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第16話:天のいかづち<機動戦士ガンダム・鉄血のオルフェンズDAWN>

さてみなさん、今回のオルフェンズDAWNは、ラスタルとの会談を終え久しぶりの休暇を楽しむ暁たち、そこにある意味本当の宿敵ともいえる指宿が接近し自体は一触即発の事態に陥るかにみえるがという展開をお送りする運びとなっております。多はしてその顛末やいかにということで、それでは、ごゆっくり。
 
あと今までのストーリーもこの場を借りて紹介したいと思いますので、ご興味があればそれらもお目通し下さい。
 
第1話:暁に立つ
 
第2話:汚名
 
第3話:世界を知れ
 
第4話:アステロイドの猫
 
第5話:テイワズの息子
 
第6話:マクギリスの遺産
 
第7話:散る命、守る命
 
第8話:鉄血の志
 
第9話:クアールのガンダム
 
第10話:再び赤き星へ
 
第11話:出会いと再会と
 
第12話:復讐こそ我がのぞみ
 
第13話:明日への誓い
 
第14話:女神再臨
 
第15話:ラスタル・エリオン
 
以上をもとに今回のストーリーをお送りいたします。あらためてごゆっくり。
 
 
ラスタルとの会談を終え、オーストラリア、ネオシドニーへとついた鉄血隊。そこではジュニアらネオ・タービンズをはじめ、近隣の表裏あわせての各都市の実力者が顔を合わせて待ち構えてきた。彼らは鉄華団の悪名や勇名を前々から見知っていて、最近の鉄血隊の活躍、そして先日のラスタルとの会談を受け、今回の出迎えと相成ったのだ。
ちなみにかつて鉄華団に一時近付いた火星の企業団は大半がノブリスの息がかかった者たちで、彼の死後にロウ社とアトモス商会、そしてファクトリーが整理統合を行い、ノブリスの影響はひとまず払拭されたのだが。
それを踏まえてまず地球の表の企業団や裏と関わる各組織はGHと距離を置きつつ、かといって私益に走り過ぎずに近隣の発展と安定に心を砕いているとも告げて、あらためて鉄血隊にあいさつを交わす。
そして暁が応えるかのごとく彼らにあいさつを交わすと、代表たちは一斉それにならう。ことに三日月の悪名と勇名も彼らの知るところで、会談の件であらためて暁の勇名も否が応に高まったのだ。
ともかくも鉄血隊にとっても少し肩がこる祝宴交じりの会見を済ませ、後日久しぶりの自由時間を取ることに相成ったのだ。
お忍びでネオシドニー市街に繰り出した暁たち、それぞれショッピングや観光を楽しむことと相成った、しかし時折彼らが件のサムライなのかと噂する者もいて、おそらくアーブラウの一件を知ってか、大半が好意で囁いていることにはこれまた少し窮屈な感じを各々が受けていたのだが。
しばらく各々がしばらく歩き回っているうちに、何故か暁が独りきりで行動していた。暁自身観光にはあまり興味がなくショッピングといっても軽食を中心とした食べ歩きで済ませ、近くの公園のベンチで一休みをしていた。
そこに一人の青年が暁に近付く。
「そこ、空いてますか」と暁が座していたベンチの隣端に腰を下ろす。
「このネオシドニーは初めてですか」と青年は暁に問いかけ、暁もまた「ええ」と応える。暁としても青年にはそんなに嫌悪は感じないが、どこか引っ掛かる感もあった。
「俺、いや自分も任、仕事が忙しかったので、久しぶりの休暇を楽しんでいるんですが」
「それは何より、これからが忙しくなりますから、暁くん」
「やはりあんただね、たしか指宿って人」
そう、隣に座している人物こそ反乱軍のリーダー、指宿・カミーチェである。
「今までいろいろとやってたみたいだけど、今度は何の用」
と問いかける暁、手には銃どころかテーザーも持っていない、徒手空拳で渡り合おうにも、指宿自身はともかくどこかで護衛がひしめいているか分からず。やはり手を出せずじまいだ。
「いえ、僕も観光ですよ。たしかにこれから行うことについて、まず市街を襲うほど愚かではありません。僕らの目的はあくまでエリオン公の首ひとつですから」
「でも火星のハーフメタル鉱山はしっかり襲ったよね、あれで友だちの家族がいっぱい死んだんだ。それにドルドの件、フミタンさんの像がなければどれだけ被害が広がったか」
「実際僕らも大きくなりましたからね、僕もやりやすいようお邪魔になる人は早々に退場願ったのですが」
半ば不敵に応える指宿に苦い怒りで対する暁。しかし指宿のやけに落ち着いた態度に徐々にその怒りを鎮め、彼自身の深慮に暁自身も思いをいたす。
かつてマクギリスは己の情念とともに野望を進め、それがもとでラスタルに隙を突かれて敗れ去った。そんなマクギリスの失敗を学びつつ己の野心をはぐくみ計画を進めたのだろう。
「今日は君と出会えてよかったですよ、お父上なら有無を言わさずズドンといったところでしょう。ここは退散するとしましょう、もうすぐお友だちも駆けつけることでしょうし」
「そうだね、それじゃあ戦場なりでまた会おうか」
と、指宿がこの場を去る。ややあってラッシュや陽日らも駆けつける。
「大丈夫、兄貴」とラッシュが声を掛け、
「あらためての挑戦状ってところさ。俺一人じゃ彼にも敵わないからね」と暁も応える。
実は先日の会見で要人の一人に、反乱軍のリーダーが近々この街に現れるとライドに告げ、ライドも暁たちにそのリーダーの動向を探るべく自由時間がてらにそのリーダー指宿の動向を探るべく行動を起こしていたのだ。
実際ラッシュたちも指宿派のメンバーの監視を受け警戒をしていたが、ひとまず監視どまりということで、暁のセンサー~各々前もってヤマギたちに手渡された、異変が起きれば(この場合暁が一定時間一か所にとどまった)報せる機能を持っていた~が反応して駆けつけたのだ。
ともかくも反乱軍の動向を知ることができ、今後の対策をとタービンズ支部へと戻る。
 
一方で反乱軍も指宿の指令で宇宙各地のアリアンロッド艦隊に襲撃を仕掛ける。前もって艦隊の動向をさぐり、無人操作の砲艦を差し向け、搭載したダインスレイヴで甚大な被害を与える。
こうして着実にGHにダメージを与え続け一気に追い詰めんとしていた。
そういえばGH本部も人員が避難していたのはこのためだったとあらためて気が付いたが。
「奴らが着実にGHにダメージを与え続け、最後にはGHの中枢、ことにエリオン公の首を討ち取ろうとするのは間違いない」とライドが告げるが、
「気に入らないな」と暁が返し、
「先生やオジキらが言ってたように、ファリド公は本気で世界を変えようとするきらいがあった、最後エリオン公に倒されたけど、その代わりに改革は成ったんだ、もっともファリド公の考えとは違ったようだけど。いずれ指宿のやってることは単なるゲームだ。世界を弄ぶ、ひいては先生や母さんたちにも被害が及ぶかもしれないやり方が許せないな」
その言に誰もが賛同する。
「ともかく今は、奴らの動向をGHの対策と合わせて見守るしかない。エリオン公の矜持もあるだろうが、必要に応じて俺たちも動く時もある。その時が本当の勝負だ」
ライドが告げた言葉に一同が強く頷き、暁を中心に沈みゆく夕日に想いを馳せるのだった。
そして一連の襲撃事件を経て、艦隊の再編成をラスタルが命じ、それに合わせて指宿派もそれを追い、事態は急展開を告げるるかにみえた。
 
次回、機動戦士ガンダム・鉄血のオルフェンズDAWN
助けて、マッキー
マクギリス、これが貴様の遺産ならば、堂々と受けて立とうではないか。

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