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新企画・ビルドダイバース番外編2・サンプラの反乱

さてみなさん、今やSFアニメの金字塔たる機動戦士ガンダム。
そこから派生したガンプラを媒体として描かれたガンダム・ビルドシリーズ。
それについて新たなる物語をここにお送りする運びですが、ビルドダイバーズ及びビルドメタバースを軸に、それぞれのダイバーたちに異形の者達が戦いを挑み、それを受けて立ちリクやヒロトたち歴戦の戦士たちとの熱い戦いを繰り広げることとします。はたしてその闘いの果てにあるものやいかにといったところで、それでは、ごゆっくり。

異形の機体たち接触編(その1)

GBN:ガンプラバトル・ネクサスオンライン
ネット上の仮想世界におけるガンプラバトルを中心とし、様々な物語が語られてきた。
今回もまたその一つ。しかし今回はある意味世界そのものの危機ではなく、世界の重要ファクターすなわちガンプラそのものの存在意義を問われる事項だったのだ。
それは今やGBNにおいて一目置く存在たる“彼ら”からはじまる。

久しぶりにGBNを訪れたリクのもとに、大勢のダイバーたちが訪れていた。
「あの、みなさんどうしたのですか」
彼らのただならぬ表情にリクが問う。
「うん、話というのはほかでもないんだ。ここにいる大半の者が、いわゆる奇妙な体験をしたんだ」
代表のダイバーが重い口調ながらも明快に応え、自身をはじめこれまでの出来事を説明する。
ここ最近になって、各地のダイバーが改造されたガンプラにしてはやけに異質な機体に勝負を挑まれ、それらに打ち負かされ、あるいは引き分けの形ながらもあしらわれるといった事件が相次いでいたのだ。
「ともかく気をつけてくれ、特別危害は見受けられないが得体の知れない奴らだ。これからどう出て来るのかも気になるところだが」
「え、ええ、こちらも気をつけます」
と、言うべきことを言ったのち、一同は去っていった。しかしその様を数人の異様な風体の男女が遠目から見守りつつ、やがてはこの場を離れていくのだった。

「たしかに噂だけは聞いているわ。最近異様な機体のことは。一言で言えばガンプラとはちがう異質なモデルのことを」
「ガンプラとは、ちがう・・・・・」
その後アヤメが最近のGBNについての諸問題について自らが知り得た情報を中心に語り出す。
「たしかに、GBNはガンプラ以外の機体は受け付けないことになっているけど、それでもこのGBNに入るのに何かの手段を用いるとすれば」
アヤメの懸念にみんなが一瞬息を呑む。
「ま、まあ、ともかく今は今回のミッションに取りかかろうよ、せっかくみんなが集まったんだから」
一瞬張り詰めた雰囲気を紛らわそうとモモが入ろうとするも、その重さはやはり晴れない。それでも今回のミッションに取り掛かろうと、みんなは各々の機体に搭乗する。

今回のミッションは宇宙空間の小惑星にて重要アイテムを入手するもので、つまり腕試しともいえるのだったが。
要塞内の防衛システムや罠等をかいくぐりつつ、お目当てのアイテムをゲットする。それ自体なら今のリクたちにとっては片手間でしかなかった。しかし異変は要塞から出たとき、アヤメや先に訪れたダイバーたちが語った件の謎の機体の大群が大挙してリクたちを待ち受けてきたのだ。

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