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惨劇<今更ながら銀英伝ノイエテーゼレビュー>

同盟でささやかな惨劇が繰り広げられているのと同じ頃、帝国でもそれを上回る惨劇が繰り広げられようとしていた。
キルヒアイス率いる別動隊のもと、貴族連合軍がリッテンハイム率いる大部隊が襲来する報せがもたらされた。盟主ブラウンシュヴァイクとの確執の挙句辺境星域の奪回を名目に出撃したものである。
対峙する両軍、はじめ突出する貴族艦隊をワーレン、ルッツが受け止めて然る後に押し返す。いともたやすく瓦解する貴族艦隊。そもそも艦隊配置すらままならないうえでの敗北であった。
たまらずに脱出を試みるリッテンハイム。しかし補給艦隊が後方に控えていて、退路のためそれを蹴散らしていく。
結局ガルミッシュ要塞に立てこもるも、補給艦隊の生き残りの士官の裏切りにあいあえなく爆死してしまう。こうして貴族連合軍は戦力の半数を失い追い詰められていく。しかしこの期に及んで競争相手が消えたことをわずかに悦んでるきらいのブラウンシュバイクだが。ちなみにキルヒアイスに投降した士官と彼を助けた少年兵はその後も再登場に機会があることもあらためて述べたい。
いよいよ本拠地を包囲された貴族軍。その上ラインハルトの挑発を受けて激昂する若手貴族。メルカッツの制止を振り切り出撃し、後に軍機違反で処断されるもこれに反発。結局ブラウンシュヴァイクのたしなめで押し切られる形となり、もはや瓦解は時間の問題となった。
こうして直後の敗北、さらに地方都市ヴェスターラントの反乱を受けての核攻撃にて結局敗滅は時間の問題となった。
しかし惑星の核攻撃の報せはラインハルト軍にももたらされ、それを阻止せんとするもオーベルシュタインは黙認するように進言する。これに関しての歴史的評価は後世に委ねてもいいが、ラインハルトにとって、そして同じく報せを聞いたキルヒアイスにとっても最後の惨劇がもたらされんとしていた。

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