アニメ・コミック

スター☆トゥインクルプリキュア、ですか

さてみなさん、いよいよ来月、HUGっとの後番組としてのプリキュア新作『スター☆トゥインクルプリキュア』が放映される運びとなりました。

今回のテーマはスターなだけに宇宙。メンバーの一人が宇宙からのお友達。それにともなって宇宙からの脅威に立ち向かうといったところか。

元来プリキュアも女の子たちを中心にスター若しくはアイドル的な存在なので、これも楽しみな要素といったところか。

ともかくもまさに新しい時代に向けて星々の海に乗り出す彼女たちの活躍を見守っていきたいと思うけれど。

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銀英伝オリジナル・真ヴァーリモント氏放浪記(その6・最終回)

さまざまな人の思惑とともにヴァーリモント白書が刊行されて後も、帝国内外では様ざっまな事件が起こる。

皇帝行幸における襲撃事件に端を発したミッターマイヤー、ロイエンタールの双璧の争乱。

「まさかロイエンタール元帥が謀反を引き起こすとは、彼なりの思惑があれ、これもまた裏に何かありそうだ」

「これはかのヤン提督の事件とも関連があるかもしれませんが」

この時点でもはや監視員も進んでヴァーリモントの事業に協力を惜しまなくなった。はじめ利害の一致もあるが、ことに民政省の保護を陰ながら受けているのも大きいだろう。

続いてユリアン率いるイゼルローン軍との軍事衝突をはじめ新領土各地で頻発する動乱。

「やはり事を構えんとするのか、ミンツ中尉。しかしあまりにも急すぎやしないか」

「やはり、共和主義者との迎合、いえ、民主主義への捨て石になるつもりでしょうか」

ハーゼもまた、彼の事業を通じて、民主主義、ひいては人民のための政治について深く考えるようになる。

そして迎えたオーベルシュタイン元帥のハイネセン出向における旧同盟高官及び軍首脳の大量収監事件、いわゆる“オーベルシュタインの草刈り”事件。

「大変です、先生」

「どうしたね、ハーゼ君」

「ハイネセンにおいて旧同盟の元官僚が多数収監されているとのことです」

「そうか、いよいよ来るべき時が来たようだ。今まで旧同盟の官僚で帝国に恭順の意を示したものは幾人か召し抱えられたと聞く。その反面、恭順ならざるものをこの際に排除せんとするか、いや・・・・・」

ヴァーリモントはやや考えつつも一つの考えに思い立つ。

「もしかすれば、これはイゼルローンに揺さぶりをかけ、大きな譲歩を取ることを目的とするか。その反面、いずれかの路を進むか決めかねている市民は、いずれに形であれ皇帝への忠誠を示し、帝国の支配を享受するだろう。いずれにしても彼らには些細なることだろうが」

その後に彼ら、ハイネセン市民には些細ならざる災難が降りかかるものだが。それはさておきヴァーリモント本人にも何かしらの影響が訪れるのは必定だろうと踏んでいるのだが。

「ことなんてどう転ぶか分からないからな、ここはケスラー総監とブラッケ閣下の良識に委ねて待つとしよう」

こうして当面は機をうかがうべく傍観を決めることとなる。

そしてその機は、ほどなく一台の地上車がヴァーリモント邸を訪れたことから始まる。

「やはり、来たようです」

地上車から数人の兵士が降り、続いて一人の官僚が降りてきた。

「やはり来たか、おそらくこの私に用があろうが」

「ど、どうしましょう、先生」

軽い動揺を覚えるハーゼに、ヴァーリモントが言いつける。

「見苦しい様を見せてはならないハーゼ君。君も帝国の人民なれば政府も無碍にはしないだろう。たしかに私は純粋な人民ではないだろうが」

そして傍らの娘を呼び出し、そっと腕で抱きしめる。

「お父さんはちょっと出かけてくるから、それまでお母様とモーリッツお兄様の言うことをよく聞くのだよ」

「はい、お父様」

おそらく幼い娘は今回の事態を理解していないのだが。

その二人のやり取りの間、その官僚、民生尚書ブラッケが兵士たちに武装を解くよう指示し、いよいよ屋内へと足を踏み入れる。

テレーズの招きで彼の自室へと足を踏み入れるブラッケらに、ヴァーリモントは敬礼で迎え入れる。

「元自由惑星同盟少尉、フランツ・ヴァーリモントです」

「銀河帝国民生尚書、カール・ブラッケです」

一礼で応えるブラッケは、あらためてヴァーリモントに首都星フェザーンへと赴くように要請する。

「御意のままに、ですが、妻と娘、そしてそこにいるモーリッツ・フォン・ハーゼ君はそもそも帝国の人民、彼らに対しての生活の保障を・・・・・」

「いえ、できれば少尉どのと同じく彼らも赴いてもらいたいのです。その報がこれから卿のお仕事もしやすいでしょうから」

「なんと、そうなのですか」

驚きとともに安堵の表情を見せる続いてハーゼの方に向けて告げる。

「それにハーゼ君、卿の不遇は陛下から告げられたところです。私のはからいで政府の職に就くよう取り計らいますが」

「ありがたい仰せですが、今は小なりといえど先生のもとで帝国の人民のために働けることに喜びを覚えております。申し訳ありませんが」

「そうですか、これはお節介が過ぎたようでしたな」

お互い軽い笑みを浮かべて言葉を交わす。

こうしてヴァーリモント一家とハーゼ、そして今やお目付け役となった監視員の一行はフェザーンへと赴き、そこで民政省の預かりとなる。

送迎用の巡航艦にてフェザーンへの途上、ヴァーリモントはこれからの行動について思いを致す。

「これからが本当の勝負だ。ブラッケ尚書閣下の招きで民政省の預かりとなるはいい。その先皇帝陛下はともかく、軍務尚書との政治上の駆け引きもしなければならない。かの御仁は人民を国家の計に組みこまんためにも利用せんとするだろう。俺は小なりとそれを制しなければならない。これは今まで以上の事業となすだろう、そして俺自身の命も。いやそれこそが本望ではないか。ともすれば帝国の政治が皇帝のみではなく人民の手に委ねられれば。俺自身がその一助となれば」

「・・・お父様、また考え事・・・・・」

そこに娘が寄り添ってきた。

「ああ、新しいお仕事についてちょっと考えていたんだ。大丈夫だよ、あまり無茶は、しないさ」

娘を傍らに抱き寄せ、テレーズとハーゼらに見守られつつ、ヴァーリモントはしっかり前を見据える。その先に遥かフェザーンがあるかのごとく。

 

その後民政省の一室に仕事場を構えつつ、帝国人民のために力を尽くすヴァーリモント。今後オーベルシュタインとの衝突が予想されたが、皇帝崩御に前後して彼もまた退場することとなり、また他の提督、官僚も彼に好意的なこともあり、後に民政次官にまで栄達する。

そして後世、彼はローエングラム王朝における“最初の帝国人民”ユリアンと並ぶ“民主主義中興の祖”と呼ばれ、永くその名が刻まれることとなる。

 

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スケバン刑事・ネクストジェネレーション(中編)

さてみなさん、今回のホームページ更新は、スケバン刑事・ネクストジェネレーションの第2話をお送りいたします。

日本に移り学園生活を送るサキのもと、かつての仲間と新たなる仲間との交流を通じ、新たなる戦乱の予感もじわじわと影を落とす。その様をここにお送りできればと思います。それでは、ごゆっくり。

 

ちなみに指定ページの行き方は、ホームページから

ENTER>マンガ・ノベルス>スケバン刑事

となっております。

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銀英伝オリジナル・真ヴァーリモント氏放浪記(その5補足)

フェザーンに到着してからのクラインゲルト子爵嫡孫カールはここ数日不安の極みにあった。

アムリッツァ、リップシュタット両戦役を経て母子ともつつまじく生活をしていた後、遷都後新設される運びとなる幼年学校に入学する運びとなる。

その際に母親の縁からケスラーが後見人となり、宇宙港にて迎え入れられたが、向かった先は憲兵隊本部で、その圧迫感を受けつつも駆けつけた副官から、皇帝がカールを伴って出頭するようにと告げられたからだ。

後日、カールはケスラーとともに仮皇宮へと向かう。

「そう怯えることもなかろうカール、陛下もお熱いところもあるが公明なお方だ。もし陛下のご癇気あらば私がすべて受けよう」

とケスラーになだめられるままに皇帝の執務室へと差し掛かる。

「ウルリッヒ・ケスラー、カール・フォン・クラインゲルト、入ります」

ケスラーが告げる。中では皇帝が長椅子に座していた。

「よく来てくれた、カール・・・ところでケスラー、予に何か言いたそうな面持ちだが・・・・・」

ラインハルトの問いにケスラーとカールはひざまづく。カールの方はややぎこちない感もした。

「はっ、先日の陛下の召集に応じず、私用を優先させたること。ひとえにこのケスラーの責に帰することなれば・・・・・」

ラインハルトは了承の意を込めて、手を上げケスラーの言を止める。その際カールに軽い怯えの表情が顕れた。

「白書の件は副官に伝えた通りだ。卿が陳謝するまでもなかろう。そういえば聞き忘れたことだが、あの白書について検閲や修正は行われたか」

「いえ、私からは何も、ただ監視の者が何やらか言ったことは聞き及んでおりますが」

「そうか・・・・・」

事実上の無検閲、無修正での発刊である。ラインハルトもそのことを了承した。

その上で、ラインハルトはカールに澄んだ笑顔で向き直る。

「さてカールよ・・・・・」

「は、はい・・・・・!」

「ようやく本題に入れるな。さしあたり向かいにかけるがいい」

ラインハルトに勧められカールがケスラーとともに向かいの席に座る。早速ラインハルトが話を切り出す。

「ところで、子爵どのはご壮健かな」

「・・・はい、リップシュタット戦役から程なくして、病に倒れ・・・・・」

「亡くなられたの!?

ラインハルトの驚きにカールも多少怯えつつ応える。

「は、はい、遺言によって、葬儀は家族のみで、行おうとしましたが、領民の方が、こぞって集まり、途中私たちが、場を離れましたが、弔問に訪れた人々が、深夜まで、続いた、ものでした・・・・・」

カールの言葉が詰まったのを見計らってかラインハルトも重くうなずき了承の意を伝える。

「うむ、これほど領民に慕われたのだ。そういえば予に恭順の意を伝え戦役の直後自らの特権を明け渡したとか。予もお悼み申さねばな。とはいえ予も忙しき身ゆえ、御母堂あてに親書の形でお送りするが、それでよいか」

「はい、ありがとうございます」

感謝の言葉とともに、カールのぎこちなさはいくらかほぐれたとラインハルトは感じられた。

その後もカールとの会話をラインハルトは楽しんだ。ラインハルトとしてもカールはあたかも春風に怯える子犬のごとく自分を畏れていることは承知のことであり、それをなだめつつよくよく導いていく。やがては宮内尚書が公務の時間を告げ、会話の終了を惜しむかのごとく席を立たんとする。ふと何やらの考えがラインハルトの脳裏をよぎり、あらためてカールに語り掛ける。

「カールよ、ゴールデンバウム王朝はいざ知らず、このローエングラム王朝にては貴族の爵位などもはや飾りに過ぎぬことは知っていよう」

「存じて、おります」

「ゆえに貴族の特権など望むべくはないが、それも承知であろうな」

「はい、承知しております。それゆえに、私もこの帝国の、一人民として・・・・・」

カールの応えに明快さを覚え、ラインハルトも心地よき口調でそれに応える

「よろしい、カール・フォン・クラインゲルトよ、このラインハルト・フォン・ローエングラムの名において、そなたのクラインゲルト子爵家の家督相続を許そう。ただし、正式な子爵位授与はそなたが20歳を迎えた時とする」

「はっ、ありがとうございます」

カールもケスラーとともに一礼をもってラインハルトを見送る。

こうしてカールはクラインゲルト家の家督と子爵位を受け継ぐことになった。正式な子爵位の授与はラインハルトの生きている間にはなされなかったが、ともかくもカールが二十歳になってそれは果たされたのだった。その後クラインゲルト子爵となったカールは、領内を中心に大小さまざまな事業に従事し、帝国の一人民としてその発展に貢献したとか。

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銀英伝オリジナル・真ヴァーリモント放浪記(その5)

各提督の思惑とともに読まれた『ヴァーリモント白書』

いくつもの偶然もあって、ついにはラインハルトのもとにも届けられた。

以前より件の旧同盟の一士官のことは耳にしており、ひとまずは憲兵隊の監視を付ければ良しとした。それが今後の帝国のためとまとめられたこの白書が手に渡ったからにはひとまず読んでみようとおもむろにページを開くのだった。

冒頭の「親愛なる皇帝陛下に捧ぐ」の一文に「ふん」の一言を発しつつ読み始める。

「小生こと、元自由惑星同盟軍少尉、今は帝国辺境部の一人民たるフランツ=ヴァーリモント・・・・・」

まず自分の素性を明かし、アムリッツァの焦土作戦にてのいきさつを述べることについて、先のメックリンガーが評したようにいささか飾ることなく、それでいて怨み言を述べるわけでもないその文に、いつのまにかラインハルト自身も読み入ってしまったのだ。

そのうちにとある一文がラインハルトの目と心をとらえた。

「・・・キルヒアイス、シュタインメッツ両提督亡きあと、小生ごとき一人民が畏れながら陛下をお諌めすること憚り多きことなれど・・・・・」

「予を諌めるだと・・・・・!」

一瞬、激しかけたラインハルトだったが、直後自らを恥じつつ冷静さを取り戻した。しばらくの熟考の末、ラインハルトが口にしたのはまた別のことだった。

「何故シュタインメッツが俺を諌めたことを、彼は知っていたのだ?」

それはラインハルトが第四次ティアマト会戦において血気にはやり突出しようとしたところ、当時ブリュンヒルト艦長だったシュタインメッツが諌めたことをさしていた。

ラインハルトはシュタインメッツの実直さに感銘を受け、辺境守備の任にあった彼を改めて提督の列に加え、彼もまたその恩に応えその命を捧げたのだ。

さておき先の自問は容易に答えを得た。おそらくシュタインメッツはその辺境守備の任にあった中、くしくもかのヴァーリモントと知己を得たのだろう。

たとえキルヒアイスのみが著されたとしても激昂の時間が少し長くなるだけで、最後は心の中でキルヒアイスに諫められるだろうと踏むのだった。

そんないきさつもあり、最大の懸案であった、かつてのヴェスターラントの件はやや抑えた表現ながらも最後の責任はやはりラインハルト自身に帰することをも示唆していった。こればかりは素直に受け入れられる気がした。

いずれにせよヴァーリモントが人民の声を代表し自らに伝えようとする限り、自らもできうる限り応えねばならない。

そのうちにラインハルトは卓上のTV電話に手をかけ、シュトライトに支持を与える。

「・・・ケスラーとブラッケ民生尚書に出頭するよう伝えてくれ」

しかし直後、ケスラーの副官がラインハルトに応対を求めた。

「畏れながら陛下、ケスラー閣下はいま憲兵本部を外し、宇宙港に赴いております」

「何、ケスラーは出られぬのか」

軽く驚きながらも、ラインハルトは事情を問う。

「はっ、古くからの友人を迎えるとか。直ちにお呼びいたしますゆえ・・・・・」

「いや、要件についてはケスラー自身も知っていよう、代わりに卿が出頭するがいい」

「は、ぎ、御意・・・・・!」

副官の返答と同じくして、ラインハルトにふと一つの疑問が浮かんだ。

「待て、ケスラーに友人がいると聞いたが、それは一体どういった者なのか」

「はっ、たしか旧クラインゲルト子爵領より、この度フェザーンに開校する幼年学校に入学をすることと相成り、迎えに上がるとのことですが」

副官の言にラインハルトも一考の後に一言告げる。

「そうか、今の件の後で、その友人とやらに会ってみたい。後でケスラーに取り次いでくれ」

「はっ!」

というわけで、その副官と、ブラッケが執務室に呼ばれた。

執務室にてラインハルトは机上に一冊の本を差し出す。それはかねてから民政省にとっても懸案だった書だった。

「この本は、まさか」

「そう、かのヴァーリモント白書だ、不遜ではあるが不快ではない。まして不敬ということもなかろう」

最後の言葉に重きを置いていたことは二人の耳にも響き渡る。

「この書を著した、フランツ=ヴァーリモントとやらの処遇について、予の見解を伝える。今後も憲兵隊の監視を続けるとして、今後彼の身元は民政省の預かりとし、以後はブラッケの指示に従うよう」

「御意」

そしてその一言も付け加える。

「重ねて申しておくが、彼に確かなる叛意を認めぬ限り、彼に類を及ぼしてはならぬ。彼が人民のために働くと言うのであれば、できうる限り応えてやろうではないか」

「はっ」

ブラッケ尚書と副官はほぼ同時に応答し、異常を皇帝の要件として退出する。ブラッケは後日今後の方針を憲兵総監と話し合うこととして、ケスラーの代理として出頭した副官はラインハルトの要件を帰還したケスラーに伝える。地上車にて要件を伝えられたケスラーの傍らには少し怯えた表情のクラインゲルト子爵の孫カールが座っていた。

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藤子不二雄Ⓐ展、ですか

さてみなさん、このたび六本木ヒルズにおいて藤子不二雄Ⓐ展が開催された運びとなりました。

日程は先週19日から翌年1月6日ということで、盟友たる我らが藤子F先生にも引けを取らぬ名作にまつわる展示品やら、中には安孫子先生の等身大の蔵やらと盛りだくさんの内容で、来る人をを大いなる懐かしさとともに楽しませていると聞き及びます。それに伴い安孫子先生の意外な人間関係も知ることとなりこれも興味をそそられます。

とはいえ編者的にはやはり東京まで遠出するのはすこし困難なので、来春夏以降名古屋辺りでまた開催してほしいのもやはり正直なところですね。

ともかくもF先生とは違った魅力で人気を博した安孫子先生の作品群等を今一度知ることとなるこの展示会、まずは関東近隣の方々からお楽しみください、といったところで。

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銀英伝オリジナル・真ヴァーリモント氏放浪記

同盟を制圧後、ゴールデンバウム王朝にとって代わり、ラインハルトが皇帝の位についた後、ヴァーリモントは、かねてからの構想を形にするべく以前にましての執筆活動に力を注いでいく。

途中帝国軍による同盟併吞はさほどこたえないかに思われたが、その後のヤン・ウェンリーの死に際しては、古くからの友人を喪ったかのごとく落胆を禁じ得なかったかとハーゼたちには見えた。

ともかくも彼の著作は世に出ることとなった、それはヴェスターラント核撃事件に起因した皇帝暗殺未遂事件の直後のことだった。

その著作たるヴァーリモント白書、出版にあたっては憲兵隊の士官が扮した件の青年が2、3意見を言うのみで、事実上の無検閲で世に出たのだ。

ともかくもこの白書は帝国内でひとかどの支持を得るにいたり、日を置きながらも旧同盟領内でも少なからず読まれていった。

中でもラインハルトのハイネセン再占領時に、皇帝に不敬を働いたかどで勾留されるも、その皇帝によって釈放された中堅官僚たちは、彼を支持するに至る。ちなみにイゼルローンにて雌伏の時を過ごすユリアンたちには共感はしないが多少の期待は持っているのだが。

いずれにしても、その白書とともに彼らも雌伏の時を過ごすのだった。

 

戻って帝国側にて、まずは軍務省にて副官のフェルナーが軍務尚書オーベルシュタインに件の白書のことを告げるも、オーベルシュタインはただ手を振るのみだった。

「軍務尚書にとってはこの白書はとるに足らないものなのか、あるいは。いずれにしてもこれは民生省の管轄だな」

部屋を後にし、フェルナーはそうつぶやく。

一方で芸術家提督メックリンガーもその白書に目を通す。彼にとっては文学的に足らないものの、帝国全体、ひいては人民のためと訴えるものがあるとひとまずの通読を続けるのだった。

ビッテンフェルトに至っては白書そのものを読むことはなかったが、その著者たるヴァーリモントにはどこかしら惹かれるものがあった。

「あの同盟人、帝国人民のためと小賢しいことを書いてはいるが、ひとまず俺が言うべきことはない。もしあやつが召し抱えられることがあれば、あのオーベルシュタインとどこまで張り合えるか、これも楽しみだ」

と冗談交じりに彼を半ば応援するきらいもあった。

そしてミッターマイヤーに至っては、ひとまず目を通したのだが、とある一文に激昂し白書を床に叩きつける。

「なんだそれは、忠誠に報いるに死をも与えるだ!?これではゴールデンバウム王朝と変わりないではないか!奴め、いまだ陛下を利用して己のマキャベリズムを大成せんとするつもりか」

“奴”すなわちオーベルシュタインに対する己の怒りをぶちまけつつ、ふとミッターマイヤーは叩き付けられた白書を拾い上げその怒りを鎮める。

「しかし、ここまで事件を通して、人民を諭し導かんとは、元は彼も同盟の市民だ。その身であえて帝国の人民のことを想っているとは、それにひきかえ、俺は・・・・・」

しばらくの熟考のすえ、ミッターマイヤーは一つの結論に達する。

「ここはブラッケ民生尚書にお任せしよう。彼については賢明な対処をされるだろう」

というわけでミッターマイヤーは、ブラッケに連絡を取ろうとするもなかなかにコンタクトをとれなかったが、その後ラインハルトが下した決断にて安堵することとなったのだが。

それは、あの白書がラインハルトのもとにも届けられたのだった。

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スケバン刑事・テレビシリーズについて

さてみなさん、今回のホームページ更新は、諸般の都合でスケバン刑事のテレビシリーズのレビューをお送りいたします。これはアニメページの範疇なのですが、独立記事ということでこのページにてのお送りといたします、ご了承ください。

その内容は大方のあらすじと編者の感想を述べるにとどまっています、重ね重ねどうもすみません。

ひとまずはこんなところですので、それでは、ごゆっくり。

 

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スケバン刑事・概要と予想ストーリー(前編)

さてみなさん、今回のホームページ更新は、スケジュールの都合でスケバン刑事の独立記事をお送りする運びとなりました。予定されていたジガ(人我)の記事はまた後程といったところで。

80年代前半を中心に少女漫画ながらも少年漫画にも通じるアクションと人間ドラマを繰り広げた当作品、同年代半ばにてはテレビドラマ、90年代はじめにてはOVAと、ひとかどの人気を博したことでしょう。

そんな一時代を築いたこの作品を現代風にアレンジした予想ストーリー記事も含めてひとまずお送りする運びとなりました。和田先生が亡くなられて後、有志のみなさんにてのコミカライズをひとまず期待しつつ。それでは、ごゆっくり。

 

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銀英伝オリジナル・真ヴァーリモント氏放浪記(番外編)

さてみなさん、今回もスケジュールの都合でこの記事をお送りする運びとなりました、それでは、ごゆっくり。

 

リップシュタット戦役、続く同盟領侵攻を経て、やがてラインハルトがローエングラム王朝を開き、新たなる皇帝に即位して後も様々な事件を経て、かのヴァーリモント氏が一冊の白書を出版するいきさつを語る前に。このエピソードを語らなければならない。

 

その若い官僚はオーディンの大学を卒業し、はじめ内務省に内定するも、ラインハルトの即位に伴い宮内省への入官が決定した。

そもそもゴールデンバウム王朝における典礼省が解体し、その職務を宮内省が一部引き継ぐことに相成った。

その官僚も、フェザーン遷都に伴い、職務引継ぎの手続きの書類を整理する役目に忙殺されながらも職務に精励した後に、皇帝直々に招集が下ったのだ。つまりは若い官僚なら誰でもよいというラインハルトの意を受けてのことなのだが。

彼としても勅令は光栄なことながらも、その皇帝は激しい人となりと知らされ、もしも粗相があり皇帝の勘気に触れることがあることがあればと思うと、自然と足取りは重い。それでも自らの責任感を引きずって皇帝の執務室へと足を運ぶことができた。そして扉の先の皇帝は彼が入るなり、こう言い放つ。

「どうした、予の顔に魔物がとりついていると言いたそうだな」

「いえ、そのような滅相なことを、お赦し下さい」

彼もその場にひざまづき応える。それに対するラインハルトの受け答えは実に軽快だった。

「冗談だ、そう緊張されては予もやりにくい、まずは息を整えるがいい」

そう言われて彼もいささか緊張がほぐされた。その上でラインハルトは手紙を机上に差し出し告げる。

「卿に重要な任務を与える、この手紙をオーディンにおられるご婦人のもとに送り届けよ。くれぐれもご婦人には粗相なきように」

「は、ははっ!」

手紙を受け、その命令の意味をつかみかけながらも彼は用意された艦艇でかつての首都星オーディンへと旅立ち、指定された場所、閑静な住宅にたどり着く。

訪れた住宅には二人の老婦人が住んでいて、彼が携えた手紙に宛てられたクーリヒ、フーバー両夫人であるのかと容易に理解できた。

彼は恭しく「皇帝陛下のお手紙です」と婦人たちに渡す。

「まあ、金髪さんからよ」

「ああ、それを言うなら皇帝陛下でしょう、不敬罪で捕まっちゃうわよ」

二人の会話からおそらく過去皇帝が一士官である頃に懇意になったことがあろうと想像し、婦人たちをなだめんとしたが二人の陽気さに圧され、何も言えない。

その手紙に目をやってクーリヒ夫人がその手紙を読む。

「親愛なるおばあ様がた、私ことラインハルトは、この帝国の皇帝として多忙なる日々を送り、お便りを寄越す暇もありませんでした。この度国情が安定したのを機に、多忙の中時間を割き、このお手紙を寄越す儀とあいなりました・・・・・」

ラインハルトの手紙は多少ぎこちなかったが、両夫人には心のこもったものであった。一文づつ読み返すごとに喜ぶ夫人たちに、彼もまた快さを覚える。

そのうちに一人の女性が割って入るように訪れる。皇帝の姉、アンネローゼ大公妃の友人ヴェストパーレ男爵夫人マグダレーナである。

「ご機嫌いかが、おばあ様がた」

「まあ、男爵夫人、今皇帝陛下からお手紙が届いたのよ」

「まあ、皇帝陛下からのお手紙ですって、珍しいものもあるものね」

その口調から即位前の皇帝のことを知っている、というより大公妃の友人であることは彼も知っているのだが。こうして手紙をめぐる談笑は男爵夫人をも交えて続けられた。

「・・・次のお手紙がいつ送るかは約束いたしかねますが、おばあ様がたにはいつまでもお元気でお過ごしいただけるよう切に願うものであります。 ライハルト・フォン・ローエングラム」

「形式的ながらも本当に心がこもっていらっしゃるわね、あのお方らしいわ」

「ほんと、わたしどもも長生きしなきゃねえ」

そうこうとしているうち、ふと男爵夫人は彼の方に気付き声をかける。

「ところであなた、こんなところで立っているのもなんだし、少しお茶に付き合っていらっしゃいな。皇帝陛下もそれくらいの時間はお許しいただけるはずよ」

「はっ、それではお言葉に甘えまして」

と、彼も男爵夫人の誘いに乗ることになる。不思議と彼女の言には抗いがたいものがあったのだ。

こうして彼も男爵夫人とともにお茶と談笑に付き合い、有意義な時を過ごす。

その後彼はオーディン駐在を希望し、ほどなくしてそれは認められ、以後閑職の傍ら老婦人たちと男爵夫人の良き相談相手となる。

ちなみにラインハルトの夫人らへの手紙はそれが最初で最後となり、老婦人らはその後数年間、金髪と赤毛の君の思い出とともに余生を過ごすのだった。

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