スクゥエア・エニックス

鉄拳7・追加キャラクター、ですか:ノクティス編

さてみなさん、人気稼働中の鉄拳7、その追加キャラとして、今度はスクエニの代表作、ファイナルファンタジーⅩⅤの主人公ノクティスが登場する運びとなりました。

まずなんでスクエニなんだという疑問がもたげるや、そういえば旧スクウェアにてエアガイツという作品の製作に旧ナムコが関わったといった事情があることで、現在のノクティスの参戦につながったのだろうか。まあスクエニ・FFのキャラといえばクラウドやライトニングの方がしっくりいくだろうけど、ここはファンの反応を待つということで、無難にノクティスといったところか。まああとソウルキャリバーのリリースも下火になっていることでひとまず鉄拳といったところで。

そういえばノクティスも武器を使用するということでひとまずは有利に運びすぎるだろうといった感も強いが、そこはある程度の調整がなされるかもしれないので、興味があればプレイする価値もあるといったところで、その意味でも楽しみともいえるだろうか。

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続・ドラゴンクエストⅩⅠ、ですか

さてみなさん、日本のRPGゲームファン待望、ともいえる『ドラゴンクエストⅩⅠ・過ぎ去りし時を求めて』がいよいよ7月末に発売される運びとなりました。

思えば当ブログもそのさわりをご紹介したのが15年ごろ。さかのぼり製作決定から今まで2年弱の月日がたち、ご周知のとおり任天堂さんからスイッチの発売が決定された。いずれスイッチ版も発売されることだろうけれどとさておいて、

気になるストーリーは、勇者として選ばれた若者が何らかの陰謀に巻き込まれ悪魔の子として国を追われつつ世界の危機に立ち向かうといったストーリーということで、これは旧スクウェアさんの初代FFTに近いかなということで。

あと3DSならではのシステムとして昨今の3D視点から往年の2D視点でのプレイが可能だということで。まあ3Dに関してはPS4に劣るかなというのはやはりグラフィックの鮮明さだけだろうし、3DSではドラクエⅧの実績もあるからあれでも十分プレイできるとは思う。しかし往年のドラクエファンとして2D視点はある程度懐かしさとともにプレイできる。しかもプレイの骨子はほぼ変わりはないからこれも一安心といったところ。

オンラインのⅩはもとより、その前のⅨから7年ほどを経て、初めてDQに接する方、往年のファンの方も含め待ちに待った新作ということで(DQヒーローズもあるけど)これは狩っておいて損はないとも思うし、あとスイッチも購入を兼用している方もその方面で期待はしてもいいかもしれない。

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続・バガレン実写映画化、ですか

さてみなさん、先に述べた鋼の錬金術師の実写映画化についての情報を今一度指摘すべき事柄とともに述べたいと思います。

後悔は来年冬はいいけれど、ロケ地はイタリアということながらキャストのほとんどが日本人とはやはりいかにとも思ったけれども、長い目で見ればかつて舞台化した銀英伝を想えばそんなに抵抗はないとも思いますが。つまりは海外ロケの舞台ドラマと見れば。

ともかくあと1年、ご興味のあるお方は首を長くしてお待ちしていただければとここに述べておきましょう。

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予想企画小説・ファイナルファンタジータクティクス・ジ・アフター(最終回)

さてみなさん、永らくお送りしました予想企画小説・ファイナルファンタジータクティクス・ジ・アフターもいよいよ(ひとまずの)最終回。結局は編者の想像から来たものですが、これを10数年間の構想の末のものでした。それでも最後は半ば投げやりかなということでひとまずの反省はしておりますが。

ともあれ最後までお付き合いいただければ幸いに思います。それでは、ごゆっくり。

 

・中世から近世へ

さてここに、偉大なる歴史書がある。

その名は”ブレイブストーリー“

今は数多くの都市や国家に分かれているイヴァリースの歴史が英雄物語として描かれている。

今では上下巻と書かれているが、まず上巻が中世の獅子戦争を中心と描かれているのに対し、下巻はその千年後、近世の混乱期を描いたものであった。

今こそその近世の物語を語ろう。

 

まず上巻の編者、かの背教者デュライの血筋、アラズラムの子孫、シドルファス8世が共和国の首長となった時の事、

あれからのイヴァリースはブナンザ家擁するゴーグをはじめ各都市が自分たちの治安のために自治を強化したことから、諸都市を中心に王国の支配から次第に離れるようになる。

またクレバトス教会も、かのブレイブストーリーの刊行以来大きく揺れ動くことになる。それは従来の教えを守る保守派と、ラムザを真の勇者とたたえて信仰の一つとなす改革派とに分かれてしまう。ちなみに刊行ほどなくラムザの家系、オルダリーアのソリドール家とアルマの家系、ゴーグのブナンザ家もその素性が明かされ、それに対する扱いも保守派、改革派とで大きく分かれる。すなわち異端者か、勇者かとである。

まず2派の教義についての争いから各都市の思惑が合わさり、やがてはハイラル王家を擁する西の王国と各諸都市の連合からなる東の共和国へと分裂してしまう。

さらには古来南方から住み着いていた亜人たちも数多く移住するようになり、彼らを含めた様々な分化、文明を築くに至り、まさに新たなる時代が幕を開けるかに見えた。

しかしその時代の変化は新たなる不和を生み出すに至り、まず王国と共和国、旧教と新教、人類と亜人類の争いが水面下で繰り広げられ、それが次第に威、鴎、呂の近隣諸国にも広がり、それが新たな戦乱につながるとの危惧もささやかれるようになる。

そしてそれに呼応するかのごとく、かつての遺跡公園でささやかな異変から新たなる物語は始まる。

まずは遺跡公園近くの海岸から、数筋の光の筋が沸き起こり、それが空の彼方から消え去った。

その異変はすぐさま東共和国領ゴーグのブナンザ家にも知らされ、直ちに調査を開始するよう命ずる。加えて東王国の隠れ里、今や西王国の主要自治都市となったかの地にも連絡を取る。オーボンヌの遺跡公園は西王国の領土だからである。実際旧教においてその事件は新教と共和国への攻撃の好機となりえたのだった。

東領ベスラにてはシドが首長となった時から旧教側からのテロ事件が頻発していて、その対策として、ゴーグと協力して旧時代からのテクノロジーを発掘研究、その末に開発されたのが機動アーマーであった。ついでに飛空艇のテクノロジーは学者時代のシドによってすでに実用化されていた。

そしてシド自身も来るべき大乱を予感し、ゴーグのブナンザ家、鴎国のソリドール家と連絡を取り合い、各地の動向を探っていた。もちろん“隠れ里”出身の使徒たちも王国共和国の各地での調査に一役買っているのだ。昔からの志は今その目を結んだかのごとくに。

そして鴎国のソリドール家の御曹司、鴎国王都での遊学を終え、故郷への帰途、様々な事件を経て、やがては勇者の血に目覚めていく。

 

ということでFFTAの当ブログでの物語はこれでひとまず書き上げられたかとは思いますが。たしかにあの時以降のFFTシリーズも捨てがたいものがありましたが。これらを超える作品が今のスクエニさんが果たして作れるのかという想いも、書き上げてあらためて思ってもいます。それでもその今でも期待はしていますよ。

ということで永い間のご愛顧ありがとうございます。

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予想企画小説・ファイナルファンタジータクティクス・ジ・アフター(その5)

・勇者の死

オルダリーア、山奥隠れ里の小さな小屋

威国国王ディリータ=ハイラルが世を去ってほどないこの日、異端者と蔑まれ国を追われた真の勇者が天に召されようとしていた。

「アグリアスもムスタディオも逝ってしまった。もうすぐ俺も永い苦労から解き放たれるな」

その時、一人の貴族風の青年が入ってきた。

「父上」

「なんだ息子よ、来るなと言っただろう。万が一俺の素性が洩れてソリドール伯にご迷惑がかかれば如何する」

そこに青年の側近の男がラムザの言を返す。

「いえ閣下が婿どのに赴かれるようお言いつけになられたのです。天騎士の血筋は陛下をはじめ多くの者で護っていくと」

「かたじけないお言葉だな。思えば旅に生き旅に死すが我が運命(さだめ)と定めたが。この地でメリア、母さんが死に、村人が終の住処と提供して下さった。もはや何を望まんかとその日を暮らし、やっと訪れた安らぎの時だ・・・・・」

その時、一人の若者が入ってきた。

「どうも、村人の導きにここに参りました『隠棲の勇者を父の遺言で訪れる』でよろしいでしょうか」

「やはりそなたは我が甥か、そなたの父、ムスタディオは如何した」

「はい、父が死んですぐに自分が発ち、かれこれ2週間でしょうか」

「2週前か、ずいぶん待たせたな。してそなたの名を聞いていなかったが」

「ファムランです、伯父上」

「ファムランか、いい名だ。利発さはムスタディオそっくりだが、アルマの聡明さはしっかりと受け継いでおる」

「努力、してみます」

ラムザは一息つけ、二人に改めて語り掛ける。

「よいか二人とも、今や家名としてのベオルブは絶えたが、我が父バルバネスより受け継いだ天騎士、すなわち真の騎士の誇りは後代に受け継がねばならぬ。その志を後々の世代に伝えるためにな・・・・・」

「父上!」

「伯父上!」

二人の若者はシーツ上に添えられたラムザの手を握る。ラムザは軽く頷いた後で、窓から差し込んだ朝日の方を向く。

「ああ、アルマ、メリア。もうすぐ、そちらに行くよ。光が、光が、差し込んで・・・・・」

こうして獅子戦争における真の勇者ラムザ=ベオルブはその波乱に満ちた生涯を終えた。

遺言により彼の墓標は何も書かれずにただ一個の石が添えられていた。その墓には絶えず花が添えられ、いつしか”勇者の墓“というささやかな観光名所となりえたのだ。

こうして、彼ら二人の主人公の死によって、イヴァリースの永きにわたった戦乱の時代は終わりを告げた。と記しておいて、

 

・それからのムスタディオ=ブナンザ

この場を借りてラムザのもう一人の友ムスタディオのその後の人生についても語らねばならない。

あの戦乱の後、ラムザがオルダリーアに亡命したのと同時に、彼はまず故郷のゴーグに帰還した。

その後でマラークの隠れ里への隠遁を決めんとしたが、そのマラークに隠遁の必要なしと告げられる。

そもそもゴーグは威国において自治性が高かったのと合わせて、彼もまた教会そのものからはノーマークだったのと、先の事情に関連して、彼を直接付け狙い、街の裏面を支配したバート商会と、それを操った聖堂騎士団、さらにはザルモゥ亡き異端審問会が相次いで壊滅し、ゴーグの自治が守られたことが大きかった。

ともかく自らの身の安全がひとまず確保でき、ラムザが鴎国の隠れ里に落ち着いたのを機に、彼は商人に身をやつして彼の地を訪れた。

はじめラムザと威国の状況を話し合うのが専らだったが、次第に妹アルマと会うことが多くなった。

それは前年、ディリータと結ばれたはずのオヴェリアが自ら命を絶ったことで、彼女の死を一番悲しんだであろうアルマを自分なりに支えんとしたのだ。もちろんラムザも二人の仲を喜んで認めた。

はたしてムスタディオとアルマは結ばれ、一人息子ファムランをもうける。

それからのアルマはゴーグに移り住み、街郊外の簡素な屋敷周辺からは出ることなく、ムスタディオは研究とささやかな外交に力を尽くし、夫婦仲むつまじく幸せな生涯を送る。

ムスタディオの死後、息子ファムランがゴーグを治める頭領に就任して以来、ブナンザ家は代々頭領とそれに連なる地位に就いて、街と家をよくよく護っていく。

やがてアラズラムの著した“ブレイブストーリー”それは教会に隠匿された“デュライ白書”と古の悪魔ルカヴィの暗躍を記した“デュライ黒書”を編纂して真実の歴史を記した英雄戦記。

その書を当時のゴーグ頭領で12代ブナンザ家当主ベスロディオ4世の力添えで世に出ることとなった。

もはや俗化が進み退廃の中にあるハイラル王家はともかく、昔日の権威も消え失せたクレバドス教会にそれらを制肘するだけの力はなかった。そして時代は中世から近世へと移るを待つのみである。

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予想企画小説・ファイナルファンタジータクティクス・ジ・アフター(その4)

・英雄王の死

ディリータに引き取られた少女は、名をティータと改め、ハイラル王女として国民の敬慕を一身に集めた。

それはディリータ自身が万事飾らぬ生活を送り、公正な政治を執り行ったこともあわせてのことだった。もはや戦時の彼への疑念は時代とともにかき消えていったかに思われた。

さておきそんなティータも16歳となり、一人の貴族と親しく付き合っていく。

清楚な彼女に対して貴族ながらも朴訥な人柄な彼。それはディリータ自身も認めていたところだった。

そんなある日、父親の伯爵がディリータのもとを訪れた。

「これは伯爵、よくぞ参られた。しかしその出で立ちはただならぬ出来事とお見受けした。たとえば我が娘ティータのことかな」

「・・・左様にございます、陛下・・・・・」

伯爵は白装束、まさに死を覚悟しての面会だった。

「予の登位以来、卿のお父上より伯爵家は恭順の意を表し、文化の面より国の政に携わってきた」

「はっ・・・・・」

「実はな伯爵、ティータのことはご子息に任せてもよいと思い、近日中にその旨を伝えんとしたのだが」

「はあ・・・・・」

「卿も知る通り、予は貧しい家から王にまで上り詰めた。娘ティータについてもどこぞの血筋かは分からぬ。いや、血などはどうでもよい。この国を真に治める為の器として、穢れの少なき血を受け継がせたいのだ」

「はっ・・・・・」

「そこで厚かましいながらも伯爵には二つのことを要請したい、まずご子息には我が王家に婿入りする形を取り、伯爵家の家督はその弟に継がせる。それで、よろしいかな」

「ははっ、仰せのままに」

ということでティータと伯爵長男との縁談はつつがなく行われ、数年後に男児をもうける。その子がハイラル王家の跡取りとなり、威国も復興から繁栄の時代と移っていく。

それを見届けるかのごとく、やがてディリータも病に倒れる。

 

病床のディリータをティータ、その婿とその間に生まれた王子が見舞っていた。

「お父様、御気分はいかがでしょうか」

「ああ、たいしたことではない。俺は永いあいだ戦い続け、やっと訪れた安らぎの時が来たのだ。もはやお前たちに会えぬのは心細いが、いずれにせよ案ずるには及ばぬ」

ディリータは傍らの王子を見やり、手を頭にかける。

「よいよい、泣くな我が孫よ、お前はこれから父上と母上の言葉を守り、この祖父が造った国を守らなければならぬ。人が人として生きるために、なるべく公正な政を行わなければならぬ。それを守られれば、俺は思い残すことはない」

「・・・はい、お爺さま・・・・・」

王子は静かに、力強く応えた。

「ふう、俺は少し疲れた。これで休むことができる・・・・・」

「・・・お父様・・・・・」

眠りに伏したディリータをティータはその手を静かに握りしめる。数日後、ディリータはそのまま静かに息を引き取るのだった。

 

こうして、ディリータ=ハイラルはその激闘の人生に幕を閉じ、遺言により葬儀は簡素に執り行われた。

沿道にはほとんどの国民が列をなして彼の死を悼み、その悲しみとともに郊外のオヴェリアの墓の脇に葬られた。

ディリータは一代限りの英雄だったが。彼の養女ティータの王子が二代目国王となしてから、ハイラル王家は数百年の間、威国の繁栄に力を尽くした。

それと時を同じくして、鴎国においても一人の勇者がその命を終えんとしていた。

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予想企画小説・ファイナルファンタジー・タクティクス・ジ・アフター(その3)

さてみなさん、今回もかのシミュレーションRPGの名作FFTの続編予想FFTAの第3弾をお送りいたします。今回はアグリアスが引き取った少女をめぐるディリータとの確執を巡るお話をお送りする運びです。なお何度も申し上げますが、この記事は当ブログでの創作で実際の作品とはひとまずは関係してはおりませんのでご了承のほどを。

ということですので、それでは、ごゆっくり。

 

・ハイラル王家の勃興

獅子戦争の後、戦乱によって倒壊したオーボンヌ修道院は前よりは規模が小さくなったとはいえ、復興を遂げた。

その院長にはかの聖騎士アグリアスが就任することとなった。彼女も戦後しばらくは身を隠していたが、後に処刑前のオーランの説諭によって就任を決めたのだ。それは彼女とラムザとの関係は知られていないこと、加えてヴォルマルフたち聖堂騎士団が彼女自身には気を留めなかったことが幸いしたのだ。あと配下の女騎士アリシア、ラヴィアンはそれぞれ他の仲間たちと結ばれ、今では“隠れ里”で生活をしていたが、時折はアグリアスと連絡を取り合ってもいた。

そんな折“隠れ里”から商人に身をやつしたラッド、かつて暗黒騎士ガブガリオンの腹心で彼の死後はラムザとともに戦い抜いた彼が訪れる。

「久しいな、ラッド」

「アグリアス様もお変わりなく。アリシアたちも元気でやっておりますよ」

「そうか、それはよかった。いずれにせよ今後とも気を付けろ。いつ“奴”の気が変わるか知れたものではないからな」

「まあ、大丈夫だと思いますが」

ふとラッドは傍らの幼い少女に目をやるのだった。

「おや、その子は一体」

ラッドの視線を感じ、少女はアグリアスの傍らに寄り添う。アグリアスは少女の頭に手をやって応える。

「数年前、修道院の前に行き倒れた女人に抱かれた赤ん坊がいて、私がその子を引き取り今に至ったのだ。思えばオヴェリア様はこの子を育てよとお命じになられたと私は信じている」

「へえ、そうなんですか」

「だから、この子が大人になるまで、大切に育てねばならぬ」

ラッドもアグリアスの真心を感じ、この子が平和に暮らせる日々が永く続くよう心の底で祈るのだった。

 

時は流れ、その少女が10歳の誕生日を迎え、いつも通り修道院の裏庭で遊んでいたある日。壮年の騎士が訪れ、少女の前に立った。

「あの、お客様ですか、院長先生は中におられますが」

「いや、通りすがりの者だが・・・そなたは、まさか、いや・・・・・」

その騎士はふと少女に目をやり、ひとまず少女を見つめていた。その目には何か光るものがあった。

「ええと、あの・・・あ、涙、一体どうなされましたか」

「・・・いや、昔を思い出してな・・・いずれまた会うこともある。それからこのことは他言無用にしてくれ。それでは・・・・・」

騎士はそのまま去っていった。

「あの人、院長先生のお仲間の人かしら・・・・・」

去りゆく騎士の背を見届けつつ、少女はただ思いを募らせるのみだった。

数日後、異変はさりげなく訪れた。修道院に騎兵の一小隊が近付いてきたのだ。

事態はすぐさま病の身をベッドに横たえるアグリアスのもとに知らされた。

「た、大変です、修道院に王国兵が1個小隊を引き連れて、その先頭に、こ、国王陛下が・・・・・」

「何だと、ディリータが、まさか・・・・・」

修道院正門前、その日も外で遊んでいた少女の前に、あの時の騎士を中心にした騎兵隊が並び立っていた。

「国王様の兵隊さんたちが一体何の用だろう、あれ、この前の騎士様」

少女が件の騎士に近づこうとした時、

「控えよ、こちらにおわすお方は・・・・・」

「よい、久しいなお嬢さん。此度は改めてそなたを迎えに来た」

少女を止めようとした兵士を制し、その騎士、威国王ディリータが馬から下り少女に近づこうとした時、

「待て、ディリータ」

「い、院長先生!?

なんと病身を押してアグリアスが剣を握り出てきたのだ。

「・・・・・!」

「控えろ、どうせ刺す気はない」

兵士たちもディリータを護ろうとするもこれまたディリータに制せられる。そしてアグリアスに向かって語り始める。

「アグリアスよ、剣を持ったままでいいから俺の話を聞け。俺がこの国を収めてもなお内外では乱れが収まらぬ。もし俺が死んだなら誰がその後を継ぐ、誰がこの国の乱れを収める。国の乱れを抑える器がまだ必要なのだ。そのために俺の後を継ぐための器としてその子が必要なのだ」

「・・・そのためにその子をオヴェリア様の後釜に据えるのか、貴様は私からオヴェリア様だけでなく、この子までも奪うつもりなのか・・・・・」

「この短剣は何かわかるか」

と、錆びた短剣をアグリアスの前に放り投げる。

「こ、これは・・・・・」

「そうだ、これはお前がオヴェリアに手渡したものだ、これはすべての不幸の始まりだったのだ。それにだ、俺もオヴェリアだけでなく、かつては妹を混乱で失った。あの時お前と誓ったのは、かつてその妹にも誓ったものだったのだ。そして今、その子に妹の面影を感じた。だからこそこの子に会ったとき、あの時の誓いをもう一度果たす機会と感じたのだ。だからアグリアスよ、その剣を通じ、お前も阻むことはできぬはず。あの誓いは、お前自身の誓いでもあるからな」

「・・・・・」

アグリアスも力が抜けたのか、腰を落とし剣から手を放す。そして少女が寄り添っていく。不安そうにディリータの方を向きながら。

「お前はこの子をオヴェリアの後釜にするのかと言ったが、たしかに俺はこの子を養女に迎えるつもりだ。だができる限り不幸せにはせぬよ」

もはやアグリアスは何も言うことができなくなった。そして少女に向いて祈るように言葉を発する。

「いずれにせよ、心の準備もあろうが、この国を救うため、俺を、助けてくれ」

と告げた後、ディリータの号令で騎兵たちは去っていき、ディリータも名残惜しそうに修道院を去っていく。

 

それからしばらくして、アグリアスの病状は悪くなり、少女の献身的な看病もむなしくその命も尽きようとしていた。

「・・・私は、かつて己が忠誠を誓ったオヴェリア様を、そもそもがディリータへの不信からだが、自らの過ちで死なせてしまった。だが、あ奴が言うようにもはやそなたを止めることはできなくなった」

「院長、先生・・・・・」

少女の後ろには彼女の危篤を知らされ、アリシアたちも隠れ里から駆けつけてきた。この時点ですでに里はディリータの介入の怖れがないことは明白だった。

「私が死んだあと、引き出しにある遺言がある。それをどうか果たしてほしい・・・・・」

「アグリアス様・・・・・」

「それから、どんな時でも、自分の幸せを、人々の幸せを、忘れないでほしい。そして、ありがとう、私の、娘・・・・・」

その後アグリアス様は眠るように息を引き取った。彼女の死後、オーボンヌ修道院は焼き払われ今度こそ廃れていき、跡には後年遺跡公園が建つようになった。

 

ほどなく少女は王宮にその身を委ね、ディリータの養女となった。後に彼女がディリータに連なるハイラル王家の祖となるのだが、それはまた次回。

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ドラクエヒーローズⅡ、ですか

さてみなさん、日本のRPGの名作たるドラゴンクエストシリーズを、アクションRPGとしてアレンジしたドラゴンクエストヒーローズの最新作『双子の王と予言の終わり』が近日発売される運びとなり、当ブログも遅ればせながらご紹介に上がりたいと思います。

ドラクエに無双シリーズの要素を合わせて痛快なアクションゲームと仕立てたドラクエヒーローズ。それに合わせて本編に負けず劣らずの重厚なストーリーもまた繰り広げられることで、というより今までのスピンオフ作品もそうそう甘くは見られないことでしたね。ともかくも今作のヒーローズⅡも痛快なるアクションと重厚なるストーリーが期待を持てることでしょう。

さらには当作も歴代のシリーズキャラクターがゲストとして登場することで、改めて思い出のキャラたちの魅力が感じられることでしょう。

ともかくも今までのドラクエファンはともかく、あまたのゲームファンが待望の作品がここに登場するということで。

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予想企画小説・ファイナルファンタジー・タクティクス・ジ・アフター(その2)

・デュライ白書

公式上異端者ラムザは彼と共にいた仲間たちとともに戦乱の最中戦死したとしていたが、実際は隣国オルダリーアに亡命し、ラナード王の保護を受けることになった。もちろんその事実はオルダリーア国府は一切公表してはいない。しかしオーランや威国国王たるディリータには国王の使者の口から秘密裏に彼の生存は告げられたのだが。

 

その日オーランは最後の激戦地となったオーボンヌ修道院跡の浜辺を散策しつつ思案にふけっていた。

「修道院の地下でどれだけの激闘が繰り広げられたかは想像に難くない。しかしあの戦いの中ラムザはアルマとともに生き残った。いかにして還ってきたかまでは分かりかねるが、それはまさに奇跡に近いことだろうが・・・・・」

「・・・その奇跡、教えてやろうか」

そのうちにオーランの前に一人の男が現れた。

「何者だ!?

「俺はマラーク=ガルデナーハ、かつてラムザとともにいた者だ。おっと、何もお前を狙うわけじゃないぜ」

「ならば俺に一体何の用だ。お前は一体ラムザの何を知っている、それにムスタディオ、アグリアスや他の連中は、それに親父のことも・・・・・」

「まあ落ち着け、まずはこの本が全てを知っている」

と、マラークは一冊の本を取り出す。

「何だそれは、まさか・・・・!?

「そう、これがラムザがお前に教えたかった“ゲルモニーク聖典”だ」

その本のことはオーラン自身も知っていた。そしてそれのために大いなる闇に巻き込まれたかをも同じく理解できた。

「すべてが終わった後で、もう自分には必要ないと俺に託したのだ、いずれお前に渡すために。この本を通してラムザの真実を語りたいが、ここでは少しまずい。俺についてきてもらおう。そこにはお前が一番会いたがっている人がいる」

「そうか、分かった」

と、マラークとともに旧大公領へと向かう。

 

それから5年後、オーランはディリータ、そして次期教皇候補にしてオーボンヌのシモン司祭の親友だった枢機卿を同席で卓上に一冊の記述本を差し出す。

「・・・よく調べ上げられたな、オーラン」

「先の戦でヒューネラル猊下をはじめ聖堂騎士団の暗躍は噂に聞きましたが、これほどとは」

実はマラークに連れられた先は、彼と妹ラファの生まれ故郷、再建して今やラムザの仲間たちが落ち延びたいわば“隠れ里”だった。そこには養父オルランドゥ伯もひっそりと暮らしていた。

オーランは養父との再会を果たすとともに、オヴェリアの死を告げ、誓いを果たせなかったことを詫びるも、シドは総てを承知の上だと返す。その上で聖典を通じて自分がラムザとともに見聞きしたことをマラーク、その他の仲間たちの言葉とともに先の戦の“真実”を伝えたのだった。

骸旅団の乱からの出奔、異端者の烙印を押されて後の彼の行動をオーランは4年の歳月をかけて一冊の白書にまとめあげた。その間、自らのことは語り尽くしたかのごとく、シドは世を去った。

しかしとある肝心の事項が白書には記載されてはいない。それは何故か?

ともかくもこの白書を、ますはディリータと枢機卿の立ち会いのもと公開したのだ。

沈黙で見守るディリータはともかく、動揺を隠せぬ枢機卿が口を開く。

「教会の不正はいずれ糺さねばなりません。本当の意味で人々の拠り所にふさわしきものとして。しかしながら・・・・・」

「しかしながら?」

「これを公に開いたとしても、保守派の方々はますます反発することでしょう。そんな中で、その、ラ、ラムザ殿の名誉の回復も・・・・・」

「・・・望むべくもないか。総てが終わって彼も自由に生きんとしている。名誉など些細なこととそうこだわらないだろう。たしかにこの白書は迂闊には公開できるものではない。それに、いや・・・・・」

「・・・・・」

誰もが沈黙でオーランを見守っていた。オーランに言葉に何やらの覚悟を感じていたのだ。そしてそれに応えるかのごとくオーランが重い口を再び開く。

「いずれにせよ、後々にこの白書も伝えねばならない。そのために一つ、俺に考えがある」

 

翌年、次期教皇の選考を決める公会議にて件の白書を差し出すオーラン。

「ここに先の戦争、前教皇の不正の記録がここにある!」

 

ややあって教会の兵に拘束されるオーラン。

「オーラン=デュライ、教会の侮辱容疑で貴殿を逮捕する」

拘束されるオーランの口元にはわずかながら笑みが浮かんでいた。

 

後に異端者として火刑に処されるオーラン。

「汝、異端者よ、裁きの業火でその罪が浄まれんことを、最期の時にあたり言い残すことは・・・・・」

オーランは何も応えない。直ちに刑は執行され、オーランは炎に包まれた。

民衆は誰もが哀しみで燃え尽きる彼を見送った。

しかし高台の上でその様を見守る人物、何と処刑されたはずのオーラン、そしてマラークの二人だった。

「これでお前はこの世から消えたことになった。しかしそれでよかったのか」

実はこの処刑劇は、白書の存在で保守派をはじめ教会の混乱を抑えるための芝居だったのだ。処刑されたのは前もって捕らえた重罪人で、マラークの手によってオーランに仕立てあげられて刑に処され、同じく件の白書は教会によって禁書とされ、とある寺院の奥深くに“保管”されることになったのだ。

ともかくも自らの死を演出して守らねばならないもの、つまりはあの戦争の闇の部分を書き上げねばならないために、この大芝居を打たねばならなかったのだ。

「・・・ああ、重荷が一つとれたまでだ。いずれにせよ・・・・・ごふっ!」

突然咳き込んだオーラン。押さえた手には血が流れていた。

「・・・俺も死ぬ時が少し延びただけだ、仕事を続けよう・・・・・」

去り行くオーランの背を見送りつつマラークも傍らの炎を見やりつつつぶやく。

「あれから大公領は王家、ディリータの直轄領となり、“隠れ里”には教会の手出しもできなくなった。しかし言い換えれば、俺たちの命運はディリータの手の中にある。永い戦いになりそうだ」

とマラークもこの場を去る。そしてオーランの死後、マラークが隠れ里のリーダーとなりディリータとの駆け引きを交えての新威国との共存の路をさぐることになる。

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予想企画小説・ファイナルファンタジー・タクティクス・ジ・アフター(その1)

さてみなさん、今回からの企画小説は、かつて旧スクウェアの名作の一つである『ファイナルファンタジー・タクティクス』

実はかねてから編者も構想を練っていた、FFTのキャラクターたちのその後の物語を大胆に予想してしまおうということでひとまず書き上げたつもりで。この度公表する運びと相成りました。

なおこの作品はご承知のとおり、実際のスクウェア・エニックスの作品とは直接は関係がありませんのでその点をご了承お願いします、ほんとうに。

ひとまずはこういったところですので、それでは、ごゆっくり。

 

かつてイヴァリースを二分した“獅子戦争”一人の英雄がその戦乱を平定し、英雄は新たな王となった。しかしその裏面で蠢いたものの存在、そしてそれを鎮めた勇者の存在は誰も知らない。これはそれらの事情を踏まえ、その当事者たちのその後を描いた物語である。

 

・新たなる旅立ち

威鴎国境近く、チョコボを駆る二人の男女がいた、かつてはイヴァリース武門の頭領ながら獅子戦争の混乱で没落したベオルブ家の末裔、ラムザとアルマの兄妹であった。ことにラムザは教会の陰謀で異端者の烙印を押され、国を追われる形での旅立ちである。

アルマ「にいさん、これからどうするの・・・・・?」

ラムザ「さあ、この国にはもういられないし、やることはすべてやった。あとはディリータに任せるのもいいさ・・・むっ!」

身構えるラムザ、しかし現れたのは元聖堂騎士メリアドールだった。

ラムザ「なんだ、まさか君も来たとはね」

メリア「あなたたち同様に私もこの国にはいられないから。あなたと一緒に行くのもいいかもしれないと思ったから」

ラムザ「そうか、それもいいかもしれないね、でも他のみんなはどうしている」

メリア「ムスタディオは故郷の町にお父様と一緒に暮らしているわ。教会ももはや手は出さないようだから。それにアグリアス様はシモン先生の友人の枢機卿の預かりとなって、後のみんなはマラークが面倒を見るってことよ」

ラムザ「そうか、これで心配はなくなったな」

ということで、ラムザたち兄妹に加えてメリアドールもはるか東へと旅立つのであった。

しかしややあって騎士の一団が彼らの前に立ちふさがった。

「ラムザ=ベオルブ殿ですね、よろしければ我々とご同行願えますか」

ラムザ「何者!?

「我々はオルダリーア、ラナード王の使いとしてラムザ殿をお迎えに参りました。まずはこのお手紙をご覧いただきたく思います」

と、騎士は一通の手紙をラムザに手渡す。それは、父バルバネスのものだった。

手紙には先の50年戦争において戦乱の終息を望む自分に対し、主戦派だったダイスターグが近いうち自分を排除せんとすること。それに続きラムザをも排除せんとするだろうとふんで、もしもの時には鴎国に亡命、保護するようにと、かつての和平の親書とともに私通としてラナード王に送られたものだった。

ラムザ「なるほど、父上がそのようなことを、ラナード陛下のご厚意はありがたいのですが、僕、いえわたくしは教会より異端者の烙印を押されています。そんなわたしをかくまうとなれば・・・・・」

「ラムザ殿と同じく教会により異端者として国を追われた者は数多おります。悪いようには致しません。なにとぞ国王陛下並びにこのソリドールをご信頼頂きたいのです」

ラムザ「分かりました、この上はこのラムザ=ベオルブの身を鴎国に委ねましょう」

こうして、非公式ながらもラムザは鴎国の客人としてひとまずこの身を委ねることになるのだが。

 

・陰謀

「・・・そうやって、みんなを利用して、ラムザのように、いつか私も見殺しにするのね・・・・・」

町はずれの教会跡、悲劇はさりげなく始まった。ディリータの威国国王就任に先立ち彼と結婚したオヴェリアだったが、いつも通り教会跡で祈りを捧げている彼女にディリータが近付いてきたその時、隠し持った短剣でディリータの脇腹を刺し、返す刃で自らの胸を刺す。

「ラムザ、お前は何を手に入れた、俺は・・・・・」

 

しばらくして兵士を伴ったオーランが目にしたのは、腹から血を流し呆然と立ち尽くすディリータと、転がった短剣を傍らに事切れたオヴェリアが横たわっていた様だった。

「陛下、これは、一体」

オーラン「ディリータ、お前、まさか・・・・・」

オーランたちに気付き、思い出すかのごとくディリータは言を絞り出す。

ディリータ「兵を、集めろ。賊は異端審問会の手の者だ。ザルモゥの残党どもを、一匹たりとも生かしておくな」

こうして、異端審問会本部が置かれた教会、今まさにザルモゥの後任の審問官を選出せんとした矢先のこと。突如新王の軍勢が攻めてきたのであった。こうしてオヴェリア王女及びディリータ王暗殺の容疑での粛清が始まった。

「何をする、我らがオヴェリア姫の暗殺を企てたなどと」

「おのれディリータ、謀ったな」

粛清は女子供容赦なく執り行われ、みるみる屍の山が築かれていった。

「俺の親父は異端者の濡れ衣を着せられて殺され、財産までも奪われたんだ。お袋も妹も、それで死んじまった。お前らこそ真の悪魔だ」

その凄惨な殺戮は人々の審問会への積み重なった怨みが込められたのも言うまでもなかった。

こうして、人々の信仰をかさに見えない恐怖で縛り付けた異端審問会は鮮血と業火のなかで滅び去った。

この争乱から数日後、オヴェリアの葬儀がしめやかに執り行われた。

葬儀の後、オヴェリアの墓前に一人佇むディリータをオーランら近臣らはひとまず場を離れる。その上でディリータは墓前に呟きつつ告げる。

「・・・まだだ、オヴェリア、まだ俺とお前の国作りは終わってはいない・・・・・」

その呟きは誰にも聞こえないほど小さかった。墓の下で眠っているオヴェリアには聞こえないことを承知の上で。

こうして、クレバドス教会の陰の部分はこうしつ払拭された。また同時に教会保守派の不信をわずかに招くに至る。

それでいて、教会の、否イヴァリースの闇の部分はいまだ払拭されてはいなかったのであった。

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