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ザ・ドラえもんズオリジナル・ドラリッヒ編:ハンスとゆうれい城(その3)

ハンスたちが危険なアスレチック大迷宮と化した場内をさまよい、ドラリッヒとドラッケンが対戦をしようとしている中、まず場内の壁に閉じ込められたロッテを会長が壁伝いにさまよっていた。
会長「ロッテ君、無事だったら返事してくれ。それに子供たち、これはきっと寂しくて怖い想いをしているに違いない」
 
ふと会長は40数年前、自分が幼い子供の頃を思い出す。
ドイツの黒い森にて家族でピクニックに行ったとき、自分が森に迷い途方に暮れていた。
そんな時どこからか自分を呼びかける声が聞こえた。
「おやどうしたの、こんなところで泣いていて」
子供「道に迷っちゃって、もう動けないよお」
「大丈夫だよ、ここからまっすぐ進めば森に出られるよ」
子供「う、うん・・・・・」
子供も残った力を振り絞って前を進まんとする。しばらくして母親が自分を呼ぶ声がした」
母親「・・・ビッヒ、ルードビッヒ」
子供「・・・ママ!」
子供もその声のする方に駆け付け、そこには母親が待ち構えていた。
母親「ああ、ルードビッヒ、無事でよかった。あれだけ奥に入っちゃいけないって言ったでしょう」
ということで、ルードビッヒ坊やは無事母親の元に戻ることができ、会長の回想から晴れる。
 
会長「あの時もおそらく妖精の導きで家族のもとに戻ることができた。あの妖精のように、わたしが子供たちを助けるのだ」
と、足取りは遅いながらも会長は場内を進む。
一方ハンスは迷っているうちにどこからか声がする方に気が付く。
ハンス「あれ、あっちにクララがいる」
すかさずハンスも駆け付ける。そこにはクララが床を跳ねつつ廊下を進んでいたのだ。
ハンス「ああっ、クララ、大丈夫」
クララ「だ、誰かとめてえ」
そのうち思わずクララを抱きとめるハンス。
クララ「え、大丈夫、ハンス」
ハンス「う、うん、大丈夫。でもこれってどういうこと」
クララ「どうしたもないわよ。これってどうも変よ、いつものお城の中じゃないもの」
ハンス「そうだね、こんなふしぎなことが起きてるなんて。でもドラリッヒがこんなことするなんて思えないし」
クララ「ともかく先を急いで、ってちょっと足が動かない」
先のトランポリンの廊下での疲れか、床に座り込んで動けなくなったクララをハンスが支え出す。
ハンス「心配ないよ、僕が付いているから」
クララ「それは一番心配なのよ。ハンスだって体いい方じゃないでしょ」
少し文句を言いながらもハンスとクララは先を進んでいく。
変わってグスタフたちも、
カール「何だよこれ、階段が速くなっていく」
グスタフ「ぐずぐずしてると下におっこっちゃうぞ」
しかしそのうちに途中の扉から、サミュエルが出てきて、はずみで3人とも階段を転げ落ち、下の踊り場の壁にぶつかり、はずみで回転する壁に閉じ込められる。
一方でドラリッヒとドラッケンの対戦も次第に熱を帯びていく。しかし傍らの“ホームメイロ”と“アスレチックマシン”は何やらカチカチと音を上げていく。
戻って会長、おそるおそる階段を下りるが、やがて吊るされた大きな革袋が襲いかかり、会長もそれをよけんとするのだが、そのうち足を踏み外したか、階段を転げ落ちてしまう。
 
そして再びドラリッヒたち。やがてドラッケンのビリビリサーベルがドラリッヒの電光丸をはじき落とす。
ドラッケン「ふふ、もう後がないぞ」
ドラリッヒ「くっ、こんなはずじゃ」
しかしそのうちに上から何かの物音がして、それが大きくなり、サーベルを構えてドラリッヒに迫るドラッケンに、何やら球体の物体がぶつかった。それは先に階段から転げ落ちた会長だった。
ドラリッヒ「えっ、会長、どうして」
会長「あいたたた、何のこれしき。しかしクッションになった者がいたが、君、大丈夫かね」
と、下敷きになったドラッケンを気遣う会長。その直後、空間から時空の穴が開き、そこからドラミちゃんが出てきた。
ドラリッヒ「あれ、ドラミさん、どうして」
ドラミ「虫の知らせがして来てみたの。やっぱり大変なことになってたわね」
会長「うむ、君も妖精さんかね」
ドラミ「えっ、私は未来の世界のロボットです」
会長「おお、ロボットの妖精さんかね。ところで何の用で来たのかね」
ドラミ「はい、今回の事態を収めるために来ました。まず“ホームメイロ”と“アスレチックマシン”ね」
と、ドラミちゃんは傍らの道具ふたつを調べる。
ドラミ「よかった、タイマー機能が働いててもうすぐこのお城も元通りね。あとこのドラッケンね」
と、伸びているドラッケンを“ピーヒョロロープ”でしばり上げる。
ドラミ「これで未来の世界に戻して、と」
会長「君、そのドラッケン君を、どこかの施設に送るのかね」
ドラミ「はい、ロボットの学校で勉強をさせ直します」
会長「ああ、そうだったのか」
と、ひとまず会長も安心する。
ドラミ「ともあれご迷惑をおかけしました。それでは私はこれで。あとドラリッヒ、後のことはお願いね」
ドラリッヒ「あ、はい」
こうしてドラッケンを引き連れてドラミちゃんは未来へと戻っていくのだった。
ドラミ「あとドラッケンの裏で糸を引いていた人がいたわね。ちょっとお節介だけど」
 
街の郊外では、あのウィルヘルムが不良仲間を引き連れて城に乗り込まんとしていた。
ウィル「くそっ、ドラッケンめ、連絡をよこさないとはどういうことだ、こうなったらおれたちが直接乗り込まなきゃ」
その時、ドイツ警察のパトカーとともに、数人の警官が現れた。
「警察の者だ、何やらよからぬことを企んでいる連中がいると聞いたが、一体どういうことだ」
ウィル「え、僕たちが何をしたっていうんですか」
「詳しいことは署で聞く、おとなしくしろ」
と、ウィルたち不良グループは警察に連行されるのだった。
「しかし、何やらの通報で駆け付けたが、なるほど、あれは以前脱税で捕まったヨーゼフの息子だったな。いずれにしても以前より街じゅうで悪さをしている連中だから、当面はじっくりしぼることにしよう」
というわけでウィルたちもドラミちゃんの通報でかたが付いたのだった。

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