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ドラえもんとゆかいな仲間たち:ミノタウロスの皿<本当は怖いドラえもん>

この作品はサブタイトル記載とは裏腹に、藤子F不二雄先生の短編集で一、二をあらそう問題作として認知される方もおられることもおられるかもしれない。1969年ごろに発表された作品である。
時は未来の宇宙、古代ギリシャを模したような、人間とウシ人間が共存する惑星に不時着した青年は、そこに住むミノアという少女と知り合う。
しかしそこの人間はウシ人間の食用として飼われていた存在で、当のミノアも最高の栄誉をもって食用に供されるのだった。青年はなんとか彼女を救い出そうとするも、結局ままならずに彼女はそのまま供されることになったそうな。
とまあ、このお話は牛と人間の立場が逆転された世界を描き、かつそれなりの倫理観を形成したものでもあり、そこに紛れ込んだ形の地球人の青年がその世界観と倫理観を受け入れかねる悲喜劇を描いたものでもある。
はじめに人間(ウス族)とウシ人間(ズン類族)のネーミングは当時の田舎観からヒントに得たものでもあるとまずは述べておいて、これもひとかどのギャグと受け入れてもいいけれど。
次に倫理観についてはたしかにウス族とズン類とは会話が成立し、互いの立場もそれなり受け入れているのは日本のブシドウ等にも通じるものがあるかもしれないけれど、やはり地球人にとっては異質なものでもあり、そこで繰り広げられた意思がかみ合わない悲喜劇にもつながり、ある意味怖いとも感じられるだろう。
ちなみに編者としてはその怖さよりも最後当たりミノアが供されるシーンにいわゆる青春の甘酸っぱさを覚え、それは今でも引きずっていることをここに述べていきたい。
つまりはあまり深く考えずに多少の娯楽性を含めた読みものとし受け入れてもいいかもしれないけれど。

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