さてみなさん、今回のナムカプケイは、常世の使者とキャリバーの刺客を交えての攻防をお送りいたします。いずれ劣らぬ強敵と、編者が予想した月華の宿敵を交えてお送りする運びです。それでは、ごゆっくり。
MAP:無限屋敷・胎動の間
覇王丸「奴らの中枢にしては何もなさそうだな、いや天井にある冥いう渦らしきものが気になるな」
楓「あれはまさか“地獄門”現世と常世をつなぐ入口だ、しかしどうしてこんな処に」
嘉神「おそらく、ここが我らがいう常世に近き処だろうが」
守矢「おそらくは、ここに雪も」
「さあ、どうかねえ」
・まずはティラがシャレードたちを引き連れて現れる。
アイヴィー「やはりそなたらか、常世、魍魎界の力まで借りて、今度は何を企むことやら」
ソフィー「ここで決着をつける時です。まずはあなたたちから」
タキ「うむ、ここは彼女らをたしなめつつ進まなければならぬな、もちろん四神の歴々も」
あかり「まあ、力合わせりゃ大丈夫やで」
・プレイヤー選択後、戦闘開始
・まずはシャレード及びインフェルノ、コロッサス群が攻めてくる。
・一定以上の敵を撃破後、まずはヴォルドが増援に現れる。
ヴォルド(我が主の悲願のため、お前たちを、倒す)
アイヴィー「そうたやすく我らに敵うかな、もはやそなたの動きもひとまずは見きれているが」
ヴォルド(甘く見るな、我が力前よりも疾くなった)
・次はアスタロスが姿を現す
アスタロス「今度こそお前たちの血肉をもって俺の力と成してくれよう」
ソフィー「ここであなたたちの思惑に乗るわけにはいきません」
アスタロス「忘れたか、ここは魍魎界、俺たち闇の眷属にとっては力の礎たらん処だということを」
・続いてラファエルとエイミが現れる
ラファエル「我らの行く手を阻むものはやはりお前たち、なればここでケリをつけるも悪くはない」
エイミ「・・・すべては、私たちの仕合わせのため・・・・・」
御剣「お前たちの望みがなんであるかは分からんが、こちらにも退けぬ理由があるからな」
ラファエル「やはり、立ちはだかるか、我が命をかけても」
・さらに漆黒の騎士が現れる
御剣「なんだと、お主“内藤”か」
ソフィー「・・・ジーク・・・・・」
アイヴィー「ふふ、其方も来たか、ナイトメア」
ナイトメア「奴らの煩わしい気が入り続けていく、この場を収めねばならない。その、ためには・・・・・」
タキ「“内藤”いやさ“じーく”よ、お主も苦しんでいようが、ここで一思いに斬り捨てれば・・・・・」
ソフィー「待ってタキ、彼の苦しみなら貴女も分かってるはず。もしも斬ってしまえば彼の怨念のみが残るのみ。それでは何も解決はしない」
アイヴィー「斬らずに救うことができるかな、それがいかに難き事かは分かるはずだが、やってみる価値はあるかもしれないが」
御剣「いずれにしても面倒くさいが、ここは付き合ってやろう」
・そして刹那も増援として乱入。
楓「やはり来たか、刹那」
刹那「そうだ、今こそ貴様たちの最後の刻、すべては世のあるべき姿に帰するだけ」
あかり「早々あんたの思惑に乗ってたまるかいな」
刹那「ふふ、そう言っていられるのも今のうち。いずれ本当の恐怖と絶望を覚えよう」
楓「何、一体どういうことだ」
・刹那の懐から数枚の人形(ひとかた)を取り出し、それが数体の黄龍に姿を変える。
楓「あれは、まさか、お師さん」
あかり「これって、人形の術やない」
刹那「その通りだ一条の娘、お前たちの陰陽道と同じ、我が呪力で創り出した最強の四神、黄龍だ。いかに貴様らとてこれら相手にどうする」
嘉神「・・・これも我が罪の成せる業ということか。なればこそ」
楓「お師さん・・・・・」
守矢「ためらうな、楓、これは師匠の姿をした単なる傀儡に過ぎぬ」
楓「ああ、分かっているよ。いくよ、お師さん」
・さらに数体の敵を撃破後、漆黒の衣の女が現れた。
楓「・・・なに、まさか・・・・・」
守矢「これは、まさか」
刹那「そう、そのまさかだ。常世の思念が集い生み出されたもの、その名は“黄泉”」
嘉神「そういえば老師に聞いたことがある、あの刹那が常世の意思を阻むものを狩るいわば“イノチヲカルモノ”ならば、彼の女(もの)は常世の負の思念が集い、おそらくは門の巫女たる雪の身に憑りついたもの。この世を混沌に帰すのみのために」
楓「それでは、雪姉さんは」
刹那「そうだ、地獄門をひととき封じるために命を落とした雪の肉体に宿った我らの意思、それがこの黄泉だ」
嘉神「ううむ、老師が一番懸念したことが顕現してしまったか」
黄泉「我は、常世の意思、我が名は、黄泉。今こそ、この世の生きとし生けるもの、すべてを在るべき処に帰さん」
守矢「雪・・・・・」
楓「姉さん・・・・・」
刹那「ふふ、貴様らにこの黄泉を斬れるか。もっともこの黄泉は、常世そのものの力を得、もはや俺ですら及びもつかぬがな」
あかり「ここは、うちが、やってみる・・・・・」
嘉神「うむ、やはりそなたが出るか。心もとないが我らもできうる限りの力を尽くそう」
・ソフィーティア、ナイトメアに接近する
ナイトメア「何だ、お前は・・・・・」
ソフィー「ジーク、私の声を聞いて。かつてあなたはお父様を手にかけ、その苦しみで剣を振り続けた」
ナイトメア「・・・・・」
ソフィー「あなたが求める力の果て、かつてセルバンテスが手にしたソウルエッジが破壊され、その一部があなたの手にうちに渡り、今のあなたが顕現した」
ナイトメア「・・・ぐう」
ソフィー「その影響で各地のイヴィルズバームが吹き上がり、あなたをはじめ魔の眷属が幅を利かせている。くしくもその中心にいたのは常にあなただった。それをあのザサラメールが利用して今に至っているわ」
ナイトメア「・・・お、俺は・・・・・」
ソフィージーク、あなたは自分が思っているほど弱くはないはずよ。どうか自分を信じて内なる弱さに打ち勝って」
ナイトメア「俺は・・・と、父さん・・・・・」
・そこにシャレードの一人が近付き、一人の騎士の姿を形どる。
騎士「ジークよ、お前の苦しみはよく知っている。あの時の出来事はひとえにわたしの身勝手が引き起こしたること。これも当然の報いであろう。だがその苦しみが故にお前が人々に災いを引き起こすなら、わたしがすべて受け入れよう。そしてお前は、己の行いを省みこれより正道を歩むのだ」
ナイトメア、騎士と対戦した後に騎士を貫く。騎士は姿を消し、そこには一本の大剣が突き刺さっていた。
ナイトメア「とうさん、父さん・・・・・」
ナイトメア、己をまとう鎧が外れ、もとのジークの姿に戻る。
ジーク、突き刺さっていた大剣を手に取る。
ジーク「俺は、永い夢にうなされていた。父さんを手にかけ、ぞの幻を振り払うためにずっと剣を振り、今に至ったんだ」
タキ「ふふ、やっと目が覚めたようだな“じーく”よ、されど今のお主は手負い、足手まといにならぬうち今はさがるがいいさ」
ジーク「ああ、そうさせてもらう」
ジーク、一時撤退する。
・あかり、黄泉に接近する
黄泉「何者ぞ、よもや、汝は・・・・・」
あかり、後ろ髪の束ねがほどかれ、髪が青白く光る。
あかり「雪姉ちゃん、どうかうちの声を聞いて・・・・・」
嘉神「なんと一条の娘よ、そなたがそうであったか」
楓「どういうことだ」
嘉神「先に老師が“門の巫女”を探し求めると言ったが、陰陽の理からすれば、巫女はふたり。なればもう一人の巫女こそが一条の娘であったのだ」
あかり「先に姉ちゃんが地獄門を封じる巫女だとうちも玄武のじいちゃんの話で知ったけど、うちも四神の束ねと知ってから、もしかしたらと思ったんよ」
楓「あかり・・・・・」
あかり「うちもそのことが怖くないわけやなかったけど、ずっとそのことをうちなりに考えてたんよ」
黄泉「・・・・・」
あかり「先の闘いで姉ちゃんが地獄門封印したけど、その後で姉ちゃんが今の姿になって分かったんよ、嘉神の兄ちゃんが言うように、封印は完全じゃなかったって」
黄泉「・・・私は・・・・・」
あかり「うちの覚醒もまだ完全やない。どこまで持つか分からんけど、せめて姉ちゃんを抑えてもとの姉ちゃんに戻す手助けができれば」
黄泉「あかりさん、私は・・・・・」
刹那「そうはいくか、小娘よ、貴様さえいなければ」
刹那、あかりに襲い掛かるも、あかりから発する気ではじき返される。
刹那「くっ、なん、だと・・・・・」
刹那、このまま後方に飛ばされる。
楓「あかり!」
あかり「うん、うちも大丈夫。でも力は少し小さくなってきたわ」
黄泉「・・・ええ、私も、大丈夫。今は、常世の闇を、抑えるだけで、精一杯だけど。いずれは、本当の意味での、封印の儀が、成されるわ」
黄泉、姿を消していく。
雪「その時まで、自分の力と心を、高めていって。そして、楓を、よろしくね・・・・・」
あかり「姉ちゃん・・・・・」
あかりも元の姿に戻っていき、そのまま気を失う。
楓「姉さん・・・・・」
守矢「雪・・・・・」
嘉神「案ずることはない。彼女の心が確かならば、いかに黄泉が再び顕現しようとも、必ずや雪の心を取り戻そう」
楓「ああ、分かっている」
楓、あかりとともに一時撤退していく。
・ヴォルド撃破
ヴォルド(主よ、申し訳ありませぬ)
・アスタロス撃破
アスタロス「この俺が、また貴様らごときに」
・ラファエル撃破
ラファエル「わたしも、これで終わったわけではない」
・エイミ撃破
エイミ「私も、まだ負けていない」
・ティラ撃破
ティラ「あいも変わらずおまえたち、ことごとくあたしの邪魔をしてくれるね」
ソフィー「もうあなたの、あなたたちに邪魔はさせない」
ティラ「これであたしがあきらめたと思ったら大間違いだ、いつの日か、あたしも・・・・・」
・刹那撃破
楓「そこまでだ、これ以上はお前の好きにはさせない」
刹那「ふっ、してやられたわ、しかし俺と、そして黄泉を退けても、常世の闇は着実にこの世を覆い尽くそう。その時にいかに貴様らとて」
刹那、そのまま姿を消す。
嘉神「常世の闇か、何としても封じなければならぬ。今更ではあるが、これが四神の勤めなれば」
・敵全滅後
嘉神「終わったな・・・・・」
御剣「こっちはうまくいったが、そっちはそうもいっていられんな」
楓「いや、姉さんの心はまだ生きている。そしてあかりと僕たちの力が確かならば」
ソフィー「そうです、人の心こそ力の源、私たちはそう信じます」
アイヴィー「ここの敵も一掃できたゆえ、次に参ろうか」
MAPクリア
・インターミッション
御剣「おうお嬢さん“じーく”の容体はどうだ」
イリス「はい、傷は思ったよりも浅く、適切な治療で今は寝入っております」
御剣「そいつはよかったな」
ソフィー「体の方はもういいのですか」
ジーク「ああ、少し経てば満足に戦える。その時はいくらか力になろう。しかし・・・・・」
タキ「まだ何かあるのか」
ジーク「うむ、あの時ソウルエッジとともに俺の体にまとわりついたあの鎧、前にも言ったがイヴィルを取り込み続けることで己をより強大化したというのは前にも言ったが」
ソフィー「いまだ強くなり続けていると」
ジーク「おそらくそうだろう。こればかりは俺自身もあらためてケリをつけなければならない。今までの件もあるが、俺に償い切れるかも分からない。だがやらねばならない」
ソフィー「ジーク・・・・・」
ジーク「もちろん、俺を救ったあんたたちの力にもなりたい」
ソフィー「ええ、ありがとう」
御剣「どうやらこちらも大丈夫みたいだな」
TO BE CONTINUED
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