鞍馬夜叉丸<サムライスピリッツ・天下一剣客伝2>
さてみなさん、今回の剣侍2は、ついに令侍・しずか千年歌の主人公格たる鞍馬夜叉丸のシナリオをお送りする運びとなりました。
この場を借りて夜叉丸と幕臣たちとの因縁について掘り下げたく思いシナリオにしたためたいと思いました。はたしてその因縁の果てにあるものやいかにといったところで、それでは、ごゆっくり。
オープニング、ベースストーリー
江戸界隈を騒がす義賊、鞍馬夜叉丸。
静御前の乱と前後して暗躍を始めて以来、民衆のために闘うとともに幕府との対立を深めていった彼。今回の武闘会についてはそもそも興味がなかったが、飛脚からもたらされた手紙に「父親の死についての事項を報せたし」との文言に乗せられる形となり、出場を決める。しかし何よりも魔の元凶についても鎮めんと思いつつ戦いの場に身を投じることにもなるのだが。
第一ライバル戦(対柳生)
・仕合前
夜叉丸「この場お主と仕合わなければならぬのか」
柳生「夜叉丸よ、たしかにかの代官が父親を殺めたるは事実。されど代官も大義名分があった。先の我旺に与したる者ゆえそれを討ち取り手柄とした。いや、今のお主には言い連ねても詮無き事か」
夜叉丸「やはり、そうか。なれど我が道を曲げることもはやかなわぬ。今もただ我が道を進むのみだ」
柳生「なれば仕方がない、お主の気の済むまで付き合おうぞ」
・仕合後
夜叉丸「お主ともあろうものが、なにゆえ手心を加えるのか」
柳生「夜叉丸よ、考え直せ。己が憎しみにとらわれ徒に世を乱さんとするはいずれ対せんとする魔と変わらぬ」
夜叉丸「そうかも、しれん。だが、俺は・・・むっ!」
柳生のもとに爆発が起き、柳生が姿を消す。
夜叉丸「今は退くか、それもいいだろう」
夜叉丸、そのまま去っていき、入れ替わる半蔵が現れる。
半蔵「やはり魔に向かわんか」
第二ライバル戦(対半蔵)
・仕合前
先へ進む夜叉丸の足元に手裏剣が突き刺さったと思えば、周囲に人影が見え隠れする。
「待てい、夜叉丸」
夜叉丸「何者、いや、やはりお主か」
半蔵「ここから先、お主を生かせるわけにはいかぬ」
夜叉丸「やはり止めんとするか。幕臣ゆえにか、それとも忍の意地か」
半蔵「否、なによりもお主の血ゆえだ。我らもお主の出生についての調べはついておる」
夜叉丸「たしかに、俺が拾われたことは知っている。されどその血ゆえに俺が魔に魅入られると思ってか」
半蔵「それはわしも分からぬ。なれど一抹の不穏も見逃すわけにはいかぬ」
・仕合後
夜叉丸「もはや誰にも止められぬ、悪いが行かせてもらう」
半蔵「あえて修羅の道を往くか」
夜叉丸「それも、我が望んだること・・・・・」
夜叉丸、そのまま姿を消す。続いて半蔵のもと伊賀忍者が駆けつける。
「よろしいのですか、御頭」
半蔵「うむ、ことが終わり次第追討にかかれ」
「はっ」
そのまま伊賀忍者がこの場を後にする。
半蔵「いずれはケリを付けねばならぬか。因果なものよ」
中ボス戦(以下4組の中から2組と対戦)
・萬三九六編
三九六「おう、おめえが巷で有名な義賊烏天狗かあ、ちょうどいい、おめえを倒して名を上げさせてもらうぜえ」
夜叉丸「そういう貴様は陳腐な盗賊か、ならば貴様を討ち取り少しばかり世を鎮めさせてもらう」
三九六「この俺に勝つつもりでいるのかあ。鬼と呼ばれたおれ様に、おめえなんざ足元にも及ばねえぜえ」
・黒河内夢路編
夢路「貴方が鞍馬どのの。御父上の不憫は聞き及んでおります。その上で今も闘い続けているのですね」
夜叉丸「それが俺の宿命だからだ。もし邪魔をするならば、全力で排除させてもらう」
夢路「そういうことならば致し方ありません。せめて全力での仕合にて応えさせていただきます」
・ドラコ編
ドラコ「正義をもって悪を討つ、か、そろそろ貴様は目障りになってきた。撃ち取らせてもらう」
夜叉丸「そうだ、その銃で数多の命を奪った貴様を、ここで討ち取らせてもらう」
ドラコ「いかに刃が強かろうが所詮は刀、銃の敵ではないことを思い知らせてやるぜ」
・アスラ編
アスラ「やはり貴様も魔の血を受け継いでいるか。その血、その刃で何を望む」
夜叉丸「俺が望むは、弱きものが力で踏みにじられぬ世を築くため、その刃を振るうのみだ」
アスラ「いや、お前も俺と同じだ。その刃に込められた敵意、まずは討ち取らせてもらおう」
対歴代ボス戦
夜叉丸「やはりこの気は、わが身になじんでいく。しかし我が心は我が物、魅入られるわけにはいかん」
・プレイヤー、異界へと引きずり込まれる。
「魔界への門は、今開かれた。汝の正なる気、我らの目覚めの礎とならん。まずはこの者ども我が手駒との仕合、愉しもうではないか」
・プレイヤー、各ボスと対戦。各員1本取れば勝ち抜け。すべての敵に勝ち抜ければクリア。対して2本連続で敗れた場合にゲームオーバー。
対強力ボス戦(下記5組から1組を選択)
・共通:倒されたボスの気が一人に凝縮し、パワーアップして立ち上がる。
・闇天草編
天草「忌まわしき封印は消え去った。今再び、大いなる主の御力により、我、目覚めたり!!!」
夜叉丸「その邪気は彼の女(ひと)のもの、なればお主を討ち、彼女がいる天に昇らせてやろう」
・鬼斬紅郎編
斬紅郎「我は禍(わざわい)、我は鬼、そして我は壬無月、否、我こそは、鬼、斬紅郎なり!!!」
夜叉丸「その刃が鬼の刃か、高まる我が気とともにお主と対し、そして討ち勝ってみせよう」
・真ゴルバ編
ゴルバ「やはり我が命をかけねば汝は討ち取れぬか、それもよかろう、今こそ決戦の刻!!!」
夜叉丸「野心と敵意に満ち刃を振るった結果がこれか。哀れなる魂なれば討ち取るもまた慈悲ということか」
・魔界我旺編
我旺「國の哭く声、それに応えんがため、我今こそ魔界の気をも取り込み、國を制せん!!!」
夜叉丸「その野心に根差した望みが多くの人を、そして父上の魂を堕とした。その罪業、我が刃で鎮めてくれよう」
・羅将神ミヅキ編
ミヅキ「ラキ、ラキキキキ、我が力戻ったり、今こそ世を魔界に呑みこんでくれん!!!」
夜叉丸「いかに堕ちしか羅将神、そうだ、魔のものを鎮め、闇に帰すが我が使命、今こそそなたを鎮めよう」
最終戦(対壊帝ユガ)
「正と負の気のぶつありあいより我が糧なる神魔の気、今ここに高まった。今こそ我が復活の刻(とき)。
我が名は、壊帝ユガ
今、人の世は終焉を迎えん。我が意によって・・・・・」
夜叉丸「ついに来たか魔の元凶よ、されど御身の意もまた世の乱れ。今こそその夜の乱れをも鎮めさせてもらおう」
エンディング
最後の魔を討ち取り、一人佇む夜叉丸に忍の者が討ち入ってくる。
「やはり我が戦は未だ終わらぬか、しかし・・・・・」
もはや人の世は人の意で決めるもの。自らが関わることはない。ここで討ち取られても悔いはなし。しかし父上の願いは死ぬことより生きること。そして守るべきものを持った身としてはここで討ち取られるわけにはいかない。
夜叉丸は印を結び、風と共に去っていく。その様を見抜いた者、一人は忍の頭たる半蔵、そして今一人は彼の師というべき劉雲飛であった。
「彼の者の定めはいまだ先にある。我らは見守るのみでよいがそれもままならぬか」
「お互い不器用なこと、なれど」
そして二人とも姿を消し、やがてこの場は静寂のみが漂っていた。
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