« ヤン艦隊出動<今更ながら銀英伝ノイエテーゼレビュー> | トップページ | クリエイターの執念とは(三浦健太郎先生編) »

ザ・ドラえもんズオリジナル:ノビーニョとふしぎカーニバル(その2)

今日は待ちに待ったカーニバルの日、
この日のためにドラリーニョやノビーニョたちはパウロやロベルト、エンリケを呼んで衣装やら出し物やらをみんなで話し合ってから、時折ノビーニョのママがデザインのアドバイスをしながら製作に取り掛かり今日を迎えたのである。
カーニバルに臨むノビーニョたちに、別の子供たちの一団が近付いてきた。隣町のペドロとドミニクらの一団だった。
プリシラ「あらドミニク、いらっしゃい」
ドミニク「どうやらそちらもちゃんとした出し物ができたようね」
ドミニクはプリシラと同じくモデルのバイトをしていて、時折張り合ったりもするが基本的には仲がいい。ところがペドロたちとノビーニョたちとは何かと張り合ったりもする。
ペドロ「こっちの出し物が何か知らないけど、今年も優勝はいただくぜ」
ロベルト「なんだと、おれたちも負けないぞ」
パウロ「そうだそうだ」
ひとまずの盛り上がりからカーニバルが始まり、まずは街のミスコンテストが催され、一番きれいな女の子を選ぶのだ。
その中でプリシラとドミニクが衣装と踊りでどちらがきれいかを競うことになる。
まずドミニクが衣装と踊りを披露する。すらりと背の高いスタイルと大人っぽく派手な衣装、そして活発な踊りで見ていた観客を盛り上げた。
対してプリシラはちょっと子供っぽい衣装ながら、この前見たクラシックバレエを基本とした踊りで観客の心に訴えるものがあった。
そして審査が行われる。
「まずドミニクの衣装と踊りは我々の心を熱くするものがあったな」
「プリシラはたしかに子供っぽい所もあるが、ヨーロッパのバレエを取り込んだ踊りはかなりものだ。そうだな。白鳥が太陽のもとで羽ばたいていくようだったよ」
結果わずかの差でプリシラが優勝を飾った。喜ぶプリシラにドミニクもこの場は祝いの言葉を述べる。
ドミニク「今回は負けちゃったわね。やっぱり白鳥のバレエは素敵だったわよ」
プリシラ「うん、ありがとう。そういうドミニクだってきれいだったわよ」
と、お互いの健闘をたたえ合う二人だった。しかしノビーニョたちとペドロはますます熱くなっていた。
ペドロ「今回はプリシラに譲るけど、出し物なら負けないぞ」
ノビーニョ「何を、僕たちだって負けていられないよ」
エンリケ「できるだけいい造りを目指したから、あとは審査員さんたちの評価を待つだけだね」
ということで今大会のメインイベントである出し物の部が取り行われようとした。
ペドロのチームはタカ、ノビーニョのチームはクジラと、それぞれが勇壮な作りとなっている。
やはり審査員の評価も半々に割れていた。
「こちらも2チームの出し物が甲乙つけがたいな」
「ここはどうかな、それぞれ競争させて優勝を争うというのは」
というわけで上位の2チームでレースを競うことになる。ルールはごく簡単、スタートから1キロを進むといったものである。
「それでは位置について、よーい、ドン!」
こうしてレースは開始された。出し物を運ぶのはドラリーニョたちで、てっぺんで音頭を取るのがノビーニョだった。実は前もって水加工ふりかけを用意していて、状況に応じて使うのだ。
前半は2チームはほぼ互角に進められ、時折激しくぶつかり合いしのぎを削っていく。
そして後半、半ば下り坂のコースに差し掛かり、2台とも激しいデッドヒートを繰り広げていく。
そして両者同時に並んでゴールに差し掛かろうとした時、思わずノビーニョがバランスを崩して倒れこみ、そのはずみで水戻しのふりかけをこぼしてしまった。
はたしてクジラの出し物は水に戻り、ノビーニョたちが投げ出されてしまい、ノビーニョはドラリーニョを下敷きにして地面に落ちてしまった。
ノビーニョ「ごめんみんな、出し物が水に戻っちゃった」
ロベルト「いたた、大丈夫かノビーニョ」
エンリケ「でも出し物が水で作ったと分かったから、審査員さんたちが議論を始めたようだよ」
パウロ「それじゃあ、僕ら失格なのかな」
プリシラ「そんな、今までがんばって作ったのに」
ちなみにプリシラはとっさに飛び出したドミニクに助け出されたのだ。
さておき審査員の議論の結果が出て、市長が報告する。
市長「ゴールでの写真撮影の結果、クジラの出し物がわずかに先に出ていたことが確認された。その直後出し物が消えたことについてのあと問い合わせについて、別に水で作ってはいけないというルールは設けていないのでこれも有効として、今回はノビーニョとドラリーニョのチームの優勝とする」
優勝を告げられ喜びに沸き立つノビーニョたち。これにはペドロも認めるしかなかった。
ペドロ「やるじゃないかノビーニョ、こればかりは一杯食わされたよ」
ノビーニョ「うん、僕たちもがんばったけど。ペドロも一生懸命に頑張ったよね」
ペドロ「ああ、次は負けないぜ」
その後、出し物を解体して夜のたき火パーティーで盛り上がり、今年のカーニバルは無事終了した。
ドラリーニョ「最後ズッコケちゃったけど、みんな喜んでくれたね」
ノビーニョ「いつも失敗しちゃうけど、たまにはこういうものもいいよね」
といったところでその日も楽しく過ごせたそうな。

| |

« ヤン艦隊出動<今更ながら銀英伝ノイエテーゼレビュー> | トップページ | クリエイターの執念とは(三浦健太郎先生編) »

ドラえもん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ヤン艦隊出動<今更ながら銀英伝ノイエテーゼレビュー> | トップページ | クリエイターの執念とは(三浦健太郎先生編) »