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ザ・ドラえもんずオリジナル:怪盗ドラパン・セリーヌととらわれの館(その4)

さてみなさん、今回のドラえもんズはいよいよドラパン編の最終回。半ば勢いで作ったものを、ひとまずまとまった作りになったかなということで。はたしてドラパンとセリーヌはガストン一味のたくらみを討ち破ることができるか乞うご期待ということで、それでは、ごゆっくり。
 
屋敷の調査をドラパンに任せ、セーヌ川の騎士姿のセリーヌはメイド頭との対戦はなおも続いていた。
頭「あんた、なかなかしぶといわね」
レイピアの力もあれ、セリーヌのがんばりで何とかメイド頭の棒術に渡り合っていく。
セリーヌ「そりゃこっちも必死だから、やらなきゃいけないのよ」
やがてメイド頭の棒さばきをかいくぐり、レイピアが相手の身体を捕らえる。
頭「ああっ!」
そもそもセリーヌのレイピアも実際刃が付いているわけではなく、相手に触れると電流が流れ動きを封じるものであるが、メイド頭の動きを封じるには十分だった。
セリーヌ「あら、気を失っちゃった。これなら無駄に傷付けることもないのね」
倒れたメイド頭から離れ、この場を後にしドラパンのもとに向かわんとするセリーヌ。
セリーヌ「だいぶ手こずっちゃったわ。早くドラパンのもとに行かなきゃ」
 
とある部屋についたドラパン。
ドラパン「さーて、お宝はどこかな。ってきみたちは」
そこには再び縄で縛られたマイアたちが座り込んでいた。二人の恰好を気にしながらもひとまず縄とさるぐつわを解き事情を聞き出さんとする」
マイア「どうしたもないわよ、あいつらあたしたちを縛ってどっかに行っちゃったわよ」
ソフィー「それからあなた、お噂の怪盗さん。あ、あたしたち食べてもおいしくないわよ」
ドラパン「僕は猛獣じゃない、ってとりあえずは大丈夫だけど、もうちょっとじっとしてて。それからセリーヌも助けたからね」
マイア「あ、う、うん・・・・・」
と、マイアたちをそのままに部屋を後にする。
ソフィー「でもこれからどうしよう、セリーヌが助かったっていうけど、あたしたちも逃げちゃおうかしら」
マイア「うーん、もうちょっと待ったほうがいいわね。また撃たれちゃうかもしれないから」
というわけで、マイアたちは再び座り込んで当てもなく助けを待つのだった。
 
さらに屋敷の前では、何かしらの予感からマルマールとピエールが街中をパトロールして回った末にかすかなる喧騒音が響いたので、その音の方へと向かう。そこはガストン邸であったのだ。
ピエール「騒がしい音がすると言って向かったら、本当にこのあたりなんですか」
マルマール「うむ、こんな夜中に騒ぎ立てるとは何かあるにちがいない。ここはタイミングを見計らい・・・・・」
その時、屋敷の窓か内側から破られる。
ピエール「これは、何事でしょうか」
マルマール「やはり何かあったな。ここはわたしたちも踏み込むぞ」
といって正面正門の格子戸をピエールの助けを借りてよじ登り、その後でピエールも格子戸をよじ登って入るのだった。
しかしその直後に他の隊員がマルマールの出動を受けて屋敷に駆け付けたのだった。
 
屋敷内部の一室にたどり着いたセリーヌことセーヌ川の騎士。そこにはガストンとミレーヌがいた。
ガストン「むむむ、今度は何者だ」
セリーヌ「何者って、ええと、私は人呼んでセーヌ川の騎士。天に代わってあなたたちをこらしめます」
ミレーヌ「なにいってるの、こんなところでむざむざとやられはしないわ」
と、持っていた拳銃を撃つ。しかしセリーヌも逃げ越しながらもレイピアで銃弾を打ち落とす。
セリーヌ「わっ、びっくりした。いきなり撃ってくるから私も受け止められるか分からなかったけど」
ミレーヌ「なかなかやるわね、それなら私も本気を出します」
と、壁にかけていたレイピアを手に取ってセリーヌに立ち向かうのだった。
ガストン「うむ、ここは任せたぞ」
と、ガストンは部屋を後にする。
ミレーヌ「ええ、あとで追いつきますわよ」
こうしてセリーヌとミレーヌの決闘の幕が上がるのだった。
 
屋敷の廊下をかけるガストン。一方でお宝の部屋を探すドラパン。手にはビリビリステッキなる道具を持っていて、それで途中出くわした召使いたちを倒していったのだ。
ドラパン「しかしこれだけ広い屋敷だ、どこがお宝の部屋だか迷っちゃうな。おっ、あれは・・・・・」
廊下の突き当りにガストンが通り抜け、ひとまずそれにこっそりついていく。やがてガストンが一室に入っていくのを見計らい、ドラパンも中に入っていく。
しかしそこにはガストンがカバンにありったけの金を詰め込んでいた。
ガストン「な、何者だ、お前は」
ドラパン「僕は人呼んで怪盗ドラパン。予告状通りお宝を頂戴しに参りまし、ってお宝はどこかな」
部屋を見渡せばお宝らしきものはなく、代わりに大きな金庫があるだけだった」
ガストン「お宝、何を言ってる、これはわしが儲けた金だ。誰にも渡したりはせんぞ」
ドラパン「それじゃあお宝はなくてこの金庫だけ、おカネには興味ないなあ。なんかこう宝石とか高い絵画とか、そういうのが」
ガストン「いずれにしてもお前ごときケダモノに邪魔はさせぬぞ」
ガストンも懐から拳銃を取り出しドラパンに向ける。ドラパンもステッキを向け、ここに二人の対戦が始まろうとしたその時、突然ガストンの銃が弾き飛ばされる。駆け付けたマルマールがガストンの銃を撃ち落とし割って入ったのだ。
マルマール「やはりあなたのしわざだったかガストン卿、ここ最近の若い娘の失踪事件は。人身売買の容疑で貴殿を逮捕する」
マルマール「くっ、ここまでか・・・・・」
肩を落とすガストン。ついでにドラパンにも銃を向けつつ、
マルマール「それからここであったらなんとやらだ、巷を騒がす怪盗よ、ついでにお前も逮捕する」
ドラパン「わっ、地下にさらわれた娘さんがいるからからさしあたってそこにあたってよ。お宝がないなら僕もここでおさらばさ」
といってドラパンはステッキのスイッチを押し、軽い爆発とともに姿を消すのだった。
マルマール「くっ、また逃がしたか、とりあえずガストン卿、あなたを拘束しますぞ」
というわけでガストンに縄をかけるのだった。
 
一方でセリーヌ、やはりメイド頭とは違い、こちらの剣さばきはみるみるセリーヌを圧倒する。
ミレーヌ「やはり付け焼刃、にわか仕込みの剣術のようだったわねお嬢ちゃん」
セリーヌ「ううっ、やっぱり手強いわ、でも・・・・・」
そんな時、警備隊の隊員の何人かが部屋の外を通り過ぎていく。
ミレーヌ「何事なの、パリの警備隊がなぜ」
その時である。セリーヌのレイピアが隊員に気を取られたミレーヌをとらえたのだ。
セリーヌ「すきあり!」
ミレーヌ「ああっ、し、しまったわ・・・・・」
レイピアの電流で全身の力が抜け、ミレーヌはそのまま倒れて気を失う。
セリーヌ「まさか警備隊の人まで来るなんて、でもタイミングがいいのか悪いのか。ドラパンには悪いけど、ここは私も逃げるしかないわね」
と、部屋の窓に向かい、入ってきた隊員の誰何の声をよそに、そのまま外に飛び出していく。
 
ピエール「隊長、屋敷の使用人並びにガストン家令嬢のミレーヌ嬢の確保は完了しました。あと地下室にとらわれた娘さんたちも無事保護しました」
マルマール「うむご苦労、これで一連の行方不明事件の全容も解明されるだろう」
ピエールの報告を聞いてから座り込むガストンを睨み付け告げる。
マルマール「さてこれから、今までのいきさつを話していただきますぞ」
ガストン「む、むう・・・・・」
そんな時隊員に伴われ、マイアたちが現れた。
マイア「そういえばセリーヌはどこ。先に屋敷を出ていったけど」
続いて別の隊員が告げる。
「隊長、屋敷の東側にもう一人の娘さんが見つかりました」
ピエール「そうか、ここは僕もいかなきゃ。それでは隊長」
マルマール「おおそうか、行ってやりなさい」
と、ピエールが屋敷の東側に向かう。
マルマール「それにしても、あの怪盗をまた取り逃がしたか。それにしても何も盗まずに去っていくとはめずらしいな」
残ったマルマールも逃がしたことを残念がりつつも軽く頭をかしげるのだった。
 
屋敷の東側、そこには下着姿のセリーヌが倒れていたのを隊員たちに介抱されていた。そこにピエールがかけつけてきた。
ここまでのいきさつを説明すると、屋敷の西側の窓から飛び出したセリーヌは、屋根伝いに反対側の木に飛び移り、騎士の衣装を脱いでから木を降りてから地面に伏せてそのまま助けを待ったのだ。
しかしそれもつゆ知らず、ピエールはセリーヌの無事を受けて喜びをあらわにする。
ピエール「大丈夫かセリーヌ、でも本当によかった」
セリーヌ「ああ、ピエール、本当によかった。怖くて逃げたけど途中で転んじゃって」
ピエール「うん、もうすぐ救急隊が来るから、もうちょっとじっとしてて」
ということでピエールと一緒のひと時を過ごすセリーヌだった。
 
次の日、久々の休暇を取ったピエールと一緒に、郊外の林まで馬上のデートを楽しむセリーヌがいた。
あれからどうなったというと、実はドラパンがちゃっかりいくらかの金貨をかすめてからパリ近郊の家々に配って回ったのだ。かくいうセリーヌも配られた金貨(彼女もいくらか金貨をかすめ取ったが)でいくらか生活も落ち着いた。これで次の仕事までいくらか楽に過ごせるかもしれないが。
一方でマルマールもイギリス、フランス両政府に人身売買事件の全容解明を働きかけ、それなり多忙な日々を送ることになる。
マルマール「これでいくらか解決してくれればいいが。それにしてもあの怪盗め、次こそは絶対しょっ引いてやるぞ」
と、山積みの書類に文句を言いつつドラパンへの対抗心を燃やすのだ。
そんなドラパンはも今でもアパルトメントの一室で昼寝をしていた。
ともかくも一連の事件が終息した後でのピエールの休暇を受けてのデートである。
ピエール「今回君も災難だったからね。これで埋め合わせになるか分からないけど、今日は思いっきりおもてなししてあげるよ」
セリーヌ「うん、ありがとう。でも今はこうしてピエールと一緒にいれば」
と、馬上のピエールの胸に身をあずけ、しあわせなひと時に身を委ねるセリーヌだった。

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