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マンガ家の苦悩<本当は怖いドラえもん>

さて今回は、ドラえもんのお話についての考察を実際マンガ制作に携わってきた先生の視点を通じて行いたいと思う。まずはこれらのお話から。
『あやうし!ライオン仮面(コミックス3巻)』
ある日ヒーローのピンチで終わったマンガの続きが気になるドラえもんが、その作者のマンガ家さんをたずね、いろいろないきさつの後にそのマンガ家さんが過労で(働きすぎなどで疲れがたまりすぎて)倒れたので、仕方がなくドラえもん自身がそのマンガの続きを描くことになったそうな。
『まんがのつづき(コミックス31巻)』
ある日人気のマンガの最新のお話を仲間はずれで見られなかったのび太くんは、結局はドラえもんの力を借りてそのマンガ家さんに続きのお話を描かせたことで見ることができたが、先のお話を知ったことでかえって浮いてしまい結局また仲間はずれになったそうな。
 
とまあ、これら二つのお話は「まんがのつづきが見たい」という想いから作者のマンガ家さんを訪れ、マンガのお話を作ることの作者のマンガ家さんの苦悩をも描かれた。これも言い換えれば我らが藤子F先生、否、いずれのマンガ家さんにも当てはまることでもあると思う。あともう一つ述べるなら『職業テスト腕章(コミックス27巻)』でマンガ家の職業を体験しようとするも、結局数十ページの原稿を代わりに描かされてしまうといったズッコケで締められたそうだけど、これも言い換えればマンガ家といった職業の苦労を描いたものとも読める。
あと加えて苦労して描いたマンガ作品は、当然担当編集者に受け取られてから雑誌編集人のチェックを経て世に出ればいいけれど、中には不採用と書き直しとなってしまうこともある。噂ではベテランのマンガ家さんにはあまりそれはなされないだろうけれど。若手の売れっ子ならせっかく書いた数十ページの原稿の大半を書き直しといったことも決して珍しいことではない。まあそれはともかく、
こういった若手ならずとも売れっ子のマンガ家となれば1週間から1ヶ月で大量の作品を描かなければならず、その際にちゃんとしたストーリーを構成しなければならないところをどうしてもすこし楽な方に向いてしまう場合だってある。たとえば「ひみつ道具で問題を解決してからジャイアンたちが悪用しようとしてしっぺ返しを受ける」といったシチュエーションが時期を経て「そのままのび太くんが悪乗りしてしっぺ返しを食らう」ということに流れてしまう場合がそれある。
編者も一概にそうは断言できないことを承知で、つまりは藤子F先生も自身の悩みをあまり打ち明けられなかった事情もあり、加えて当時の編集者や批評家の人たちも、ほとんどのお話をごもっともとそのまま受け止めて、ある意味悩みや苦悩を積み重なっちゃったかなというのが後期辺りの事情だったのかと今更ながら思うのだが。

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