漆黒のダイヤモンド<今更ながらルパンレビューPART6>
真夜中の館裏庭、孫娘を伴った老婦人がとある像の前を訪れ、仕掛けから裏口に入り込む。続いて謎の紳士、変装したルパンが招待状を頼りに訪れた。しかしそこに招かれたのは彼らだけではなかったのだ。
ロンドンの地下オークション、伝説の大海賊が遺した秘宝が今回のターゲット。次々出品される宝石類をよそに、ルパンが差し出したこけしを合図に、老婦人とのオークションが続けられる。
件のこけしは老婦人が落札されたが、もう一つ手にしていたこけしとともにルパンが話しかけんとするや、なんと銭形が駆けつけてきた。ひとまず振り切ったルパン、一方の老婦人は富豪の傍らの女性が声を描けるが。
その老婦人も大海賊の秘宝と関連があって今回のオークションに参加したとか。その縁でルパンが声を掛け、銭形の介入もあったがひとまず話はついたが。
件のこけしは先に海底に眠っていたものを苦心して手に入れたもので、それをむざむざ手渡したのを次元は文句をたれるが、大海賊ジークと老婦人との関連がありとひとまず託したのだ。さらにはチェリーなるトレジャーハンターもジークと関連ありと見て、一連の騒動を引き起こしたのだ。
しかし手掛かりの地図は不二子に奪われるも、何故か見逃すルパン。ダイヤも本命のお宝ではないというのか。
その不二子も婦人に近付き、件の島に向かう婦人の動向を見守りつつダイヤの手がかりを狙わんとする。
一方一人ブラジルに赴いた次元も何故か大イカとともに現れた五エ門と合流、ルパンがいうにはダイヤのありかは地図の他にこけしも必要で、さらにはある目的のためロンドンを離れられないとか、いずれ婦人が動き出すとともに先に向かわんとし、争奪戦のていを成さんとしていた。
実は足腰は不自由していなかった婦人の方も目的地へと近付きつつあるが、途中暴漢に襲われんとするも、駆け付けた不二子が救い出す。お互い監視しあった仲、婦人が言う幻の花を求めに再びダイヤの探査を続ける。
婦人の姉サクラはジークに見初められて恋に落ちた。
目的の樹に着いた不二子たちのもとにルパンのドローンが現れ、ハンターのチェリーが婦人だと告げる、後に姉に託されたこけしをエサにルパンをおびき寄せたのだ。
そして幻の花を咲かせた樹の根本にこけしを添え、ジークとサクラの約束を果たさせたのだ。婦人はそれだけで充分と宝をルパンたちに託すかのごとく去っていく。
そして根本のお宝だが、箱の中身は黒い粉、実は村に富をもたらした黒胡椒だったのだ。
銭形の介入もありお宝はうやむやになったが、幻の花とともに、亡き姉とかつての恋人の想いと、その想いを成就させた婦人の思い出こそが真のお宝といえるだろう。
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