黄金樹は倒れた<今更ながら銀英伝ノイエテーゼレビュー>
辺境星系を平定し、ラインハルトの陣営に帰参したキルヒアイス軍。一方でラインハルトはビデオレターにてヒルダとアンネローゼのメッセージを受ける。姉の最後の一文がラインハルトの心に妙に引っかかる。
そんな中キルヒアイスと再会したラインハルトは先のヴェスターラントの件を問われる。そもそもがかの強行を黙殺したことから始まり、それについて政治的効果をもたらすなら未遂でもよかったではないか。それはそうとしてキルヒアイスは凶行を止めなかったことを咎めラインハルトはそれに反発した。それが言葉がこじれ二人の間に隙が生じた。
一方でその政治的効果で追い詰められた貴族連合軍は半ば自棄で最後の決戦に臨む。勝ち目なしとみてのファーレンハイトの制止をよそに無謀な突撃は、それを待ち臨んだラインハルトの綿密な戦略に大敗し、まず急進派のフレーゲルはなおも抵抗を続けんとするも結局部下に射殺され、形式の司令官たるメルカッツは部下の進言で戦場を離脱し、同盟へと亡命する。
そして盟主のブラウンシュヴァイクは、結局腹心のアンスバッハの手により自決させられた。
こうしてリップシュタット戦役は終結した。それは単に貴族の反乱にとどまらず、ゴールデンバウム王朝そのものの屋台骨の倒壊、そしてミッターマイヤーがいう新たな時代の幕開けでもあった。しかしその扉を開くにはさらにより濃い血が必要だったのだ。
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