取り残され両さんのストーリーテーリング<平成こち亀23年度下半期>
さて今回も相変わらず周りに振り回されつつも乗り切ろうと奮闘する両さんの様をお送りできる運びでした。
思えば春たち通天閣署も東京進出の際にいろいろと装備を整えている様は先の述べた通りジャンプの強敵システム乗っ取って、やはり相手側の強さが際立って両津だけが振り回される結果と相成った。これも繰り返しながらもその究極の形が春たち通天閣署といったところだろう。
そんな中でも新しいライフスタイルと模索していく様は初中期の現代人の新生活事情と銘打って新しい生き方を提案していく様と同様に、というかそれらのストーリーテラーとしてお話を振興していく感さえある。
さてもう一方、平成を生きているはずの両津は実は昭和の人間であるといったことを強調するあまり、当時よりもう半世紀以上となった昭和30年代の少年時代として生きていたといった事実をあらためて読者に思い知らされたことでも衝撃を受けた人は少なくないだろう。そういった意味で両津もある意味かこの人間として時代に取り残されつつもある程度ついていこうといった感さえあるかもしれない。
しかしもう一人忘れてはならないキャラがいた。やはり初中期に活躍した劇画刑事・星逃田である。彼も両津たち派出所の面々に顔を突っ込んでは両津たちを振り回すキャラだったが、次第に若ハゲ等のギャグ要素が目立ち始め、特殊刑事たちの登場で次第に忘れ去られたかと思いきや、彼もまた特殊刑事のオモチャになってしまった等、結局いじられキャラに終始してしまったことをここに明記しておきたい。
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