こち亀

両津和尚の巻(44、77巻)<懐かし両さんの傑作レビュー>

今回は両津がお寺で修行するといったシチュエーションを新旧のエピソードをからめながらもお送りしたく思います。

何かと素行の悪い両津を懲らしめついでに真人間にするべく、お寺での修行を課すも、あまりの厳格さからついには寺を脱走していろいろ悪さをするも結局捕まってしまうというのが新旧のお話の大まかなあらすじである。今回は後者のお話を中心に詳細を述べたい。

そもそも両津を懲らしめる、というよりやっつけてから反撃に転ずるも結局打ち負かされてしまうといったシチュエーションは枚挙にいとまがない。後者の場合は京都という土地柄が相まって、そこの古寺に取り入りあわよくば乗っ取ろうという話に流れてしまった。

そんな両津なのだが、後期のお話ではお酒の誘惑を断ち切るため進んでお寺での修行に打ち込んだり、煩悩を払おうと無理やり監禁されて生気まで取り払われたりといったお話も派生作として紹介したい。

結局お寺で修行しても両津は両津だというのが大まかなオチなのだが。

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今週の神様42号:案の定戻ってきたあの男の巻

やっぱり戻ってきたこち亀、そして両津。今回何のかんのと部長になり代わっていろいろ悪さをしたお話でちょっと痛快だったな。
それからティガーがゲスト出演のくだり、たしかに両津に輪をかけたキャラなだけに両津もたじたじだったか。これはこれでいいけれど。
あと数十年後の掲載の話だけど理論上不可能ではない。何故なら藤子F先生には藤子プロ、赤塚不二夫先生にはフジオプロがいるように、秋本先生にはあとりえびーだまがあるのだから。

というわけで今週のジャンプレビューは、

<ONE PIECE>
ペドロ捨て身の自爆もむなしくなおも追っ手は尽きず、まさにマムの餌食になろうとするその時、サニー号のクードバーストでひとまず難を逃れる。そしてルフィは一人踏み止まるのだが。

<幽奈さん>
呪いのゲームとは言うけれど、マンガの作風からこんなものかなあ。こいつは単行本版もやはり楽しみか。

<銀魂>
立ち上がったのは定春だけではなく、そよ姫たち、そして神威もまた敵の前に踏み止まる。そして星海坊主もまた。

<磯兵衛>
徹夜に挑戦する磯兵衛だけど、ちゃんと目的がなくちゃやはり意味がないからなあ。

あと帰ってきたと思えば漫画太郎せんせいもワンピのパロディで顔出したな。あの人なりのご応援企画ってやつだろう。というわけで早くてもまた来年、遅くとも2020年にまたお会いしましょう。

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林間に燃えた商魂(コミックス72巻)<懐かし両さんの問題作レビュー>

さて今回は各誌レビューの日なのですが、お盆のスケジュールの都合により、急きょこち亀のレビューをお送りし、今週分のレビューは来週に持ち越します。あらかじめご了承のほどを。

 

ある日派出所のメンバーで林間のキャンプに出掛けようとしたが何故か2人分部屋が足りない。そこで両津だけ外の寝袋で止まることになる。明けて嵐で道が寸断され、両津が山を越えて物資を調達したのだが。

このお話も80年代中盤で見受けられた、前半の両津の不利な状況から立ち直るのはいいけど、中盤で羽目を外して結局ズッコケてしまう。このお話もせっかくの儲けがフイになってしまった。まあこの展開はこの際述べるまでもないとして、このお話で挙げたいのは宿泊したコテージのお話。部屋が足りないのに作為を感じるのはともかく、対応した店員の態度、ある程度のサービスについて配慮してもいいけどそれがなされない。これ秋本先生のキャラクター描写といえばそうだけど、このシーンでいくらかのサービス業に喧嘩を売っていたかもしれない。まあこれもギャグといえばそうだけど、やはり人情的にはどうかと言わざるを得なかったのだ。

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ヤラされ両さんの人生行浪<こち亀感謝祭6月号>

さて今回も性懲りもなくこち亀コンビニ文庫6月号のレビューを行います。まあ今までのレビューの引き返しですが。

やはり全体的に後期作品ほどイジられっぱなしでやはり活躍しているとはいいがたいかも。まず勘定せんのお話は先に述べたから、次のみんなでギネスのお話はギネス記録に挑戦するも結局みんな無駄に終わった。まあチャレンジすることに意義があるけど、ほとんど報われないからやはり面白くない。それにつけても部長の偽善性は前々から見え隠れしているが後期ほどやはり露骨すぎた。そして1文字の巻でやはり好き放題に言われっぱなしで、最後本田に丸投げしておしまいと、やはり何かが違うといった感が強い。

それらをかんがみて下町グルメの巻とを比べればその想いがひとしおしなってしまう。これも先に述べた凋落ともいえるのではないかともやはり言えるかも。

ともかくもギネスの巻での両津の最後のセリフ「わしの人生っていったいなんなの」それが読者の心に重くのしかかってしまうかもしれない今月号でした。

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踊らされ両さんのちょっと反省会<こち亀THE BEST17年5月号>

さてみなさん、今回はお久しぶりのこち亀THE BEST5月号にてのレビューをお送りいたします。それでは、ごゆっくり。

たしかにBESTだけあってある程度の傑作ぞろいということだけど、たしかに読んでみればその面白さが認められるかなということで、あらためてそれら感想を述べることにしましょう。

まずオーラ測定器の巻は両津のオーラを測らんといろいろイジってみたお話で、やはり昔日のオーラが萎え果てしまった感もあったが最後のおとり捜査はそれ以前の両津を一時取り戻した感もあった。

松の木小唄の巻は盆栽シミュレーションゲームを通じて後半になっていわゆる“機械におちょくられネタ”に堕したかなといういうことで。

歌舞伎の巻は、たしかに江戸時代は大衆の娯楽ととらえるのもいいけれど、今や日本が誇る文化ということだから、そうそう羽目を外せないのもやはり事実ということで。

そしてバラの巻は部長がバラに興じて両津があれこれ顔を突っ込むというお話で、最後は部長がハメられたけど、それに先立って両津がこらしめられたお話が出たからそのお返しだったか。

まあこれらのお話はほとんど2000年代のお話だから、あの時それでもまだこち亀はまだまだ健在だといった感もある。それから今の秋本先生の活動を踏まえていつか顔を出してほしいと思うけれど。

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今更ながらMr.クリスについても語る。

さてみなさん、今回は今やこち亀と並ぶ、秋本先生の名作アクション漫画『Mr.クリス』について軽く述べたいと思います。それでは、ごゆっくり。

こち亀連載時にも数多くの短編や短編シリーズを手掛けた中でも今回特に人気を博したのが『Mr.クリス』だった。

世界を股にかけて活躍した腕利きのエージェント繰巣陣は陰謀で再起不能の重症を負う。何とか再生手術で一命は取り止めたが、新たなる身体は女の身体だった。生まれ変わったクリスの新たなる活躍が再び始まるのだった。

このクリスも初中期のこち亀同様バイオレンスながらも痛快なアクションあり、ハードボイルドあり、時には人情味もあって、まさに古きよきスパイアクションを彷彿とさせている。

中でも両津とのコラボレーションの作品も描かれたのだけど初めはちゃんと冒険活劇の体を成しているが後半は後期特有のイジられ話、結局完全に別物である意味劣化したかなとも思われる。

今後のリリースを含めてもしもコラボが出てくるなら前のアクション活劇のお話を描いてほしいのだが。

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パニックじいさんの巻(コミックス42巻)<懐かし両さんの問題作レビュー>

昨今高齢者の痛ましい交通事故がどういうわけか相次いで発生し社会問題にもなったけれど、こち亀でもおよそ30年前に高齢者の交通事故を取り上げたお話が載っていた。それは『パニックじいさんの巻』である。

ある日交通事故の現場に対応せんとした両津たちにさらに一台の個人タクシーが突っ込んできた。運転していたのは一人の老人で、両津が職務質問せんとしても全然意志が通じない。そうこうしているうち、さらなる混乱を引き起こし結局パニック状態の責任を両津が取らされたそうな。

たしかにお年寄りのとぼけた対応がギャグとなっているのはあの当時としては差し支えがなかったけど、前後不覚状態で運転しているのはやはり問題だろう。

もっとも、先の飲酒運転、最近の太陽光発電の巻もそうだったけれど、社会問題を笑い飛ばす秋本先生の姿勢としては正しいとも受けられるだろう。もちろんお話がズレているか否かは別として。

ともかくも高齢者の交通事情にひとかどの意見を述べているとこのお話を受け止めたい。

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こち亀・ひとまず総括反省会

さてみなさん、このたび少年ジャンプにおいて、いや日本マンガ界において長きにわたって活躍し続けた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が40周年という区切りをつけたところで、その永い歴史にひとまず幕を下ろすことと相成りました。そういえばここ昨今の単行本の冊子が一層くらい厚かったのはこれが関わっていたのかとも今更ながら思ったりもしていますが。

さてその主役たる両さんこと両津勘吉。当初は破天荒で傍若無人なイメージで周囲を引っ掻き回している感が強かった。そんな両津の暴走を食い止めるストッパー役の大原部長や金持ちで美男美女の警官、中川と麗子。元暴走族の白バイ隊員本田と脇を固めてお話が進んでいった。

彼らの活躍とあわせて程よいナンセンスも味を出しているのはいいけれど、そのうち両津の暴れっぷりを各自が次第に抑えるようになり、その一環として天界の魔法使いやら神様やらがバチを当て続けての悪戦苦闘に転がったかと思えば、今でいう“罰返し”といわんばかりに彼らを巻き込んでの大暴れ。思えばこれが全盛期だったのだろう。

それから時折両津を悩ます特殊刑事や爆竜大佐をはじめ強力キャラ登場の反面両津自身はただ振り回されっぱなしのいわゆるパワーダウンの感が強い展開に相成り、あげく格下の婦警やら通りすがりのモブキャラまでにいいように踏んだり蹴ったり結局全盛期の反骨精神もすっかり萎え果ててしまい凋落は誰の目にも明らかだった。あれでは罰返しどころか出来レースであるかのように。
たまにはいいお話や活躍する痛快話もあるけれど、結局は”たまには”でとどまってしまい、基本はズッコケ話がほとんど、もっといえば負け癖がついてしまったかなといった具合で。

途中アニメやドラマが放映されたり銅像も建ったりもしたけれど、それでも肝心の原作がいまいちだった。

そして昨今はなんとかお話が持ち直した感もあったけど、今にして思えばこれもいわゆる小康状態だったろうし、それが現在にいたり今回の連載終了と相成ったわけで。

まあ連載が終わったら終わったで今後もアニメやドラマ等の企画もひょっとしたら持ち上がるだろうし、コンビニ文庫も当面続くかもしれない。

そして当の秋本先生やアトリエびーだまの方々もまだ描きたかったお話だってあるから、これもひょっとして時折ジャンプ等に再び顔を出すかもしれない。

ともかくもこち亀は生きた伝説としてこれからも生き続けることは間違いはない。ドラえもんをはじめいくらかの作品がそうであったように。

でもひとまずはこのひとことで締めくくりましょう。

「両さん、秋本先生、本当にお疲れ様でした。またいつかお会いしましょう」

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大東京ゴミ事情(コミックス86巻)<懐かし両さんの失敗作レビュー>

さてみなさん、ひとまず連載終了を迎えたこち亀ですが、この場でこち亀のエピソードレビューをばお送りしたいと思います。それでは、ごゆっくり。
 
今回挙げたいのは『大東京ゴミ事情の巻』(コミックス86巻)

その当時の都条例改正に伴いゴミの分別をめぐってひと騒動が巻き起こるというお話なのだけど、このお話ははっきり言って失敗作ともいえる。

まあ肝心のお話といえば、ゴミの分別でクギを刺された両津が、近隣のゴミ分別を取り締まろうとするも、次第に近隣の住民が両津両津と書かれた袋を捨てるので、それを両津が処理に追われてしまうといったオチなのだが、実は2ページ分尺が余ったのでそれからいろいろ話を描いて最後には部長お怒りオチにまとめ上げたといった経緯がある。

その最後のゴミを押し付けるシチュエーションははっきり言って違法なのだけど、かつてのあくどい商売で売れ残ったモノの処理オチと同じに描かれたものだろう。実際その流れでお話を進めたきらいがあったから。あと当時の条例が来年に延期されたことからひとまず予想ネタと通したということも挙げたい。今はどうなったかは知らないけれど。

結局このお話を失敗作と銘打ったけれど、今になればこれもこれで面白いといった結論に達している。まあ蓼食う虫も好き好きといった具合に。

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今週の神様42号:こち亀は永遠に不滅ですかの巻

ついに、というかようやく、というか一応の最後は全員集合と記念すべき第1回をあらためて掲載。こうしてみればやはり違いが感じられるなあ。

ということで今週のジャンプレビューは、

<ONE PIECE>
何もかも相いれない非情なサンジの兄弟ニジ。さらにはお世話になったパラティエの面々を狙って威迫されてはグウの音も出ない。憤りが募る中、調整漕で眠っている兵士たちを目の当たりにするサンジ。これがジェルマの秘密の一端だというのか。

<トリコ>
トリコとスタージュン。実はフローゼから産み落とされた兄弟だった。そんなスターの想い、そしてトリコの中の鬼の想いを喰らい、トリコもまた甦っていく。

<銀魂>
迫りくる不死の軍団に果敢に立ち向かう銀時、しかしなす術もなく押し返されていく。その危機にはたして。

<磯兵衛>
母と先生との闘いはまさに天地を貫く闘いだった。誰もが一つとなってこの闘いを見守った。結局多少は荒らされたが、何とか乗り越えられたか。

というわけで前回偉大なる瞬間を、と述べたけど当たり障りのない終わり方だったな。しかし良かれ悪しかれ愛されていたこち亀と両津。しかしどこかで言ったけど、偉大なる作品はひとまず区切りをつけても、その時点でまた始まりの時を迎えるのだと。一応偉大な作品たるこち亀もまさに新たなる始まりの時を迎えたのだ。まずはこれからのこち亀の活躍を期待して、この言葉でシメることにしましょう。

『両さん、秋本先生、40年間ご苦労様でした、本当にありがとう、また後日の反省会でお会いしましょう』

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