ONE PIECE反省会:ワノ国編第三幕その7
カイドウとの敗北から立ち直ったルフィも再び戦場へと舞い戻っていき、その一方大看板たるキングとクイーンには麦わら一味の双璧たるゾロとサンジが対することになる。そして迫りくる鬼ヶ島に最大の危機が迫る花の都、世界政府の手が延びんとするワノ国。ある意味最大の危機と最大の決戦を控える情勢の中、はたして決着の時を迎えることができるのだろうか。
さてみなさん、今度こそ佳境を迎えカイドウとの決戦に臨むルフィたちだけど、はたして勝ち目はあるのかという文句も今や陳腐。後は信じてページをめくるのみということで、それでは、ごゆっくり。
・復活の赤鞘の侍と、黒炭一族最期の陰謀、そして
カン十郎の不意討ちとカイドウのとどめで倒されたかに見えた錦えもんと菊の丞、何者かの治療を受け一命をとりとめる。しかし動けないことには変わりはなく、かろうじて動けるか下半身を頼りにウソップたちに危機を伝える。一方で討ち取られたはずのカン十郎も最期の力を振り絞り、これまた生きていたオロチに指示で鬼ヶ島中枢の火薬庫を怨念の炎をもって城ごと爆破せんとする。
そして自らは脱出して再起をはからんとする矢先目の前に現れたのは日和こと小紫の姿だった。錦えもんを救ったのが彼女なのはともかく、本来の目的がオロチへの復讐ということもあって彼女の介入も必然といったところか。
・暗躍のCP-0と世界政府の介入
圧倒的不利から一気に形勢逆転と相成った侍、海賊連合を受けて、もともと世界政府からの監視役として派遣されたCP-0も、今や彼らの総括役にのし上がったロブ・ルッチがロビン確保の司令を与える。ルッチ本人においては麦わらの一味は自身を討ち敗り、一時失脚の憂き目に合わせた憎き敵、まずそれを押して本来の任務であったロビンに的を絞る。そもそも世界政府の機密にもつながる事項を知り得る存在として彼女の存在は障害足りえるものだから。
その一方で度重なるオロチの要求に耐え兼ね、カイドウの蜂起を機に世界政府もまたワノ国の直接支配に乗り出さんとする。それに関して先の世界会議で国家間の海賊勢力の一掃を呼び掛けられ、手始めに七武海制度の廃止を決行したのを機に世界政府そのもののワノ国支配にも乗り出さんとするというのだが。
・クイーン対サンジ:男の面目と科学の目覚め
ブラックマリアとの対峙で男としての面目をつぶした形となったサンジ、それよりもはるかに大物のクイーンに対しその面目を晴らさんとする。実はクイーンはかつてジェルマの身を置き今や己の身体を極限までに改造した恐竜人間だった。対して更なる難敵との苦闘の中、なんと自らのジェルマとしての力に覚醒したサンジ。出来損ないと蔑まれた幼少期から、これも今までの死闘の末のことだろう。遊郭の遊女が傷付いたことに対し、自身が人としての心を失いつつあるとの苦悩を乗り越え、ついにはクイーンを打ち倒す。ひとまずは遊女の無事と自身の疑念もひとまず晴れ、そして男としての面目も取り戻し、安堵の末に力尽きるのだった。
・キング対ゾロ:刀の心と剣士の誇り
一方キングに対するゾロ、キング自身の翼竜の力に加えて炎をまとった鉄壁の守りでゾロを圧倒する。そんな中、幼き頃の回想にて村の老人との会話の中で、自身が聞き流したはずの剣の心の講釈を思い起こす。その心を受け止めることこそが剣士としての自身の誇りでもあると閻魔の力を引き出しキングに一太刀を浴びせる。
そのキング、もとは世界政府もその力を利用せんとしたルナーリア族の末裔で、中枢施設を襲撃したカイドウに救出されその恩義で今に至ったとか。彼自身の想いとは別に、戦いはその能力を超えてのゾロの勝利に帰結したのだ。
・勝利の方程式:カイドウとの決戦に向けて
かくしてカイドウ率いる百獣海賊団の幹部一同を撃破され、残るはカイドウ自身とキッドたちと対峙するビッグ・マム、そして未だ暗躍を続けるCP-0としぶとく生き残ったオロチだが、これら一人ずつ倒し、更にはワノ国を滅ぼさんとする鬼ヶ島を取り除かなければならない。これらすべてを成してこそ麦わらの一味、そして侍連合軍の勝利に帰することになるだろう。しかし問題はここからにもある。
まず世界政府、ワノ国の直接支配をもくろみ大艦隊を派遣する。それに対してルフィたちが対するにはいささか酷なことかもしれないが、あるいは別の助っ人が対するかもしれない。
いずれにしても世界を支配する闇の部分があらわになり、続いてルフィたちの悲願もまたその先にあるのも今更述べるまでもないだろう。
ともあれ、はたしてカイドウとの決着は来る春までにつくだろうか、といったところでGWの反省会でまたお会いしましょう。
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