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ザ・ドラえもんズオリジナル:ドラ・ザ・キッド編その1(前編)

さてみなさん、今回からの新企画として『ザ・ドラえもんズ』のいわゆるパーソナルストリーをお送りする運びです。
主な内容はというと、ドラえもんズのメンバーを中心としたストーリーといったところで、原作ドラえもんのストーリーに照らし合わせ、それぞれのドラえもんとそれにかかわるキャラクターでストーリーを組むという形を取ります。
今回のドラ・ザ・キッドにも原作に連なるキャラクター(もちろんキッドオリジナルのキャラクターもありますが)を設定しました。
マーク(のび太):キッドが厄介になっている保安官の子供、何かと弱弱しいイメージだが、わずかな努力家でもある。
シェリー(しずか):マークの近くに住む女の子。なにかと面倒見がよく時には気が強いこともある。
グラント(ジャイアン):近所のガキ大将的存在で、マークたちをからかいつつも時には引っ張っていく。
ケビン(スネ夫):近所の大地主の息子でそれに鼻をかけているが意外と金銭面でしっかりとしている。
エド:キッドの相棒のウマ型ロボットで、通常は普通のウマと同じだが、直立歩行モードにも変形する。キッド以上にマークの面倒を見ていて、時には厳しく接するがマイクの方もそれにひとまずついていっている。今回は登場なし。
ひとまずはこういったメンバーでストーリーを繰り広げます。はたしてどのような展開になるか乞うご期待といったところで、それでは、ごゆっくり。
 
アメリカの西部、マークはこの日も本を読みながらの帰り道、後ろからグラントとケビンが馬に乗って駆けてきた。
ケビン「今日はいい日だな、こんないい日に馬に乗って風を受けるのは気持ちがいいな」
グラント「おっ、マークじゃないか、たまにはお前もウマにのって駆けてみろよ」
しかしマークはにべもなく、
マーク「いや、僕はいいよ」
グラント「なんだ、つまんない奴だな」
ケビン「きっと乗れないんだよ、こんなに気持ちがいい日なのに、乗れない奴はかわいそうだなあ」
と2人は去っていく。マークもしばらく歩いて家に着くなり、たまたまパンケーキバーガーを頬張っていたキッドに泣きついていく。
マーク「キッドぉ~!」
キッド「わっ、なんだなんだ・・・なるほどそういうことなのか、しょうがないな」
マーク「だからキッドの力を借りて僕も馬に乗れるようになりたいんだ」
キッド「あいにくエドは別の仕事でいないから、そうだ」
と、ハットからヒモみたいなものを出す。
キッド『なんでもたづな』
マーク「なんでも、って、なんだいこれ」
キッド「これは動物なら何でも乗ることができるたづななんだ。これならウマに限らず何でも乗れるように・・・・・」
マーク「だから僕はウマに乗りたいんだよ」
キッド「だからそのウマに乗るための練習だろ、そのための道具なんだ」
と、通りすがりのブタにたづなをかけ、マークもそれに乗らんとする。
マーク「なんだよこれ、ちっとも動かないじゃない、これじゃあ練習にもならないよ」
なんとか動かそうとたづなを張るマークだったが、そのブタがようやく動いたかと思えば近くの水たまりで再びうずくまったかと思えばそのまま寝返りを打ち、はたしてマークは振り落とされてしまいドロの中にはまってしまう。
キッド「まったく世話の焼けるなあ」
マークを引き上げて今度は牧場のウシにたづなをかける。
キッド「これならうまく乗りこなせるさ」
マーク「ほんとかなあ」
ひとますウシにまたがるマーク、しばらく歩いていくうちに近くの犬が吠え立てる。はたしてそれに驚いたウシが逃げるように駆けていく。
マーク「あ、ちょっと、いきなりかけるなんて聞いてないよ」
キッド「がんばれ、今がふんばり時だ」
しかしそのウシを犬が追いかけ、ウシもさらに逃げていく。そうこうしていくうちにマークも振り落とされていく。
マーク「もういやだ、どうしてうまくいかないんだ」
キッド「しょうがないなあ」
マークを再び起こしつつ、また練習を続けようとしたその矢先、
シェリー「キッド、マーク、大変よ、グラントとケビンがさらわれて」
マーク「ええっ、なんだって」
グラントのウマが乗り捨てていて、そのウマの鞍(馬の背中に乗せる座席)に手紙がはさんでいたの」
と、シェリーが手にした手紙をキッドが受け取る。
キッド「えーと、子供たちの命が惜しくば1万ドルを用意しろだって」
マーク「なんだよそれ、そんなに払えるもんか。でもどうする、パパはまだ他の街に行ったきりだし」
キッド「おれたちで何とかするしかないな」
シェリー「それじゃあ私も行くわ、もちろんほっといちゃいられないわ」
キッド「ちえっ、女の子は足手まといだけどな」
マーク「そんなこと言っている場合じゃないだろ」
そうマークがたしなめてから3人でグラントが行方をくらました場所へと向かうのだった。しかしその後でなぜかたづなをつけたままのブタとウシも3人の後をついていくのだった。

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