ONE PIECE反省会:ワノ国編第三幕(その2)
さてみなさん、いよいよワンピース、ワノ国編も大詰め、そして物語も核心へとさらに近付きつつあります。そんな中かつてのおでんの、そしてロジャーの冒険とその帰結。そして国の巨悪との決戦をも含めてのレビューを送りする運びとなりました。それでは、ごゆっくり。
憧れの外海に繰り出さんとはじめ白ひげ、続いてロジャーのもとで航海を続けたおでん。
やがてグランドライン最後の島“ラフテル”へとたどり着きロジャーは海賊王の称号を受ける。
後に帰国したおでんは国の惨状を目の当たりにしてその元凶のオロチ、そしてカイドウを討ち取らんとするもあえなく敗退。そのまま刑場の露と消える。
後にふたたびオロチ、カイドウを討ち取らんと蜂起するもオロチの策略によりその意図がくじかれたかに思われたが、狂死郎こと傳ジローの一計により戦力は温存、さらにはロー、キッド、そしてルフィたち最悪の世代の海賊団も再結成、さらにはジンベエの帰還とともに麦わらの一味の参入と相成り、ここにあらためてカイドウの本拠鬼ヶ島への討ち入りの差し掛からんとするのだが。
・グランドライン制覇
ロジャーのもとでグランドライン最後の島へとたどり着いたおでんたち。しかしその島にたどり着いたとき、その達成感からかただ笑うのみで、それゆえかその島を“LOUGH TAIL(ラフテル)”と名付けるのだった。それだけの秘密がいまだ明かされていない。あるいは明かされんとするや世界政府が躍起になってロジャーを狙うようになる。この事情からでも今後の物語に影響を及ぼしているのはやはり語るまでもない。ちなみにラフテル行きにはバギーとシャンクスが参加してはおらず。それについて、先のシャンクスの事情を含めての伏線もいずれ明かされることだろう。
・帰国後のおでん
おでんが帰国したころのワノ国は、オロチが支配する荒廃した国土となり果てていた。すべては家が没落し国すべてを呪うが故のことでもあった。それは先の康イエ処刑の際のSMILEと後述のカン十郎の裏切りの件でも如実に表れている。
様々ないきさつを受けてオロチとカイドウを討ち取らんとするも果たせずおでんは刑に斃れ、残されたトキもまた息子モモの助をはじめ家臣たちを未来に飛ばす。
こうしておでんの意志も未来へと受け継がれていくのだが。
・日和と狂死郎
さて受け継がれる意志といえば、おでんのもう一人の子、日和と素性を隠してオロチの配下として機をうかがった居眠り狂死郎こと傳ジロー、先の騒動の末に小紫を斬る形で日和とおトコを救った件と、康イエ処刑の件でオロチをわざと逃がしたのも時期尚早との判断からであると読めば合点がいく。そしてきたるべき時が来て彼もまた狂気の面を外し、怒れる侍の一人として錦えもんたちに合流することとなった。
・オロチの陰謀
虐げられた過去から国を呪いつつ、ある日自らの出自を知るや権力への渇望を抱くようになり、当時の権力者たる康イエ、そしておでんに取り入り、その戦力と財力を蓄えつつあった。やがておでん出奔を機に将軍スキヤキの懐へと入り込みついには将軍の座を奪い取るに至る。
そのことを知ったおでんもオロチを討ち取らんとしたが、かつてオロチの成り上がりの手助けをしたせみ丸、ひぐらしが阻む。彼らはバリバリ、マネマネの能力を有してオロチを手助けしたのだが、後にカイドウの不興を買ったのか彼の手で処刑されてしまい、その能力はそれぞれバルトロメイ、ボン・クレーに受け継がれたのだ。今のところは彼らは関わっていないが、いつかルフィの力とならんとするのも一つの皮肉ともいえるかもしれない。
・ルフィたちの復帰とジンベエの帰還
いざカイドウたちの討ち入りにかからんとするも、オロチの策略で足止めを喰らうこととなる。しかしいくらかの手違いと何より先述の狂死郎こと傳ジローの根回しにより戦力が温存された。そして何よりジンベエの復帰。それはルフィがマムのもとからの脱出の足止めを受け持った上での復帰だった。それはマムを足止めしてからジンベエもひとまず逃げおおせ、それを追ってマムもワノ国へと殴り込んだということか。いずれにしても頼もしい味方の参入も、より強大な敵に対してのことでもあるのだが。
・結び
こうしてルフィたち海賊連合、錦えもんたち侍連合が結集し打倒カイドウ、オロチへと兵を進めるのだが。やはりモモの助がさらわれた分、そして敵の陣容が厚いのは不利なのには変わりはない。その状況をいかに打開するかが今後の課題であるのは今更述べるまでもないが、はたして彼らだけで攻略できるかが一番の懸案であるのだが。それに関連して敵味方の介入もあるのか、ことに海軍の間者でもあるドレークが今後の物語にどのような影響を及ぼすのか。
それらの事項を考慮に入れることにして今後の展開を待ちつつ、次回夏休みの反省会に持ち越したい。
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