ダーウィンの鳥<今更ながらルパンレビューPART6>
博物館の鳥の化石に見入る女、建物を後にした先に何やら怪しげな人物が待ち構え、件の化石の談義を行う。
そのミハイルなる人物がダーウィンの進化論にも関連するとも語り、その中で単なる偶然ではないことの実証をほのめかす。その化石盤を発掘したいきさつから完全な化石が二枚だけしか発見されていないこと、展示されているのはレプリカで、本物は博物館収蔵庫に保管されており、その本物を盗み出すようその女不二子に依頼する、それがミハイルの、そして彼の主人の望みでもあるというのだが。
後日とある森で集結したルパンと次元、単なるコレクションにとどまらない化石をいかに盗み出すか、一方で依頼主ミハイルの正体を探るのをルパンに依頼する藤子だったが、気が乗らないとまず次元が抜け、やむなくルパンがひとまず調べをつけていくことになる。
ふたたび博物館にて、まず不二子が潜入、同じくミハイルの身辺を洗うも手がかりが掴めずじまいとのルパンの報告、まるで依頼そのものが幻というかのごときこの仕事、それでもひとまずは依頼を遂行することになるのだが。
ハッキングで警備の目を反らすもなぜか警備の時間も留まっているかに見える。まるで見えざる手で守られているかのごとく。ともかく保管庫にたどり着いた不二子、しかしその直後ルパンも現れ、ともに目標の化石を手に入れんとする。
北側に保管された化石、しかし置かれたのは本物のお宝ではないと告げるルパン。目にした先の金星の紋章、そのスイッチから開かれた巨大な石盤、それは堕天使ルシファーそのものだという。明らかにいつもと違うルパン、不二子もその化石盤に心奪われたかに見えたのだが。
気が付けばあのときの博物館、あのときと同じくあの化石にたたずんでいた。そして表の車のミハイル。あのときと同じ依頼を今度は断ったが、ミハイルは失望するでもなく去り行く不二子を見届けるのみであった。
それにしても今回の仕事、かのミハイルが企てたものでもあるのはたしかだが、それそのものがミハイルの、あるいはルシファーがもたらした幻であったのかは今となってはもはや知るよしもなかった。
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