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ザ・ドラえもんズオリジナル:怪盗ドラパン編・セリーヌととらわれの館(その3)

さてみなさん、今回はいよいよドラパン編のクライマックスに差し掛かるわけですが、もともとのネタが藤子F先生の名作『TPぼん』の魔女狩りの巻から取ったもので、本当ならもっと大胆な表現となるところ、昨今規制もキビしい中で精一杯のイメージをお送りできればとも思っております。ともあれ捕らわれの身から抜け出し、ドラパンとともにガストン卿の陰謀をいかに討ち破れるかを乞うご期待といったところで、それでは、ごゆっくり。
 
屋敷の地下室にて、あられもない姿で壁に吊るされたセリーヌたち。そこにガストン卿と娘のミレーヌが現れる。
ミレーヌ「気分はよろしいかしら、お嬢さんたち」
セリーヌ「えっ、ガストン卿とミレーヌさん、これはいったいどういうことかしら」
ミレーヌ「これからあなたたちはインドでのお仕事に従事してもらいますわ。そのためのあなたたちの身なりを整えなければいけません」
追って目が覚めたソフィーとマイア、それぞれ今の状況をつかみかけてか、一斉に騒ぎ出す。
ソフィー「え、これ一体どういうこと、誰か助けてよぉ」
マイア「なにこれ、人をこんなところで縛り付けて、今すぐほどかないとこの部屋叩き潰すわよ、こんにゃろ!」
一斉に騒ぎ出す二人に見た目平静さを保っているガストン卿と、半ばウンザリしている表情のミレーヌは傍らの召し使いに指示を出す。
ミレーヌ「わずらわしいわね、だまらせなさい」
「へい」
すかさずソフィーの口を布でふさぐ。しかしマイアの方は暴れっぷりが強く手を出せないでいた。
そのうち、じっとガストンらを見つめていたセリーヌが口を開く。
セリーヌ「そういえば、今まで若い人たちが行方不明になっているとは聞いてたけれど、どうしてこんなことを」
ミレーヌ「どうしてって、すべてはこのフランスを再び偉大な国にするためですわ。あなた方はその礎となるのです」
セリーヌ「そんな、今は革命やら戦争やらの騒ぎがおさまって、ようやく立ち直ろうとしているのに、あなたたちは街の人たちを、そのインドなんかに売り飛ばしてお金儲けだなんて、人として恥ずかしくないのですか」
ガストン「だまれ小娘!」
突然傍らで二人のやり取りを聞き入っていたガストンが怒鳴り出す。
ガストン「お前たちには、わしの苦しみなど分かるものか。かつて革命で国を追われ、イギリスでは平民にもバカにされ、苦労して金をもうけて今の地位を取り戻したのだ。お前たちも祖国フランスの人民ならば、少しは力になってもいいではないか」
マイア「ふざけないでよ、だれが好きこのんでインドなんかに奴隷にならなきゃいけないのよ」
ガストンの言葉にいきり立ったマイアがさらに腕をばたつかせる。するとこれが功を奏したのか、吊るされた壁が地響きと砂ぼこりを巻き上げて崩れ出す。
ガストン「くっ、おのれ、誰かこの砂ぼこりをなんとかしろ」
セリーヌ「・・・マイアががんばったおかげで、どうやら自由になれたわね、そういえば、あの机の上に・・・・・」
砂ぼこりの中おそるおそる傍らの机を目指しておかれていた鍵束を手にして自分を縛り付けた手かせを外す。
セリーヌ「あとはドラパンと連絡が取れたら、こんな格好だけどなりふり構っちゃいられないわ」
残りの鍵をマイアたちの方に投げてから、セリーヌは部屋を後にする。
 
部屋を後にして、上の会談を目指しひた走るセリーヌ。途中召し使いと出くわし、相手がセリーヌの姿に戸惑っている隙に蹴り倒す。敵が持っていた棒を取り上げさらに先に進んでは出くわした相手を倒しつつ地上の階段を目指す。
ようやく階段を上ったかと思えば、今度は棒を持ったメイド頭と出くわしてしまう。
頭「あらあら、こんな格好で外に飛び出すなんて、いけない子ね」
セリーヌ「どうやらあなたとも戦わなきゃいけないのね」
セリーヌも棒を構え直してメイド頭と勝負を挑むのだったが。
 
一方マイアも砂ぼこりがおさまってから周りを確認する。
マイア「どうやら助かったわね、でもセリーヌも一人で逃げたのね」
ソフィー「どどどうしよう、マイア」
マイア「決まってるでしょう、あたしたちもここから抜け出すわよ」
と、傍らの机を持ち出して取り押さえんとする召し使いたちと立ち回る。
マイア「道を開けな、さもないとぶっ飛ばすわよ」
しかし突然、振り回した机が砕け散る。目の前には銃を持ったミレーヌが立っていた。
ミレーヌ「まったく乱暴な人たちね、でも私はお父様よりは甘くないわよ」
さしものマイアも銃が相手ではなす術もなく、そのまま縮こまってしまった。
 
一方メイド頭と対することとなったセリーヌ、たくみな棒裁きでセリーヌと渡り合い、対するセリーヌも果敢に応戦するがいかんせん相手の方が一枚上手だった。こうしてみるみる追い詰められるセリーヌ。しかしメイド頭が何かに吹き飛ばされひとまずは難を逃れた。そこには“空気大砲”を片手にドラパンが立っていた。
ドラパン「大丈夫、セリーヌ」
セリーヌ「ああ、待ってたわよ、今までどこほっつき歩いてたのよ」
ドラパン「何だよ、せっかく呼び出しておいて、って、でもこの格好はいったい何なの」
セリーヌ「ああ、そうだった」
セリーヌが今の恰好に気が付き、軽く手を体にやるしぐさをする。
ドラパン「とりあえず動きやすい服に着替えなきゃね」
と、空気砲を被っているハットにしまい、代わりに“きせかえカメラ”を取り出す。セリーヌの姿に戸惑いながらも、何やらのヒーローっぽい服を着せる。
セリーヌ「え、なにこれ、でもなんかかっこいい」
ドラパン「名付けて“セーヌ川の騎士”だよ。あとこれも“ライトニングレイピア”」
説明しよう、この“ライトニングレイピア”は“名刀「電光丸」”の姉妹品で、どんな相手にも的確に渡り合う剣なのだ。
しかしそのうちにメイド頭も起き上がる。
セリーヌ「あら、メイド頭さんも起き上がっちゃった。とりあえずお宝の方をお願いね。この人は私が相手するから」
ドラパン「うん、気を付けてよ」
といってこの場を後にするドラパン。
頭「やってくれたわねお嬢ちゃん。今度は容赦はしないよ」
セリーヌ「ええ、こっちも頭に来てるんだからね」
と、騎士姿のセリーヌとメイド頭の対戦が再び始まるのだった。

 

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