語られざる事件<今更ながらルパンレビューPART6>
ようやく本編に戻って舞台は再びロンドン、ではなくてフランス。ここ最近のホームズの活躍にと、彼を付け狙わんとする一人の男の情報を入手するアルベール。しかしその情報を渡した男が何者かに狙撃され、アルベールもこの場を去らざるを得なくなった。
ある男の写真を手にボロ船でロンドンに舞い戻ったルパンと次元、しかし件の男はひとまずルパンが直接引き受けることになるのだが。
一方リリィは警部の出迎えを受け家路につく。リリィも人が変わったというより本来の姿に戻ったホームズを感じ入りつつ寂しさを募らせる。しかし突然リリィはまたもや頭痛に襲、なんとか家路に戻すも、未だ不安を隠せない警部なのだが。
一方のホームズも、とある男の友人の自殺について、その友人の遺品を取り出し、そこに薬物を混入しての自殺に追い込んだと推理し、事件を解決する。
一方でとあるダイナーで警部と銭形が出くわし、警部の方も捜査状況が芳しくなく、ひとまずは酒におぼれる時を過ごすも、銭形はルパン再来の予感を禁じ得ないでいた。一方でリリィも傍らの父の写真を目にしつつ寝床につき、戻ってきたホームズも寝入ったリリィを気にかけつつも、盟友ワトソンとの想いを秘め、ハドソン夫人にとある頼みごとをする。
そこにホームズの動向を探らんとするルパンに銭形が駆けつけ、ワトソン殺害の嫌疑を問い質す。答えをはぐらかすルパンだが、そこにとある男がホームズを狙わんとする。それを阻止しつつ追いかける銭形とルパン。特殊な空気銃を用いて狙撃するその殺し屋モランの狙いがホームズなら、彼もまたかと思いきや、別の組織にやとわれたとか。しかしその組織もどこか引っ掛かる節ありと見たのだが。連絡を受けたルパンはひとまず次元の救援を断り、ある意味頼りになる奴との共闘に持ち込められればいいのだが。
そもそもルパンとホームズとの因縁が10年以上前、レイブンの秘宝をめぐってルパンが調べんとした時に、ホームズが関わった事件で、犯人の一人を逃がしたことでルパンも追わざるを得ず、追い詰めた先に撃たれた犯人とその狙撃手を止めんとした男ワトソン、そしてリリィの声とともにもみ合いの末狙撃手に撃たれて斃れてしまう。狙撃手は逃げ出し残されたのは撃たれたワトソンとその傍らのルパン。その様を幼いリリィが目撃して気を失う。そこに駆け付けたのはホームズだった。
そのようないきさつから、リリィのためにホームズも一線を退く現在に至るも、今になって現役復帰と相成った、だがリリィの記憶が甦れば彼女もまたレイブンに狙われる。彼女もまた事件を乗り越えなければならないと、ルパンもまたリリィのことを思っていたのだ。
そうこうとしているうち、そのモランとも決着をつけねばならぬと乗り出す。ある意味絶妙な連係プレーでモランを追い詰め、その背後を問い質さんとするも、レイブンを過去の遺物と吐き捨ててまんまと逃げおおせる。しかし銭形はなんとホームズの変装だった。本物はダイナーで酔いつぶれていたのだ。
ホームズもまた再び事件を乗り越えんと心に決め、後にリリィと朝食を共にする。ホームズもまたレイブンと立ち向かう決心をしていた。何よりリリィの笑顔、そして幸福のために。
こうして事件が一つ解決したが、しかし次元にとってもリリィは知らぬ間柄ではなかったのだが。
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