。
(このバルバトスは、お前のものだ、だから存分に使え)
 
敵の攻勢を斬り払いつつも、流石に圧され気味のライドとジュニア、一旦体制を整えんとさがろうとした時、異様な沈黙を保ったバルバトスに、ライドが何かに気が付く。
「・・・おい、どうした、暁・・・・・!?」
その暁の声が響き、バルバトスの目が異様な光を放ち、再び動き出す。
「・・・調子こきやがって、もう好きにはさせねえ」
と、敵に突進するバルバトスはメイスとブレードで、敵を片っ端から切り払う。その様にライドはかつての戦いを思い起こし、軽い戦慄を想える。
「まさか、いや、あれは阿頼耶識とは全く違うものだぞ。だとしたら、あれは一体」
その鬼神のごとき戦いぶりに、それでいて敵に苦戦しているタービンズの味方に突っ込んでは敵だけを討ち取りつつ「早く逃げろ」と告げているも、ライドの心の奥底には後暗い想いが離れずにいた。
 
一方で暁から離れたグシオンも急に勢いづいた敵の攻勢を流石に受けかねていた。それでも銃とメイスやブレードでよくよく敵を倒していく。そこにクアールが駆け付けんとし、こちらも片手のブレードで敵を討ち払っていく。まさにラッシュと合流せんとしたその時、背後からハシュマルの触手がグシオンに襲い掛かる。しかしそれを受け止めたのは、身を挺したクアールのロディだった。次の瞬間ラッシュが見たものは、攻撃をまともに受けたロディと深手を負ったクアールだった。
「ま、まさか、クアール・・・・・」
「・・・だ、大丈夫なのか、ラッシュ」
「そんな、クアール、どうして」
「仲間を、助けるのは、当たりまえ、なのだ。こいつを、倒して、敵の親玉を、やっつけるのだ、だから、ラッシュ・・・・・」
息も苦しく訴えるクアールに近付かんとするラッシュ。しかし、
「・・・行くのだー!」
クアールの叫びとともに、クアールロディは降り飛ばされる。それに奮い立ち、襲い来る触手をかわし、怒りとともにブレードをハシュマルに突き刺す。そして怒りに任せてブレードで解体し続ける。
敵の沈黙を受けて、おそらく暁が戦っている戦場へと向かう。
 
一方でハシュマルを討ち取り続けるライドとジュニア、そして暁たち。しかしフルーマほどではないが、サンダルフォンもハシュマルを再生修復していく。たしかに今のままではきりがなくライドたちも総大将のサンダルフォンを攻めかねていた。
「なんとかあのデカブツに一太刀浴びせりゃな」
「ああ、そういうことなら」
と、バルバトスがメイスとブレードでサンダルフォンの攻勢を退けつつ肉薄する。そこにグシオンも駆けつけ、ライドの制止を聞かずにこちらも敵の攻勢を退ける。そしてバルバトスと合流したときに、その異様な眼光にさしものラッシュも軽い戦慄を覚える。
「兄貴も普通じゃない、でも、クアール、せめて一撃だけでも・・・・・!」
「・・・そうだな・・・・・」
ラッシュに気が付いた暁がブレードを突き立てたかと思えば、攻撃の手を一時緩める。その後でラッシュに向かって、
「お前の分も残ってたんだよな、あいつに向かって、それをぶち込んでやれよ」
暁に促され、ラッシュはクアールのメイスを突き刺されたブレードに叩き込む。そしてそのままサンダルフォンの装甲を突き通し、ついにはコアを貫いて今度こそ沈黙する。
しばしの静寂の中、落ち着きを取り戻した暁は自分の体の異変に気が付く、
「血、俺の目からか、いったいどうしたんだろう」と呆然としながらも、流れた血涙と鼻血を軽く指で撫でる。そしてラッシュのグシオンに近付こうとするも、途中で思いとどまる。
「やったよ、クアール・・・・・」
ラッシュの慟哭が宇宙に轟く。勝利の歓喜も、その慟哭にかき消されてしまった。
 
次回・鉄血のオルフェンスDAWN
“鉄血の志”
彼らの志も、あの子たちが継いでいるんだ、そうだよね、名瀬。

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今更ながらガンダムOOについてひとまず語る

さてみなさん、今回の今更レビューはいわゆる21世紀ガンダムの第2弾ともいえる『機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)』について語りたく思います。これは旧ブログにてレビューを行い、最近も話題に挙げたこともありますが、この場を借りてあらためて述べる運びとなりました。
ダブルオーといえば先のデスティニーに対する失望が尾を引いている中でまた新たなるガンダムということでひとまず臨んだことですが。
そのあらすじは時代が西暦というリアルな世界で3つの勢力に分かれた国家群が危うい均衡を保った世界で、戦闘機や戦車から派生した人型の機動兵器モビルスーツを主力とした近未来の戦記物であった。
それが突如現れた強大な力を持つMSでガンダムとよばれたまさにスーパーロボットというべき存在を操る者たちソレスタルビーイングが世界の武力の根絶を目指して戦いを挑み、ひとまずの世界の平定、というよりも戦力の強引なる削減を遂行したのだが、そんな彼らにも知り得ぬ勢力もまさに世界を蹂躙し、その後の混乱からひとまず世界が統合されるも、なおも力を頼る更なる混沌の中にいた。それでも新たな力で彼らに挑む刹那たち。様々な困難の中その混乱の現況たるイノベイトの乱をひとまず平定することができた。
ということで今までのガンダムの中でどちらかというとかつてのガンダムWに近いかなといったところ。とはいえ前作のSEEDの要素もちらほらと描かれているのは編者のみひいきあるいは偏見がゆえのことだろうか。
話の流れも全体からみれば後半失速の感もあった感もあるけれどひとまず納得のいった収まり方かなとも思っている。
しかしその後、まさに地球を覆う異邦の存在。そもそもソレスタルビーイングの目的がそれに対するものだった。やはりこういうところも今までのガンダムにはなかったシチュエーションだっただろうし、言ってしまえばかつてのイデオンに近いかといった感もある。正直言ってそれに伴う不安もあったけれど、それでもひとまずの対話もあり何とか妥協点を見出したかなといったところで。
そしてさらには新たなる時代にも彼らの活躍の場が出てきた、ということは新たなる戦乱もあるのだろうか、これもひとかどの期待はしたいところだけれども。
さしあたり10年近い記事を思い出しつつ述べたものだけれども、ダブルオーに関するレビューと考察はこんなところでしょうか。

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EP11:アヤメの涙<今更ながらビルドダイバーズレビュー>

突如襲来した鳥型とともにリクに刃を向けたアヤメ、鳥型と合体しもう一つの姿と化すアヤメのMS、やはりSG系ならではのギミックというのだが、ともかくそれでリクのダブルオーに襲い掛かるのだが。
訳も分からずに防戦一方のリク。攻めつつもアヤメはかつての想いを語る。あの頃もアヤメははじめ一人で戦っていたが、そのうち気の合う仲間が集ってきて一緒に戦うことになる。アヤメも次第に打ち解け彼らとともにフォースもランクを上げていきメンバーも増していくのだが、後に参入したとある男が影を落としていく、SD系の欠点である動きの単調さゆえかみるみる勝率を下げフォースの低迷を機にメンバーの和も乱れていき、ついにはリーダーの機体、先のメンバーで創ったそれを棄ててしまった。すべてはあの男の思惑通りということか。
要塞街では連合がなおもマスダイバーに手を焼いていた。倒せども尽きぬ敵の軍勢にユッキーたちはともかくタイガやシャフリも流石に疲れの色が出ているようだが。そこに刺客の一人が襲い掛かり今度こそ苦戦に陥ってしまう。
戻って要塞内ではリクとアヤメとの対戦が続いている。己の主義を捨ててまでフォースを護らんとしたが結局崩壊は止められなかった。再び独りぼっちとなったアヤメ、そこにあの男と接触し、それ以降彼の手足となった。これで今までの彼女の謎は明かされたわけだが、すべては己の過去の思い出をを守るためだというアヤメ、それが今の危機を引き起こしていると承知の上で引き返せないと告げつつ。それを知ってなお、否知ってこそリクはアヤメを引き止めんとする。その心からの呼びかけにアヤメもその閉ざされた心を開こうとする。そこに第3の刺客が現れ二人を始末せんとする。リクの怒りの猛攻もデカールの力か攻撃を受け付けない。しかし刺客を引き止めたのはアヤメ。
一方で刺客たちの卑劣さにキョウヤも怒りとともに踏ん切りをつけて粉砕する。タイガ、シャフリも何とか刺客を退け、そしてアヤメも敵のファンネルを掌握し己もろとも撃ち抜いて倒すことができた。
そして中枢にたどり着いたリク。そこにはあの男が待ち構えていた、対峙する二人。あの男の目的はこの世界の破壊を目的としているというのだが。

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第1話:ホワイトベース最後の勇者(その3)<機動戦士ガンダム クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは、いよいよ士官学校を卒業し一士官として活躍するキッカが活躍の末に訪れる災難を経るまでをお送りする運びです。はたして彼女の運命、そしてこれからの彼女の道程を決める出来事やいかに、といったところで、それでは、ごゆっくり。
 
それから3年次以降も順当に、私に言わせればほぼ平穏に過ごすことができた。
それについて、自分を飾らないように心がけているからか、厄介む者はそうはいなかったと思うし、むしろ自分を慕う者さえ現れた。それはケントも同様だろうけれど、そういえばケントの側に一人の生徒が付き添うようになったか、名はエドワード=ライエル、ケントとは幼なじみで彼もまた士官学校の門を叩き今に至ったとか。
そんな彼と一度話をしたことがあった。
「あなたのような友人がいると、ケントも心強いわね」
「キッカ先輩もご友人を作れば、きっと心強いことになりますよ」
「そうね、いずれ考えておくわね」
その想いはそれからしばらくは心にとどめていた。
こうして私は主席を保ったまま卒業の日を迎えたが、ここに至ってつまらない議論がなされた。同列の主席での卒業は認めるところだが、登壇の際にどちらを先に呼ぶかで少しもめていたのだ。そのうち当人の意見を聞くことになり、
「表記順なら彼の方が先になっていますので、こういうのは事務的でも差し支えはないと思います」
と、私が告げて、彼ノックスが先に呼ばれることになった。後にノックスも、
「俺としてもどちらでもいいけど、早めにまとまるのはやはり有り難いな。ここは彼女の意見を尊重しようか」と了承したとか。
やはり私としても、彼に譲った方がカッコいいかなとも思ったが、そもそもつまらない議論ゆえに面倒くさかったからなのが本音だけれど。
ともかくも卒業式はつつがなく執り行われ、いくつかの手続きを経て私たちは晴れて連邦軍の一士官となった。
 
軍籍に身を置いた私が拝命したのは一小隊の隊長のポストだった、本当はロンド・ベルの編入を希望したかったのだけど、そういえば今のロンド・ベルも風当たりが強かったのも事実だし、それを鑑みても致し方がなかった。でもそういうのはブライトさんも承知していて、あえて別行動を取らせることである程度の自由な行動をとらせようとした。ある意味厳しい親心だろうとも理解して、というより思い込んでもいたが。いずれともに任務を遂行できるかとはひとかどの期待はしたけれど。
当時の情勢としては、ハマーンやシャアのネオ・ジオン軍は当然のことながら根絶には至らず、今や連邦軍のはぐれ者と化したティターンズ残党、ラプラス事変を中心に勢いづいた旧ジオン派のテロリストを中心とした者たちも加わって各地で争乱や破壊活動を繰り返し、それらの取り締まりが主な任務だった。端から見れば不本意なものだったけれど、これもささやかな平和につながればと思い黙々と任務にあたることにした。
とはいえ実際あたるとしても、実際部隊の体を成していない、悪く言えばゴロツキの集まり相手ということで、反撃を許さずに制圧できた。
初めての戦闘。
おそらくはこの戦闘で、私は、はじめて人を殺した。
それについては冷徹にはならないものの冷淡には対応できた。それでも家族のことを思うと多少は心は痛んだけど。
 
それからの戦闘で、私は順当に戦果を上げ中尉に昇進した。昇進に伴い部隊の規模も多少は大きくなり、兵員の補充に伴い新兵が配属されるということで私自身出迎えることとなった。
その新兵の少女、一度資料に目を通してピンと来た。その褐色の肌の少女、年は14歳くらい、今、私の目の前にいる。
「あなたがクムね、確かグリプス戦役でブライト大佐のもとにいたという」
「知って、らしたんですか?」
「やはりね、ブライトさんから連絡があったの。やはりこれもブライトさんの計らいかしら」
「どうやら、そのようですね」
「うん、言うまでもないけど軍隊というのは厳しいところよ。今すぐ慣れろとは言わないけど、分からないことがあったら、何でも私に相談して」
「はい・・・・・」
こうして新兵クムは私の部隊の一員となった。始めは私の従卒のような形でいろいろ学んである節だった。そのうち、敵部隊との交戦において、私は思いついたこともありMSのパイロットとしてクムを起用するに至る。
周囲の不安をよそにクムは発進した。
この戦闘でクムは6機のMSを打ち落とした。そのうち4機は手足を打ち落とし戦闘不能に陥らせたものであった。
帰還したクムを、私は多少表情を引き締めて待ち構えた。
「中尉・・・・・」
「お疲れさま・・・・・」
自分でも重い口調だと思った。
「あの、私、何か、まずいことでも・・・・・」
戸惑うクムに、私は首を振って応える。
「うん、どちらかといえばいい戦果だけれどね、あえて言えば戦いにおける後ろめたさは今は心にしまって、最善と思うことをすればいいの。この戦闘の結果は速やかに報告します。これもあなたのためでもあるのよ」
そう言ってクムの肩をポンと叩く。報告後、クムは伍長に昇進した。そして私も大尉へと昇進し、続いてケントとの共同作戦でそれぞれ少佐に、そしてクムも軍曹に昇進した。
 
そういえば事変の最後辺りに、ザビ家の忘れ形見のミネバが全世界に向けてのメッセージを送ったけれど。あれはともすればニュータイプの存在を否定するものかもしれない。しかしそれはむしろそう呼ばれた彼らを護らんがため、ひいてはスペースノイドとアースノイドの無用な争いを防ぐためのものであることは理解できる。
でもそのために彼らが武力を用いらんとするなら、私たちはそれを取り締まらなければならない。
人の可能性を信じる、それは正しいこと。それに対してミネバは一つの基準をつけようとする、それもまた危険な考えだから。
もちろん無制限というわけにはいかないけど、大きく羽ばたかせるだけの翼、いわば未来を創る翼はまだ人類には必要だから。それにしても・・・・・。
「・・・ニュータイプ、ねえ・・・・・」
そう思案したとき、クムが話しかけてきた。
「どうしました、少佐」
「ちょっと昔のことを思い出したのよ」
事実その時点、事変からニュータイプについて、続いて一年戦争のことを思い起していた。
「その一年戦争の終わりごろね、沈むホワイトベースからみんなが脱出したときに、私たちはアムロさんに“声”を発して導いたことがあったのよ。でも今はそんな力はなくなったかもしれない。でも時折何かの“声”は聞こえているけれど」
「それはカミーユさんも同じことだと思いますよ」
クムがそう応える。彼女が発した名は私も知っている名前だった。彼こそはロンド・ベルの前身、かつてのエウーゴのエースパイロットとして、そして、
「カミーユさんって、今アナハイムのMS研究班の主任の」
「はい、グリプス戦役の時、強力な敵を討ち取った時、倒れ際の反撃で精神を病んで、それから回復したとき力を失ったと聞きます。でも時々知り合いの“声”を聞くと言っていますから」
ひとまずこの言葉も心にとどめていた。いずれはカミーユ氏とはかかわるかと思いつつも。
 
そして迎えたその日、新たに配備されたガルダ級武装輸送艇“アウドムラ2”を前に私は、傍らのクムとともに新たな任務に臨むべく乗り込んでいった。幾ばくかの期待を胸に。
 
そしてキッカは闇の中にいた。
「・・・ごめん、クム、実は私、本当は世界の行く末のことなんて、あまり思っていなかったの、ただ、自分の死に場所を求めていただけだと。でも、そこは静かな場所だけど・・・・・」
 
はっと目が覚めた時、そこは狭く薄暗い場所だった。
「・・・私、まだ、生きてる・・・・・」
コックピットの中、爆発の際に何かのはずみで脱出機能が働いたのだろうか。
起き上がろうとするも、頭に鈍痛が疾る。脱出、落着の際におそらく頭を打ったのだろう。
何とかカプセルのキャノピーを開いて外に出た。そこは見たことのない浜辺、後に無人島と分かったが。
「ここは、流されたの・・・みんなは、どうしたんだろう・・・・・?」
 
 
次回予告
運命は彼女に味方をした。流れ着いた無人島にてキッカは生きる意味と歓びを知る。そして彼女と関わる人たちもまた、
次回、機動戦士ガンダム・クレイドルエンド『生きるということ』
君は、生き延びた先に何を見るのか?

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ep10:有志連合<今更ながらビルドダイバーズレビュー>

ここ最近のマスダイバーのブレイクデカールによる被害が相次ぐ中、事態を憂慮したチャンピオン、キョウヤがマスターに対策を持ち掛ける。
マスダイバーによるデカールの受け渡しに際してはまるで証拠を残さず、運営側も手をこまねいている状態だった。結局運営側もらちが明かず後にロンメルとの協議の末ある計画を実行する。
そこにリクたちもキョウヤたちの招きに応じはせ参じることに、そんな中アヤメは難色を示しているが。
ともかくもキョウヤたちのネストを訪れたリクたち。上位フォースならではの巨大な城郭、そこにはすでにロンメルたち他フォースも招かれていた。ひとまずの親睦を温めてから、キョウヤが今回の事態を説明するとともに、彼が信頼を寄せたフォースたちによる有志連合の結成を告げる。
それに合わせてロンメルたちとのある作戦についても説明を行う。マスダイバーの黒幕と目されるものを包囲摘発するというものである。この重要な作戦にリクたちも参加するのだ。期待と不安、そして責任感を込めて作戦は実行される。
まずロンメルの潜入隊員にフードの男が接近する。しかしいざ交渉に臨むも潜入員の素性がすでに発覚し突如現れた刺客によって始末される。
作戦にあたりリクたちはオーガたち百鬼連合について聞きだすも、やはり先の事情から参加を見合わせていた。今はまだ力を合わせるのもはばかられるか。そのオーガもキョウヤとともに連合の参加を推薦してくれた、やはりいつかの再戦を期待してか。
件の接触ポイントを割り出したキョウヤ、いよいよ連合の攻勢が開始される。リクをはじめいざ戦場へ。ひとまずに封鎖には成功したがここから先はまさに手さぐり。対する相手もこれほどの大群を前に実験と称し余裕の表情。今度は何を企むのやら。
まずは迎え討つ敵との砲撃戦。ここはマギーの一撃で戦端が開けたか。しかし敵は攻撃を受けるたび再生してやはりらちが明かない。
続く第2波はシャフリとタイガで圧倒。肝心な所では頼りになる二人か。こうして突入を決行するも、サラの導きで別の方向へと向かう。
守るロンメルやユッキーたちも流石に押されつつあり、いち早くポイントに着いたキョウヤも敵の本命と遭遇、GBNそのものの破壊を目的と語るプロヴィデンスの男との激闘を繰り広げる。しかしリクは黒幕の男の元へと近づいていくというのだが。同行するアヤメもここにきて謎の通信を受ける。
核心に近付きつつあるリクに謎の鳥型が襲い掛かる。そして鳥型はアヤメの手に留まりリクの前に立ちはだかるではないか。はたしてアヤメの真意やいかに、先のコンタクトの相手と関係があるというのか。

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ep09:オーガ再び<今更ながらビルドダイバーズレビュー>

とある宇宙戦にて着実に敵を仕留める一団、そんな中ドージだけが調子が出ずに攻めあぐねていた。そしてあのオーガが敵艦を沈めミッションをクリアさせたのだが。
ドージは謎の男からの持ち掛けに迷っていてそれが今回のバトルの不調の原因となっていた。一方オーガはオーガで手応えのあるバトルを所望しているのだが。
変わって学園内のリクたち。件のマスダイバーについて懸念を示しつつも今回挑戦するバトランダムのミッションに参加を決めるのだが。
そのバトランダムの舞台は北極の攻防。対戦相手はあのオーガ率いる百鬼、いきなりの強敵に動揺しつつも、今までの修行と経験の末に身に付けた技術と実力をぶつける時とリクの意気も否が応にも上がるのだったが。
一方のオーガ、今まで打ち勝った相手をスカウトし自分のフォースを形成し、その陣容を強化させていたが、一方のドージはリクへの雪辱を誓いつつ、それでいて何やらを切り出せないでいた。それを見越してかオーガも釘をさすのだが。
戻ってリクもダブルオーの力トランザムを使わずにバトルを行うと誓い今まで強くなったと告げ、懸念をしつつもリクの気持ちに同意するコーイチたち。そんなリクたちの想いを込めて、バトランダムミッションが開始された。
護る側も攻める側も己の強さと誇りのために戦うのだが、やはりドージが煮え切らないかに見える。
進行ルートを張るコーイチ、百鬼の機動性を考慮してのことだが。迎え討つユッキーたちにいらだつドージ。突出の末の強行突破、仲間たちもやむなく続くが続いて氷壁を砕いてのトラップが襲う。しかしこれも難なく切り抜けるが。
こうしてリクのもとにたどり着いたのはなんとドージ。己の意地を込めての再戦だがやはりリクのように割り切れていなかったか。一方でコーイチも他のメンバーに苦戦しつつも踏み止まり、アヤメをリクのもとに向かわせる。
やはり成長したリクにはドージは相手にはならなかったが、そこにオーガが襲来しここに本当の意味での再戦と相成った。あの時より成長したリクの実力、それを打ち倒すべく向かうオーガの闘志、あくまで自分自身の力で戦い抜かんとするリクにあえて全力のトランザムで攻めるオーガ。こうして激闘は続くかに見えた、しかしドージは前々からのあの操作盤に手をかける。
わずかな隙をつき攻勢に転ずるも、やはり押し返されるダイバー。まさにとどめを刺されんとしたその時、あのあのギラーガが異様に変貌した激闘に割って入らんとした。駆け付けんとしたアヤメも謎の通信が入り止められるのだったが。
ともかくもドージの操縦からも離れ怪物化したギラーガ。同じく周囲をも嵐でかき乱され、まさに混乱の極みに陥った。まさに先の通信の主たる男の思惑通りということか。
そこでオーガもケジメとばかりにギラーガを倒すべく飛び掛かるもいかんせんギラーガも手強かった。ここはリクも助太刀と相成ったが敵の強大な力の上に異様なまでの再生能力でやはり抗し難かった。しかしギラーガの武器を逆に利用してコアを貫き決着がついた、かにみえたが。
結局ドージの軽挙からの百鬼の棄権で勝負もフイになってしまい、次までの預かりとなった。再選を誓うリクとオーガも、そしてドージも本当の意味でオーガに求められるために己の心を鍛えんと誓うのだった。
ともかくもGBNの世界をかき乱さんとする意思をマギーは、そしてリクたちも感じずにはいられなかった。

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