ガンダム

02:敵の秘密開発工場を叩け<今更ながらビルドファイターズ・バトローグレビュー>

カワグチとアランがAI対戦の実験を行っていたのと前後して、ガンダムベースにて新たにG-QUESTなるイベントが催された。そのイベントに挑むのはユウマとミナト、ともにイベントの戦場を駆け抜けるのだ。共闘の形を取っているとはいえ張り合うことには変わりはない。しかし二人が使用する機体はいずれも黒の塗装。これは運営の指示によるものなのかはともかく、二人は戦場に繰り出すのだが。
峡谷のクレーターから現れたのは基地を守るバーザムをはじめとする敵MS群。まずは砲撃で蹴散らしふもとの進入口へと向かう。ミナトのトライオンは分離してから進入し、ユウマが追っ手を入口ごとふさぐ。目指すは内部のMS格納庫。その先に待ち構える敵の砲撃をもかいくぐって押し返し、ついにはお目当てのハンガーの扉へとたどり着く。
二人の砲撃により扉は破られ、秘密工場のその奥に、最終目標たる新型MSシナンジュが立ちはだかる。
火力、耐久力、そして反応速度どれを取っても凌駕するシナンジュ。ここは力を合わせて立ち向かわなければならない。肚を決めた二人はサーベルを構えて再び立ち向かう。二人の攻撃を受けたシナンジュの脚と攻撃をひと時留め、近接からの砲撃でようやくダメージをあたえ、最後のとどめを刺さんとしたその時、どちらがとどめを刺さんともめたすきに、結局時間切れと相成った。結局最後までチームワークが持たなかったか。まあこれも今後の課題ということで、今回の戦いは幕を閉じるのだった。

| | コメント (0)

01:AIバトローグ<今更ながらビルドファイターズ・バトローグについて語る>

さてみなさん、先月からのビルドダイバーズRe:RISEの配信停止を受け、急きょ臨時企画ということで、ビルドファイターズ・バトローグのレビューをお送りする運びとなりました。単なる外伝と侮るなかれ、アニメ内の現実と虚構が入り交じっての真の夢の対戦がくりひろげられる、といったところですが、しかしなにはともあれ、それでは、ごゆっくり。
 
ガンプラバトルの研究スペースにては新たなるAIの研究がすすめられ、アランとカワグチがその研究の成果を試すこととなり、それぞれのガンプラを用いることとなる。
ここにAIでの戦闘が始められる。アランのリバーシブルにはOOのリボンスが、カワグチのザクにはシャアが、しかしシャアの声がどこか引っ掛かるところが、一方でリボンズに並々ならぬ敵愾心をあらわにしているが。
キャラの代わりと声の代わりとの対戦とはいえ、これもまた夢の対戦、その序の口というべきか。
まずは互いの砲撃戦からコロニー内にてリボンズが変形して迎え撃つ。やはり性能差はリボンズの方が上、こういった点はカワグチと違うというのか。
ともかくリボンズの性能に一時圧倒されるも、自身のテクニックで何とか喰らい付くシャア。しかし頼みの綱をララァに求めるのもやはりどうか。
再び舞台を宇宙空間に移し、攻めてくるリボンズをなんとファンネルで応戦。対してファングで撃ち落とされるもやっと調子が戻ってきたか驚異的な反応速度で応戦。一気に押し返していく。
ひとまず切り上げようとするカワグチに、アランも一つ細工を施して続行する。何とリボンズから本家のアムロにパイロットが変更となった。たしかにリボンズの事情はOO当時としては事情で伏せられたけれど。加えてシャアの関俊彦さん、後にシャレにならなかったことも判明したけれど。
ともかく白兵戦から格闘戦へともつれ込んで結局相打ちで幕を下ろす。しかし結局はララァがらみの因縁を引きずっているとはやはりファンとしてはもどかしい思いがするのは編者だけか。
ともかくも疑似人格AIにおける模擬戦はひとまずの成功裏に終わり。まずカワグチにとってはいいお遊びの道具を得たといえるかもしれない。

| | コメント (0)

第6話:忘れられた地で(その2)<機動戦士ガンダム・クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは、ふとしたことから東京旧都心に巣食う不良グループの取り締まりの協力を受けることになったキッカたち。そもそも軽い任務と踏んでいたが思わぬ苦戦を強いることになる。それに伴い周りの人々の姿も描く運びとなりました。ともかくそれらの様をお送りすることとなります。それでは、ごゆっくり。
 
ちなみに前回のストーリーはひとまずここに。
第6話:忘れられた地で
その1
それでは本編をば、あらためてごゆっくり。
 
 
川崎の連邦軍基地にて旧東京地域の取り締まりの協力を求められてそれを承諾したキッカは、アレンたちを交え、作戦の詳細を話し合うこととなる。
「今回、旧都心に巣食う過激派、というよりも不良グループの取り締まりの協力を要請され、ひとまず承諾と相成りましたが」
そこでアレンが意見を具申する。
「たしかに気が進まない任務のようですが、それだけに早めに済ませればいいですね」
「そう、その通りね、でも作戦そのものは要は地上戦だからいろいろと制約を受けるだろうから、まず私とライエルで出撃します」
それにクムが意見する。
「また大佐直々に出られるのですか」
「こういうのはある意味戦闘とまではいかなさそうだからね。相手勢力の無力化を中心とするならある程度の威圧も必要でしょう。あと何か質問は・・・・・」
アレンたちはともかく少し不安げなクムもひとまずは黙っていたので、そのまま解散し作戦の準備が進められる。
解散から程なくトーレスに呼び止められ、先にギルダスが発した言葉について告げる。
「・・・そうだったんですか・・・・・」
「まあ、みんなもみんななりに君の役に立ちたいと思ってるんだ」
「そうですね、たしかに一人だけでは何もできないのですから」
そこでトーレスも一つの疑問を呈する。
「まずは目の前の問題にかかればいいかな、ああそういえば、先に対した敵について、たしかランバ=ラルの息子と名乗っていたかな」
「ええ、そのようです。でもその事情はよく分かってないのですが」
「ことの真相はまだ分からなさそうか。まあとにかく、あまり結論は急がないほうがいいかも。後でノックスと相談しよう」
といったところでトーレスとの会話も切り上げる。
一方でニュープラス等MSの調整も済ませ、あとは出撃のタイミングを待つのみだった。
 
その旧都心にて数人の若者が廃ビルの一つでたむろしていた。件の不良グループだった。
この日もいつも通り市街地を走り回り、先に指定したターゲットの建物を破壊していく。いかに隔離地域とはいえたしかに違法行為及び破壊工作でもあるが彼らにとってはスリリングなスポーツみたいなものだろう。しかし今回ばかりは事情が違う。
「おい本当にやるのか、今港じゃあの新鋭艦が停泊してるって話だぜ。下手に刺激しちゃ何が出てくるか」
口々に不安を訴える不良たち。しかし一人の少女がそれらを遮るのだった。
「何言ってんだ、連邦の腰抜けどもに何ができるってのさ、むしろ一泡吹かせられるいい機会だ」
「それはそうだがよ」
「ともかく連邦の奴らが出てきてもいいようにそれなり仕掛けも用意している。ともかくこっちの思うつぼさ」
というわけで、今回の作戦というか悪さは、その少女の音頭で取り行われることとなった。
 
その一方、東京湾外の海底にて一隻の大型潜水艦が停留していた。その艦内では一人の女性がノーマルスーツに着替えとあるMSに搭乗しようとした。
「どうしても行かれるのですか」
そこに一人のエージェント風の女性が呼び止める。口調こそ丁寧だが意外と親しげなのが分かる。
「あそこにはキッカ大佐がいます。彼女の目的の一つが私なら、一度会わねばなりません」
と懸念する女性エージェントと、傍らで肩をすくめつつ見守るもう一人の男をよそに、彼女はそのMSに乗り込む。あとはキッカたちの動向を見極めるのみだったのだが。
 
戻って旧都心、不良グループのお遊びの時間が始まり、それを察知した基地の報せを受け、まずはライエルが、次にキッカ、そしてリ・ガズイの3機が出撃する。
まずはライエルのジO。脚部スラスターで疾走する様はまさに圧巻そのものである。もともとが木星の重力下でも活動できるよう、スラスター関連を強化したものでそれらの再現には時間がかかったが、かつてのシロッコの機体に引けを取らない。唯一オリジナルと性能が劣るのは操縦伝達のみであろうが、それはシロッコの卓越した操作能力が合いまった故のことで、一般パイロットなら十分すぎるほどの操作性能である。
ともかくも先行したライエルがサブモニターのコンソールを操作し、前もって基地の人員が調べ上げたいわゆるブービートラップの位置を割り出し、それをかいくぐり、時には排除をして切り開く。
そうこうしているうちに、ライエルの目の前に不良の一人が駆るジム系のMSが姿を現す。すかさずサブモニターに相手の形体をAI検索で各パーツごとの特徴を割り出し、それは各機体をより集めたカスタム機であることが判明された。
「悪くいっても“寄せ集め”ってところでしょうか、まあいずれにしても」
すかさずジOが突き進み隠し腕のサーベルを一閃、敵の両足を切り裂き、すかさず武器を持った腕を、ついでにもう片方の腕を切り裂く。
こうして手足を失い、あおむけに倒れたジムにライエルが近づく。
「無駄な抵抗をやめて下さい」
ひとまず降伏を勧告するライエルだが。
「な、何をっ・・・・・」
わずかに言い返さんとする不良だが、ジOの胸部バルカンがジムの頭部を破壊する。
「とりあえずは警告です。投降して下さい」
「わ、分かった、助けてくれ」
「それでは、コックピットから出て両手を挙げて・・・・・」
ライエルの指示に不良が姿を現そうとする。突然、ジOの背中に何かがぶつかり、ジムに倒れかかる。
「ひ、ひいいいい・・・・・!」
ジOの巨体が不良に倒れかかろうとするも、すんででジOの腰のギミックアームが支えとなって、不良は潰死は免れた。
「まだトラップがあったのか、それから彼は逃げたようですね」
「大丈夫ですか、大尉」
上空のリ・ガズイのアレンからの通信が入る。
「ええ、僕は大丈夫です。引き続き調査を続けて下さい」
「はっ」
「まだまだ反応があるようですから、もうちょっと用心しよう」
と、ライエルもこの場を離れる。
 
その後も不良たちの違法MSは数機が摘発される。
「これも任務だけど、君らが抵抗すれば本当に撃つぜ」とギルダスが構え、
「わ、分かった・・・・・」とMSから降りるや、そこに乗った不良も一目散に逃げだしていく。
「あっさり逃げたな、こいつは大佐に怒られちゃうかな」
と軽い自嘲を交えて同じく安堵の表情を浮かべる。
 
そしてキッカのニュープラス。今だメインの武装は固まっておらず、サーベルとシールドのみ装備で街中を進んでいた。
「ずいぶん奥まったところまで進んだけど、はたしてどのような罠が隠されているやら」
モニターから辺りを見回した後で、その一角に標準を合わせる。
「・・・たとえば、あの辺りかしら」
そこに頭部バルカンを打つ。そこからビルの壁の一部が倒れたかと思えば天井からがれきの塊が降ってきてさらには地面から鉄筋が針山の如く生えてくる。
「こいつは思った以上に面倒ね」
まさかここまで巧妙かつ執拗な罠を張り巡らせていくとは、たしかに自分たちを意識して張っていったとはいえ。ここまでくれれは単なる不良の悪戯ではすまされない。
「ここのリーダーは相当頭が切れそうね、やはり私が当たらなきゃいけないかな」
その後もキッカはあやしそうな箇所を調べては罠を発動させる。そしてそのうち最後の罠の発動とともに1機のMSが現れる。
「・・・ガンダムタイプか、こいつは極上の獲物だな」
そのMSに乗っているのは、今回のまとめ役の少女だった。この時点お互いの素性を知らないままに対峙することになるのだが。
 
造船会社では屋上で遠目の戦火を眺めやるレツに数人の社員が避難をせんとしてレツに呼び掛ける。
「おい、なんだかやばくなってきたみたいだから、俺たちもひとまず・・・・・」
「いや、ここは大丈夫だと思う。逃げちゃ悪いからな」
レツは半ばそっけなく応える。その心の奥にはキッカはともかく、カツやハヤトの姿がいることは語るまでもなく、また社員たちもそれを知るすべはなかった。
そこに一人の女性社員が近付いてレツに寄り添うように戦火を眺めやる。それに安堵したのか社員たちもそれに倣って遠目から眺めやる。
「そうだな、あのキッカ大佐だ、なにせあのホワイトベース最後の・・・・・」
別の社員が「おい!」と小声でたしなめるも、
「大丈夫だよ、あいつには迷惑だろうけど」とレツがなだめるように応える。いずれにしても一同は事の趨勢を見守ることにするのだった。
 
そしてあの女性も、遠くの建物から双眼鏡片手に戦況を見守らんとする。
「やはりあの娘、キッカ大佐と対するか、これも運命なのかねえ、ロニ・・・・・」
自らの今は亡き友だちに語り掛ける如くつぶやきつつ、双眼鏡をのぞき込むのだった。

| | コメント (0)

ep18:完璧な狙撃者<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

先の砲撃戦以来、不気味な沈黙を守る要塞、その内部でたたずむアルスは何を想うのか。
再びエルドラに舞い戻ったヒロトたち。カザミは新たなる機体で、パルも神殿に保管された剣に安堵し、そしてクアドルンの翼もある程度回復していた。そしてヒロトは先に封印していたあのパーツを供えていた。
今回のミッションは生き残りの住民を遺跡に避難させること、それもどれだけ頼られるか分からないが、すでにムランたちによって避難が進められていて、その手助けのため各自手分けして居住地を回るのだ。
しかしそんな時にも敵の来襲が、それを守るためにもヒロトたちが立ち向かうのだ。敵の攻勢を各自着実に撃破していく。先のストラと同じくパルやカザミにもいささかの迷いやおごりなく使命感をもってかかれば倒せない敵ではなかった。ことに狙撃範囲の広いヒロトが今回後方狙撃を担うことになりこれもまた着実にかかる。
一方フレディたちはとある村に残ったお婆さんを見付ける。先の砲撃戦で自分をかばって犠牲になった息子を想い生きる気力を失っていた。それをストラが何とか説得する。これもまたジェドとの誓いなのだから。
戻ってあらかたの敵を撃破したヒロトたちだったが、その敵の増援は何とあの機体だった。その強大な砲撃でヒロトのビットを殲滅し、今まさにヒロトたちに襲い掛からんとする。
一旦退避の後に敵の位置を探らんとするが、今の状況ではらちが明かない。そんな時アルスの通信が入る、かつてのヒロトの映像を伴って。
アルスが造ったこの機体は、かつてヒロトたちが経験した戦いのデータを元に造られたもので、ヒロトたちの失敗をも学習しその過ちを超えた完全なる存在と称している。いずれにしてもヒロトたちの模倣アレンジであることには変わりはないのだが。
戦況が膠着状態に入るもお婆さんを伴って移籍へと避難をするフレディたちが近づいていき、それがアルスの標的となる。それをカザミが体を張って食い止めんとする。それをヒロトが囮にしてアルスの位置を割り出さんとする。
はたしてアルスの砲火が放たれ、カザミもろとも巻き込まれんとするが、その砲火をヒロトが撃ち落とし、結果アルスの存在が割り出され、そこにめがけてヒロトが撃つ。銃砲を破壊され逃げるアルスをすかさず換装したコアガンダムで追撃。残りの増援もメイたちが対し、フレディたちはカザミが遺跡へと運んでいく。
遺跡にたどり着いたフレディたち、たしかに敵も障壁らしきものに手が出せなかったが。
アルスを追い詰めつつも、完璧なる自分を創り出さんとしたアルスに自分の不完全さを自覚しつつそのアルスを否定せんとする。着実なアルスの反撃に傷つきながらも辛くも敵を沈黙させる。しかしこれもアルスの分身に過ぎない、ヒトツメと同じように。
こうして住民の避難はほぼ完了し住民たちも少しずつ生きる気力を取り戻していく。ストラもまたジュドの想いを思い起こしつつ今回の使命を果たしたことに安堵する。
しかし戦いはまだこれから、クアドルンもまたこれからの苦難に想いを馳せる。
そして荒野に佇むヒロト、今回使用した武器を通じ過去の想いと約束、そして彼女のことに想いを馳せるのだが。

| | コメント (0)

ep17:聖獣クアドルン<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

降り立ったミラーグの山を訪れたヒロトたち。そこに住まう聖獣クアドルンと対面するも、還るよう告げる。この星の問題とも告げるクアドルンに、しかしこのまま帰れないと返すヒロトたち。ことに件の衛星砲が放たれるにはしばらくの時を要するが、やはり一刻の猶予もないのもまたたしか。そこでムランが入りそもそもの発端となったアルスのことをクアドルンは語り出す。そもそもがこの星を守るために創られたものだという。
古き民、フレディが呼んだ創造主もそれにあたるという。そもそも彼らによって創られたアルス、一見破壊のみの行為もクアドルンに言わせれば使命を全うしているという。それゆえ先の忠告はヒロトたちにエルドラに干渉をせぬようにとのことだが。
しかしムランが言うにはそもそもクアドルンは自分たちとともにこの地を守ると約束したはずだと。たしかにアルスもかつては星を守るためにクアドルンたちとともに戦った。その眠りにつき永い時を経て目覚めたら今住んでいる民を新たなる侵略者と見なして攻撃することこそが今の彼の使命だという。対してアルスと対話ができるはずのクアドルンも彼を倒すことが今の自らの使命と告げる。それはかつてマサキを呼び寄せ。その精神をとどめた原因を作った自らに対する贖罪でもあるかとヒロトたちも案ずるのだが。
一方で戦いの後に星を去った古き民。彼らの一部がたどり着いたのがGBNだという。それをもとにマサキとコンタクトを取って今の事態にまで至った。
それらの結果を含め自分一人でケリを付けんとするクアドルン。しかしヒロトたちもエルドラと今そこに住まうフレディたちのためにこのまま引き下がることはできない。そしてフレディもこの地の召喚台の使用の許しを求め、ついにクアドルンの心も動き始める。
そこでヒロト、他の遺跡は被害に遭ったのにここだけが無傷なのは古き民が還る場所だということで被害に遭わなかったのではないかと推測しクアドルンに問い合わせる。しかしそれも一時しのぎだというのだが、その間でも勝機を掴めればとまずは残った街の人々を避難させることになる。引き続きフレディを召喚役としてとりあえずは2日後の再会を約束する。一抹の懸念を残して。
ひとまず帰還したヒロトたち。よもやヒトツメ及びアルスが自分たちに対抗したガンプラに対して自らの武装を強化しようとは。
一方でヒナタ、先のミズキ事が気になりもう一度話かけようとするが。
現実世界にてのカザミ、もはや今までのようにカッコつけだけで闘うわけにはいかず彼なりに苦悩しているかに見えるが、そんな折幼き頃の父親との日々を思い起こす。それが高じてキャプテン・ジオンへのあこがれに結び付いたのか。いずれにしても今一度彼自身変わらなければならないか。
パルの方はかつての傷付いたクアドルンの翼を通じ、飛行機事故の件から立ち直るいきさつより、今一度のはばたきができるかと自分自身、そしてボルジアーナに問いかける。そういえばパルを励ました人物はやはり。
メイもまたマギーに件の砂について語る。それと同じく召喚できるのはやはりヒロトたちダイバーズのみだという、今のところは。しかしメイも他の三人について大丈夫だろうとわずかに確信できているが。はたしてそれからの展開はいかなるものとなるのか。
そしてヒロト、先の闘いで自分同様コアチェンジでの換装を行った機体について思いを致していた。そこに創作に行き詰まり散歩がてらの父が現れた。おそらくヒロトの苦悩を察しているきらいがあり、ガンプラで世界を救うのかと問いかける。父としては軽い冗談だったがヒロトにとってはやはり的を得ていて、それでいて表には出せないが、彼なりにヒロトを励まさんとしているのは間違いはなく、ヒロトもそれを受け入れ、再び立ち上がらんとするのだった。
しかしヒナタ、病院で未だ昏睡状態のマサキの病室を訪れ、ヒロトもGBNから帰ってこれないのかといった不安に駆られるのだが。

| | コメント (0)

ep16:天空の大地へ<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

ムランが用意した気球にてはるか天空まで舞い上がり、目指すは雲海に隠された天空の神殿だという。一抹の不安もあるが、子供たちが送られた聖獣の像と空渡しの灯篭に守られているという想いがパルとフレディを支えていた。
その一方でカザミたちが訪れた南の神殿。ここもすでに荒らされていた。物思いにふけるマイヤに今更ながら自身の軽い想いを詫びるもそれを受け流すマイヤだが、やはり戦火による心の傷は深かった。そんな気まずい雰囲気の中、ヒロトたちも合流する。ひとまずカザミが取り繕うとするも、そこに現地の住民とともにストラが現れた。たしかに今カザミたちとともにストラも頼れる存在になりつつあったが。
雷雲の中を突き進むフレディたち。風弾にあおられつつ、ついには振り落とされる二人。灯篭の一つにしがみつきながらも、とある台地にたどり着く。折しもそれはジュドの灯篭だった、あたかもフレディたちを救い出し導いたかのごとくに。その台地にそびえる山、それこそがミラーグの山ならば、その先に件の神殿がある。あとは進むのみなのだが。
戻って南の神殿跡、近隣の村で保護されてから復興に当たっている仲間たちとの旧交を温めんとしたが、そこにもヒトツメの偵察機が現れる。一旦は退けるも、それが本隊の襲撃の合図だとストラも告げる。ましてやこの地が難民たちの避難地でもあり再び避難させるのもまた困難。何としても守らなければならないと告げるストラ。ここにきて自身の使命についての自覚も芽生えたやもしれない。そんなストラたちに今の不完全な機体をより完全に近付けるため、そして村を守ることを約束し、件の神殿のある地域へと向かう。
しかしそれをあのアルスが察知する。
航行するヒロトたちにいずこからの砲撃が襲い掛かり、メイたちが振り落とされる。カザミはヒロトが受け止め、敵の砲手はまずメイが立ち向かう。その際たまたま実体化したボルジアーナ、ジャスティスナイトのシールドを活用してビームをやり過ごし敵の位置を割り出し攻勢に転ずる。しかし敵も数多の手段で対応しヒロトの攻撃を退ける。
一方パルとフレディも神殿の中へと足を進める。やはり聖獣が自分たちを受け入れてくれるかが不安だったがやはり引き返すわけにもいかない。こうしてたどり着いたのが“砂”が敷き詰められた召喚の間。そして聖獣もまた眠っていたのだ。
謎の機体と対峙するヒロト。その機体を操るのはやはりアルス。この地の保全を目的とし、ヒロトたちはその邪魔者だと告げる。なんとアルスの機体はコアチェンジで更なる武装換装で立ち向かう。これはヒロトのコアガンダムのオマージュというが、ただでさえ強敵ゆえにさしものヒロトも絶体絶命か。
聖獣と対面したパルもひとまずコンタクトを取らんとし、目覚めた聖獣はパルたちに呼び掛ける。
圧倒的火力でヒロトたちを追い詰めるアルス。それを察知した聖獣によって発せられたオーラが天を突き、発せられた雷でアルスを攻撃。ひとまずは退けることができた。そして天空からミラーグの山が降り立った。
変わってリアル世界の病院にて用を済ませたヒナタが先輩でもあるマサキの姉ミズキと出くわすが。やはりマサキの見舞いと関係があるというがその関わりやいかに。
後にヒロトたちも山の神殿で聖獣と対面するも、ムランとも知り合いである聖獣クアドルン。協力を取り付けんとするも、今すぐ還れと返す。はたしてその真意もまたいかに。

| | コメント (0)

ep15:使命(ミッション)ふたたび<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

復旧した遺跡からのフレディの呼び掛けにヒロトたちダイバーズが呼び寄せられた。そこでヒロトたちは自分たちが呼び寄せられたいきさつを知ることとなる。
自分たち並びに駆る機体はとある粒子“砂”で構成されて実体化するのだということを。これも以前聞いたような設定だが。しかし先に遺跡が損壊したせいか、カザミとパルの機体などが実体化できなかった。
さしあたり村に向かうヒロトたち。相変わらず復興はままならないが子供たちをはじめ人々も元気を取り戻しつつあった。あの兵器“月の雷”になす術もなかったが、結果的に村人もいくらかは救われ、引き続き信頼を得ることができたヒロトたち。
そんな中、何故か子供たちに阻まれるムラン。村に面識がないだけに警戒されているようだが、対するムランも突然離脱したヒロトに対しても旧知のマサキと同じかと懸念していたが。いずれにしても今の事態に至ったのには誰しもが悔やみきれない気持ちだった。ましてやレジスタンスがほぼ壊滅状態にある中、頼れるのはヒロトたちダイバーズだけである。それだけにヒロトたちの責任は重い。その上でヒロトたちは宇宙の月要塞へ至りそれを抑えることを目的とし、その手掛かりを探さんとするのだが。
まずは機体の実体化のために他の遺跡に向かうことになる。さしあたり三方に分かれて調査にあたることに。ことに東は聖獣が住んでいるというのだが。
ともかく未だ沈黙を保っている要塞の衛星砲、それが再び発動する前にミッションを果たさなければならない。出立に先立ちヒロトがマサキのことを語らんとし、ひとまずは受け流すムランだが、やはり許し切れてはいないと見たが。そしてメイもまたこれも人の心と受け入れつつあるのだが。
一方マイヤとともに南に向かうカザミ。そのカザミも何かとマイヤのことを案じていているが。フレディの方はあの空渡しの灯篭で聖獣を呼び寄せる合図となすという、そしてムランもその聖獣のことを知っているきらいがあるが。
そして敵の配備が厚い北側、向かう敵は以前のヒトツメとはやはり違う。どことなくゼルトに近い造りとなっている。そのウィンダムをベースとした敵に押され気味ながらも何とか退けていく。今度は飛行形体にコアチェンジするヒロト。最後の敵をおびき寄せてから撃退していく。今までの戦闘で感じた違和感から敵の残骸を調べんとするヒロト。しかし中から出てきたのは小型の機体、ひとまずメイが退ける。そういえば先の話でもこういった機体が出てきたがやはり何かの端末ということか。そしてその北側も敵の手によって破壊された後だった。そこにもさらなる増援が現れるのだがこれは偵察だけにとどまったのだが。
戻ってフレディたち。目指すミラーグの山はムランが言うには空に浮かぶ神殿だという。そこに至るため気球を利用して向かうのだが、はたして何が待ち受けていることか。
そして戦火の中MS群を退けたゼルトザーム、おそらくマサキの叫びは何を意味するのか。

| | コメント (0)

第6話:忘れられた地で(その1)<機動戦士ガンダム・クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは、いよいよ地球圏に降り立ったキッカたち。降り立った先は日本。そこは長年の戦乱で疲弊しつつ人々が細々と生活していた。そんな日本の東京で暴れ回る集団との対峙の末に重要な局面を迎えるストーリーをお送りする運びです。はたしてその帰結やいかにといったところで、それでは、ごゆっくり。
 
ちなみに前回のストーリーはひとまずここに。
イントロダクション
第1話:ホワイトベース最後の勇者
(その1)
(その2)
(その3)
第2話:生きるということ
(その1)
(その2)
(その3)
第3話:継ぐものたち
(その1)
(その2)
(その3)
第4話:月で待つもの
(その1)
(その2)
(その3)
第5話:ガンダム、行きます!
(その1)
(その2)
(その3)
それでは本編をば、あらためてごゆっくり。
 
 
日本
宇宙世紀より地球連邦の成立以来、かつては埋蔵資源が乏しい反面経済力で繁栄していたが、時代が進むにつれ、国力も停滞していった。
それでもかつての1年戦争にて大して被害は受けてはおらず、それ以降も比較的治安も安定しており、それなりに安全な場所と言われ、連邦軍の駐留も必要最小限に抑えられていた。
とはいえここ最近の動乱を受けて、最近では関東地方を中心に何かと物騒になっていった。
 
横浜の繁華街、少しさびれた感もあれ、公私の交易もありそれなり潤ってもいた。そこのとあるバーで一人の女性がカウンターでブランデーのグラスを傾けていた。
「そういや、あのキッカ大佐が月から新型のMSをひっさげて不穏分子を片付けるって話じゃないか」
「そいつはいいな、ここ最近なにかと物騒でいけねえから、あらかた片付けてもらって静かになれればいいがな」
「そう手放しじゃ喜べねえぜ、平和になったらなったでまた連邦のお偉いさんが市民を絞めつけりゃまた同じことの繰り返しだ」
「まったくそんな連中も片付けりゃいいのによ」
少し陰気な噂話が流れる中、女性の隣に座っていた男がグラスのビールを一気にあおった後でおつりはいいと紙幣をカウンターに出して酒場を後にする。その際件の客に軽く語り掛けるように「障らぬ神に祟りなしだ」とつぶやく。対して男のことを知っているのか、客も重い沈黙で見送るのだった。
そしてそれらを女性もゆっくりブレンデーを傾けつつ微笑で見送るのだった。
その後女性もバーを出てから傍らのバイクで街を後にする。しかしそれをなぜかさっきの男、レツが見守るのだった。
 
そんなやり取りと前後してタイニーウィングは地球へと降り立ち、日本、川崎にある連邦軍日本支部の基地に停泊する。日本支部は先述の事情から武装等の配備はごく少数なこともあり、補給関連は艦の燃料や生活物資等を中心とし2、3日の停泊を予定していた。
さしあたってライエル、クムを伴って基地の司令部にあいさつのため出向する。
基地の司令官はキッカにしては知らぬ顔ではなかった。82年の出雲での旅行にてジオン残党のウラガン小隊からの護衛にあたったエージェントの一員でもあったのだ。
「久しぶりですな、キッカ大佐」
「恐れ入ります、准将どの、当艦の補給に関してできうる限り」
「はい、それに関しましては・・・・・」司令官の背に軽い緊張が走る。キッカの警戒の眼差しを感じていたのだ。
実はそのエージェントについてはキッカも快く思ってはいなかった。クムとライエルはあずかり知らぬがかつての襲撃ではたしかに助けとなったが、グリプス戦役にてはティターンズと手を組んで自分たちに牙を剥かないかと内心怯えてもいたのだ。結局それは杞憂―当時のエージェントが協力を拒否したこともあり―に終わった。加えて戦役においてカツ、ハヤトが戦死したことでの同情もあったのだが。
「・・・ともかく我々も、今更ながらできうる限りお力添えをさせていただきます」
「ええ、お願いします」
水面下の駆け引きもひとまずは収まって、司令官がとある問題を耳にする。
「実は、この界隈で一つ問題がありまして」
「と、言いますと」
「ここ最近、というよりも一年戦争以来の軍備関連、ことにMSについては民間への払い下げのものもありまして、それらを使ってこの地域では東京を中心にいろいろと悪さをしている輩がありまして」
「東京といえば、首都機能が失われて大半のビル群が廃棄されているというじゃないですか。そこをテロリストが根城にしていると」
「あ、いえ、テロリストというほど大それた連中ではなく、ただ暴れ回るだけの、いわゆる不良どもの集団でして」
「不良ですか、潜伏したジオンやティターンズの残党じゃなくて」
「少尉、民間でもMSの運用はなされていますよ。ただそれにはそれなりの許可がいりまして」
クムが意見を述べ、ライエルがたしなめつつそれに応える。その上でキッカが司令官の要件について述べる。
「彼らは違法のMS乗りってところね。それの取り締まりに我々も協力をせよと、申されますか」
「まあ、ありていに言えば。近隣の基地に応援を要請しているのですが、最近の情勢と現地の情勢も小規模ということもあり、なかなかに」
「ずいぶんお粗末なのね、せめてあのハリボテでもよこせばいいのに」
苦々しく応えるキッカに、クムもやけに心配そうにのぞき込む。
「あ、それはこっちのことだから。これも私たちで対応できればそうしたことに越したことはないわね」
クムをたしなめてから、あらためて司令官に了承を告げる。
「ともかく我々としても微力を尽くします」
「はい、できうる限りの情報を提供いたします」
というわけで、キッカの特務隊は東京に巣食う不良グループの取り締まりの協力を受けることになる。
 
司令部を後にして、TWに戻るキッカたち。そこでも艦の整備にあたっている者たちがいた。ただキッカが違和感を覚えたのは、整備にあたっていた者たちだった。
「あれって、民間の技師のようね」
「はい、たしか川崎の造船会社の社員で、ここの事情から大きな艦を整備する際には許可を受けた民間の技師を使う慣習となっています」
キッカの言葉にライエルが応える。続いてクムも軽く言葉をかける。
「そういえば造船技師といえば」
「うん、そこで働いているけど。今は立場が立場だからね」
「・・・はい、申し訳ありません」
「ううん、ありがとう」
そんなキッカとクムのやり取りをライエルも快く見守る。しかし待ち受ける任務はささやかながらも過酷なるものだった。
 
その造船会社に勤めていたレツ、船の設計を一旦切り上げ、屋上で羽を伸ばしていたその時、遠くから何かの振動音が響く。
「また東京が荒れているな、大事にならなきゃいいけど。特に今はキッカがいるからな、あまり手荒にしてくれるなよ」
遠目で見守りつつ話しかけてから、また屋内に入っていく。ひとまずは新たなジュピトリス級輸送艦の設計を完成させるために。
 
そしてその東京からほど遠くない場所で、先日レツとバーで居合わせたとある女性もまた。
「結構集まっているようだね、こいつは面白くなってきた」
と、ひとまず彼女もまた事の趨勢を見守らんとしていたのだが。

| | コメント (0)

ep14:めぐりあい、そして<今更ながらビルドダイバーズRe:RISEレビュー>

さて今回から第2シーズンのはじまりというところだけど、まずフレディとヒロトたちダイバーズとの出会いへのいきさつから物語は始まる。
かつてフレディは読書好きのごく普通の男の子だった。村での畑仕事の傍ら偶然見つけた本に記された遺跡を訪れては、姉のマイヤにとがめられつつもそれについて調べる日々を送る。
おりしもここ最近ヒトツメなる謎の機械の襲撃を受けてそれに対抗するためのレジスタンスに兄ジェドが参加していた。それに力添えをしたいと友だちのストラ同様に思っていたこともあったが。
そして偶然遺跡の石板が反応し、映し出されたのはなぜかかつてのダイバーズたちを中心としたGBNでの戦い。その中でリクたちの、ことにサラを助けるための戦いにフレディも胸を躍らされた。
その創造主の降臨のための遺跡だというが、今はただリクたちの戦いを見守るだけだった。
やがてひそかに訓練を続けるストラとともにヒトツメたちの監視兵を見かけ、それがじきにフレディの村も襲撃せんとすることでもあったが、いずれにせよ戦いの日は近づきつつあった。
その日も遺跡へと通うフレディ。その途中ついにヒトツメの本隊が村を襲わんとしたのだ。急いで遺跡にアクセスを試み、ついにヒロトたちダイバーズと接触する。
それ以降ヒロトたちとともにヒトツメと対して様々なミッションをこなしつつ、月でのアルスとの邂逅。そして月の兵器によるセグリ消失とヒロトたちの離脱。多くのものを失いつつ、再びヒロトたちにアクセスせんと、先の攻撃のあおりで損壊した遺跡を自分なりに復旧し、ついにヒロトたちを呼び寄せることができた。今度こそすべての決着をつけるため。
しかし別の場所では、とある意志が目覚めんとしていた。

| | コメント (0)

第10話:再び赤き星へ<機動戦士ガンダム・鉄血のオルフェンズDAWN>

さてみなさん、今回はスケジュールの都合で本日オルフェンズDAWNの公開と相成りました。
そんな今回のストーリーは、成り行き自らのガンダムを手に入れたクアールと、彼女を助け仲間に加わった蒔苗のひ孫陽日がいち早く火星での不穏を解決せんとする様と、次の任務のために地球へと向かわんとする暁たち鉄血隊の様子を交えてお送りする運びです。はたしてどのような展開が待っているか乞うご期待といったところで、それでは、ごゆっくり。
あと今までのストーリーもこの場を借りて紹介したいと思いますので、ご興味があればそれらもお目通し下さい。
 
第1話:暁に立つ
 
第2話:汚名
 
第3話:世界を知れ
 
第4話:アステロイドの猫
 
第5話:テイワズの息子
 
第6話:マクギリスの遺産
 
第7話:散る命、守る命
 
第8話:鉄血の志
 
第9話:クアールのガンダム
 
以上をもとに今回のストーリーをお送りいたします。あらためてごゆっくり。
 
 
木星圏を発ち、地球圏へと臨むイサリビ、通常航行を利用して雪乃が訓練を兼ねた試験航行のため船長席に座していた。
「このデバイスもやはり新型のデバイスを組み込んでいる」と感慨深げに手動のコンソールを操作しつつ、脳波コンソールで艦内の基本操作を試す雪乃。各機関の状態をチェックし、航行上の外部の状態を確認しつつイサリビを動かしている。途中オペレーターのアドバイスを受けるもまずまずの成績だった。そんな中偶然菊千代がモニター越しで雪乃を嗜めるように話しかけ、一瞬雪乃もひるんでしまったが。
そのうち奇妙な船の残骸群を発見する。ひとまずイサリビを停止し、まずモニターで状況を確かめると、なんと先に木星圏を訪れたGHの調査船団だったのだ。念のためにライドたちが護衛にあたり、数機のMWを差し向けて調査にあたる。そしてその中で恐るべきものを発見した。特殊金属製の棒状の物体。これこそがかの“ダインスレイヴ”だったのだ。
イサリビ格納庫に持ち出されたその忌まわしき矢を前に、菊千代が重い口を上げる。
「これが“ダインスレイヴ”なら、なぜこんな禁断の兵器が」
菊千代の懸念にライドが応える。その口調もやはり重かった。
「“ダインスレイヴ”はなにもGHのトップシークレットというわけじゃない。要は硬くて長い物体を超高速で打ち出せばナノラミネートの装甲も簡単にブチ破れるといった具合だ。それを可能にするのがエイハブ・リアクターってわけだ。その特性を活かせればいくら寄せ集めだからとて」
「理論上は可能ということですか」
「そういうことだ」
「やはりこれもあの人たちと同じなのかな」
かつてのマクギリス派の人間なのかと遠巻きに暁も懸念する。とはいえこの事態をGHは捨ておくわけにはいかない。かといって直接伝える義理もなく事態の推移は彼らに任せ、自分たちは航行を続けることにする。
その際虚空を見上げるように物思いにふけるラッシュ。心の中でネコ娘クアールのことを想っているのだと踏みつつ、ひとまずは見守らんとするライドと暁だった。
しかしそれ以上に火星の状況に危惧を抱いていたのだ。
 
その懸念は的中した。まず火星のアーレス基地が攻撃を受ける。かの“ダインスレイヴ”をもってほぼ壊滅の憂き目にあう。続いて本土基地も同じくダインの斉射で壊滅する。たまたまそこに立ち寄るも襲撃で重傷を負った新江をはじめ幾人かの隊員を除いて。
さらにはGHの援助があれ、民間のロウ社運営のハーフメタル採掘施設もまた資源奪取のため、そこを制圧せんとするMS群によって被害を受ける。
そこに駆け付けたのは2機のガンダムフレームのMS、オセとフォルネウス。陽日たちが輸送船を自動航行で乗り捨てて火星本土に降下したのだ。
敵MS群に立ち向かうオセとフォルネウス。流麗な立ち回りで敵をなぎ払う陽日に対し、実は初めての重力下での戦闘で戸惑いがちなクアールも借り受けたナギナタ型のソードで立ち回る。こうして獅子奮迅の活躍で敵を退けた二人。倒された敵も最期には自爆して何者かが分からずじまい。加えて施設の被害もかなりのもので、作業員の中にも多数の犠牲者も生じてしまったのだ。
被害状況の確認のためとロウ社社長ザックとファクトリー専務ユリウスことユージンが駆けつけた。そこには被害を受け犠牲となった作業員。中にはアトラの昔の仕事仲間がその子供で暁たちと付き合っていた子をともなって夫の死を嘆いていた。
まずザックが沈痛な面持ちで遺族に詫びんとするも、そこにオセから飛び降りたクアールが駆けつけて助けられなかったことを嘆きつつ土下座で詫びる。
「クアールたちがもう少し早く来れば、本当にごめんなのだ」
「姉ちゃんが悪いんじゃないよ、暁の兄ちゃんがいないのをいいことに悪さをしたやつらのせいなんだ」と子供が気丈にクアールを励ます。
「キミたちは暁のこと知ってるのか」
「うん、父ちゃんが言ってたよ、暁のお父さんは三日月っていって火星で一番強くて怖いチンピラで、暁の兄ちゃんはクーデリア先生の後を継いでいつか火星の大親分になる人だって」
そのやり取りを聞いて、ザックはひとまず陽日になだめられているクアールを下がらせ、とある邸宅へと招き入れる。そこは温室内の庭園にて初老の婦人が佇んでいた。
その婦人は「藍那(クーデリア)の友人か」と誰何し、対して陽日が恭しく挨拶をしてからクアールを自分の友人と告げる。
そこに二人の女性、アトラとクーデリアが現れ、陽日が恭しく挨拶をし、それに伴ってぎこちないながらもクアールがそれに続く。続いてメリビット、クッキーとクラッカーが入ってきて、女性陣でのお茶会が開かれることになった。
一方で火星支部の被害を受けザックたちが重傷の新江を訪ね、今回の状況は本部が懸念した旧マクギリス派の残党が暗躍していたと告げる。
そもそもマクギリスを討ち、残党の暗躍は意に介する必要はないと踏み、それでいて監視は怠らぬように配慮したラスタルだったが、その残党たち、当時まだ幼かった石動の弟指宿が頭角を現すや~ちなみにそれと前後してトドがモンタークを離反してから、まずモンタークを中心として旧マクギリス派をひそかに再編させてから界隈の不穏分子を、まず周囲の宇宙海賊たち、さらには旧ジャスレイ派を中心とした反テイワズ・タービンズ勢力をひそかにかつ巧妙に集結させ、その戦力を蓄えていった。先のサンダルフォンらMAの襲撃もその一環だったのだ。それを踏まえてラスタルもライドたち鉄血隊にもそれらにあたらせたのだが。
そこで新江も今回の襲撃の後で次の作戦に当たらんとしていると予測し、それに関する情報を航行中の鉄血隊に連絡、ついでそのまま地球に向かわれたしと要請する。
それを受けたイサリビもひとまずは了承。ことに火星の襲撃のことも告げられ一瞬暁もアトラたちのことを気にかけたが、アトラたちへの直接の被害はなくそれについては安堵したのだが。
一方でその襲撃者たちを退けた二人の女性についての話題が持ち上がり、それについてラッシュもまた気にかけんとしていた。
変わって火星から地球へ向かうGHの輸送艦、そこには先の任務からの痛手から立ち直ろうとしたアルミリアたちが乗っていた。事情を知りその後の調査や処理をほとんどガエリオが行ったことで落ち込むも、傍らにいる女性士官がいろいろ世話を焼いて今ではようやく落ち着きを取り戻していたのだ。その火星支部出身の女性士官はマノン。あのアインの血縁であり、アインの汚名を晴らさんとGHに入隊し、彼女も俗な言い方ながら“名を上げん”としていたのだ。それを見越してかガエリオにスカウトされ、アルミリアおつきの武官としてこの度地球行きを相成ったのだ。そんな彼らにも火星支部の被害の報せはもたらされ、それについての対処を本部に告げ、その中には件の鉄血隊への期待もほのめかされているかとアルミリアは察し、それに対しての自らの無力さにもどかしさを感じずにはいられなかった。ともかくもアルミリアは暁たち鉄血隊より一足先に地球に帰還し、新たな任務を待つのみであった。
戻ってバーンスタイン邸ではクアールたちがアトラの接待でお茶会に興じていた。話題は暁たち鉄血隊のこと、そして控えめながらも旧鉄華団のことが挙げられた。彼らの熱い戦いにそれぞれ程度があれ胸を弾ませる二人だった。
そこでも地球アーブラウのタカキが下院議員に立候補することが話題となった。もともと陽日やクッキー、クラッカーの援助はアレジを通しての彼のはからいでもあった。
そんな中ユージンが現れ、イサリビら鉄血隊が今回の事態を受け火星を通過して一路地球圏へと向かう報せを告げた。
ラッシュと会えないのかと軽い落胆を覚えるクアールだが、追い付ければいいと陽日も返す。対してユージンも出立の手配を約し、先に乗り捨て回収した輸送邸に装備を整えて後に鉄血隊を追う形となるのだった。
そしてアトラが暁のことをよろしくお願いしますと告げ、陽日は恭しく、クアールは二つ返事で応える。
そしてシャトルに飛び立つ陽日とクアール。その様をアトラたち、そして駆け付けた子供たちが見送るのだった。
 
そして舞台は地球へ移る。アーブラウ首都エドモントンでは演説をするタカキを遠目に、冷ややかな表情で見守る一人の女性がいた。
 
次回・鉄血のオルフェンズDAWN
“出会いと再会と”
今こそ兄さんと閣下の、そして僕の望みがかなう時が来る。
 
一応のキャラクター設定
指宿・カミーチェ:かつてのマクギリスの腹心、石動・カミーチェの弟で、成長して旧マクギリス派を再結集させて打倒ラスタルを掲げる、というのがひとまずの目的とされている。ちなみに彼を中心とした反乱分子の取り締まりの協力をライドたち鉄血隊にラスタルは依頼したのだ。今はまだ名前だけしか挙げられないが、いずれ暁たちの前に立ちはだかることだろう。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧