フェイクが嘘を呼ぶ(前篇)<今更ながらルパンレビューPART6>
後日傷が癒え、元の花屋で働くことになったマティアのもとを変装したルパンが訪れる。彼女を安心させるためかつての老人姿で訪れたが彼女自身ルパンの変装なのには気付いているというのだが。そんな彼女、じきにこの店を離れ旅に出るという。
マティアに会えないのを残念がりつつも、次元が読んでいた新聞に一人の女の写真が目に付き、何やらの行動を起こさんとするルパン。
その新聞の女、彼女の家庭教師に会うべくコトルニカへと赴くというが、奇しくもその家庭教師の名が“トモエ”ということでルパンもその真偽を確かめるために赴くのだ。
まずは動向を探るべく変装して張っていたが、また奇しくもあのマティアと再会する。政情不安なこの国にマティア自身も来てみたかったというが、さしあたって身辺警護にルパンをひとまず頼ることにする。
そして件のヘイゼルという女性、この国のレアアース産業の活性化をはからんと政敵議員と議論を交わす。そのバックの政党もどこか胡散臭い面々らしい。彼女にはボディーガードが付けられるがはたして、
帰路につく彼女も心休まる時はなく、ようやく自室に戻ったその先に、何とルパンが待ち構えていた。ルパンに面識があり警戒する彼女もルパンはトモエについて聞き出さんとする。
ひとまずトモエのことを語るヘイゼル。彼女もトモエから政治学を中心に教わり、トモエもまた彼女を我が子のようにいつくしんだのだ。その言葉に感じ入りつつも件の宝石のことを聞き出さんとするも彼女には面識がないと言うのだが。
そのうち立ち去らんとする時、何やらのメモリーが投げ込まれ、すかさず顔を出した際に先の男がカメラでルパンを捕らえる。
そのメモリーには人質を討つ傍らのヘイゼルの動画が映されたが彼女が言うにはこれはフェイク動画だという。だが目的のためには自ら手を汚すことをいとわないとも告げる。すべてはこの国のために。
後日マティアとともに昨夜のことが新聞に載っていたことを確認するルパン。一方のヘイゼルも突然のスキャンダルに困惑していた。そこに銭形が現れ、ひとまずの取り調べて一応追い返したと語るも、八咫たちはそれに裏ありと呼んでさらに捜査を進めんとする。
戻ってルパンもマティアをなだめる中、先のカメラマンの車を見かけ、マティアと一緒に追わんとする。その後にレストランで張る二人だが、そこにはヘイゼルの政敵の議員とそれに追い返されるカメラマンたち、さらにはそこに八咫たちと出くわす。やや気まずい中で会食を交えるルパンたち。談笑を進めた後にマティアがアリアンナとコンタクトを取らんとしてそれを利用とするルパンだったが。
ヘイゼルを張った銭形もパパラッチに写されるも一方、ルパンは彼らのアジトに忍び込むそこには同僚であるはずの議員が彼女の記事の捏造を見届けていたのだ。
ひとまず彼らを片付けた後にヘイゼルのもとを訪れ対策を促すが、肝心のヘイゼル自身に迷いが、しかしトモエに子供がいると告げその迷いはひとまず晴れ、ルパンとも別れると告げる。やはり議員として国のため自分の身を少しでも晴らすためでもあるが。
空港でマティアと別れを告げ一路機上の人となったルパン。自身の過去のことについて想いを馳せつつ、また一つの疑念が頭をもたげる。
しかし一方のヘイゼルは何者かに刺された後、駆け付けた銭形がその容疑を掛けられる。志半ばで斃れたヘイゼル。この国の行末はともかく銭形の安否やいかに、そしてルパンはどう動くか。
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