常勝の天才<今更ながら銀英伝ノイエテーゼレビュー>
帝都においての皇帝の膝元たるノイエ・サンスーシ宮。前作では田園に囲まれた宮殿のイメージだったが、今作では城下町を足元にすえた宮殿といった感があるが。
アスターテ戦役において帝国軍を完勝に導いた功により、帝国元帥に叙せられたラインハルト。その授与式においてラインハルトをやっかむ者は皇帝の手前その嫌悪を押し殺しつつそれを募らせる。一方控えの間でも若手士官の中にもラインハルトをやっかむ者もいたが、それをたしなめたのはブラウンシュヴァイク公の腹心たるアンスバッハであった。
そしてキルヒアイス、のちに彼もまたラインハルト陣営の提督となるが、そんな彼に近づいたのがオーベルシュタインだった。
さておき後日姉のアンネローゼを訪れ、キルヒアイスとともに穏やかなひと時を過ごす。
そんな中、ラインハルトは遠き日に想いを馳せる。
とある街に越して来た時のキルヒアイスとの出会い、彼と友ぎをはぐくみつつも突然アンネローゼが皇帝のもとに身を置くことになる。
後に幼年学校に入学し、そこでも権力の腐臭が漂う場所であり、そこで彼なりに頭角を現す。そして自らの野望、皇帝にとって代わり帝国を、ひいては宇宙を手に入れることを心に決めるのだ。
しかし今は愛する姉、そして友とともにあの時と変わらぬ一時を過ごすラインハルトだったのだ。かつてのあの時を取り戻すことも彼とキルヒアイスが心に誓った想いでもあったのだが。
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