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ザ・ドラえもんズオリジナル:ドラリッヒ編・ハンスとゆうれい城(その1)

さてみなさん、今回のザ・ドラえもんズオリジナルは、これまた編者のオリジナルのドラリッヒ編を送りいたします。
今回の舞台はドイツ。かつてのドラえもん本編のエピソード『ゆうれい城へ引っ越し』の巻から派生した作品で、そこのゲストキャラのロッテを含め、主人公のハンスとドラリッヒ、そして仲間たちが城をめぐっての騒動に立ち向かうといったストーリーをお送りする運びです。はたしてどのような展開が待ち受けるか乞うご期待、といったところで、それでは、ごゆっくり。
 
今回のお話に登場するキャラクターをひとまず紹介したいと思います
ドラリッヒ:未来の世界のネコ型ロボットの一人。少し牧歌的な性格で。それでいて正義感も強い。ここでは登場しないが、かつての預かり主たる少女からご先祖様を助けてほしいと、ドラミちゃんの紹介込みで現代に派遣された。
ハンス(のび太):マンハイム郊外に住む子供で、生まれつき体が弱いと思われがちだったが、ロッテいわく「ちゃんと体を鍛えれば人並みによくなる」とのことで、その身体づくりの一環としてひとまずは城のアルバイトをこなしている。
クララ(しずか):ロッテの遠縁の娘で、何かと面倒見がよくみんなをサポートしていく。実はかつてのドラリッヒの預り主の少女の先祖でもある。
カール(スネ夫):マンハイム在住の裕福な家の息子で、おカネにうるさいが根は真面目である。
グスタフ(ジャイアン):近所のガキ大将的な子供で、体力に劣るハンスをしばしばからかっているがいざとなると頼りになる。
サミュエル(出木杉):マンハイムの会計士の息子で意外と物知り。彼の父親はロッテの財産を管理している。
ロッテ:ミュンヒハウゼン城の現在の城主で、今や観光地となっている城の責任者でもある。城の経営と同じく子供たちの面倒を見ている。
 
ドラッケン:ドラリッヒと同じく現代にやってきたネコ型ロボット。何やらのたくらみを企てているのだが。
 
以上のキャラクターが物語を彩っていくといきます。それでは本編をば、あらためてごゆっくり。
 
マンハイム郊外のミュンヒハウゼン城
その城を相続したシャルロッテことロッテは、ここ最近家の財政難で城を明け渡さざるを得なかったところ、とある騒動の後に城にかかる税金を納めることができ、しかる後に城を観光地として改修して市民に開放し、そこの入場料等で財政を賄っていた。
そんなミュンヒハウゼン城では観光案内のアルバイトにいそしむ子供たちがいた。
まずは女の子のクララが観光客に城のガイドを受け持ち、他の子ども、カールとグスタフ、そしてハンスがパンフレットを配る。
カール「ふう、これで半分だな」
グスタフ「もう少しで昼だから、それまでがんばっていこうぜ」
そこにもう一人の子供、サミュエルが近付いてきた。
サミュエル「みんなご苦労さま、もう少しでお昼だからがんばって。あとこれは追加のパンフレットだよ」
と、パンフレットの束をハンスたちに配る。
カール「おっ、またお客さんだ」
ハンス「ああ、早く渡さなきゃ」
サミュエル「あっ、ちょっと待ってハンス」
サミュエルが呼び止めるが早いか、ハンスは床のちょっと出っ張ったところにつまづいて転んでしまう。
ハンス「いたた、もうちょっとたいらな床にすればいいのに」
「おい君、大丈夫か」と観光客がハンスに呼び掛ける。
ロッテ「ああ、申し訳ございません。ハンス、こっちはいいから向こうで休んでいなさい」
と、駆け付けたロッテがハンスをさがらせる。観光客との軽い談笑の後に、
ロッテ「みんなちょっと早いけど、そろそろお昼にしましょう」
「はーい」
と、みんながひかえ室へと足を運ぼうとする途中。ロッテがハンスを呼び止める。
ロッテ「ところでハンス、あの子はどうしたの」
ハンス「そういえばドラリッヒのこと、まだホットドックを売ってるんじゃない」
ロッテ「そうねえ、きりが付いてからでいいから呼んできて」
ハンス「うん、分かったよ」
ロッテ「あまり急いじゃダメよ」
こうしてハンスが外でフランクフルト風ホットドックを売っている水色の雪ダルマみたいな生物。つまり未来の世界からここドイツにやってきたネコ型ロボットのドラリッヒに一休みしようと呼び掛ける。
ドラリッヒ「あれハンス、もうお昼」
ハンス「ロッテさんが呼んできてといったからね」
ドラリッヒ「うん、もう少しでキリが付くから、ちょっと待っていて」
と、最後のお客にホットドックを売ってから、城へと戻っていく。
しかしそのさまを陰から見やっている人影がいた。それはドラリッヒと同じく灰色のネコ型ロボットだったのだ。
 
さておきお昼休みを過ごすハンスたち。そこでロッテを交え談笑に興じることになる。
ロッテ「でもあれからハンスのもとにドラリッヒが来たのも驚きだったけど。日本のドラえもんのこともあるけどこれも何かの縁ね」
ドラリッヒ「うん、詳しいことはいえないけど、僕もハンスの役に立とうとし現代にやってきたんだ」
グスタフ「でもそんな役に立ってなさそうだからな、でもハンスも少し動けるようになったけど」
カール「そうそう、前はいっつも本ばっかり読んでたからな」
少しふくれっ面のハンスをよそに、サミュエルが話題を切り替える。
サミュエル「でもロッテさん、今期の予算はいいけれどこれからどうするんですか」
ロッテ「そうねえ、もうちょっと手を加えてみたいけれど。ご先祖様の遺産ももう底をつきそうだし、お父様の言うとおりあまり無駄遣いもできないわね」
ハンス「それでもお小遣い程度ならなんとかできるかな。いざとなればドラリッヒもいることだし」
ドラリッヒ「僕もお金儲けのために来たんじゃないけど。ロッテさんを助ける程度ならね。あまりやりすぎると未来の世界もうるさいし」
ロッテ「ともかくみんながいてくれたから私も助かっているわよ」
とまあ話が盛り上がっているうちに、ハンスが何やらに気が付いたそぶりを見せる。
クララ「うん、どうしたのハンス」
ハンス「何か見られている気がしたけど気のせいかな。もしあれだったらまた大変なことになるけれど」
ちなみにドラリッヒの苦手なのはハエやカみたいな飛ぶ小さい虫なのだ。実際ハンスの家でカが一匹入っただけでドラリッヒが殺虫剤を片手で家中大暴れしたことがあったからだ。
それがあってかロッテを除く一同がドラリッヒを軽くにらみつける。
ロッテ「大丈夫よ、さっき虫よけの薬をまいたから。それより午後もまたお客さんが来るから、またお願いね」
「はーい」と一同は仕事に戻るのだった。
 
そんな時、城の外では件の灰色のネコ型ロボットが鉄カブトのスイッチを調整して何やらの連絡を取っていた。
「それでどうだいドラッケン。あいつらの様子は」
そのドラッケンと連絡を取っていたのは、若い青年の声だった。
ドラッケン「さしあたって子供たちをバイトに雇ってうまくいってるみたいです」
「そんなことを聞いてるんじゃない。ロッテをどうやって一人にするのかだ」
ドラッケン「今はちょっと無理みたいですよウィルぼっちゃん。夜は城の宿舎で寝泊まりするというから、そこが狙い時かもしれないです」
ウィルヘルム「頼むぞドラッケン、お前だけが頼りだ。親父の仇を取る絶好のチャンスだからな」
と、ウィルという青年の通信が一旦切られる。そんなドラッケンもめんどくさそうに鉄カブトのスイッチを再び調整してロッテたちの動向をさぐる。やがて周りにヤブカがまとわりつくが、スイッチでバリヤーを発生させてそれを防ぐのだった。
 
さてこの場を借りてドラッケンと彼の雇い主のウィルヘルムについて説明しよう。
ドラッケンはドラリッヒと同じくロボットスクールのライバル関係で、これまた没落した家の復興を託されて現代に向かわされた。そして家のご先祖のウィルヘルム。実はロッテの叔父ヨーゼフの息子で、ロッテの誘拐未遂と脱税の容疑でヨーゼフが逮捕され。それを恨んでひそかにロッテをつけ狙っていたのだ。
はたしてこの先どうなるかはまた次回のお話にゆずりたいと思うけれど。

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