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ザ・ドラえもんズオリジナル:ドラメット三世編その1(後編)

街中で悪さの限りを尽くすランプの精、まず女の子の叫び声が響く。
アラシン「あれは、サーラの声だ、まさかランプの精が何かしたんだな」
ドラメット「ともかく行ってみるでゴザル」
と二人がサーラを訪ねるべく家に向かう。
サーラ「ああ、アラシンね、今着替えているから」
アラシン「う、うん、分かったよ」
と、アラシンたちが家の前で待つことになり、着替えに少し時間がかかったか、ややあってサーラが家から出てきた。やはり沐浴(この場合少ないお湯で身を清めること)を済ませて少し肌が濡れている。
しかしその間にランプの精の被害は広がったようで、各地で騒ぎが巻き起こっていた。
駆け付けてきたのはシン、ウルク、アルスの三人の子供、いずれもアラシンの友だちである。
ウルク「おいアラシン、さっき変なオバケが出てきて、おれのおやつを盗まれたんだ」
シン「僕なんてこの前お父様に買ってもらったおもちゃを取られたんだ」
アルス「僕は読んでいた本を盗まれて」
アラシン「あっちこっちで騒ぎを起こしてるんだ、何としても止めなきゃ」
こうしてみんなで騒ぎが起こっている場所へと駆けつけ、はたして街中の屋台にちょっかいを足さんとするランプの精の姿を見付けた。
ランプの精「おい、面白いものを持ってるな、ちょっとおれに見せろよ」
そこにドラメットがランプを掲げて立ちはだからんとする。
ドラメット「おいランプの精、これ以上人々に迷惑をかけてはいかんのであ~る、とっととこのランプに帰るのであ~る」
ランプの精「むう、なんだお前は、この俺の邪魔をするな」
と、大きく息を吐きかけてドラメットたちを吹き飛ばすのだった。
アラシン「うーん、ここまで強いだなんて」
ドラメット「やはりこのランプの精は自我が強すぎるのであ~る」
アラシン「どうするんだよ、このままじゃらちが明かないよ、うん、この腕輪は」
と、ドラメットのターバンから出てきた腕輪を取り出す。同じく父親が数人の街の人を引き連れてきた。
父「おお、アラシンにドラメット、あれが街を荒らしているオバケとやらだな、ここは我々にまかせて二人とも下がっていなさい」
アラシン「ああ、はい父上・・・・・」
父親に応対しつつアラシンは腕輪に手をかける。すると腕輪の中から一人の女性が現れた。
ドラメット「ああこれは『精霊よびだし腕輪』でゴザル。アラシンが腕輪をこすったので呼び出されたでゴザルな」
女性「はあい、私を呼んだのはだあれ」
アラシン「わっ、まさか腕輪の精さん」
腕輪の精「ええそうだけど、なるほどね、このランプの精をやっつければいいのね」
と、ランプの精を見やって向かっていく。
腕輪の精「あなたがランプの精ね、見てのとおり街の人が迷惑してるから大人しくランプに帰りなさい」
ランプの精「わっ、なんだお前は、せっかく外に出られたんだ、そう簡単に返されてたまるか」
ランプの精が気を放つと、腕輪の精はそれを防ぎ、今度は腕輪の精が反撃をする。お互いの気の弾が放たれては撃ち落とす。どちらも攻撃と防御は正確で傍から見ればきれいな花火にも見える。時折火花が地面に降り、それが小さな炎となって燃え上がる。このままでは街中が家事などで被害が広がってしまう。アラシンが腕輪の精に呼び掛ける。
アラシン「このままじゃ街がめちゃめちゃだよ、なんとかして」
腕輪の精「ええ、分かったわ」
と、腕輪の精は防御の態勢を取り、ランプの精の攻撃を受け流しつつ近づいていく。
腕輪の精「はい、つかまえた」
ランプの精「わっ、何をする、このままだと二人とも消えちゃうんだぞ」
腕輪の精「ええ、分かってるわ。でもこのまま街に迷惑をかけるわけにはいかないでしょ」
アラシン「え、まさか二人とも消えちゃうの」
腕輪の精「これも仕方がないわ。これもみんなを助けるためだもの」
アラシン「そんな、僕の、僕らのために」
そのまま腕輪の精とランプの精は空高く飛び去り、強い光が差したかと思えばそのまま消えていった。
ドラメット「消えちゃったのであ~る、でも大丈夫でゴザルかアラシン」
肩を落として座り込むアラシンをドラメットがアラシンがなだめんとする。そこに父親が二人に諭すように話しかける。
父「うむ、今のことはわたしにも分かりかねるが、あれが精霊だったらいつか必ず帰ってくる。それには二人の心をしっかりと鍛える必要があるのだ」
アラシン「・・・はい、父上・・・・・」
こうしてランプの精の騒動はひとまず収まった。
 
数日後、勉強を終えていつもの散歩をしている中一陣のそよ風と日差しに。あの二人の精霊に想いを馳せるアラシン。
「・・・きっと、帰ってくるよね・・・・・」
そう思うと足取りは軽くなっていく。そんなアラシンの心とともに今日も穏やかな時が流れていくのだった。

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