書籍・雑誌

夏休みの読書:皇帝フリードリヒの生涯

さてみなさん、今月は例年だとお盆を利用してどこかへ行こうかと思いを募らせましたが。ここ数日のコロナの第二派かと界隈が騒ぎ出して外出もままならない状態が続き、いわゆるささやかな旅行はおろか外出もままならない状態でもあります。
そこで今回は先の十字軍物語に続き、塩野七生先生の『皇帝フリードリヒの生涯』についてのいわゆる大人の読書感想文みたいなものを述べたいと思います。とはいえ今回はそのさわり程度から、
時は十字軍の時代、神聖ローマ帝国皇帝の家系に生まれながらも、複雑な事情の幼少期を過ごし、皇帝即位後度重なる十字軍従軍の要請やら、それを渋っての破門やら、イスラム諸国への権謀術数で一時優位に事を運ぶも教会側の更なる反発を招きかえって窮地に運ぶなど波乱に満ちた生涯を送ることになり、やがてフランスの聖ルイ王に活躍を譲る形で歴史の舞台からの退場と相成ったものでしたが。
たしかに彼の生涯以降の評価は悪いものでしたが、それが後年中世における最初の近代人という評価も受けたものです。
以上が先の塩野先生の著作からの予備知識から述べたものですが、次回以降また時を置いて本編を読んでの感想も述べたいと思っております。

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梅雨の読書:十字軍物語

さて今月はどこかへ行こうと思いつつもここ連日の雨でままならず、仕方なく先に買いためた読書に洒落込もうそれについての感想をばお送りする運びです。
さて今回取り上げたいのは、塩野七生先生の『十字軍物語』
先の『ローマ人の物語』と『ローマ亡きあとの地中海世界』に続く一連の欧州史を題材にした歴史絵巻です。
台頭するイスラム世界に対しキリスト教ことにカトリックの威信回復のために結成された十字軍。一旦は聖地イェルサレムを奪取したが、やがてイスラム側の英雄によって奪回され、その後欧州各国の英雄の活躍やら各国の権謀術数やらに翻弄され、ついにはキリスト教側の敗北に終わり、その後のイスラムとの抗争にもつながって現在に至るといった流れを一気呵成、と言わないまでも読み通すことができました。
正しい戦争、といえるかは分からないけれど、こと宗教が絡む争いがいかに滑稽化も感じ入ることができましたが、歴史は歴史として冷静に見守るのはともかく、戦記として楽しむのもまた楽しみ方だなと思いますが。
この次は本書に関連する『皇帝フリードリヒの生涯』についても読破の末に述べたいと思います。

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春の読書2020年4月

さてみなさん、今日は趣向を変えて、というかここ最近のコロナ騒ぎで外に出られない日々と何かと話題がない日々とでやることといえば創作と読書しかない編者としてこの記事をお送りする運びとなりました。
今日あげたいのは塩野七生先生の『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』です。先の『十字軍物語』に引き続きこのたび文庫本化されたのを機に編者としても目を通したい1冊です。
十字軍時代にて当時のカトリック教会と対峙しながらもある意味近代化の礎を気付いた偉人の生涯を、先の十字軍を通じて知り得た方をはじめ、中世史をはじめ歴史や文学に興味がある方なら一読の価値もある一冊と思います。

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16年、春の読書

さてみなさん、今回は趣向を変えて春の読書について講釈みたいなものをお送りしたいと思っておりますが。

編者もいろいろと趣味がありますが、やはり活字中心の読書もたしなんでおります、とは前々からも述べておりますが。

ここ最近は先に立ち寄った名古屋学院大学さんの読書ブログというものを知り、学生さんならではのおすすめの作品をと参考程度ながらも拝見しております。

そこで、というわけではないですが編者もおすすめの本を紹介したいと思います。

それは塩野七生先生の『ギリシャ人の物語』

かの『ローマ人の物語』の前日譚的な作品でただいま第1巻が発売され、以降来年再来年と続巻が発売される運びとなります。

内容としては、かつてローマ人の第1巻で古代ギリシャの歴史を書いておりましたが、ここでもっと踏み込んだ事項を記載しており、古代の歴史好きにはおすすめの作品だということで。

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