読書の時間:ギリシャ人の物語(塩野七生)
さてみなさん、2月はどこに行こうかを考えている中、突然体調を崩してしまいドライブどころではなくなってしまい、そのまま家にこもることも専らとなってしまいました。その際に前年末に購入した塩野先生の『ギリシャ人の物語』をゆっくり読むことにしました。
これは先に紹介したものの文庫版ということで、先生の最後の作品と位置付ける作品でもあります。まああとは軽いエッセイを発表してご余生を送ることとなりましょうが、ともかくも末永くご壮健のほどを。
さておき内容、といっても古代ギリシャの歴史を詳細に描いたもので、ソロンの改革から始まりペイシストラトスやデミクレトスの施政におけるアテネの隆盛とスパルタとの対立、ペルシャの侵略からの防衛、そしてペリクレス時代を経てアテネの衰亡を迎えそれからの混乱からやがてマケドニアのアレキサンドロス大王の台頭からヘレニズム時代を迎え、やがては台頭したローマに呑み込まれ、先に刊行された『ローマ人の物語』に続いていくといったものですが。
こうしてギリシャ世界の栄枯盛衰の物語もただ古代の歴史事項にはとどまらず、現代社会にもその教訓とするべきではないか、という思いを致さずにはいられない今日この頃です。
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