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今更ながらゼノサーガについて一応語る

さてみなさん、今回はゼノギアスに続くSFRPG『ゼノサーガ』について今こそ、そう今こそ語ることと相成りました。

ゼノサーガはモノリスソフトが製作し、ナムコが発売したもので、超未来の宇宙にての異変から端を発した戦乱、ひいては宇宙そのものの存亡をもかけた戦いに立ち向かう者たちの生き様を描いた一大叙事詩ともいえるものである。
そもそもの発端は、近未来の地球にて謎の物体、というか前作『ゼノギアス』でおなじみの“ゾハル”が発見され、その後何らかの理由で人類は地球を離れ宇宙に進出した時期のお話でもある。これはゼノギアスの宇宙雄飛の時代と同じ設定の時期ともいえる。たしかに物語の繋がりは薄いものの、制作的設定が共通していることもありゼノギアスをプレイした人たちをはじめ、そうでない人も含めた多くのプレイヤーを今作の虜にしたのはいうまでもない。
そしてとある企業にてアンドロイドの研究に打ち込んだ女性技士シオンに謎の敵が襲いかかり、起動したアンドロイドKOS-MOSとともに、後に彼女とともに戦う仲間とともに大いなる戦乱に立ち向かうのは前にも述べたところ。
このシオンも前作と同じく、複雑な生い立ちから太古の昔の因縁にも絡み、ついには宇宙そのものの存亡にも立ち向かわざるを得なくなった。
しかし彼女を支える仲間たちの協力によって、ひとまずの危機は回避したものの、根本的な解決には至らず、何らかの糸口を得るために無限の宇宙に旅立っていく。
そんなシオンとKOS-MOSなのだが、いわゆるゼノシリーズのほかにも『ナムコクロスカプコン』や『無限のフロンティア』などにも出演しており、これはいわゆる「夢の競演」的な作品ながらも原作に負けない活躍を見せてくれたこともご存じの方も少なくはないはず。
さて今回のテーマである「宇宙の存亡」についてなのだが、そもそも宇宙に存在する生命が負の意識に呑み込まれ、様々な異変を引き起こし、ついには宇宙そのものが崩壊するといった危機にも見舞われていく。
それを回避すべく、事態を傍観したウィルヘルムなる人物が「永劫回帰」なる手段でその崩壊を防ごうとし、ついにはシオンたちとも戦うことになる。
さらには高次元宇宙にて事態を傍観せんとしたウドゥなるものも物語上しばしば挙げられたものの、ついには関わることもなかったが、これはゼノギアスにおける「波動存在」と同じと定義され、今作ではあくまでも“概念”レベルで挙げられてしまったのだろう。
そして結局ウィルヘルムが目論んだ「永劫回帰」はあくまで編者の考察ながら、同じ歴史を延々と繰り返すのみのいわば“ごまかし”と、乱暴な表現ながら言えるのではないか。
たしかに「宇宙の崩壊」は一切の“無”がもたらされるなら、そこから新たな“宇宙”が生まれ、歴史を歩んでいくのではないか。
もちろんその間、人類は言うに及ばず宇宙そのものすら経験不可能なほどの“時間”が必要かもしれない。
しかしその時間すらも過ぎてしまえば一睡の夢という、どこかの「有難い言葉」と重ねれば、結局は「些細なること」と受け止められるかもしれない。それが「些細ならざること」と受け止めた“彼”の意志が、この壮大な物語を生み出したことだろう。もちろんこの物語を作りだした意思がなんであるかは編者をはじめプレイヤー等この物語に関わった人たちの想像に任せることも一つの手かもしれないけれど。

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