ぼくらの宇宙戦争番外編:ハロー地球人たち<本当は怖いドラえもん>
ドラえもんのお話の中には魅力的な宇宙人が多数登場している。
その中には宇宙開拓史や宇宙漂流記やらの友好的な人たちもいれば、地球を侵略せんとする危険な奴らもいる。今回はそんな宇宙人たちからの視点で地球と地球人たちをどうみているのかを考察したい。まずはその代表例たるこのお話をば、
『ハロー宇宙人』
スネ夫たちのインチキUFO写真に対抗するために、のび太くんたちも火星のコケから宇宙人を進化させ、UFOで地球に来てもらおうとした。はたして宇宙人たちも自前で宇宙船を開発し、地球へと調査のために訪れたのだが、その地球人を好戦的な生物と思い込んで、宇宙のさらなる彼方に旅立ってしまったそうな。
えてして(我々地球人が想像する)宇宙人というのは地球人よりも能力や文明レベルが優れており、地球人を能力、ことに心のレベルが劣っていると見なしているきらいがある。その代表例なのがウルトラマンの宇宙人たちだが、彼らの場合はそれなりの人格描写があるものの結局は毎回登場する怪獣とさして代わりはないだろう。
さておき前述のお話の宇宙人が調査したのがのび太くんたちとその界隈だったのが、いわゆる漫画的滑稽さを表していたかもしれない。これは『天井うらの宇宙戦争』などや大長編『のび太の小宇宙戦争』も同じことだろう。
それでもドラえもんたちと先述のロップル(開拓史)、パピ(小宇宙戦争)やリアン(宇宙漂流記)たち宇宙人たちとの交流を通じて、地球と宇宙との交流も決して夢ではないことをこれらのお話を通じてあらためて信じてみたい。
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