牙神幻十郎~なにかとアブない人斬りさん(後編)<サムライスピリッツ剛>
さてみなさん、今回の侍魂剛は、牙神幻十郎の後半パートをお送りいたします。
ついに抜け荷をはじめとする凶事の元凶が潜む“ぺるしあ”の地、そして“ばびろにあ”の神をもまとめて斬り伏せんとする幻十郎。はたして彼の凶刃の先にあるものやいかにといったところで。それでは、ごゆっくり。
ちなみにベースストーリーはこちら。
また前半パートはこちら。
といったところです、それでは、あらためてごゆっくり。
第七回戦(対覇王丸)
・仕合前
幻十郎「やはり貴様が勝ち残ったか覇王丸、今度こそ殺してくれよう」
覇王丸「そういうお前も、人斬りにかまけて腕が鈍ったんじゃないのか。まあいずれにしてもむざむざ斬られるわけにはいかんからな」
幻十郎「減らず口を、阿呆が」
・仕合後
幻十郎「どうやら勝負あったようだな」
覇王丸「そいつはどうかな、お前に譲るのも癪だが、ここから先、凶事の源とやらがある。そいつにあたってみればどうだ」
幻十郎「やはり逃げるか、阿呆が・・・・・」
第八回戦
・仕合前
領主の城内にて子供たちが働かされている。
「オラァ、働け働け、手を抜いたら今夜のメシは抜きだぞ!」
幻十郎「餓鬼どもをこき使っているのか、気に入らぬな」
すかさずただなかに入っていく幻十郎
幻十郎「気に入らぬゆえ、貴様ら全員、殺す。あと餓鬼どもはどこぞへ失せろ」
「な、なんだ貴様は、いずれこれを見たからには生かしては帰さんぞ」
そこに巨漢の大男が現れる。
「待てい、こやつはお前たちがかなう相手ではない」
「ああ、ハッサム様」
幻十郎「貴様が奴らの頭目というか」
ハッサム「うむ、俺様がここを預かるハッサムという者だ。奴隷の子供たちを相手にしていたから久しく腕がなまるばかりよ」
幻十郎「貴様ならさぞや斬りがいがあろうな」
ハッサム「まあ俺も易々斬られるわけにはいかんのでな、せめて命は張らせてもらおうか」
・仕合後
幻十郎「つまらぬ時を過ごしたわ、あの城の中か」
第九回戦
玉座の間に踏み入った幻十郎。そこには領主と日の本の商人がいた。
領主「な、なんだ貴様は」
商人「おやおや、ここまで参るとは流石ですね」
幻十郎「貴様らのお遊びもここまでだ、この場ですべて斬り伏せてくれよう」
商人「あいにくそういうわけにもいきませんが、しかしあなたの実力を見込んでこの方々と闘っていただきます」
部屋の脇の柱から、商人が雇った用心棒が現れる(以下2組の中から選択で登場)
三九六「やっと会えたな牙神の、今度こそおめえをブチ殺して、この三九六さまの名を天下に轟かせてやるぜ」
ドラコ「久しぶりだな人斬り、この場を借りてどちらが本当の殺し屋かをここで決めるのも悪くはないな」
(ペルシャへの移動時にシャンティと対戦後、以後の仕合後メッセージを飛ばして特別戦その2に移行可能)
・仕合後
幻十郎「まったく下らん仕合だったわ、しかし奴らめ、逃がすわけにはいかん」
特別戦その2(対リスキー=ブーツ)
・仕合前
勝ち残った幻十郎のもとに青白い女が舞い降りる。
女「おおっと、派手にやってくれるじゃないか」
幻十郎「今度は女か、どちらの手先かは知らぬがこの幻十郎の前に立つはいい度胸だ」
女「ハッ、冗談じゃないね、このリスキー=ブーツ様が、あんなチンケな下風に立つわけないだろう。このペルシャの地にたいそうなお宝があるって聞きつけてわざわざ参上したってわけさ」
幻十郎「そういえばあの精霊娘が言っていたのは貴様か」
リスキー「そこまで知ってりゃ話が早い、いずれにせよここで邪魔されちゃ元も子もないね、ここは片付けさせてもらうさ。
右手に銘刀“クイーン・オブ・パイレーツ”
左手に銘銃“クイーン・オブ・セブンシーズ”
これさえありゃ怖いものなしだ、さあ始めようか」
・仕合後
幻十郎「多少は楽しめたがやはりこの程度か、しかし奴らもそう遠くへは逃げてはいないようだな」
第十回戦
・仕合前
地下の神殿にたどり着いた幻十郎。しかし倒れ伏した領主とそれを足元に立つ商人がいた。
幻十郎「ふん、何が起こったというか」
領主「き、貴様、裏切るのか・・・・・」
商人「ふふ、貴方には随分と働いていただきました。しかし貴方のお役目はここまでです」
幻十郎「仲間割れとは無様だな、だが貴様も死ぬことには変わりはないがな」
商人「ふふ、これも面白き事ですね。しかし貴方がお相手とは光栄なることでしょうが」
商人が顔に手を当て、別の男の姿に代わる。
男「いずれにせよこの俺が直々に相手をせねばならぬ。我が名は由比正雪、貴様と刃を交えるは望外の悦び、さあくたばれや牙神幻十郎!」
最終戦
・仕合前
幻十郎「なんだこの地響きは」
正雪「くくく、もうすぐ来る、この神殿の主にしてかの“ばびろにあ”の神の王が」
幻十郎「ふん、これが貴様の切り札とやらか」
正雪「いかにお主とて神が相手ではどうかな。せいぜい闘い抜くがいいて」
と、正雪は去っていく。
幻十郎「やはり逃げたか、しかしこの気迫は気に食わん」
空間が歪み、そこに一人の人物が現れる。それは禍々しさよりも神々しさを感じられる姿だった。
幻十郎「貴様が神とやらか、今まで死合った魔物よりは手応えがありそうだな」
男「我を魔物と同様に呼ぶ非礼は目を瞑ろう。我は王の中の王“ギルガメッシュ”今この地より再び世界を席巻すべく顕現したるもの」
幻十郎「ふん、どいつもこいつも気に入らぬものばかり、いずれ斬り伏せてくれようが神が相手なら酒の肴にはなろうな」
ギルガメッシュ「うむ、汝がごときもののふと仕合えるとは、このギルガメッシュ、歓びに打ち震えているわ」
・仕合後
ギルガメッシュ「これほどとはな人の子よ、だがこれで勝ったとは思わぬことだ」
ギルガメッシュ、剣を床に突き刺し、地響きを起こす。
幻十郎「よもやこの神殿ごと打ち崩すか」
ギルガメッシュ「我、再び眠りにつかん。縁があったらまた会おうぞ」
幻十郎「ふん、阿呆が」
幻十郎が去っていくとともに神殿も崩壊していく。
エンディング
子供たちとは別の船で日の本に戻った幻十郎。しかし彼を待ち受けたのは抜け荷の件で暴利をむさぼるも事件の解決を気に利益を失った者たちが雇った浪人衆であった。
幻十郎「ちょうど退屈していたところよ、貴様らではあの神には程遠いが、せめてこの刀の錆としてくれるわ」
一斉に襲い掛かる浪人衆たち。画面が暗転する中、幻十郎の独語が響き渡る。
幻十郎「やはりつまらぬ世の中だ、そんな中気に入らぬものを斬り続けてもいまだ満たされぬ。やはりお前の血でなくばこの渇きは満たされぬか」
いつの間にか幻十郎の姿はなく、残されたのは浪人どもの死屍累々であった。
「ならば覇王丸よ、次に会う時が来れば、今度こそ、殺す!」
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