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第16話:姫君と騎士たち・後編(その1)<機動戦士ガンダム・クレイドルエンド>

さてみなさん、今回のクレイドルエンドは、前回の後編パートということで、難民の救出のためにリンダ、アルセス、そしてジュドーが奮戦し、後の会談への布石を打たんとする様をお送りする運びです。はたして無事難民を救出できるのか、といったところで、それでは、ごゆっくり。

ちなみに前回までのストーリーはひとまずここに(都合により一部割愛)。

イントロダクション

第1話:ホワイトベース最後の勇者(その1)

第2話:生きるということ(その1)

第3話:継ぐものたち(その1)

第4話:月で待つもの(その1)

第5話:ガンダム、行きます!(その1)

第6話:忘れられた地で(その1)

第7話:古き友来たる(その1)

第8話:老兵は語らず(その1)

第9話:リッド奮戦(その1)

第10話:宿敵の刃

(その1)

(その2)

(その3)

第11話:望まれし子

(その1)

(その2)

(その3)

第12話:アルセス・リターンズ

(その1)

(その2)

(その3)

第13話:蠢くものたち

(その1)

(その2)

(その3)

第14話:父と娘と

(その1)

(その2)

(その3)

第15話:姫君と騎士たち(前編)

(その1)

(その2)

(その3)

それでは本編をば、あらためてごゆっくり。


難民を襲撃、捕獲せんとする暴徒たちと遭遇したリンダたち、それらを鎮めんと応戦する中、なんと第一次戦役の英雄と謳われるジュドー=アーシタが駆る“ディジェ”が加勢してきた。
勢いに乗るリンダとセシル。ひと通りの敵を撃破、というより手足等武装を封じて無力化した後に、残りの“ガズ”達が抑えに回っている敵をも打ち倒し、ここの敵をひとまず討ち倒すことができた。
「何とか抑えられたな。ところでお前たちをそそのかしたやつはいったい何者だ」
「そ、そいつは言えねえ・・・・・」とジュドーの尋問を拒むMS乗りたち。彼らはMSを倒された後、それぞれが拘束され、かかる機関へ引き渡すこととなる。そんな彼らに、
「そうだろうな」と対するジュドーの応えもそっけない。
「ところでどうするんだい。先にはまだ敵もいるだろうし」
「そうだな、あそこにはアルセス隊が当たっている。ミネバ様ゆかりの部隊だからな。俺自身行って借りを返さなきゃいけない」
リンダの問いにジュドーは応え、横のセシルも感慨を込めて口を開く。
「ミネバ様、かあ・・・・・」
「そう、ミネバ様だ。いきさつはどうあれあの時までハマーンに守られた彼女だ。ずっと一人ぼっちでがんばっていた彼女に対し俺もある程度責任もある。ここで厚かましい言い草だが、あらためて俺に力を貸してほしい」
「もちろん、そのつもりさ」
ジュドーの要請にまずリンダが了承し、セシルをはじめメンバー全員がうなずいてから、一路アルセスが奮戦している襲撃地へと向かうことになる。

その襲撃地、一部負傷した難民たちが拘束され守りを固めている彼の地。
「ボス、向こうから近付いてくる奴がいますぜ」
「なんだと、おいお前ら、敵だったら撃ち落としちまえ」
「へ、へい、しかしものすごく早い奴のようでして、うわっ!」
次の瞬間、リーダー格の機体と通信したジムの頭部が狙撃される。そこにリッドのジオングが現れたのだ。
「みんな、捕まっちゃってる。なんとか、助けなきゃ」
「何、ジオングだと、てことはアルセスの一党か」
「やはり財団も動き出したか」
ジオングも飛行状態から直立の体勢に、人質から距離を置いて戦闘態勢に移る。対するリッドも突出したこともあり多数との対峙は不利と承知していた。ここは機動力を活かしてかからなければいけない。
対する敵もまだ1機ならと思い当然のごとく一斉に襲い掛かる。対してリッドも砲撃からジオングの手首甲部を折り曲げて、そこから短めのビームサーベルを展開する。それで襲い来る敵の攻撃を払いつつ、これまた無力しつつ倒していく。
そのうちにアルセスたちも現地に駆け付けてきた。
「大丈夫か、リッド」
「うん、ごめん、戦い、始めちゃった」
「仕方がない、ティクバ、人質を当たってくれ」
「あ、うん、分かった」
と、残りの敵の掃討をアルセスが、人質の解放をリッドが受け持つことになる。
「さあて、リッドじゃないけど、おいらも、殺っちゃうか」
と、人質を取り囲む暴徒たちに向けてケンプファーのハンドキャノンを向ける。
「ち、ちょっと待て、こ、こちらには、人質がいるんだぞ」
「・・・・・」
応戦の構えを取る暴徒たち。中には人質に銃を向ける者もいた。
「・・・ひとーつ・・・・・」
「・・・く、くそっ・・・・・!」
たまらず残りもケンプファーに銃を向ける。それを待っていたか、ケンプファーの掌からトリモチ状の物体~コロニー破損の際の補修材、それの粘着性を低めたもの~が放たれ、暴徒たちの動きを封じ、ひとまず人質たちは解放されんとした。
「あ、ありがとうございます」
「怪我してる人はいるみたいだね、簡単な症状なら手当てできるけど・・・・・」
「おい、まだまだ新手が来るみたいだ。油断はできないぜ」
レトーの通信から、一旦降りようとしたティクバも再び戦闘態勢を取り直す。人質たちはトリモチに巻き込まれた人やけが人を助けつつ安全な場所へと避難する。
事実暴徒たちはアルセスやリンダたちの他に数グループがひしめいていた。皆今回の襲撃において難民を護衛する部隊も乗り込んでいくという報せを受けてのことだった。
ともかく増援部隊も接近していく中、ひとまず暴徒の一つを片付けたアルセスたちも、ふたたび態勢を立て直す。
「くそっ、第一陣、第二陣はすでに全滅したか」
「こうなりゃこちらも総力戦だ、難民どもはどうでもいいが、こちらもやられっぱなしじゃ割りが合わねえ」
と戦場へと向かう増援。ついにはアルセスたちと鉢合わせと相成った。
「増援か、これは案外多いな」
「とはいえ、倒せぬ相手ではござらぬが」
「少し手荒になりましょう、やむを得ませんが」
「やっぱりやらなきゃいけないんだね」
とそれぞれが立ち向かわんとした。しかし、
「よお大将、少し手間取っているみたいだな、こちらも間に合ってよかった、というべきだろうが。ともかくあんたたちの力になりたいアルセスさんよ」
「まさか、ジュドー、さん・・・・・」
「ジュドー、まさか、ジュドー=アーシタだと」
ティクバの言葉に軽い驚きで迎えるアルセス、そこに脇のリンダが割って入る。
「そのまさかだよ、アルセスさん、ついでにリンダ隊もただいま参上、ってところさ」
「今度はビストの秘蔵っ子か、ジュドーと合わせ、これで役者はそろったってことか」
こうして味方側が集結し、残りの暴徒たちを迎え撃たんとした。

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