ダイナーの殺し屋たち<今更ながらルパンレビューPART6>
とあるダイナーに入ってきた二人の男。先客はいずれもいかめしい男たちばかり。気さくにしては馴れ馴れしい口調に対し無愛想のウェイトレス。時間帯の関係で軽食しかオーダーできないのでそれらを頼む男二人。
何も楽しみがなさそうで何やら物騒なこの街、ウェイトレスとのやり取りをひとまず進める男二人。周りの視線も目をくれず出されたサンドウィッチを文句をたれつつひとまず喰らう男二人。やがて奥にいるだろうコックに顔を出すよう求める二人。そこに一人の男に荷が届けられ、男は部屋の奥へと去る。ウェイトレスもうすうす男たちのきな臭さに気付いてか、ひとまず彼らが殺したたちと推測する。二人組を含めて目的は何か。先の男が銃をもって現れて、他もそれぞれ武器を取り出し事態は一触即発の様を呈していく。そもそもの目的を放す二人。ある男を消すとともにそのお宝も奪い取る、おそらく他の者も同じ肚だろう。ウェイトレスのカウントダウンとともに殺し屋たちの殺し合いが始まり、一人、また一人と斃れていく中、生き残ったのはあの二人、やはりルパンと次元の変装だったか。そして姿を消したウェイトレスの動向を探らんと再び動き出すのだが。
厨房内には拘束されたシェフと本物のウェイトレス、表の偽ウェイトレスは不二子の変装だったか。その不二子、とあるアパートメントのベッドで横になってるアンダーソンなる人物と対面し、ひとまず彼を狙った殺し屋たちが斃れたことと、彼自身が動かなかった真意をただす。たしかに狙われるだけの生活には辟易していたのはやはり分かるのだが。そんな彼になんと不二子が持っていた銃を放つ。
後にルパンと合流して彼が所持した隠された小説本からの暗号を探り出す。戦後からのCIAの暗躍を記した件の本をめぐっての殺し屋たちの抗争にかこつけてのアンダーソン抹殺撃になるはずだった。ところが不二子はそのアンダーソンを始末しなかった、たしかに彼女の主義にも反するやり方だったから。
アンダーソンの行方はその後知りようもないが、ともかくも真実は再び闇の中に封じられ、ルパンたちは柄でもない殺し屋の振る舞いからも解放され、次の仕事に向けて帰途につくのだった。
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