ドラえもん

ドラえもん・オリジナル大長編:のび太と海底帝国(その10)

ポセイドンはその巨体を活かし、ドラえもんたちを圧倒する。対するドラえもんも道具を駆使して果敢に攻めてくるが、いかんせんその体は頑丈にできていて、攻撃も通じない。

ドラえもん「ああ、やっぱり通じないよ」

のび太「どうするのドラえもん」

ルウ「みんなあきらめないで、きっとどこかに弱点はあるから」

ポセイドン「ふふふ、前のように中から入り込んで壊すというわけにはいかぬぞ」

と、ポセイドンの口が歯みたいな遮へい板で閉ざされる。

スネ夫「どうしよう、これじゃあ打つ手なしだよお」

ジャイアン「ちくしょう」

リム「とりあえずあいつの攻撃に当たらないで」

しずか「ああ、気を付けてリムちゃん」

リム「うん、ありがとう、しずかさん」

と、攻めるポセイドンを避けつつも距離を保つ。

ポセイドン「おのれ、小魚ども」

ドラえもん「悪かったな、小さくて」

その言葉に、ドラミちゃんは何やらを思いつく。

ドラミ「小さい・・・そうだ『スモールライト』」

と、出したスモールライトでみんなを小さくしていく。

のび太「どうするのドラミちゃん、みんな小さくなっちゃますます勝てっこないよ」

ドラミ「大丈夫よ、これでポセイドンの身体に張り付くの」

言われるままにみんなはポセイドンの身体に張り付いていく。

ポセイドン「ぬう、あいつらどこへ行った」

ドラミ「これでこっちのものよ『通り抜けフープ』」

ドラえもん「さあ、みんな中に入ろう」

と、みんながポセイドンの中に入っていく。

 

一方エルはミーナを追っていくが、突然空間の歪みが発生し、それに気付いたシルビイが一旦立ち止まる。

エル「どうしたんだシルビイ、ああ、これは」

これは未来の世界のタイムパトロール隊の巡視船だった。そこから出てきた隊員の一人がエルに話しかける。

エル「あなたたちは。一体」

「海底人の人ですね、話せば長くなるのですがこの場を収めるために参りました」

エル「といいますと、ドラえもんのことも知っているというのですか」

エルもドラえもんがただの地上のロボットではないと察していたことについて隊員に尋ねたのだった。

「はい、彼らはたびたび我々に協力してくれていますので」

エル「それでは、僕らの力になっていただけますか」

「もちろんです、さあ、行きましょう」

というわけでもう1隻が逃げた黒い男たちを追い、エルは隊員とともに奥へと進んでいく。

 

ポセイドンの中に入り込んだドラミちゃんたちは、機械の中をかいくぐり、頭部の中枢コンピューターへと進んでいく。

ドラミ「やっぱり思った通り、手足を振り回すだけだからそれ以上の防御システムはないようね」

のび太「でもこれだけゴチャゴチャとしちゃ進めないよ」

ジャイアン「弱音を吐くな、やっつけなきゃこっちがおしまいなんだ」

そうこうと文句をたれれつつも、何とか頭部のコンピューターにたどり着く。

ポセイドン「うおおっ、あやつらどこへ行った、ううっ、何か体が変だ」

ポセイドンの中枢コンピューター、一見すると堅牢な(大まかにいえば大きくて頑丈な)機械でおおわれていた。

ルウ「なんとかたどり着いたけど、これからどうしよう」

ドラミ「とっておきの道具があるの『万能ドライバー』」

説明しよう、この『万能ドライバー』は一見するとただのドライバーだが、様々な工作道具の役割をするものである。

ドラミ「これでコンピューターの外壁を外すのよ、あとはメモリーチップを見つければ」

と、みんなにもドライバーを渡し、みんなで外壁を解体していく。

ポセイドン「ぬおっ、頭が、変な気分だ、あやつら、まさか中に入りおったのか」

中枢に駆け付けたミーナが見たものは、苦しみだしたポセイドンと傍らでのびているエレナたちだった。

ミーナ「エレナさん、これはどういうこと、それにポセイドンの様子が・・・・・」

その時先に駆け付けたパトロール隊員がエレナたちに駆け寄っていく。

「エレナ=ドルマンスタインとその一党、航時法違反及び破壊活動の容疑で逮捕する」

と一斉にエレナたちを拘束する。

ミーナ「一体何なのよ、これは」

「はい、彼女たちはあなたから見れば未来の人間なのです。おそらくあなたをだまして世界を混乱しようと企んでいたのです」

ミーナ「なん、ですって・・・・・」

エレナ「バレてしまったら仕方がないわね、でもあの坊やたちに伝えて、これで終わったわけじゃないって」

と、エレナたちは連行されていく。

同じくポセイドンもその動きを止め、その中からドラえもんたちが大きくなって出てきた。

 

つづく

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ドラえもんとゆかいな仲間たち:ドラえもん物語~藤子・F・不二雄先生の背中~<本当は怖いドラえもん>

さて今回は、ドラえもんをひねくれた視点ながら語る上で見逃せない作品の一つ『ドラえもん物語~藤子・F・不二雄先生の背中~』について語りたく思います。

さてこのドラえもん物語、藤子F先生の元アシスタント、むぎわらしんたろうセンセイが、ドラえもんとの出会いからコロコロコミックにおける藤子不二雄賞に応募してより、F先生のアシスタントとしてともに仕事をしてから、先生が亡くなられて後もそのお仕事を引き継ぐ礎となったいきさつを語ったものでした。

たしかにむぎセンセイをはじめ多くの人々がF先生の志を引き継いでドラえもんを続けられることはファンとしても喜ばしくすばらしいことであるけれど、ここはあえて、いつも通りのヒネくれた視点で述べたい。

そもそもドラえもん物語において、藤子・F・不二雄先生とのお仕事を通じて、先生の趣味や制作理念等を、むぎセンセイが余すところなく描いたことだろう。けれども、

やはり肝心の制作に際してのF先生の心情や苦悩等についてはほとんど描かれず、後半において、ドラえもんという物語をむぎセンセイをはじめ多くのスタッフに受け継ぐ様のみを重点的に描いたのだなという想いがあった。

たしかに人間は「清濁併せ持つ(いいところと悪いところを合わせて持っている)」生き物だけど、F先生はまずは子供たちにいいところを伸ばすために漫画を描いていたし、むぎセンセイもそれを教えたくてあえていいところ、のみを描いたのだろう。その上で子供たちにはそれをベースにしてこれからいろいろなことを学ばせたかったともいえる。その反面原作においてF先生の苦しい胸の内からお話において悪いところが後期に目立ってしまい、いいところがうまく伝わらなかった。たとえば本編83ページあたりか、漫画家はベテランになると(というより連載が長く続くと)制作にクセができるといったくだりと合わさってどうしてもワルいお話を描きがちになってしまうきらいがあった。こればかりは他人任せにはできなかっただけに、どうしても独りよがりになりがちになってしまったのだろう。

それならばというべきか、自分がドラえもんを描いているうちに失ったもの、ことに情熱をむぎセンセイをはじめスタッフ一同に受け継がせたかったのだ。本当の意味で子供たちのための、すこし不思議で面白いドラえもんの物語を。

 

それにしてもベトナムでの奨学基金が設立されたくだり、なぜかむぎセンセイがのび太くんに仕立て上げられたことは結構ほほえましいといえるだろうけれど、後期の事情を考えればある意味ブラックジョークにもなりかねないと思うのは編者だけだろうか。

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ドラえもん・オリジナル大長編:のび太と海底帝国(その9)

奥に進んでいくうちに、ドラえもんたちはついにミーナたちのもとにたどり着いた。

ドラえもん「やはりミーナさん、待ち構えてたんだね」

ミーナ「ええ、これ以上あなたたちの邪魔をさせるわけにはいかないから」

のび太「ミ、ミーナさんこそ、こんなことをやめようよ、皇帝さんも心配しているよ」

ミーナ「う、うるさいわね、あなたたちに私たちアトランチスの民の苦しみが分かるものですか」

ルウ「そうだね、細々と暮らしているのはたしかだけど」

そんなやり取りを黒い男の一人が割って入る。

「お嬢さん、もうこれ以上は時間の無駄ですぜ、ここは一気に捕まえちまいましょう」

ミーナ「え、そ、そうね」

ドラえもん「やっぱりこうなっちゃったか」

と、ポケットに手を入れようとするが、男の「動くな!」の叫びに思わず手を上げる。しかし1個のカプセルみたいなものを取り出していて、それが床に転げ落ち。そこからシルビイが出てきたのだ。

ミーナ「な、何よ、これ・・・・!?

ドラえもん「手を上げたはずみで“いきもの保護カプセル”が出てきたんだな、前もってドラミがシルビイを入れてボクのポケットに入れたんだけど」

ドラミ「だって私のポケットに入れるのもちょっと」

リム「とにかくここは任せたよ、その間に私たちは先に進みましょう」

ルウ「うん」

というわけでリムやドラえもんたちが前に進もうとする。

ミーナ「ああ、待ちなさい」

ミーナが止めようとするがそこにエルが立ちはだかる。

エル「おっと、君の相手はこの僕だよ」

ミーナ「くっ、やはりあなたが対するのね」

ミーナも剣を抜き、エルと剣を交えるのだった。

ルウ「ここは兄さんとシルビイに任せて、僕らはポセイドンを止めに行こう」

ドラミ「それじゃあ、バギーちゃん、お願いね」

バギー「任セテクダサイ、どらみサン」

というわけで、ドラえもんたちは一行はみんなバギーに乗ってこの場を去る。

 

一方でエレナも修理済みのポセイドンを起動せんとしていた。そのポセイドン、首だけでなく体も造られていた。これも未来の技術であることは言うまでもない。

エレナ「あとはスイッチを入れるだけ。あの坊やたちがこれを前にどう戦うのか楽しみね」

執事「それではお嬢様、スイッチをこれに」

と差し出された起動スイッチをエレナに手渡す。

エレナ「さあ、メインイベントのはじまりよ!」

起動スイッチが押され、ポセイドンの両目が怪しく光る。

 

一方でポセイドンのもとに進むバギーを駆るドラえもんたち。

ジャイアン「おい、もうちょっとスピードが上がらないのか」

スネ夫「これじゃあポセイドンが目覚めちゃうよ」

バギー「ミンナ重スギルンダ、誰カオリテ、アアッ!」

ドラえもん「うん、どうしたの、バギー」

バギー「コノ感ジ、ぽせいどんガ、モウ蘇ッチャッタミタイ」

のび太「ええっ、なんだって!」

ドラミ「とにかく早くいきましょう」

バギー「ハイ!」

ドラえもん「まったく、調子がいいんだから」

 

エルの方はミーナとよくよく剣を交えている。エルの方が若干剣の腕がいいようで、ミーナをあしらっていく。

ミーナ「うっ、流石はムー連邦の勇者だけあって、結構手強いのね」

エル「これでも父さんや長官に比べたらまだまだ子供だよ」

ミーナ「私もアトランチス王家の誇りのために負けられないわ」

エル「そうだね、僕も負けられないよ、これも君のため、そして僕自身のためだから」

しかし城内の振動により、二人とも異変に気付く。

エル「何、これって、まさか」

ミーナ「どうやらポセイドンが甦ったみたいね、こうなったらこっちのものよ」

エル「ばかな、あれが甦ったら世界がどうなるか」

ミーナ「ともかく、あなたたちでは止められないわよ」

と、ミーナもこの場を去る。一方でシルビイによくよく追い立てられている黒い男たちも一斉に撤退を始める。

エル「こうしちゃいられない僕らも追うよ、シルビイ」

と、エルもシルビイの胴体に捕まって彼らを追う。

 

そうこうと中枢の間にたどり着いたドラえもんたち。そこには修復され、胴体も付けられたポセイドンとその傍らに立つエレナの姿がいた。

ルウ「やっぱり蘇ったんだ。でも体もついちゃってなんだかやばい感じ」

エレナ「たしかにお飾りだけどね、これであなたたちもイチコロよ、さあポセイドン、やっておしまいなさい」

ポセイドン「了解・・・そうさせてもらおう」

ポセイドンの反応に、何故かエレナが大きく動揺する。

エレナ「何、どういうこと」

ポセイドン「・・・愚かな小魚どもよ、この程度の改造でわたしを思い通りに操れると思ったか、たしかにわたしの中にコントロールのプグラムが入っていた。しかし前もって残していたわたしのバックアップには気付かなかったようだな。ともかく少しづつそのプログラムを侵食していきつつ、この時を待っていた。この世界をもとの正常なる大地に戻すために、お前たち人類を滅ぼすためにな」

エレナ「何ですって、これじゃあ話が違うわよ、きゃっ!」

エレナが吹き飛ばされるも執事に助けられ、ひとまずこの場を離れる」

のび太「大変だ、元のポセイドンに戻っちゃったよ」

ドラミ「コントロールが効かない分厄介な存在だけど、何とかして止めないと」

ポセイドン「そうだ、世界を滅ぼす前に、お前たちを倒さねばならぬ。ことにその車、お前にはいろいろと恨みがあるからな」

バギー「ナンダト、ヤレルモノナラヤッテミロ」

ドラミ「ちょっと、おちついてバギーちゃん」

ドラえもん「とにかくポセイドンを倒さなきゃ」

こうしてドラえもんたちとよみがえったポセイドンとの決戦の火ぶたが切って落とされた。

同じ頃、時空の歪みを察知した一隻の船が時空の狭間があった。

「ウエキ長官に連絡を、奴らの陰謀をつかみました」

 

つづく

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ドラえもんとゆかいな仲間たち:やすらぎの館他<本当は怖いドラえもん>

今回は大人でもたまには親に甘えてみたい気持ちをえがいたこの作品を、まずは本編と合わせて述べたく思います。

あと今までのドラえもんの関連作品についてのレビューも、逐次タイトルを少しきれいに改題したく思います。

『パパもあまえんぼ』

ある日何かとママに甘えがちなのび太くん、いつもは怖いママに甘えてみたくなった気持ちをドラえもんに述べてみて、ドラえもんも囃し立てつつ理解を示す。

後にパパが酔っ払って帰ってきて、手に負えないところを、おばあちゃんに叱ってもらおうと過去の世界から連れ出した。はたしておばあちゃんに対面したパパは会社での苦労を語り出し、おばあちゃんになだめられる。

翌朝おばあちゃんの夢を見て満足げだと語るパパだった。

~このお話は大人になれば甘える機会も少ないことをあえて大人の視点で読者の子供たちに語ったお話ということで。

次に短編集においてもこのお話が近いかなといったところで。

『やすらぎの館』

会社を経営しているその男は、医者に勧められたある館を訪れる。その館は子供風の部屋で母親役の女性とともにたたずんでいくうちに、子供の頃を思い出し、次第にその館で甘えるときを楽しむことになった。

~これについては裏には現実逃避の要素も描かれているのだが、後の時代になってあげられる癒しの要素もやはり否定はできない。最後になって様々な問題が男に降りかかっていくのだけれど、それもどこ吹く風で今日もあの館での甘えと癒しの日々を送るのだった。それについては編者もこれを機に様々な問題をも乗り越えられると信じたい。

まず自分の意見から結論を述べて恐縮だけど、藤子F先生をはじめギャグと社会風刺を基本とした漫画から、子供たちにユメを与えることを前提であるドラえもんをはじめ子供向け漫画、時には大人、かつての子供たちにも癒しを与えてもいいのではないか、苦労続きの毎日を送る中、明日へと生きる力を得るための癒しというものを。

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ドラえもん・オリジナル大長編:のび太と海底帝国(その8)

沈没船は旧アトランチスの都までさしかかるや、巨大な立体映像が映し出される。

エレナ「待っていたわよ坊やたち。私はエレナ=ドルマンスタイン。あなたたちが対したドルマンスタインの娘よ。あの時はお父様がずいぶんとお世話になったわね。この借りはたっぷりと返してあげるわよ」

街じゅうのいたる所から、バトルフィッシュと鉄騎兵の群れが現れ、沈没船に近づいていく。

エル「すごい数だね、みんな、準備はいい」

みんな「・・・うん!」

敵の群れは一斉に攻撃をしかけ、沈没船は破壊されていく。そこからドラえもんたちが現れる。

まずはエルとルウが巧みな剣さばきで鉄騎兵をなぎ払っていく。

エル「僕も隊長として修行したんだ、特訓の成果、見せてあげるよ」

ルウ「無理しないでね、兄さん」

エル「大丈夫だよ、ルウの方こそ気を付けろよって、うわっ!」

ひとまず敵の攻撃をかわしつつ、果敢に攻めていく。

つづいてジャイアン、スネ夫、のび太くんやドラえもんが敵を打ち落とす。

そしてバギーに乗ったドラミちゃん、しずかちゃんとリムが一気に攻めていく。

そしてシルビイ、敵の攻撃、ことにビーム攻撃は近くの残骸でしのぎつつ投石で応戦して着実に倒していく。

エレナ「なかなかやるわね坊やたち。次はどうかしら」

今度は先の倍の軍勢で攻めていく。その後も果敢に応戦していくも、次第に押され気味になってしまう。

のび太「どうしよう、このままじゃ僕たちも疲れて倒れちゃうよ」

エル「なんとか敵の本拠まで切り抜けないと」

ドラミ「そうだお兄ちゃん、キャンプ帽子ってまだ持ってる」

ドラえもん「そうか、これで潜り込めば」

と、ドラえもんが先の帽子を出して、みんながそれに潜り込む。ちなみにシルビイもスモールライトで小さくしてからリムに寄り添っていった。ともかくも帽子は地下に潜り込む。

ドラえもん「これでいくらかはしのげるけど、これからどこへ行こう」

エル「さしあたり旧鬼岩城のあたりまで行こう。どうも嫌な予感がするから、そこを調べてみたいんだ」

ドラミ「そうね、その地点まで進んでいきましょう」

と、帽子を旧鬼岩城あたりまで進めていく。

エレナ「まさか潜地機能で潜り込むとはね、まあいいわ、あれが復活すればこっちのものだから。状況はどうかしら、じい」

執事「はっ、ほぼ完了しております。あとはコントロールユニットを組み込めば」

エレナ「上出来ね、さあ早く来ていらっしゃい坊やたち。たっぷりと可愛がってあげるわよ。それからミーナはどうしたの」

たずねるエレナに黒ずくめの男の一人が応える。

男「はい、城内で迎え討つと行っております」

エレナ「そう、ならいいわ。あの子にももっと役に立ってもらわないとね。それからあなたたちも行ってらっしゃい」

男たち「イエッサー、了解しました!」

と男たちも指令室を後にする。

一方でドラえもんたちは地中を進みつつ旧鬼岩城跡にたどり着く。そこにはたしかに城の残骸とそれを囲む機械施設がまとわりつくように建っていた。

エル「やはりね、バトルフィッシュらが復活しているとなればあれもまた復活していたんだ、もしかしたらポセイドンまでも」

のび太「ど、どうしよう、ポセイドンが復活したら一斉に世界中に襲い掛かって」

ドラミ「そうならないためにあちらもコントロールをしていると思うから、手を打っていると思うけれど・・・・・」

ルウ「なんか不安げそうだなあ」

ジャイアン「なんだっていいさ、かかってくるならみんなやっつけてやる」

リム「こういうところは頼もしいね」

スネ夫「そうかな、ちょっと不安だけど」

しずか「とにかくポセイドンを復活させるのを止めなきゃ、それにミーナさんも説得できるかしら」

エル「やってみるさ、彼女のために、そしてムーとアトランチス両国のために」

ルウ「う、うん・・・・・」

久し振りにエルに頼もしさを覚えてルウが応える。それにはみんなもならうのだった。

こうしてドラえもんたちは城の内部に潜り込んでいく。

ドラえもん「やっぱり中は直ってるみたいだ。果たしてどんなのが待ち構えているか」

のび太「なんだか不安だなあ」

と、それぞれ奥に進んでいく。そして奥にはミーナが男たちと一緒に待ち構えていた。

 

つづく

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のび太の魔法大作戦<本当は怖いドラえもん>

さて今回はドラえもんと魔法の関わりをひとまず述べることといたします。

まず魔法といえば一概に物を変化させたり、火や吹雪や雷を起こしたりといった、これもまた「ふしぎ」なことといえる。

事実ドラえもんの初期のお話の中でも魔法が絡むひみつ道具も存在したし、後の『チンプイ』でも“科法(魔法を化学レベルで使用可能にしたもの)”といったファクターで魔法を使用させたことだろう。

あと魔法を含めたふしぎ世界の冒険ということで、大長編の“魔界大冒険”や“夢幻三剣士”やらのお話も忘れてはならばない。

さておき原作のお話では魔法をどう絡めていったのかをひとまずの考察とともに述べることにしたい。

『魔女っ子しずかちゃん』

魔法使いのあこがれるしずかちゃんに、ドラえもんもひみつ道具を貸して魔法使いの気分を味あわせて、実際に人助けをするといったお話であった。

それと関連してこのお話は“エスパー魔美”とつながっているかなともいえ、その意味でもマミも魔女っ子の分類に当てはまることだろう。

『魔法辞典』

魔女っ子のテレビ番組を見て自分も魔法を使ってみたいと言い出したのび太くん。そこで“魔法辞典”を出してもらってあれこれと道具の力で魔法(みたいなもの)を使いまわしてみたのだが。これは書いたことが実際に起きるといった“あらかじめ日記”や、桂正和先生の『ウイングマン』の“ドリムノート”、小畑健センセイの『DEATH NOTE』にもつながるだろう。

ともあれこの2作ともいわゆる“魔法ごっこ”がお話上ある程度できることに関し、最後のズッコケでケチがついたとはいえ男女を問わず魔法を使ってみたいといった子供心をくすぐるお話であることは言うまでもない。

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ドラえもんとゆかいな仲間たち:21エモン<本当は怖いドラえもん>

さて今回も本編から離れて、藤子F作品の佳作ともいえる『21エモン』について軽く述べたいと思います。

21エモンのお話をおおまかに述べるに、未来の世界のトウキョウ。そこにひっそりとたたずむホテル“つづれ屋”。そこの一人息子のつづれ屋21エモンはそのオンボロホテルのボーイのバイトをこなしつつ、いつかは宇宙中を冒険したいという夢を抱いてきた。

その後さまざまな宇宙人との交流を経て、宇宙生物モンガーとイモ掘りロボットのゴンスケと一緒に念願の宇宙への冒険をすることになった。そしてその冒険を経て、家業のホテルを宇宙に進出させるという新たな夢を目覚めさせたそうな。

お次は主人公のエモンの周囲を彩るファクターについて。

まずエモンの家のホテルつづれ屋。これは江戸時代から続く旅館からの由緒ある歴史を持ちながらも物語の時代に取り残された、いわゆるダメホテルとして描かれた。そんなつづれ屋をまずは支えていこうとエモンとその父が宇宙人たち中心の客引きに励んでいた。しかしお話が進むにつれてそんなつづれ屋のよさを評価してくれたり、エモンの宇宙旅行の資金を援助したりと、ご都合主義ながらも次第に経営を横転させたのだった。そういえばドラえもんのお話でも『オンボロ旅館をたて直せ』において偶然家出をしたのび太くんがドラえもんの助けを借りて当時のつづれ屋を立て直して、これまた家出をしていた息子が戻ってひとまず虎口を逃れる(旅館をたて直す)ことができたとか。

次にエモンの仲間たる宇宙生物モンガー、宇宙の絶対生物といった触れ込みで様々な超能力を駆使して時にはエモンたちを振り回しながらもサポートしていく。イモ掘りロボットのゴンスケはこれまた説明の必要はないだろう、ドラえもんと並ぶ藤子F作品の名キャラクターの一人でもある。

そしてさまざまな宇宙人も前半のホテル編や後半の宇宙冒険編を通じて藤子F作品の“すこしふしぎ”な要素のファクターとして描かれた。後の宇宙冒険編は後作品の『モジャ公』でのストーリーにも通じたのだ。

これもご多分に漏れず80年代の劇場版を皮切りに、90年代のテレビアニメでの放映がなされ(ついでにモジャ公もアニメ化され)ひとまずの好評を博したのも述べるところ。これもまた当時のドラえもんのある意味低迷期を払しょくする役目を担ったのかもしれない。

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ドラえもん・オリジナル大長編:のび太と海底帝国(その7)

エルたち一行が再びアトランチスへと向かう一方、エレナたちドルマン一味の潜水艇では。

ミーナ「もう、どういうことなの、奴らの国を占領しようと思ったら、まさかおじ様が止めに来るなんて」

エレナ「ええ、まさか私たちの方も邪魔者が出てくるなんて思わなかったから。でもこうなったら致し方がないわ。すみやかにあれを目覚めさせましょう」

ミーナ「やっぱりあれを見覚めさせるしかないのね。本当は気が向かないけれど」

エレナ「大丈夫よ、こちらのコントロールは完璧だから」

ミーナ「そうだといいけれど」

心配するミーナをよそに、エレナは通信機で連絡を取る。

エレナ「じい、あれの修復状況はどう」

通信『はっ、機体の修復はほぼ完了し、あとはコントロール機能を組み込むのみです。こちらはいつでもお嬢様の帰りを待っています』

エレナ「それはなによりね、これであの子たちに一泡吹かせてあげられるわ」

潜水艇は一路旧鬼岩城跡へと向かっていく。

エレナ「さあ、これからが本番よ」

 

一方ドラえもんは残骸群にて身を潜めていた。そこにはなぜかイカのシルビイもちゃっかりついてきたのだ。

リム「やっぱりついてきちゃたのね、今私たちも休みたいから、ちょっと隠れててね」

と、シルビイは残骸の陰に隠れていく。

ドラえもん「さて、ここからが旧アトランチスだけど、ドルマン一味は本当に鬼岩城跡にいるのかなあ」

ドラミ「そうね、彼らの目的はそこのポセイドンをよみがえらせようとしているの」

ドラえもん「ええっ、これで一気に世界を征服しようとしているのか」

ドラミ「というより、お兄ちゃんたちをやっつけるのが先決だろうけれど」

ジャイアン「いずれにしろおれたちが目的なら迎え討とうじゃないか」

ドラミ「待ってたけしさん、相手はあのドルマン一味だからどんな手を使ってくるか」

ふとドラミちゃんの視線の前には中世の沈没船が沈んでいた。

ドラミ「そうだ、あの船を使って近付いていきましょう」

のび太「あの船で近付くの、なんか出てきそうでこわいなあ」

スネ夫「じゃあ、のび太一人ここでお留守番する」

のび太「ば、ばかにして、僕だって世界を救いたいんだ」

ルウ「とにかく、乗り込むにしても作戦を立てなきゃ」

リム「とにかく船の中に入りましょう」

ということで一同は沈没船の中に入ることになった。初めは探検気分のジャイアンとスネ夫もさすがに心細くなったが、ようやく船長室らしき部屋に差し掛かる。

ドラミ「それじゃあ準備ができたようだから、『無生物さいみんメガフォン』」

ドラミちゃんがメガフォンを取り出し、船全体に呼び掛ける。

ドラミ「あなたは潜水艦、アトランチス帝都跡までお願い」

その呼びかけに果たして船全体が揺れ動く。

のび太「うわっ、船が揺れてる」

ドラミ「船が動き始めたの。これで帝都の鬼岩城跡まで行くの」

スネ夫「これじゃまさに幽霊船だな」

船が動き始めてからひとまずみんな落ち着いた後で、作戦会議を始めようとしたが、

しずか「そういえば、今日はまだお風呂に入っていなかったわね」

ドラえもん「もう、こんな時お風呂だなんてのんびりしていられないよ」

ドラミ「あらダメよお兄ちゃん、女の子は身だしなみを大事にしなきゃ」

リム「そうですね、私もお風呂に入りたくなったわ」

のび太「あれ、海底人の人もお風呂に入るの」

リム「うん、もっぱら水浴び程度だけど、時折はお湯のお風呂にも入るの、私はお湯のお風呂の方が好きだから」

ドラミ「それじゃあ決まりね、『壁紙大浴場』」

壁紙の扉を船室の壁にかけ、ドラミちゃん以下女の子3人は中に入っていった。

エル「しょうがないな、それじゃあ僕たちは外の様子を見張っていこう。まずは僕から、次はルウだよ」

ドラえもん「それじゃあ僕らもお風呂にしよう」

というわけでドラえもんも壁紙大浴場を出してお風呂に入ることになった。それはさておき、

ドラミ「入る前に『お風呂アワアワスーツ』」

手に取ったボトルを握って、ドラミちゃんが二人を泡に包んでいく。

ドラミ「これでお風呂に入りながら体を洗うことができるの。あと服の洗濯もね」

しずか「うん、これは便利よね」

ということでしずかちゃんとリムは泡で包まれながら服を脱いでいき、いよいよ浴室に入っていく。

リム「うわあ、泡で浮いてて気持ちいい」

しずか「この泡、お湯で溶けないのね」

ドラミ「お湯に入りながら体を洗うのよ、後でしずかちゃんたちにもおすそ分けするわよ。これくらいならね」

しずか「ええ、そのためにポセイドンの復活を止めなきゃね」

リム「もちろん、私たちも力を尽くすよ」

一方の男湯でも、

ジャイアン「なんだかしずかちゃんたちもにぎやかだな」

スネ夫「こんな大きいお風呂にのび太が入れないなんてかわいそうだよな」

ルウ「でも後で兄さんたちと入るからね。そろそろ交代かな」

ということで、数分後、エルが浴場の扉をノックし見張りを交代する。

そんなこんなで沈没船は一路アトランチス帝都まで進むのだった。もちろんシルビイも後からついていくけれど。

 

つづく

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禍福のアンバランス:しあわせの資格とは<本当は怖いドラえもん>

さてみなさん、今回ドラえもんの記事の前に先日発売されたドラえもんのコンビニ文庫について少し述べたくなり、本題の前にここにお送りする運びとなしました。

その今回のタイトル『今日も1日いい日にするぞ!』について、何かと災難にまみえがちののび太くんが、ささやかながらもいい日になるようにひみつ道具の力を借りていろいろと活躍するお話を集めたのだが、

『パンドラのお化け』は何かを決心しようとしてかえって失敗してしまうお話で、あとダメなことは何をやってもダメという文句も当てはまってしまう。

『不運はツヨ~イ味方』は結局イマシメどころかイジワルの方に傾いてしまい、その上でのお説教はやはり卑怯にも感じてしまう。

『無敵砲台』の巻に関しては結局「ダマされた方がワルイ」という文句に行き付いてしまう。

このようにいい日にしようとしてかえってワルい日に転んでしまうというお話が大半であった。それでも『人生コース』の巻で「しあわせになるにはそれなりの努力が必要だ」というくだりに行き付くけれど、ドラえもんの立ち位置から結局押しつけがましい感もぬぐいがたい。

 

ともあれここからが本題にかかることにして。

くり返しながらドラえもんのお話のコンセプト(まずは初期)は、何かと不運な目に遭いがちの人生を送るのび太くんを、何とかいい人生を送らせることだった。

それが中後期になって、それら不運や困難を何とかしようとしてかえってズッコケるお話がしばしば見受けられる。たしかに初期においても『ラッキーガン』のお話があるけれど、このようなお話はたまにはの程度で、それが中後期に頻発することが問題だと挙げたい。

それについては、しあわせになるにはそれなりの努力をしなければならないという考えがあったことだろう。言い換えれば「ダメな奴は幸せになる資格はない」とも受け止められる、かもしれない。

それだけならごもっともと思うけど、ひみつ道具の力を借りつつ、ひとまずの努力をしても結局しくじってひどい目にあう。結局後期になるほどしあわせの資格についてのハードルも高くなっているともいえるだろう。

まず子供のしあわせについては、ほとんどがおカネやモノが伴い、あと気になる子の気を引くといったところ。あとケンカに勝つというのはまた別の問題と述べておいて。

それらが次第にままならないのは、読者のイマシメが建前だけれど、結局は藤子F先生の心情が影響しているだろう。

戦中戦後の子供時代から高度経済成長期の青年時代を経て、ドラえもんをはじめ多くのふしぎなお話を描き、子供たちにユメを送り続けたはずだった。

それが80年代に入り次第にモノや生活が豊かになり、その上でこれ以上しあわせになってどうなるのかといった不安の虫が騒いで、結局しあわせの前の困難がどうしても描かれがちになってしまったといったところか。

それでもしあわせというものは本人の気持ち次第でいかようにも感じられるものでもあるけれど、やはり時代の違いこそあれ本当の意味でのしあわせについて教えたいと思い、お話の中でいろいろといているつもりだったけれど、やはりギャグやズッコケに転びがちになってしまった。そんな後期の中でもしあわせを感じるお話もいくつか描いていることも間違いはないけれど。

ともあれ本当のしあわせについて、たとえば一見イヤな家の手伝いやらお使いやらでもやりとげれば結構いい気分になったなといった具合で、むずかしいテツガクを引き合いに出すまでもなく、子供うちでも真剣に考えてもいいのではないかと述べておいてシメとしましょう。

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ドラえもん・オリジナル大長編:のび太と海底帝国(その6)

首都レムリアに帰還した一行、これまでの事態の収拾にあたるとともに、今後の対策を立てることと相成った。

ドラミ「おそらく皇帝の姪であるミーナさんが、その敵の勢力に引き入れられたのは間違いないことです」

首相「うむ、それだけでも双方の不和に付け入ることは可能だから。いやいや、今更あなた方を疑うことは致しませんが」

皇帝「こうなってしまったら我々も守りを固めなければ。そこで厚かましいながら両国もここらで仲直りといたしましょう」

首相「おお、それはいいですな。思えば我々もずいぶん無理をしましたから」

皇帝「そうと決まれば、早速準備をしなければ。そういえばドラミくんの『どこでもドア』だったか、それをお借りしたい」

ドラミ「はい、分かりました」

というわけでドラミちゃんのどこでもドアを借りて、アトランチスの高官数人が呼び寄せられる。そして会場の準備もそこそこに、ここにムーとアトランチスの友好条約が結ばれることになった。

『ココニ締結サレタ、ムー連邦、アトランチス帝国ノ平和友好条約ニツイテ

・両国ノ相互理解及ビ両国国民ノ交流

・地上各国ノ海域ヘノ干渉ニツイテノ監視及ビ対応

ナオ追加ノ条項ニツイテハ追ッテ交渉ノ課題トスル』

と、難しい言い回しながらも一通りの国同士の約束を交わした後、首相と皇帝は固い握手を交わす。会場に集まったムーの国民の歓声とともに。この様子は帝国首都のモニター越しでも映し出され、そこでも歓声が上がったのだが、手放しで喜べない事情があった。

「北にはまだ鬼岩城がよみがえるというじゃないか」

「姫様が敵に捕らわれているという、何とか助けられないか」

「地上の子供たちとムーの少年たちに頼らなければいけないか」

とまあ、不安の中、わずかな希望をエルやドラえもんたちに託そうとした。

 

そんな中でのドラえもんたちは、

ドラえもん「これでもう戦争の危険は避けられたね、ってドラミ、でも未来の歴史について大丈夫なの」

ドラミ「うん、大丈夫よ、だってお兄ちゃんが言っていたから。未来は変えられるからって。それがいい方向に向けられるならなおさらよ」

ドラえもん「うん、そうかなあ」

2人とも小声で話していて傍らで聞いていたのび太くん以外には聞こえていなかった。

 

両国の調印式の後に、あらためて再調査を再開することになったエル一行。

長官「それでは、鬼岩城のことを含めて、いろいろ気を付けてくれ」

エル「はい、了解しました」

長官とのあいさつをそこそこに、再びアトランチスに向かう一行。そこにはドラミちゃんの姿もあった。

ドラえもん「ん、どうしてドラミもいるの?」

ドラミ「言ったでしょ、調整したバギーを届けるついでだけど、実は・・・・・」

ドラミちゃんが耳元でささやく。

ドラえもん「ええっ、ドルマンスタインの娘!?

ドラミ「お兄ちゃん、声が大きいわよ」

のび太「ドルマンってあの、恐竜ハンターの雇い主の人」

ドラミ「そうよ、そうなのよ、実はあの人は先の鬼岩城の一件を知ってお兄ちゃんたちの復讐の計画を立てたのよ」

ドラえもん「そのためにまた世界を危機に陥れようとしようだなんて」

ルウ「ともかく、こちらも大変なことになってるなら、力になりますよ」

のび太「わっ、どうしてルウくんがここに」

ルウ「うん、何やら深刻な顔で話しているから」

リム「でも、そんな人たちが、ミーナさんを取り込んでいると聞くから」

ルウ「目的が同じなら力を合わせてもいいと思います。ああもちろん兄さんの許可を得て」

のび太「うん、ありがとう。でもエルくんはどうしたの」

ルウ「うん、実はミーナさんの写真を皇帝から受け取ってから、何やら考え事をしていて」

そうこうとした後で、ジャイアンたちも顔を出す。

ジャイアン「おーい、もうすぐメシの時間だぞ」

スネ夫「早くしないとみんな食べちゃうぞ」

のび太「うん、わかったよ」

と、のび太くんをはじめ、みんなが輸送艇の食堂へと向かうのだった。

一方で航行に当たっているエルは、ミーナの写真を見て物思いにふけっていた。

エル「なんとしても助けなきゃいけないな、皇帝のためにも、そして彼女自身のためにも」

 

つづく

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