第8話:彼らの選択<機動戦士ガンダム・水星の魔女レビュー>
ミオリネの提唱で株式会社ガンダムが立ち上げられることとなり、その噂で持ち切りの地球寮。ひとまずは他人事を決め込まんとするも、当のミオリネによって地球寮を社屋、そこの寮生をスタッフに引き入れることとなった。彼らの不服をよそに会社ガンダムは先行き不安ながら始動することとなった。
憤然やるかたないチュチュを筆頭に不安を禁じ得ない寮生たち。その一方でミオリネは会社の経営の要たるエアリアルのことをプロスペラに聞き出さんとするが。そもそもGUND技術は研究段階で半ば封印状態ですべてが未知数とか、一通りのデータを送られたものの、そこから研究を行わなければならないのだ。その一方でスレッタには自身のGUNDの義手を見せて、GUNDへの抵抗がないのを今一度確かめんとし、あらためてエアリアル:ガンダムの危険性を殺ぐ努力をも促すのだったが。
学園への帰途、シャディクが近付いて会社のことをいろいろとあおってきた。彼の目的もまたスレッタを通じてエアリアルであるのは明白なのだが。
ともかく帰ってから会社の定款等の事項をまずは決めなければならない。その上で予算上の問題などやはり問題は山積みだという。そこで生じた技術を兵器に流用するというが、その意見に各員様々だが、当のエアリアルのパイロット、というか家族のスレッタはやはり乗り気でない。そんな中いまいち意見を出せないニカはともかく、最終的な決定はやはりミオリネに委ねられんとするか。さしあたり兵器に関しては保留として、各員にそれぞれ指示を与え、本格的に会社を運営することとなったのだが。
そんな中、ガンダムのPVの制作等もすみやかに制作するようにも指示するのだが、これも父への対抗心の表れというのだが。
一方で寮外で野宿のグエルは以前から反感があった生徒から嫌がらせを受けるも本人は内心はともかく何食わぬ顔。そこにシャディクが入り取り繕い、引き入れんと持ち掛けるもひとまず突っぱねるグエル。彼なりの踏ん切りがつかないのか、それとも。
その一方でシャディクもまたサリウスにガンダム排除の指示を受け彼なりに事を行わんとするというか。
かつてのデリングの宣言を目にしつつ、今一度ガンダムひいてはGUNDの存在意義を確かめんとするミオリネ。
後日ペイルのファラクトの引き渡しをベルメリアを介し取り付けることとなったミオリネ、彼女からもガンダムについて聞き出さんとするのだが。ベルメリア自身は単なる技術者の域を出ないと語る一方、GUNDの理想についてはひとまず語ろうとするのだが。
その夜あらためてシャディクがミオリネに協力を持ち掛ける。それがベネリット側に引き入れんとする魂胆は見え透いているが、シャディクもまた親世代とは違う思想を持っているのなら理解はしているものの、その上で彼の手を拒むのだが。
そして寮生たち、どこかギスギスしている中でPV制作も難航しているかにみえた。そこにミオリネが現れ、会社の基本方針を語る。まずは兵器としてのガンダムの製作を方針の一つとしつつ、かつてのヴァナディース機関のカルド女史による機関のPVが流される。その中でGUNDが医療手段として本来人類に希望をもたらすことを示唆していることを語ってきたのだ。でもあれだけ迫害されてきただけにPVそのものは抹消されなかったのかはともかく、この技術が会社の理念につながれば、つまりベルメリアが語った理想はこのことだったのだ。
ともかくもみんなの協力も取り付けられ、はじめの事業ということで会社のPVもようやく制作され、公開されることとなった。
そのPV、本作はともかく歴代の作品から見てもやはり異質ながら、パイロットのスレッタ、MSのエアリアルとまさに一体化し、歌って踊ってGUNDの可能性をPRせんとする。さしあたってかつての当事者たるプロスペラやベルメリアは受けが良かったかもしれない。
ひと通りの仕事をこなし、あとは本格的な事業展開に取り掛かるのみ。寮のみんなは疲労困ぱいながらもやり遂げた感も禁じ得ない中、大変なのはこれからだというのも理解はしているはずだが。
スレッタも事業が純粋に医療目的であることに安堵し、ミオリネにも感謝を伝える。
しかしミオリネのもとに通信が入り、学園規約を引き出して会社が事業として認められない旨が伝えられた。これもシャディク、ひいてはベネリット社の横やりだというのだが。
はたしてシャディクの次の手やいかに。そして次なる戦いの火ぶたはいかに落とされるのか。
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