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ザ・ドラえもんズオリジナル:ドラ・ザ・キッド編その1(後編)

さてみなさん、今回のドラえもんズオリジナル小説は、馬の練習で悪戦苦闘している最中にガキ大将のグラントたちが無法者にさらわれ、助けようと乗り込むところから始まります。はたしてうまく助けられるか乞うご期待ということで、それでは、ごゆっくり。
 
ところ変わって郊外のあばら家では縛られたグラントとケビン、その周りにいかつい数人の男たちが酒を酌み交わしていた。
グラント「お、おれたちをどうするつもりなんだよぉ」
ケビン「お母さまぁ」
「大人しくしてろよ、もうすぐ大金が手に入るんだ、それからしばらくしてから逃がしてやるぜ」
「しかし遅いなあ」
「まあいいさ、こいつのオヤジはケチだから値切って千ドルくらいしか渡さないだろうけど。まあもらえないよりはマシさ」
と酒の席で談笑(笑いを交えた語らい)をしているうち、あばら家から離れた高台でキッドやマークたちがたどり着いて様子を見ていた。
キッド「あいつらの笑い声がしているな」
マーク「グラントたち大丈夫かなあ」
シェリー「でもうかつに近付けないから、どうしましょう」
キッド「とりあえず調べてみよう『スケスケスコープ(スケスケ望遠鏡)』」
と望遠鏡を取り出して目盛りを合わせ、あばら家の中を覗き込む。そこには縛られたグラントたちと無法者たちがいた。たしかに今踏み込んでも自分たちが捕まるかもしれないので、なかなか踏み込めないでいたのだが。

一方で乗り捨てたグラントのウマとその置手紙に気付いたグラントたちの家族、ことにマークの父の保安官が事件のことに気が付いた。
グラント母「まったくこんな時にこんなことしでかして」
ケビン母「ああ、ケビンちゃん、でも身代金なんてもったいないし」
シェリー母「そういえばシェリーも見かけないけれど、まさか一緒にさらわれて」
保安官「まあまあみなさん、ここはわたしたちがなんとかいたしますので。しかしキッドやマークはどうしたんだ」
そこに一人の農夫が通りかかる。
農夫「ああ、保安官、さっきキッドたちが郊外に向かったけど、何かあったのかい」
保安官「まさかあの二人、今行けば捕まるかもしれないのに」
そこに助手のウマロボットのエドがいななきとともに告げる。
エド「ここはおれが助けに行ってやるよ。ハイヤー、シルバー!」
と、ちょうど保安官が降りたのを気に留めず、一頭で郊外へと駆け去っていく。
 
そのうちにあばら家から無法者たちがグラントたちを引き連れて出てくる。その一方キッドたちのもとに先にたづなをつけたウシやブタもやってきた。
シェリー「ああ、グラントたちが連れられていくわ」
マーク「どうしよう、今駆け付けたこの二頭じゃ心もとないし」
そこにエドが駆けつけてきた。
エド「お待ちどうさん、ここはおれにまかせてあいつらを助けようぜ」
と、マークを頭ですくううように背中に乗せる。
マーク「え、でもどうして僕が、僕ウマには乗れないのに」
エド「いいからいいから、それじゃあ、振り落とされるなよ」
ワーッとたづなと鞍にしがみついたままエドに乗せられるマーク。そのまま無法者の前に駆け込んでいく。
「わっ、なんだこいつは」
グラント「ああ、マークじゃないか」
「何だと、保安官のウマとその子供か」
「くそっ、やっちまえ」
無法者もショックガンで応戦する。未来の世界でも銃器類は犯罪遂行のための護身用程度で済まされるということか。それはさておき銃弾をかわしつつ無法者の何人かはエドにけられて伸びてしまう。しかしグラントたちが馬車に乗せられ逃げられてしまう。
マーク「ああ、逃げちゃうよお」
エド「逃がすもんか」
と、エドも馬車を追っていく。ついでにキッドがブタに、シェリーがウシに乗って後を追う。
こうして一台と3頭の追いかけっこと相成り、キッドはブタを危なげに操り、マークはエドにしがみつくだけで精いっぱいで、そしてシェリーはウシとウマが合うのか、うまい具合に軽々と駆けていく。
シェリー「どうどう、いい子ねこのウシちゃん、でも大丈夫、キッドとマーク」
キッド「お、おう、大丈夫、だよ・・・・・!」
マーク「・・・・・!」
まあ結局はこの二人はブタやエドに引きずられがちなのだが。
そんなこんなで無法者の馬車は高台に乗り上げて横転し、おなじくブタから落馬しつつも体勢を整えたキッドがショックガンで無法者のリーダーを撃って動けなくしていく。
馬車から抜け出したグラントたちもかすり傷だけで済み、そこにエドが駆けつける。
エド「おい、大丈夫か二人とも」
グラント「おう、おれたちは大丈夫だ」
ケビン「でも、かっこいいなあ」
グラント「それに引き換え、マークの奴、カッコ悪い」
マークはエドの背中に乗ったままのびていたのだった。
 
こうして誘拐事件は無事解決し、この日も非番のエドに乗せられたマークの姿がいた。
マーク「また乗馬の練習か。来る日もエドの背中に乗せられてうんざりだなあ」
キッド「そんなこと言ったらいつまでたっても乗れないぜ」
エド「こうやって練習すればきっとうまくなるんだからな」
そこにウマに乗ったグラントがはやし立てながらも励ましていく。
ケビン「ようマーク、またエドでお馬のけいこか」
グラント「また振り落とされないようがんばれよへたくそ」
さらにシェリーは先のウシに乗っていた。
シェリー「がんばってねマーク、私もうまく乗れたからね、ペロン」
いつの間に名付けられたウシも上機嫌そうにシェリーを乗せて当たりの散歩に興じていた。
こうして西部の街も再び平和が訪れたそうな。

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